〜少年が望んだ世界と力〜
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前書き

 

ARXー7アーバレスト「明けましておめでとうございます。大変お待たせしました!!」

 

 

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「ふーん。仮面ライダーかぁ。別の地球の戦士ってなんやSFみたいやね」

 

「まぁ、普通はそう思うやんなぁ」

 

「当然でしょうね」

 

味の基礎スタジアムでの戦闘後、人目の少ない場所に移動してシャマルさんに治療をしてもらいながらはやてとシャマルさんに軽くではあるが仮面ライダーの説明をする。

流石にここまで関わったのだから説明しない訳にはいかないし。

ちなみにボルフォッグとセカンドも一緒にいる。

ガングルー、ガンドーベルは周辺警戒中。

 

「でも、実際に見てしもうたし、健悟君とアポロン君が嘘ゆうてるようには見えへん。私は信じるよ」

 

「ありがとう、はやて」

 

「ありがとうございます」

 

「はい。これでいいですよ」

 

「ありがとうございます」

 

実際に自分の目で見たということもあり、中々信じてもらえなさそうな話を信じてくれたはやてにお礼を言うと丁度手当ても終わってシャマルさんにもお礼を言う。

 

「いえいえ。私とはやてちゃんを守ってくれたんですからこれくらいは。ですよね、はやてちゃん?」

 

「せやで健悟君。ほんまおおきに」

 

「ええよお礼は。そもそもはやてとシャマルさんが巻き込まれたんわ俺のせいやし。ごめん」

 

俺がお礼をいうと自分達を守ってくれた俺にお礼を言ってくれるが2人を巻き込んでしまったことに俺は頭を下げて謝る。

 

「謝らんといて。健悟君はなんにも悪ない。悪いのは最初に健悟君と戦った仮面ライダーやねんから」

 

「そうですよ。一体何が目的で襲ってきたんでしょう?」

 

「どうやら俺はあいつの仲間に嫌われるみたやねんなぁ。俺も詳しくは知らんねんけど、多分俺がアポロンを、フェニックスを持っているせいやろうけど」

 

「仮にそうだとしたら酷い理由ですよ」

 

「せや。ただ持ってるだけやのに」

 

俺が謝るとはやては、北崎達が悪いのだと言ってくれる。

それにシャマルさんも頷くと北崎達の目的がなんだったのか疑問に思っている。

俺が北崎達の目的は多分フェニックスだと言うと2人は持っているだけ狙われているという理由に怒っている。

まぁ狙われる理由としてはガウルン達と戦ったからだろうけどな。

確証はまだないがほぼ間違いなく繋がってるだろう。

 

「その後の仮面ライダーの人、海東さんやっけ?助けてはくれたけど、健悟君のアポロンを狙っとったってことはあの人も悪い人なん?」

 

「あー、あの人はなんていうかぁ。確かに他人の物を取ったりするんやけど根はそこまで悪い人ってわけではないねんなぁ」

 

助けてはくれたがアポロンを狙っていた海東さんも本当は悪い人なのかとはやてが尋ねてくるが俺は否定する。

あの人は本当に根はいい人ではあるんだけど、色々面倒な人でもあるんだよなぁ。

 

「にしてもはやてはボルフォッグやセカンドを見てもあんまり驚かへんねんな?」

 

「え?あ、ああ〜。なんて言えばええんかな。ま、まぁ色々あるんよ。あはは」

 

本当は理由を知ってはいるがボルフォッグ達を見てさほど驚かないことを尋ねるとはやては笑って誤魔化し、シャマルさんも視線を逸らしている。

まぁ、似たような?ロボットと一緒に生活してる・・・なんて説明出来ないもんなぁ。

 

「ところで健悟君」

 

「ん?」

 

「そのセカンドって子、なんでセカンドって名前にしたん?」

 

「こいつはこいつと同型のロボットがあって、それを基に強化した2号機なんだよ」

 

「それでセカンドなんやね」

 

「おう。本当は別の名前を付けようと思ってるんだがまだ思い浮かばなくて」

 

「そうなんかぁ。うーん・・・」

 

はやてに何故セカンドの名前をセカンドに尋ねられると俺は正直に答える。

それを聞いたはやては右手を顎に当てて考えだす。

 

「なぁ健悟君。この子名前やけど『ジークフリート』なんてどうやろ?」

 

「ジークフリート?それってドイツ、ゲルマンの伝説に登場する竜殺しの英雄のか?」

 

「うん。竜を倒した時に魔力の籠った竜の血を浴びたことで全身が甲羅のように硬くなって、いかなる武器も受けつけへん不死身の体になった英雄さん。この子の体って硬そうやから似てるって思ったんやけど、どう?」

 

「ふーむ」

 

はやてからセカンドの名前を提案されて腕組みをして今度は俺が考える。

悪くない名前だし、正直俺としてもまだ考えてなかったからいいっちゃいいんだが・・・。

 

「お前はどうだ、セカンド?」

 

名前について当人であるセカンドに尋ねてみる。

セカンドのAIは勇者ロボの氷竜達の超AIとガングルー達の簡易型AIの中間くらいだ。

ガングルー達の様に基本的には命令に忠実だけど氷竜達のようにある程度の自己判断の能力がある。

はたしてはやてが考えた名前はセカンドに受け入れられるのか?

