龍脈の洞2 |
説明 | ||
龍脈の洞は超高温超高圧の環境、人類未踏の領域である。 当然、極限環境微生物ぐらいしかいないだろう…と緋桜女史は読んでいたのだが、 中層以降、その環境は劇的に変化する事となる。 明るく開けた大空洞に、龍人と自称する地底人の集落。極限環境も大幅に緩和されている。 これは龍脈の洞に満ちる力の影響だと言う。 我々は地上に滲み出る力を掬い取って魔術などを公使するわけだから、 深層に至るほどに力が濃縮されるならば、大規模な環境の構築・改変もまた自在なのだろう。 マントルの断面図で不自然に、温度が低い場所が認められたデータとは無関係ではあるまい。 果たして、龍脈の洞もついに最奥へと到達する。 「神、妖、人───最初に我の足元にやって来るのは貴様だと思っていたぞ、人間。」 その言い回しと容姿に、いつも無駄に噛みついて来る蛇妖の六花を思い出しながら、 しかし、それとは別格の威容を誇る少女に向き直ったのである(続く)。 レスポンス先は前作。続きます。 |
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