オアシスの最寄り駅は青空の迷路を抜けた先に(Through The Bluesky Maze)
説明
「窪地に嵌った水の惑星の、
その表面から溢れた
水で出来たオアシスから
最寄り駅まで辿り着くまでに
抜けて行かなければならない
青空の迷路は、
あまりにも見通しが良過ぎて、
却ってどちらの方向に
向かえばいいのかが判らない。
それとも見通しが良いように見えて、
実は進む事の出来る方向が
限られていているのかも知れない。
虹は難なく青空の迷路の壁を
すり抜ける事が出来るようだ。

巷に溢れかえった
無責任な言葉、
右往左往しながら
やっと見つけた出口の先には
拡がるばかりの不毛の砂漠。
正しい方向に
向かっていたつもりなのに
たった一度の分かれ道で
行き着く先はこんなにも違うなんてね。
口先だけの言葉を信じて
行先を何度も変える
迷い子なら他にどれだけ
居るのだろう。

オアシスの水で
造られたロケットは自らが
砂の宇宙に着陸すれば
そこに潤いが
戻るとでも言わんばかりに
照準を向けていた。
何処かの皮肉屋が
着陸したって砂の中に吸収されて
蒸発しちまうだけさ、
とうそぶいていたが、
ロケットが
その向きを変える事はなかった。
それも至極当然の事だ。
聞く耳など持ち合わせては
いないのだから。

何処から流れ着いたのか
判らない瓶の中の手紙には
こう書かれてあった:
「終わりなき宴を
続けるための努力が全て
水の泡に帰してしまった時には
あなたの心を癒すために、
或いはあなたの頭を冷やすために、
こちらにおいで下さい。」
そして文章の結びには
こう付け加えられていた;
「但し、こちらに到達するまでに
あなたが道に迷ったり
間違えたりしたのだとしても、
決して私のせいではございません。」」

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ドイツ文化会館1階にあるカフェレストラン「mahlzeit」さん内にて
現在展示させて頂いている絵の内の1点で、
B4(257×364)程に完成後切り取った水彩紙に
水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの
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