幻想郷のジャハンナム 第三話「伝道活動について」 |
”伝道にあたる上での指南について”
二人とも、聖書に挟まれたメモ程度の濃密な文章を目にした。
それぞれが違う行先に向かう途中の事である。
引用すると、「つまり、ジャハンナムの存在を示す為に、必要な事は、神の存在を表す事。
唯一の神様である。
馴染み浅いものについて語らなければならない。
だから、最初にこう言え。
”私は使徒の使徒である。
だから、断片的にしか、物を知らない。だが、ただ一つ言える事は、神様が唯一いらっしゃる事。
それしか示せない。
しかし、ジャハンナムはあり、刑罰を受けるであろう。
それを救いにするには、相応の努力が必要である。
唯一の神様に付き従い、信仰を持つ事、これが序盤である。”
と。
難しい事はともかくとして、急務として、ジャハンナムの存在を何とか伝えなければならない。
そこで、幻視を見せる権威を与える。
どういう地獄なのか、詳しく語る必要もある。
だから、全身全霊をかけて、語らなければならない。
信仰を伝える為に、あらゆる努力をしなければならない。
それが伝道者としての役目である。
長くなったが、ジャハンナムを伝える事によって、地獄が何であるかを明確に示す必要がある。
だから、最後にこう言いなさい。
”私は無信仰者ですが、ジャハンナムを知っています。ですから、警告します。あなたは苦しみたいのか?楽しみたいのか?どちらかを選びなさい。心を鬼にして、言います。このままでは、あなた方はジャハンナムに墜ちる。だから、選びなさい。天国か地獄か?
あなた方の為に言います。あなた方を天国に導く事は、使徒の使徒として、使命です。だから、頑なな心を捨てて、神に立ち返りなさい。
唯一の神様です”そうすれば、義認を受け、導かれます。聖なる霊によって。”
それでも駄目なら、戦いなさい。そうすれば、彼らも力を認める事に成ります。懐中時計をあなた達にあげます。時を止める懐中時計です。
それで、戦って勝ったなら、その人を使徒の使徒の使徒にしなさい。
そうすれば、幻想郷中に神の教えが伝わります。」
以上である。
それに従って、彼女らは、実行するのだった。
説明 | ||
ジャハンナム(地獄)の一部が幻想入りするお話。 | ||
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