Octo Story 第5話「エイトボールを運べ」 |
次に私が挑む試練がある駅は、ここだ。
更新無き工事現場 仮設・トノ・ツメオル駅
→エイトボールを 運べ!
チャレンジ料 200
ブキ シャープマーカー
ここは、A区域とB区域を繋ぐ駅らしい。
エイトボールとは、一体何なのだろうか。
「エイトボールをゴールへ導くのでス」
私はNAMACOポイントを払い、シャープマーカーを装備して、勢いよく駅に飛び出していった。
なるほど……エイトボールとは、8と書かれた大きなボールの事だったのか。
まぁ、そのままだな。
おっと! 落としたら失敗になるな……慎重に運んでいこう。
「ゲーーーーーーッ!!!」
「追いかけましょう!」
テンタクルズの応援を受け、私はシャープマーカーでエイトボールを運んだ。
道中で魂が抜けたタコトルーパーを倒し、エイトボールを順調に転がしていく。
チェックポイントに到達したところで、エイトボールは細い足場の上に転がる。
危ない危ない、危うく落とすところだった。
私は慎重にエイトボールを転がし、魂が抜けたタコトルーパーを倒して道を作る。
その後、風車を回して台座を上げ、次のチェックポイントに到達する。
「上り坂になってんな」
「真ん中の手すりに、一度乗せましょ〜」
私は頷いて、手すりにエイトボールを一旦乗せる。
エイトボールは手すりにぶつかり、止まった。
「ふぁんたすてぃっくじゃッ!」
アタリメ司令が私を褒め、ありがとうと私は頷く。
そうして、チェックポイントを通過しながら、エイトボールを慎重に運んだ。
そしてシーソーが横になった時、私は急いでエイトボールを塗って転がした。
慎重かつ大胆、というのはこういう事だな。
……よし、上手くいった。
おや、ドアの前にエイトボールのスイッチがある。
ここにエイトボールを転がせば、試練達成なのか?
私はそう思いながら、エイトボールを転がし、エイトボールのスイッチに入れた。
すると、音と共にエレベーターが下りてくる。
ここにエイトボールは載せられなさそうだ。
私は後ろに回り込んでエレベーターに乗る。
「カギ発見! 確認されたしーッ!」
すると、アタリメ司令が蟹の形の鍵を発見し叫ぶ。
鍵は、魂が抜けたタコトルーパーの近くにある。
私は足場を渡り、慎重に進みながら鍵を取った。
どうやら、ここが最終チェックポイントのようだ。
私が鍵を使ってコンテナを開けると、中からボム風船とエイトボールが出てきた。
遠くのシーソーが下がった時、このボム風船でエイトボールを飛ばせば、試練達成だ。
1、2、3、4、5、6、7……今だ!
私はシャープマーカーでボム風船を爆発させる。
すると、エイトボールは見事にシーソーを転がり抜けていった。
「タマコロちゃん、シーソーを渡り切ったようじゃ」
よし、成功だ。
私もインクを塗った後、蛸の姿に戻ってエイトボールを追いかけていく。
そして、エイトボールは目的地に無事に到着、仮設・トノ・ツメオル駅の試練を達成した。
ふぅ、と私は一息つき、電車の中に戻った。
すると、指輪をつけてサングラスをかけた一匹のダイオウグソクムシが姿を現す。
いかにも柄が悪そうな、ダイオウグソクムシだ。
「あの……キミが集めているソレ……ちょっとおじさんに見せてもらっても……いいかな……」
ダイオウグソクムシは私に気さくに話しかけた。
どうやら、見た目と違って穏やかな性格らしい。
「あぁ……いきなり話しかけてしまってゴメンね……。
オレは、グソクさんって呼ばれてるんだ……。もっとも、本名は忘れてしまったんだけどね……」
どうやら私が持っている消しゴムのようなものは、ネリメモリーという記憶の欠片らしい。
グソクさんはずっと海底で生きてきたため、
それは外の世界を知る事ができる唯一の((愉|たの))しみだとか。
……私には分かる。
こいつも昔、この実験に参加したが2ステージしかクリアできず、こうなってしまっと。
「キミは、オレに夢を見せてくれる優しい太陽なのかもしれない。
いっぱい見せてくれたらお礼をあげるから……。旅の健闘を祈るよ……」
太陽か……本物の太陽は、どんなものだろうな。
アタリメ司令は「ちょっとヤバそう」と言っていたが、まあ、悪い奴ではなさそうだな。
私の地上を目指す冒険は、まだまだ続く。
続くったら、続く。
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エイトボール運びって初見殺しですよね? なお話。 | ||
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