俺とはやて、シャマルさんがセカンドを見ながら反応を待つ。

 

〈機体名、登録変更。本機ノ名称ヲ『オートバジン2号機「ジークフリート」』ニ変更。登録完了〉

 

少し待っているとセカンドは自分で自身の機体名登録を変更する。

ということは・・・。

 

「気に入ったようだ」

 

「ほんまに?嬉しいなぁ」

 

俺がセカンド、改めてジークフリートが名前を気に入ったことを伝えるとはやては嬉しそうだ。

 

〈新タナ名前ヲアリガトウゴザイマス。ミス・ハヤテ〉

 

「どういたしまして。これからも健悟君を守ったってな」

 

〈仰セノママニ。マイ・フレンド〉

 

自分に新しい名前をくれたはやてにお礼をいうジークフリートにはやては笑顔で答える。

はやてが俺を守るように言うとジークフリートは頷いて、はやてに手を差し伸べる。

 

「フレンド?・・・友達?」

 

〈イエス〉

 

「クスっ。せやね。私らは友達やね。よろしゅう」

 

〈イエス〉

 

最初は驚いていたがはやては嬉しそうに笑顔で返事をしてジークフリートと握手を交わす。

なんかはやてとジークフリートが凄い仲良くなってる。

まぁいいか。

 

 

海鳴市内 八神家前

味の基礎スタジアムから距離があった為、はやてとシャマルさんをボルフォッグに乗せて八神家まで送り届ける。

俺が車椅子を降ろして、シャマルさんがはやてを抱き抱えて車椅子に座らせる。

 

「おおきにな健悟君、家まで送ってもらって」

 

「気にせんでええよ。こっちの方が速いし安全」

 

「ボルフォッグさんもおおきに」

 

「礼には及びません。健悟機動隊長のおっしゃる通り、送った方が八神さん達の身が安全ですので」

 

「クスッ、そっか。あ、でもボルフォッグさん。私のことは、はやてでええよ?」

 

「あ、私もシャマルでいいですよ?」

 

「よろしいのですか?」

 

「うん」

 

「はい」

 

「了解しました。でしたら私のことは、さんを付けずに呼んで下さい」

 

「分かったよ、ボルフォッグ」

 

「はい」

 

家まで送った俺とボルフォッグにはやてがお礼を言ってくれる。

俺とボルフォッグが安全だからと言うとはやては少し笑う。

ボルフォッグに苗字で呼ばれたはやては、自分ことを名前で呼んでいいと言うとシャマルさんと同様に名前でいいと言う。

いいのかと尋ねるボルフォッグにはやてとシャマルさんは頷く。

ボルフォッグが了承するとボルフォッグもはやて達に呼び捨てで呼んでほしいと言うとはやてとシャマルは頷いた。

はやてってばボルフォッグとも仲良くなってるよ。

ついでにシャマルさんも。

 

「じゃあ俺はこれで」

 

「あ、待って健悟君」

 

「ん?」

 

はやて達を送り届けて目的は果たしたから俺がそろそろ帰ろうとボルフォッグに乗ろうとした時、はやてに呼び止められる。

 

「健悟君、みかん好き?」

 

「みかん?まあ好き」

 

「実はご近所さんから沢山みかんもらったんよ。今日助けてくれたお礼にお裾分けするわ」

 

「いや、迷惑をかけたんは俺やし」

 

「ええんよ。私がお返ししたいんやから。私はご飯の支度せなあかんからシャマル、渡したってな?」

 

「はい、分かりました」

 

「ほな、ちょっと待っててな?」

 

「ほーい」

 

みかんが好きか聞かれて好きだと答えると助けたお礼としてお裾分けしてくれることになった。

俺としては本来は巻き込んでしまった方なのだが、はやての方がどうしてもお礼がしたいいうのでここは素直に受け取ろう。

はやては夕飯の支度をする必要がある為、シャマルさんにみかんを渡すように頼み、俺に待つように言ってシャマルさんと家に入っていく。

返事を返して、俺はボルフォッグにもたれかかってしばらく待つ。

 

数分後

 

「ごめんなさい。待っててもらって」

 

「いえ、別に」

 

「はい、どうぞ」

 

「どうもです」

 

シャマルさんからみかんの入ったビニール袋を受け取る。

結構大きい袋に一杯になるまで入ってる。

お、そこそこ重いわ。

 

「健悟君」

 

「はい?」

 

シャマルさんに呼ばれて顔を見ると凄い真剣な表情をしている。

あー、これは何か質問してくるパターンだな。

 

「君に聞きたいことがあるのだけど。いいかしら?」

 

「ええ、構いませんよ。それで、何を聞きたいんですか、シャマルさん?」

 

「・・・その。あの時、海沿いで変な男女と大きな蟹に襲われた時に助けてくれた響鬼は・・・君なの?」

 

