真・恋姫†無双〜黒の御使いと鬼子の少女〜 81 |
「しゃおらぁあ!」
先手は馬超。発声と共に槍を突き出す。迫りくる槍の迫力はまさしく剛の槍。しかも十文字の刃を横にして左右へ逃げおおせづらくしている。
(ならばっ!)
俺は右へとずれ、鞘ごと刀を引き抜いてその一撃を受ける。鉄と鉄がぶつかり追う音と共に体を伝わる衝撃。
「ぐっぅう!」
正面から受けたのもあるが、愛紗の、いや恋の一撃にも劣らない重さがある。だが、彼女の一撃を受けた人間からすれば問題なく耐えられるっ!
「なっ! 正面からっ!?」
驚く馬超を尻目に俺は鞘で槍を押しのけながら抜刀し、袈裟に切りつける。
「っ!」
それを感じ取った馬超は槍を引いてがら空きになった胴へと突きを繰り出そうとする。おそらく俺の一撃よりも自分の突きが早いと思ったのだろう。
確かに、袈裟の一撃はその突きよりは遅い。だが、それは“袈裟に斬った”場合だ。俺は斬撃を諦め、柄尻を馬超の槍の持ち手に全力で叩きつけた。
「んなっ!?」
彼女は思わぬ一撃に驚き、慌てて槍で薙ぎ払おうとするがその前に鞘が彼女の肩へと打ち込まれていた。
「いっ!」
思わず顔をしかめる馬超だが、少しでも衝撃を減らすため無理な姿勢で鞘が動く方向へと飛びのいた。
無理やりだったせいか、彼女は着地できずにそのまま地を転がって間合いを取ろうとするが、好機を逃す気はない。
転がる彼女目掛け飛び上がり、鞘を彼女の進行を塞ぐ位置を目指して鞘を突き立てようとする。感づいた馬超は回転している中でうつ伏せになった瞬間を狙い、腕と全身を使って飛び上がるように立ち上がり、そのままバク転一回で間合いを取った。
「はぁ、はぁ……」
さっきの炎鶯との戦いで消耗していたのもあるだろうが彼女の息は上がっている。しかし、その眼の闘志は消え入るどころかさらに燃え上がっている。
「へ、へへっ!」
不敵に笑う馬超を見て俺も口の端を釣り上げた。
「ぉおおおおおおおおお!!!」
咆哮と共に突っ込んでくる馬超。しかし、さっきよりもその速度は上がっている。
「上等っ!」
俺は鞘を順手に持ち替え、二刀を構える形で迎え撃つ形で突っ込む。
「うららららぁ!」
そんな俺へ馬超は勢いを乗せた右足と左肩、右肩の三か所を狙った三連撃を突き出してくる。対し、鞘と斬撃、そして再び柄尻でその一撃を逸らす。
「まっだまだぁああああああああああ!!!」
しかし、逸らされた右肩の一撃を流すようにして刃を担ぎ上げるように後ろへ向け、今度は柄尻の突きを俺の顔面目掛け放つ。
「ちぃい!」
それをすれすれ、いや、眉間を掠めながらも顔を横に向けることで避けつつ懐へと飛び込む。
「シッ!」
短く息を吐きつつ、彼女と同じ手で顔面を狙う。が、彼女はそれで臆すどころか、
「なっめんなぁあああああ!」
その柄へ頭突きをかましてきた。
「なっ!」
思わぬ衝撃で姿勢が乱れる。
「がっ!」
そのせいで、陰に隠した鞘の突きの威力が半減してしまった。
「いってぇ〜……!」
(なんて胆力だっ!)
