Octo Story 第16話「飛」
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 私が次に辿り着いた場所は、イブクロ消毒場。

 エネルギーコアを目指して、上に進む。

 だが、狭い箱の足場ばかりが宙に浮いていて、とても近道できそうにはない。

 下には水があり、落ちたらおしまいだ。

 

 ……あの箱は、上のネリモノから出ている。

 とても不気味だ……。

 

 私はインクを箱に塗りながら、箱を乗り継いで進んでいく。

 手すり付きの地面は安全なようで、そこで休みながら私は進みジャンプポイントでジャンプする。

 

 私の端末からテンタクルズの音楽が聞こえてくる。

 だんだんと地上に近付いているのだ。

 ネリモノの罠を避け、センプクしながら壁にインクを塗り、上へ上へと昇っていく。

 ここでタイミングを計って……よし、行けた。

 

「ガ……ガガ……ガピー!」

「ん? デンワめ、まだ息があるんかの?」

 まずい、デンワの声がはっきりしてきた。

 急いでエネルギーコアを探さなければ。

 私はスイッチを踏んでシャッターを開け、先へ進むと右側にドアを発見した。

 落ちていく箱にインクを塗りつつ、

 ブキカンヅメからスペシャルウェポン・ボムラッシュを入手する。

 立ち止まり、インクを塗り、慎重かつ大胆に落下。

「カギ、探してけー!」

 私が左側の木箱を壊すと、中から鍵が出てきた。

「ナイスです! ドアに向かいましょう!」

 む、敵が来たか。

 スペシャルウェポン・ボムラッシュ発動!

 邪魔な敵に只管クイックボムを投げまくる。

 敵を全て退けた後、私は急いで箱にインクを塗り、飛んで渡って、ドアがある場所に行く。

 タコトルーパーをオクタシューターで撃退し、私は鍵を使ってドアを開けた。

「ナイス! エネルギーコアまでまっしぐらだ!」

 ジャンプポイントでジャンプした後、私は真っ直ぐに走っていった。

 あそこにある光るものが、エネルギーコアなのだろう。

 だが、私の前にはヌリヌリ棒とバイソクミサイルタコプターが立ち塞がっている。

 しかも、足元が見えにくい……。

 

 落ち着いて下を見渡すと、ゆっくりと動く四角い足場が見えた。

 私は落ちないように、慎重に足場に乗った。

 ……うわっ。危ないじゃないか。インクを撃つな。

 どうやら、ここでも私を狙う奴はいるようだな。

「うー! ミコプター、ウゼェ!」

 いや、タコプターなんだが、ヒメ……。

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 こうして、何とか狙撃をかわし切った私は、足場の上でバイソクミサイルタコプターと対峙した。

 相手は激しく動きながら、私の攻撃をかわす。

 ここは、待ち伏せをした方がいいか……?

 私がしばらく待ってみると、相手の方からこっちに寄ってきた。

 今がチャンスとオクタシューターを連射し、何とかバイソクミサイルタコプターを倒した。

「ナイスですっ! 門が開いてます!」

 バイソクミサイルタコプターを倒すと、閉じていた門が鈍い音を立てて開いた。

 そして、私はジャンプポイントでさらに上へ飛び立つのだった。

 

 ……ところで、エネルギーコアとは何の事だ?

 

 ――ずきん。

 考えようとした瞬間、突然、私は頭痛を覚えた。

 私は――記憶を取り戻しつつある。

 

 今まで、魂にシオカラ節のグルーヴを宿したタコ、という記憶しかなかった私だった。

 だが、地上に向かうにつれて、失われた記憶が徐々に蘇ってきた。

 私が一体何者なのか、その真実が……。

 

 ――私の中に、映像が入り込んでくる。

 

『……はもう……い、残……は……のみ。だから……が……より……へ……う』

 この声は……「彼」なのか?

 

『博士……大……ス……』

 映像はぼやけている。

 その中で気になったのは、「博士」という声。

 この「博士」とは、一体誰の事なのだろうか?

 私にはまだ、分からない。

 だが、進むにつれて思い出すはずだ。

 「博士」と「彼」の繋がりを――

説明
Octo Story、ラストステージ回その2。
オリジナル展開がありますのでご注意を。
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