「そうです」

 

俺の予想通り、シャマルさんから質問される。

魔化魍に襲われてた時に助けた響鬼が俺なのかと尋ねられ、正直にそうだと頷く。

 

「それと、白い魔導士の子の魔力を蒐集した時のビッグボルフォッグってボルフォッグと関係が?」

 

「はい。ビッグボルフォッグは私とガングルー、ガンドーベルが合体した姿です」

 

「でも、貴方この間と大きさが」

 

「あの時は健悟機動隊長に人程のサイズの体を用意してもらい、それに意識を転送して行動していました。

本来の姿は今の姿です」

 

「そ、そうなの・・・」

 

次にシャマルはボルフォッグに質問をする。

質問の内容はなのはのリンカーコアから魔力蒐集した直後に現れたビッグボルフォッグとの関係性だった。

質問に対してボルフォッグがガングルー、ガンドーベルと合体した自分自身だと言うとあの時と今とで大きさが違うとシャマルさんが言うがあの時の姿は俺が用意した別の姿で今の姿が本来の姿だと説明する。

 

「健悟君、君は何処まで知ってるの?私達やはやてちゃんのことを」

 

「そうですねぇ。はやては時空管理局から第一級ロストロギアに指定さている他人の魔力を蒐集し、完成させることで持ち主と世界に破滅を呼ぶ禁断の魔導書『闇の書』の主で、シャマルさん達は闇の書の守護騎士プログラム『ヴォルケンリッター』。そしてキャプテン達は異なる世界から来た者達っと言ったところでしょうか」

 

再び質問の対象が俺に変わり、俺にはやてやシャマルさん達のことをどれ程知っているのか尋ねてくる。

俺が説明するとシャマルさんは驚いて目を見開く。

そこまで知られているとは思ってなかったんだろう。

 

「現在のシャマルさん達の行動理由、それははやてを守る為。はやては今この瞬間も闇の書の呪いによって体を蝕んでいる。その呪いを解くためにはやてには内緒で総動員で闇の書の完成を目指している。違いますか?」

 

「どうしてそこまで知っているの?」

 

「ん?最近キャプテン達と色々あって話し合いをしたんですけど。・・・聞いてません?」

 

「え?えーっと・・・。ここ数日皆と集まって話す機会がなかったはず・・・」

 

俺がシャマルさん達の行動理由を答えると何故そこまで知っているのかと尋ねられた。

前回キャプテン達と話し合ったことを聞いていないか今度は俺が尋ねるがどうやら聞いていないらしい。

 

「では、以前キャプテン達に言ったことをそのまま言いますが俺の行動はあくまで自衛行動であり、今住んでいるこの街と仲間を守るため。誰かが街や仲間に危害を加えない限り、俺は無闇に戦闘をするつもりはないし、襲われているなら例えで敵でも助ける。敵が共通であるなら共闘もします。そしてそれは俺と一緒にいる管理局の人達も同じです。出来ることなら、管理局に来て頂きたいのですが」

 

「・・・・・ごめんなさい」

 

以前キャプテン達に言ったのと同じことをシャマルさんにも話し、可能なら管理局に来てくれないかと言ってみる。

少しの沈黙の後、シャマルさんに謝られる。

 

「それは・・・出来ないわ」

 

「・・・・・そうですか」

 

分かっていたことだが返事はNOだった。

 

「まぁ、当然と言えば当然です。この話は貴女個人で勝手に決めていいことじゃない。他の皆さんとも話して決めないといけないことだ。だから、これも既にキャプテン達に言ってはいますが俺も貴方達に現時点では闇の書の完成を協力することは出来ません。俺の独断で対処出来る許容範囲を超えていますので」

 

「・・・・・」

 

「・・・出来ることならシャマルさん達と戦いたくはありませんが、次また戦うことになるなら俺は戦います。俺自身と仲間、友達を守る為に」

 

「健悟機動隊長。そろそろ」

 

「ああ。もう失礼します。あまり時間を掛けていると、はやてが心配しますよ」

 

「え、ええ。そうね」

 

分かっていた結果だったので特に気することはないがこれもキャプテン達に言ったように協力をすることは出来ないことと戦いたくはないが敵対するなら戦うことを伝える。

ボルフォッグに声をかけられ、俺が帰ろうとするとシャマルさんは何処か不安そうな表情をしている。

あ、もしかしてはやてのことか?