俺は危うく手放しかけた心斬をもう一度掴みなおす。
「んっ?」
そのとき、眉間に温かいものを感じる。
(チッ、さっきのでか)
俺はそれを拳で拭って確認する。やはりというか、血が流れていた。
(まぁ、この程度なら気合で十分だ)
俺は一度だけ深く息を吸って、
「しゃらぁあ!」
気合いの一声で気を昂らせる。これで問題はない。
「…………」
対し、馬超は眉根を寄せてはいるものの、すでに槍を構えていた。が、先程のように飛び込んでこないところを見ると先ほどの一撃はある程度の効果があったようだ。
(なら、こっちから行くっ!)
俺は心斬を鞘に納めて再び抜刀の構えを取る。それを見た馬超は矛先を下に下げる。
(なるほど)
確かに抜刀は構えから一撃が左右どちらから来るかがまるわかりだ。その反対から攻撃が来ることはあり得ない。
(だが、甘いっ!)
予測されているからこそ、その先まで詰めておくのが、抜刀だっ!
「シッ!」
俺は短く息を吐いて間合いを詰め、抜刀の届く範囲に入った瞬間刀を抜く。しかし、彼女とて武人だ。抜いたのを見計らってからその構えのまま一歩踏み込み、槍の柄を俺の右手首の前に持っていく。
(なるほどっ!)
確かにそこを抑えられると俺は刀を振り切ることはできない。だが、それは“刀を振るう”に限った話だ。
「なっ!?」
彼女が驚きを隠せないのも無理はない。何せ俺は刀を手放したからだ。自由になった右手。それは左手の鞘を打ち出すための重しとなり、溜められた力は右足を軸に左半身と共に打ち出され、左足が地に着くのと同時に鞘の鯉口へと集められる。
「っ!」
馬超は槍を引き戻そうとするが体が追い付いていない。何せさっきの袈裟の斬撃とは驚きの度合いが違う。人というのは全く想定していないことに遭遇した時、どうあってもひるむものだ。
彼女は防ぐことも避けることもできず、柄の一撃を受けるしかなかった。
「そこまでっ!」
炎鶯の一言で俺は鞘を寸でのところで止めると、腕を引いて鞘を腰に差す。
「…………っはぁあ!」
馬超は鞘が引かれると同時に息をしてその場に膝を着いた。
「バカ娘。今の敗因が分かるか?」
そんな馬超へ炎鶯は語り掛ける。
「……力不足だよ、あたしの」
「馬鹿たれ。確かにあんたと玄輝を比べりゃ玄輝が勝ってる。だが、覆せない差じゃあない」
「……へ?」
俺は刀を拾いつつそれに耳を傾ける。
「あんたとあいつの差はね、武器を“武器として”見ていることだよ」
「なっ! ふざけるなっ! “武器は己の半身”そう言ったのは母上だろうっ!」
「ああそうさ。別にそれを間違ってるとは思わん。だが、そこが差なんだよ。な?」
そして俺の方を振り向いて同意を求める。
「まぁ、そうですね。戦いの時に手放すのを躊躇しない程度には」
「な? で、それは一つ目だ」
「もう一つあんのかよ……」
気落ちしたような、うんざりしたような声色で馬超が言い終わると炎鶯はもう一つの敗因を話す。
「二つ目が相手の力量を低く見積もってることだよ」
「なっ!」
「っ!」
これには俺も驚いた。
「おまえなぁ、相手の実力を見切れていないことに気が付かなかったのか? 少なくとも玄輝の奴は底を見せていなかったぞ?」
一応言っておくが、俺は手を抜いたわけではない。だが、全力かどうかと言われれば確かに全力ではない。俺の全力は暗器や釘十手全てを装備してこそ全力と言える。また、始終同迅も使っていない。
(だが、あの一戦で俺の力を見切るなんて……)
炎鶯、彼女は俺が思う以上の実力者なのかもしれない。
「さて、とは言ったがあたしの口だけじゃお前も納得できないだろう。だからこいつの実力はあたしが見せてやる」
