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説明 | ||
艦船ガレージキットメーカー、ホワイトエンサインモデルのペネロピです。 ペネロピは条約型の軽巡洋艦として計画されたアリシューザ級3番艦で、1936年に竣工。 本国艦隊と地中海艦隊に所属して戦いましたが、1944年2月、地中海でドイツのUボートに撃沈されました。 作例は1940年、本国艦隊に所属し、スカパ・フローを母港にしていたころの状態と迷彩パターンです。 フライホークやアオシマなどがイギリス海軍艦船をどんどんモデル化する以前に、某S河屋で中古で安く売っていたのを購入したものです。 フライホーク自体がその後同級のガラテアや、作例と同じ1940年頃のペネロピを販売したため、精密なアリシューザ級が欲しいとしてもコレを作る理由はほとんど失われているのですが、せっかく買ったのだしと一念発起して初の艦船ガレージキットに挑戦しました。 中古で必ずしも状態がよくなかったので修正点・新造部分は多岐にわたります。 1、船体の艦首・艦尾がかなり反っていたので、鍋で煮て修正。それでもまだ隙間があったので、プラ板とパテを船底に貼って直しました。 2、ブリッジ上部がレジンの整形不良を起こしていたので、パテで修正。 3、主砲および高角砲の砲身が多数おれていたので、真鍮線で新造(電動ドリルに真鍮線を装着し、紙やすりにあてることで軽くテーパーをつけています)。 4、魚雷発射管も整形不良とバリがひどかったので、真鍮線とプラ板で新造。 5、ボート類もモールドが埋まったり欠けたりしていたので、ジャンクパーツから適当にチョイスしたものを載せています。 6、後部デッキのモールド(四角い箱状のもの)が経年劣化で多数砕けていたのでプラ板で再現。 7、艦載機であるオスプリ水上機が入っているのですが、これも輸送・保管の間にパーツが砕けてしまっていたので、泣く泣くオミット。 手を入れたくなるところはたくさんあるのですが、それをやり出すと「最初からフライホーク作れよ」となるので、あえてガレージキットの味をそのまま活かしました(物は言いよう) 塗装については船体色(グンゼのクールホワイト)、甲板色(同レドーム)、鉄甲板色(同ネイビーシーグレー)をラッカーで吹き付けたあと、タミヤエナメルのレッドブラウンで迷彩を筆塗り。 いったん水性の艶消しクリアでコーティングしたうえで細部塗装とウェザリングを実施しました。 レジンキットは船体と甲板上の構造物の大部分が一体成形されてるので、イギリス艦のような迷彩をマスキングで塗るのは困難だと思ったので筆塗りです。 また甲板はモールドの無いツルツルなので、色鉛筆による板目描きに挑戦してみました(写真ではわかりにくいですが)。 「精密」とはいいがたい作例ですが、コレクションが増えて感無量です。 【参考資料】 British and Commonwealth WARSHIP CAMOFLAGE of WW2 vol.3 モデルアート艦船模型スペシャルNo.60(2016) 世界の艦船増刊46 イギリス巡洋艦史(1996) 丸グラフィック・クォータリー 写真集・英国の巡洋艦(1976) |
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