 

「一つ言い忘れてましたが。闇の書の主、はやてに関しての情報や俺がここ最近戦闘以外でシャマルさんと出会ったことは一緒にいる管理局の仲間には内密にしているので安心してください」

 

「そうなの?でも、どうして?」

 

はやてのことを内緒にしていることを伝えるとシャマルさんは少し驚いた表情をした。

うん、当たりだったな。

 

「俺は今一緒にいる管理局のメンバーに関しては個人としては信頼はしています。皆いい人達ばかりだ。でも、彼らが属する組織、時空管理局そのものは俺は信用していない。巨大な組織には多くの人がいる。その中に良くない考えを持つものは必ずいる。己の私利私欲に利用する為に。だから現状ではまだ知らせないほうがいいと思ったんです。この判断が正しいのかは正直迷ってはいますけど。傷の手当て、本当にありがとうございました。それでは」

 

「あ、待って!」

 

リンディさん達のことは本当に信頼してるけど、教えてしまったら物語の流れが今以上に変わってしまうかもしれない。

仕事である以上、リンディさん達が管理局の上の連中に報告して同じことになっても困るし、余計なことをしに来られても困る。

それに実際、俺は管理局上層部のことを信頼してないしな。

報告していない理由を説明して、治療をしてもらったことに頭を下げてお礼を言って帰ろうと俺がボルフォッグに乗り込もうとした時、シャマルさんに呼び止められる。

 

「?まだ何か?」

 

「えっと、私まだちゃんとお礼を言ってなかったから。健悟君、あの時は変な男女と大きな蟹から助けてくれてどうもありがとう。でもその後、皆の勘違いで君と戦うことになってごめんなさい!ボルフォッグもミラーモンスターから私を守ってくれてありがとう」

 

俺がシャマルさんの方に振り向き、まだ聞きたいことがあるのか尋ねると以前のミラーモンスターから護ったボルフォッグ、魔化魍から護ったことと戦闘になってしまったこと俺に対してシャマルさんは頭を下げてお礼と謝罪をしてくれる。

あの事を気にしてくれてたのか。

良い人だな、シャマルさん。

 

「気にしないで下さいシャマルさん。前にも言いましたが男は女を守ってなんぼなんです」

 

「私も当然のことをしただけのこと。礼には及びません」

 

「ありがとう健悟君、ボルフォッグ」

 

「では、失礼します。おやすみなさい」

 

「ええ。おやすみなさい」

 

謝罪とお礼を言ってくれたシャマルさんに俺とボルフォッグは気にしないいいと言うとシャマルさんはありがとうと言ってくれた。

最後に挨拶を交わしてボルフォッグに乗り込み、八神家を後にした。

この後、俺にとって悪い知らせが2つあった。

1つは他の次元世界でシグナムと戦っていたフェイトが仮面の男によってリンカーコアから魔力を奪われてしまったこと。

そして2つはこの翌日、はやてが倒れて入院したと後日知らされた。

 

 

数日後

野田家 地下施設

はやてが入院して数日が過ぎた。

その間にヴォルゲンリッター達の動きが前よりも活発になっているとの報告が入ってきている。

間違いなく、闇の書の完成を急いでるんだろう。

これに対してリンディ提督達も最悪の事態に備えて準備を進める為、管理局の方に行っている。

アースラにあの兵器「アルカンシェル」を搭載する為に。

今日は艦のシステム面のことでエイミィさんも管理局に行き、帰りは遅くなるとのことだ。

フェイトはアルフを連れてすずか達と集まっている。

俺も呼ばれたけど、俺なりの準備の為に誘いを断って今その準備作業の最終チェック中。

 

「・・・・・」

 

「マスター」

 

「どうだ、アポロン?」

 

「全項目の最終チェック、クリア。オールグリーンです」

 

「完成したな、ヴェーダが」

 

「イエス」

 

俺が準備していたのは未完成だったヴェーダだ。

ヴェーダが完成したことで未完成時に使ってた時のようなタイムラグなく情報の収集、閲覧、データの送受信が可能となる。

事前のデータがあったお陰で短期間でヴェーダを完成させる事が出来た。

これで闇の書の戦いとその後の為の準備は出来た。

 

「はああああ」

 

「お疲れ様ですマスター」

 

「おう」

 

ヴェーダの完成に安心したのとプログラミング等の疲れで深い溜息を吐く。

あとは当日に使うだけだが、本当に上手くいくかは運しだい。

成功することを祈るしかない。

 

「さて、終わったし休憩するか「ピピピ」・・・ん?」

 

俺が休憩しようとすると通信が入ってきた。

通信の相手はデッカードからだ。

 

「俺だ」

 

『ボス、設置していたセンサーに反応があった。敵が接近している』

 

「間違いないんだな?」

 

『ああ』

 

通信に出るとデッカードからここに敵が接近していると連絡が入る。

デッカードの言うセンサーというのはこの家から半径5キロ圏内に味方と登録している以外の魔力を探知するセンサーで万が一の為に街に設置していた。

 

「確認した。間違いないな」

 

すぐに確認をすると数は2、魔力反応をデータ照合するがヴォルケンリッターじゃない。

だが、魔力を持っているのは確かだ。

だとしたらあの2人か。

まさか直接ここにくるのは予想外だな。

 

「こっちで対処する。デッカードは別命あるまで近辺で待機しててくれ」

 

『了解!』

 

「アポロン」

 

「はい?」

 

「敵はここで仕掛けてくるつもりだ。周辺と家に被害を出さない為にゾーンを使用する。『ステルス』に出場命令を出してくれ。出場後は姿を消した状態で指定座標で待機するように指示を」