その言葉の意味を察した俺は傍にいた馬岱に話しかける。
「すまないが、俺が預けた武器全部持ってきてくれないか?」
「う、うん」
さっきと違い、彼女は素直に指示に従ってくれる。彼女も炎鶯の言葉に思うところがあったのだろう。
「さて、戦う前に言っておくが“殺す気で”やっておくれよ? でないとつまらんからね」
「それは承服しかねます。自分は模擬戦で命のやり取りをするつもりはありませんよ」
「……それであたしに勝てると思うのかい?」
その言葉に圧が乗ったのを確かに感じた。だが、それはひるむ理由にはならない。
「私としてはあなたの胸を借りるつもりで行かせていただこうかと思っていたのですが?」
「……ほぉ、力の見切りは上手いもんだね」
「先ほどの一戦を見ればある程度は」
少なくとも、俺よりは上なのは間違いない。
「じゃあ聞こうか。玄輝、お前はどのくらいを望んでいるんだい?」
「全力を」
「勢いが余っちまうぜ?」
「その時はその時です。ここで死ぬようなら自分の本懐を遂げるのは不可能だったという事です」
「……いいねぇ、そういうの痺れちまうね」
炎鶯が大きく不敵に笑う。と、同時に全身から凄まじい闘気を発する。
「その意気、買ったっ! この馬騰の全力、見事受け切って見せよ!」
その闘気は現実の風となって俺に押し寄せる。
「…………」
思わず武器が届く前に始めてしまいそうになるが、それを堪える。
「持ってきたよ」
いいタイミングで馬岱が俺の武器を持ってきてくれた。俺は彼女から預けていた武器をすべて受け取り、所定の位置に戻していく。
(ねぇ、大丈夫?)
「んっ?」
戻してる最中、馬岱が他に聞こえないように俺に話しかけてくる。
(ああなったおば様は本当に強いんだよ? もしかしたら死んじゃうかもしれないよ?)
成程。身内だからこそ知っている強さか。だが、俺としては願ったりだ。
「俺としては本望だよ」
「……もしかして脳筋系?」
「誰がだ」
思わず目を細めてしまうが、そこで準備が整う。
「離れてな」
「言われなくてもそうする。巻き込まれたらたまったものじゃないもん」
そう言って馬岱は俺たちから距離を取る。代わりに近づいてきたのは馬超だ。
「開始の合図はあたしがする。良いよな?」
双方に確認を取る。それに対して俺たちは頷きで返す。
「では、双方構えっ!」
馬超の一言で互いに構える。俺は抜刀の構えだが、柄は握らない。対し、炎鶯は先ほどの馬超と同じような構えを取る。まぁ、馬超の師である以上は当たり前の話だ。
「はじめっ!」
だが、その速度は段違いだ。
「っ!?」
「うらぁああああああああ!!!」
電光石火を体現したかのような速度で間合いを詰め、閃光のような速さで槍を突き出してくる。寸での所で身を躱すのが精いっぱいだった。だが、そんな一撃が豪雨のように降り注ぐ。
「ほれほれほれれぇ! どおしたぁあ!!!」
「っ!」
刀を抜く暇がないと判断した俺は懐から暗器を数本取り出して投げつける。
「んっ?!」
彼女はすぐに反応して暗器を片手で持った槍で弾き飛ばすが、その陰から暗器が迫る。
「しゃらくさい!」
だが、その暗器は一言と共にすべて手で薙ぎ払われてしまう。でも、目的である隙は作れた。俺は間合いを詰め、左足を前にして彼女の胴へ刀を向けていた。
「通ると思ってんのかいっ!」
思ってはいない。だが、それで刀を引っ込める理由にはならないっ!
「おおっ!」
気合いと共に刀を振るう。しかし、その刀は炎鶯によって抱え込まれるように防がれる。
(んなっ!?)
右手を返し、矛先を背中に回して刃を柄で受けたのだ。それをあの一瞬で判断して実行するなんて。
(だがっ!)
