前メイド長”シンシ”4 |
「パチュリーの容態はどう?」
レミリアが友人の事を咲夜に訊(たず)ねる。
「まるで、死人の様です。真っ白な肌に成っています。」
「そう、いつも通りね。意識不明なのね。」
レミリアは予測していた。そろそろ、美鈴が報告しに来る事を。
「フラン?あんまり床ドンしないでね???」
「お姉さまのせい。」
「なぜ、私のせいに成るの?!」
「お姉さまがいつも、上階(じょうかい)にいるから、床ドンしたくなるの!!」
ここは地下室である。
レミリアの妹のフランドール・スカーレットの部屋である。
「まるで、駄々っ子ね。」
ドンドンドンドンドカーン。
フランドールの床ドンに混じって、爆発音にも似た音が響き渡る。
「何でしょうか?何か爆発した様な・・・・・・?」
・・・・・・・・・
「申し上げます。中庭で大変な事が起きて、逃げて来ました。」
「逃げるな。3ボスのくせに。」
毒々しく、咲夜が突っ込む。
「ともかく大変なんです!!!」
「中庭ね。そろそろ、神隠しの人が来そうだけど・・・・・?
4人で中庭に向かう。
見てみると紅魔館が一部崩壊しており、崩壊の中心部はお山に成っていた。
「これは・・・・・・・スルトの仕業ね。巨人の仕業に違いないわ。(もちろん、違うけど、そう言っておこう。)」
「スルトですか?あの北欧神話の・・・・・・?」
「地下に何かいるんでしょうか??」
「それがスルトよ。(違うけど。)」
レミリアは運命を読んでいた。その上で、適当な推理をしてみたのである。
説明 | ||
咲夜が活躍する物語。 レミリアの予知能力が働く話。 |
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