 

「ラージャ」

 

「さぁ。お客さんのお迎えの準備をしないとな」

 

確認後、敵の対処は俺の方で行うことを伝えて、近隣で待機するように指示を出してデッカードとの通信を終える。

招いていないお客のお出迎えの為に地上へと向かう。

 

三人称Side

 

「ここか」

 

「あれ」

 

太陽がほとんど沈み、辺りが暗くなっている住宅地。

その中の一軒家の屋根の上から仮面の男が2人、野田家を見ている。

 

「それなりに大きい家。探すのに少々手間取りそう」

 

「確認するけど、万が一帰宅した場合、リンディ提督がデュランダルを渡さない場合は実力行使でいい?」

 

「残念だけど、それしか方法はない」

 

今回彼らがここに現れた目的はデュランダルの奪取。

2人で野田家侵入後の行動内容を確認し終えると仮面の男の1人が結界を展開する。

 

「では行こうか。もうあまり時間は残されていない」

 

「分かった」

 

結界の展開が完了すると野田家に侵入する為、仮面の男達が家へと向かう。

野田家上空にたどり着くと降下し、敷地内に降り立つ。

 

ビービービービー!!

 

バン!

 

ババン!

 

「「!!」」

 

次の瞬間、緊急事態を知らせる警報が鳴り響き、家の外の各所に設置されている赤い回転灯が回っている。周囲からスポットライトで2人が照らせ、2人は身構える。

 

『敷地内に侵入者を確認。隔壁閉鎖開始』

 

ガラガラガラガラ ガシャン!

 

機械音声のアナウンスの後、玄関を除く家の窓やベランダ、家への進入口全てに特殊シャッターが下ろされる。

 

『防衛システム起動』

 

ウィーン

 

ゴゴゴゴゴ・・・ガゴン!

 

ウゥン!

 

「!?」

 

「なんだこれは!?」

 

更にアナウンスが続き、家の敷地内の4ヶ所の地面が開き、地下から本来はミサイルや航空機に対して使用される「CIWS

シウス

(Close In Wepon Systemの略)」個艦防衛システムの1つで主にアメリカ海軍、海上自衛隊の水上艦艇に搭載されるが採用国によっては基地の防空システムにも使用されているアメリカ合衆国で開発された艦載兵器「ファランクス」が出現、4基全てが装備している20mm口径6銃身「M61A1『バルカン』」を仮面の男達に向ける。

突然のファランクスの出現に仮面の男達が戸惑う。

何故ファランクスが野田家の敷地内から出現したのかと言うとこれが野田家の対空兼対地防御システムとして使われているからだ。

ちなみにこの家の対空兵装はこれに止まらず、家の屋根、屋上には本来は自衛隊車輌の高機動車をベースに開発、搭載して採用されている自走式近距離防空システム「93式近距離地対空誘導弾」が設置されており、他にもいくかの防御システムが隠されいる。

なお93式近距離地対空誘導弾の略称はSAM-3、愛称はクローズドアローとして、自衛隊内では近SAMと呼ばれている。

 

「остановиться(アスタナビーティシ)!(止まれ!)」

 

一般の家であるはずなのにこのような防御システムがあることを想定しておらず仮面の男達が驚いていると玄関の扉が開き、健悟が出てきてフェニックスドライバーを仮面の男達に構え、叫ぶ。

 

健悟Side

仮面の男達が我が家に侵入すると防犯用のセンサーが感知しサーチライトが2人を照らし、玄関を除く全ての進入口にエマージェンシーシャッターが降り、我が家防衛システムであるファランクスが4基、地下から地上へと出現して2人をロックオン、その一部始終を防犯カメラの映像をタブレットを使って玄関で見て、仮面の男達の戸惑っているところに玄関を開けて登場する。

本当はもっと色々な防衛システムや防衛部隊の展開も出来たけど今回はカットしておいた。

ファランクスもオートではなく、アポロンが遠隔操作している。

 

「остановиться(アスタナビーティシ)!(止まれ!)」

 

玄関から出てすぐに仮面の男にフェニックスドライバーを向け、ロシア語で止まれと叫ぶ。

何故ロシア語で「止まれ」と言ったかというと勿論あの「BLACK LAGOON」の登場人物「バラライカ」のを真似た。

あのシーンめっちゃカッコイイからな。

まさか出来る日がくるとは思わなかった。

 

「子供?」

 

「何者だお前は?何故結界の中に居られる?」

 

「俺はこの家の住人で・・・通りすがりの仮面ライダーだ」

 

『KAMEN RIDE!』

 

「変身!」

 

『PHOENIX!』

 

仮面の男の1人が不思議そうに俺を見るともう1人が俺が何者で何故結界内にいるのか尋ねてくる。

仮面の男達のここの住人であるのと通りすがりの仮面ライダーだと告げて、カードをドライバーに装填、トリガーを引いて、フェニックスに変身する。

 

「お前は!?」

 

「この間はどうも」

 

「何故お前がここに?ここは管理局の魔導士達がいるはず!」

 