感心している暇はない。俺は素早く刀を引こうとするが、それよりも早く炎鶯の左の裏拳が飛んでくる。
その拳を体ごとを回転させて躱しつつ、刀を引いて足払いを繰り出す。だが、炎鶯はそれをバックステップ一つで逃れ、着地と同時に槍を繰り出す。
「くっ!」
俺は足払いの足を最後まで振り切らず、途中で強引に止めてそれを軸足にして肘打ちを繰り出す。迫る槍は逆手に持ち替えた刀の柄尻で軌道を逸らす。
「やるねぇ!」
そう言いつつ、俺の肘に手首を動かして槍の持ち手を当ててくる。
(っ!)
痛みが走るが、そこまでの痛みじゃない。俺は肘を軸にして弾き上げるように炎鶯の手首を拳で叩く。
「ぬっ!」
下手に力を入れて抵抗すればダメージが大きいと判断したのか、炎鶯は俺の攻撃に抗う事をせず、そのまま手を上に掲げる形になる。
(ここだっ!)
俺は刀を左手で勢いをつけてがら空きの胴へ刀を叩きこむ。だが、その一撃すら炎鶯は防ぐ。
(嘘だろっ!?)
炎鶯は弾き上げられる途中で槍を手放し、それを左手で掴んで防いだのだ。完全に決まったと思った俺の心に隙が生まれる。そして、相手はそれを逃すはずもない。
「ぐっ!?」
俺の顎に強烈な衝撃が伝わる。首を上にして衝撃を逃がすことすらできず、全ての衝撃が突き抜けていく。
(ぐ、ぐかっ!?)
揺らぐ意識の中で感じているのは、浮遊感。間違いなく吹き飛ばされているのだろう。だが、彼女はそこへさらに肩を使った当て身を放つ。上へ飛んでいた体は横へと飛ばされる。
(ぐっ、が!!!)
さらなる衝撃で飛びかける意識。だが、それを気合いで繋ぎ止めて着地に備えるが、一度跳びかけた意識は俺の望んだ動きをするには弱すぎた。
(なっ!)
勢いを殺しきれず、体が後ろへと倒れていく。このままでは受け身すら取れずに頭を打つことになる。受け身を取るために、全神経を総動員して両腕だけでも回復させようとするが、うまく動かない。
(動けってんだよぉおおおおおおおお!!!)
地面に激突する刹那、腕が動くようになる。すかさず腕を動かして受け身を取る。
「がはっ!」
不完全ではあるが、何とか受け身は取れた。しかし、炎鶯から受けたダメージは計り知れない。
(止まるなっ!)
だが、それを確認する暇はない。俺は腕だけで地面を転がり、その視界に炎鶯を捉える。彼女はすでに両腕で槍を構えて突き出す直前だ。
(まだっ!)
俺はそこからさらに二転して、全身が動けるようになったのを確認してから、回転の勢いを利用して立ち上がる。
立ち上がった俺に迫る槍。すかさず柄で軌道を逸らすが、それで槍が止まるはずもなく、最初の豪雨が如き槍の連撃が再び始まる。
(くそっ、まるで師匠とやってるみてぇだ!)
と、そこで師匠の言葉を唐突に思い出した。
“いいか? 槍は兵器の王なんて言われちゃいるが武器であることは変わらねぇ。武器である以上は扱うモノがなければただの棒切れと変わらねぇ”
(故に、真の武器は己の手である!)
俺は炎鶯の一撃に合わせてわざと刀を弾かれる。そこで一瞬、いや刹那の隙が生まれる。
(今ッ!)
その隙を生かし、炎鶯の槍を右手で掴む。そこで一度戦闘が止まる。正しくは“見る”戦いが始まる。
「“……………………”」
互いに目と頭を動かして次の一手を思考する。
(……ちっ、やはり掴みながら戦うのはきついか)
あわよくば奪って戦えるかと思ったが、やはり無理があった。両手で掴んでいる炎鶯の槍は押しても引いても動きはしないだろう。
(ならばっ!)