「言っただろ?ここの住人だって。さて、態々敵の拠点である俺の家に来たということは、何が目的だ?まぁこの場合、候補は3つある。一つは俺達の誰かの暗殺。二つ目はまだ蒐集されていないクロノかリンディさんの魔力、そして3つ目は何かの奪取。この中のどれかだが・・・。俺の予想では3つ目の何かの奪取。その対象はデュランダルってとこか?」

 

「「!!」」

 

「うん、OK。目的は大体分かった」

 

俺がフェニックスに変身すると仮面の男達が驚く。

驚いている仮面の男を気にせず俺は何が目的か仮面の男に尋ねると同時に俺の中での予測候補を言って、その中で最も確率の高い予測とその対象物を言う。

お、当たってて2人が反応した。

そんな簡単に反応したら駄目だろう。

まぁ、最初から分かってたけど。

目的が分かったところで仮面の男にフェニックスドライバーを向ける。

 

「警告する。速やかにバリアジャケットを解除し投降、もしくは撤退しろ。お前達にデュランダルを渡すつもりはない」

 

「あれは、貴様の所有物ではないだろう?貴様に指図される覚えはない」

 

「そうだな。だが、所有者のリンディさんも同じことを言うと思うぞ?血が繋がっていなくても、自分の娘も同然に思っている子の背後から襲い、リンカーコアから魔力を奪い、守護騎士に魔力を与えるような奴にリンディさんはデュランダルを渡さない。絶対に」

 

俺が投降、撤退するよう警告を促し、お目当てのデュランダルを渡さないと告げる。

仮面の男にデュランダルの所有者ではないと指摘される。

確かにデュランダルは俺の所有物じゃないがリンディさんはどんな事情であろうとフェイトを傷つけたこいつらにはデュランダルを渡したりしないと断言出来る。

 

「警告は一度のみだ。降伏か撤退、好きな方を選べ。不意打ちでなければ、俺は簡単に倒されないと自身はある。まぁ、お前達2人の内どちらかは、それを身をもって体験しているだろうけどな?」

 

「何も分かっていないようだな。私達はこの世界、そして未来を守る為に行動をしているだぞ」

 

「デュランダルを使って今の主人ごと闇の書を封じれば今後いつ現れるか分からない別の主人の下に渡ることはなくなる」

 

2人に再度警告を行うが降伏も撤退も応じない。

逆に自分達の行動の正当性を訴えてくる。

完全に納得が出来る内容じゃないけど。

 

「成る程。言いたいことは大体分かった。だがそれだと、はやてはどうなる?この世界と未来を守る為とはいえ、まだ9歳だぞ?はやての未来を奪うつもりか?」

 

「それがあの子の運命だ」

 

「1人の少女の命とこの世界、次元世界、未来の人々の命、比べられると思っているのか?大勢の命を救うためなら少女の命1つ、切り捨ててとうぜ」

 

バンッ!

 

「!!」

 

「・・・・・」

 

仮面の男が言い切る前に銃声が響き渡り、エネルギー弾が仮面の男の顔の右側を掠める。

無論、撃ったのは俺だ。

俺が撃つと仮面の男達は身構え、警戒を強める。

それに対して俺は・・・兎に角怒っている。

大方言われるであろう台詞だった。

予測はしていた。

途中まで我慢出来ていたが、最後の方で我慢出来なかった。

怒りで左手を強く握り、奥歯をギリリと歯ぎしりがするほど噛んでいる。

向こうの考えや思いは解らなくはない。

 

「・・・・・ふざけるな」

 

それでも、はやてを犠牲にし、はやてやヴォルケンリッターを悲しませるのは、絶対に許さない!

 

「あいつを、はやてを犠牲にするなんて俺は認めない!」

 

「ならどうする?あのままにして多くの人々を危険に晒すというのか?甘い考えを捨てて現実を見たらどうだ?」

 

「ああ、現実は甘くはない。はやて達を救って世界を、他の人々も救う・・・口にするだけなら簡単だがそれを実現するのはかなり難しい。全てを拾えないのであれば何を捨てるかを決める。それが戦いだ。・・・だからと言って諦めることなんて出来ないんだよ。諦めて捨てるぐらいなら俺は全てを取り行く!例え自分の命を失うことになっても!誰も、誰も人の未来を奪うことは出来ない!そしてそれを妨げるなら俺は全力で排除する!」

 

犠牲にするのを認めない。

自分で言った通り、言葉にするだけなら簡単だ。

誰にだって出来る。

仮面の男のいう通りだし、自分で分かっているように現実ってやつは甘くない。

「マブラヴオルタネイティブ トータルイクリプス」の登場人物であるソビエト連邦陸軍の女性軍人「フィカーツィア・ラトロア中佐」の台詞「全てを拾えないのであれば何を捨てるかを決める」、これが一番現実的な選択しなんだろう。

そうだと分かっていても俺には捨てることは出来ない。

アギトの津上翔一が言っていた。

誰も人の未来を奪うことは出来ないと!

ラトロア中佐、津上翔一の台詞を借りながら俺自身も思っていることを叫ぶ。

はやての未来を奪わせない。

 

「やる気か?我々は構わないが、ここでは貴様の家も巻き添いになるぞ?」

 

「対策はある。Vステルス!」

 

「おう!」

 

完全に戦闘する気満々になっている俺にこのまま戦えば家や周りに被害が出ると仮面の男が言うがその対処法は既にある。

俺が呼ぶと何処からか声が聞こえ、家の上空の景色が歪み、そこから1体のロボットが姿を現す。

そのロボットは意思を持った巨大救助ロボ「マシンロボ」と呼ばれ、世界中から選抜された12人の子供達、人間と協力して災害から人々を守る警察と消防が組み合わさった組織「マシンロボレスキュー」に所属している。

今の姿は当初の姿とは違い、レスキュー用に改修された姿「出場!マシンロボレスキュー」に登場したステルス戦闘機型マシンロボ「MR−V00L Vステルスロボ」だ。

Vステルスにはその名の通り姿を消すことが出来る光学迷彩「ステルス機能」が搭載されている為、姿をしけた状態で近くで待機してもらっていた。

 

「な!?巨大なロボット!!」

 

「こいつ、何処から!?」

 

「Vステルスロボ!ゾーン展開!」

 

「了解!ゾーン!展っ開!」

 

突然現れたVステルスに仮面の男達が驚いている隙にVステルスにゾーンの展開を指示する。

俺の指示を受けるとVステルスは右腕を高く上げ、右手の親指と人差し指でV字を作り、腕を降ろし前に突き出す。

Vステルスの右手からエネルギーの波動が発生し広がっていく。

その波動が戻ってくると光に包まれる。

 

「「くっ!」」

 

「ん!」

 

光の眩しさに仮面の男は腕で光を遮り、俺も僅かに目を閉じた。

光が収まり、目を開くと先程までいた俺の家の敷地内ではなく周囲には家もファランクスもない、陸上競技場に立っている。

 

「どうなってる?!」

 

「何処だここは!?」

 

突然のことにまたも驚いている仮面の男達。

ここはVステルスが展開した「ゾーン」の中だ。

ゾーンとはマシンロボの余剰エネルギーで生み出す、触れることの出来る実体感型シミュレーションで災害救助演習空間BOXであり、現場での戦闘による被害を最小限に抑える為にこの中に敵を閉じ込めて戦う一種のバリアー空間で正式名称は「軌道演習場ZONE」で複数あるバリエーションの中から今回は戦いやすいように陸上競技場の「ゾーン T型」を展開してもらった。

俺もこのゾーンを使うのは初めてだ。

Vステルスには外で待機してもらっている。

 

「ここなら多少手荒に戦おうが周りに被害は及ばない。このゾーンもお前達が結界を張ってくれたお陰で見られないしな」

 

ゾーンによる家を含む周辺被害と結界によってゾーンを見られる心配がないと言いながら左手をカードケースに伸ばす。

 

「お前達はこれから、俺がはやてを助けるために戦うための犠牲者となるだろう」

 

カードケースを開き、そこから1枚のカードを引き抜く。

 

「他人の都合で犠牲となり、命を狙われるのがどれ程醜く、恐ろしいものなのか」

 

『KAMEN RIDE!』

 

「教えてやる」

 

『DECADE!GEKIJOUTAI!』

 

引き抜いたカードをドライバーに入れ、ドライバーを上に向けて引き金を引く。

俺の右隣にディケイドを召喚するがこいつは以前のようなただのディケイドではない。

すべての破壊者という役割を受け入れ、複眼の形状と額の色も紫に変わり、特定のライダーにKRせずともクロックアップ等のARが使えるようになった劇場版「仮面ライダー×仮面ライダー W &ディケイド MOVIE大戦2010」の「仮面ライダーディケイド完結編」に登場したディケイド「仮面ライダーディケイド 激情態」を召還する。

 

「いくぞ、ディケイド」

 

「ああ。それで、どこまでやればいいんだ?」

 

ディケイドに声をかけると返事をして、訪ねてきたことに多少ながら驚く。

 

「半分本気、半分加減してやれ」

 

「つまりは半殺しか?回りくどい言い方だな。お前はどっちを相手する?」

 

「右」

 

「分かった」

 

「あと、これを」

 

ディケイドに力加減を聞かれて答えると俺の周りくどい言い方だと言って2人の内、どちらを相手をするのか聞かれる。

俺が右の仮面の男を選ぶとディケイドは頷く。

相手を決めて、戦う前にディケイドにカードの束を渡す。

 

「いいのか?」

 

「構わない」

 

「なら、使わせてもらう」

 

「よし、行くぞ!」

 

「ああ」

 

「はっ!」

 

「ふっ!」

 

ディケイドはカードの束を見ると俺に使っていいのかと尋ねてくる。

俺がディケイドに渡したのはサブライダー達のARのカードだ。

持ってるだろうけど、一応渡しておく。

激情態なら使うことが出来るからな。

俺が使っていいと言うとディケイドはカードを受け取り、俺とディケイドは同時に仮面の男に向かって駆け出す。

 