俺は槍を両手で掴むと、その持ち手に飛び乗った。
「んなっ!?」
これにはさすがの炎鶯も驚いた。だが、俺はそれに構わず、釘十手を抜きながらその上を走る。
「たっく、曲芸師かいアンタはっ!」
そう言って、彼女は槍を思いっきり下げる。だが、その直前に俺は槍から軽く飛び上がり、左手の釘十手と右手で掴んだ鞘を交差するように振るう。
「ふんっ!」
対し、炎鶯は下げた槍を全力で振り上げる。狙いは股間だろう。男の俺にとっては急所だ。だが、だからこそ想定ができる。
俺はあぐらをかくように足を折りたたむ。そこへ槍が当たる。
「んっ?!」
槍をあげつつ怪訝そうな表情を見せる炎鶯。だが、その手を止めることはしない。対し、俺はその勢いが頂点になる瞬間に足を伸ばしてさらに空へ上がる。
「……これが狙いかっ!」
そう、彼女の頭上にまで上がった俺は炎鶯からは逆光ではっきりとは見えない!
「はぁああああああああ!」
声と共に両手の武器を振るう。
「甘いわぁああああああ!!!」
叫びながら炎鶯は上げた槍を返し、俺の脇腹を強打した。
「ぐっ!」
覚悟していたとはいえ、激痛だ。だが、こちらとて!
「ぬぅ!」
そう、右手に暗器を一本掴んで、鞘を振るうのと同時に投げたのだ。その暗器が炎鶯の左肩を軽く切り裂いた。
「くくく、やるねぇ」
吹き飛ばされて地面を転がり、それでも立ち上がった俺を見て炎鶯は口の端をあげながらそう言った。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
立ち上がった俺は近くに落ちていた心斬を拾い上げる。
(そろそろ限界か……)
体力もそうだが、炎鶯の一撃をまともに受けすぎた。ここまで追い込まれるのはいつぶりだろうか。
(まぁ、この戦い、勝とうと思ったらこれしかないか)
俺は奥義の構えを取る。
「……ほぉ、なんかあるみたいだね」
空気の違いを感じ取ったのか、炎鶯も再び構える。
「いいね、来なっ!」
「……参るっ!」
俺はその構えのまま突っ込み、間合いに入ると同時に剣を振るう。
(始終同迅っ!)
刀を振るった瞬間、決まったと確信した。今回の始終同迅は完璧と言っていいぐらいの精度でできている。
(もらったっ!)
そう思った俺に待っていたのは、視界の暗転だった。
はいどうもおはこんばんにゃにゃにゃちわ。作者の風猫です。
ちょいと長めになってしまいましたが、馬母娘との模擬戦いかがだったでしょうか?
この話の中での馬騰さんは玄輝の師匠レベルの強さに設定しています。
で、師匠がどのくらいだって? そりゃ、始終同迅を普通に鼻歌混じりで斬撃として使えるレベルです。
馬騰さんはそんな師匠とだいたい同レベルです。
さて、本編についての話はここらへんで近況をば。
前回のあとがきにて”花粉症化も?”って話がありましたが、結果としては……
花粉症ではありませんでしたっ!
ちょいと一安心です。でも、やっぱりハウスダストは出ていましたね……
ハウスダストだったのかなぁ……?
まぁ、今は落ち着いているので気にしてもしゃあないと薬を飲みながら生活しています。
ここでも長くなってはなんですので、今回はここらへんで。
何か誤字脱字があればコメントにお願いします。
ではではっ!
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白髪の鬼子と黒の御使いの、守るために戦い抜いたお話 オリジナルキャラクターが蜀√に関わる話です。 大筋の話は本編とほぼ同じですが、そういったのがお嫌いな方はブラウザのバックボタンをお願いします。 ちゃんとオリジナルの話もありますよ?(´・ω・) |
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