 

-3ページ-

 

後書き

 

ARXー7アーバレスト「新年明けましておめでとうございます!」

 

健悟&アポロン「「おめでとうございます!」」

 

ARXー7アーバレスト「祝え!新たな年の幕が開きし瞬間を!」

 

健悟「それいうの遅いよ。もう一月の後半だぞ?」

 

ARXー7アーバレスト「時間とは過ぎるのはやいよねぇ」

 

健悟「そうだな。その結果去年なんて小説1話しか投稿で来てないもんな」

 

アポロン「遅すぎですね」

 

ARXー7アーバレスト「その点にかんしては本当に反省してる。内容を迷いすぎたのもあるけど、艦これやGジェネクロスレイズとかで遊んだり、プラモ作ってたら時間が凄い過ぎてた」

 

健悟「今年は頑張れよ?遅れた分を取り戻せよ」

 

アポロン「でないと話が終わりませんから」

 

ARXー7アーバレスト「はい・・・」

 

健悟「それにしても、俺の家、あれどうなってんだ?」

 

ARXー7アーバレスト「凄いっしょ?」

 

健悟「凄いのレベルじゃねぇよ」

 

アポロン「軍事基地並みです」

 

健悟「家の敷地内にファランクス、屋根に地対空誘導弾、窓とかにシャッター?なんちゅうもん付けてんだよ」

 

ARXー7アーバレスト「カッコいいだろ!そんな家あったら!」

 

健悟「いや逆に怖いわ!」

 

アポロン「仮面の男達の前に登場した時の状況、何故ブラックラグーンを?」

 

ARXー7アーバレスト「カッコいいから!それ以外に理由などない!」

 

健悟「まあカッコいいのは認めるけど・・・」

 

アポロン「オートバジン2号機についに名前が付きましたね」

 

健悟「あれに決めた理由は?」

 

ARXー7アーバレスト「色々調べたら。あ、これある意味似てるわって思ったから」

 

健悟「ようするに適当?」

 

ARXー7アーバレスト「半分はそう!」

 

健悟「ダメだこいつ」

 

アポロン「分かり切ったことです。しかしまさかVステルスが出てくるとは予想外でした」

 

健悟「そうだよ!何故マシンロボレスキュー出した!?」

 

ARXー7アーバレスト「好きだからに決まってるだろ!本当はジェットロボがよかったけど本文での理由の結果Vステルスになった」

 

健悟「そ、そうか」

 

アポロン「そして最後にディケイドの激情態の登場ですか」

 

健悟「またやばいのを出しやがって」

 

ARXー7アーバレスト「これは読者からのリクエスト。仮面の男達の中の人達をボコボコにしてほしいってリクエストがあって」

 

健悟「程々にな」

 

アポロン「ではそろそろ次回予告をしましょうか」

 

ARXー7アーバレスト「そうだね。んじゃあ今回はこれでいこう!」

 

BGM「Journey the Decade」

 

健悟「お、ディケイドか?」

 

ARXー7アーバレスト「本当はもっと後にやりたかったんだけど、その時も使えばいいやって思って」

 

健悟「て、適当すぎる」

 

ARXー7アーバレスト「気にしないの。はい、いってみよう!」

 

健悟「はいはい。・・・次回、『〜少年が望んだ世界と力〜』は」

 

仮面の男「何故貴様はそこまでする!彼女達の犠牲だけで大勢の命が救われるんだぞ!」

 

健悟「それが俺の生きる道だからだ!」

 

健悟「皆の笑顔を守る為に戦う!」

 

健悟「はやて達の居場所を守る為に!」

 

健悟「皆でいつまでも一緒に暮らしたいっていうあいつらの夢を守る為」

 

健悟「俺は闇の書の運命と戦う!運命なんかに負けてたまるか!」

 

健悟「闇の書の、あいつらを縛る運命

さだめ

の鎖を解き放つ!」

 

健悟「はやて達の時刻をここで終着点にしないために」

 

健悟「友達を失わない為に、タイマン張らせてもらうぜ!」

 

健悟「自分の全てを掛けて全てを取りに行く!手を伸ばす!」

 

健悟「俺は人を守る為にライダーになったんだ」

 

健悟「さぁ、お前達の罪を数えろ!」

 

健悟「子供は宝物、この世で最も罪深いのは、その宝物を傷つけることだ」

 

健悟「闇の書が絶望を呼ぶなら、俺が希望になってやる」

 

『第六十七話 仮面の男』

 

健悟「全てを破壊し、全てを繋げ!」

 

ARXー7アーバレスト「はいOK!」

 

健悟「うーん、こんなんでいいのか?もうほとんど何するか分かった人多いんじゃね?」

 

アポロン「作者が予告作るの下手なのでしかたありません」

 

ARXー7アーバレスト「大丈夫だって。それでは今年もよろしくお願いします。次回もお楽しみ!!」

説明
第六十四話 招かれざる者
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