マッチボックス 1/
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説明
2021年1月完成

「マッチボックス知ってーるかい?」

皆さんはマッチボックスという模型メーカーをご存知でしょうか?
Wikipediaによれば

1953年にイギリスのダイカストメーカーのレズニー社が発売したミニカーに端を発する。1982年にレズニー社が経営破綻した後、幾多にわたる買収を経て、アメリカの大手玩具メーカーのマテル社のブランドとなる

そうで

1973年より、レズニー社はマッチボックスのブランドでプラモデルの販売を開始した。(中略)また製品は2ないし3色で成型されていた。しかし成形色は比較的鮮やかで実物のイメージと合っていない場合が多く、またダイカストモデル並みにスジ彫りが太い製品も少なくなかったため、玩具に近いと評されることもあった。

ということで、ちょっと精密感に欠ける玩具的な内容の、それでいてマイナーな機種も発売するメーカーといった感じです
しかしシンプルなパーツ構成で頑丈に組めること、割とシルエットは良かったこと(例外あり)、ここでしか発売していないマイナーな機種があったこと、中古模型店でお安く買えることから一時期私はマッチボックスばっか作ってる時期がありました
今回ご紹介するホークもそのうちの一機で、キットは1975年初版、箱絵を見た覚えがないのでおそらく秋葉原のレオナルドあたりで袋入りのワゴンセールで300円くらいで売っていたキットだと思います
それで2008年頃に買った後途中まで作って胴体の背中のプラが割れたのを機に放置したものを、最近ジャンク箱の片隅から見つけて12年の時を経て完成させたものです
放置したもう一つの理由としては作ってるうちに一部ディテールがないことに気づいたからで、今回はそこを中心に下記の通り手を加えてネットで見つけたかっこいいカラーリングにして完成

・胴体後部下のベントラルフィンをプラ材で自作
・同様に主翼前縁の境界層剥離板を自作
・コクピット後部の背部のインテークを(略)、アンテナを(略)、機種の着陸灯を(略)
・マーキング自作

マーキングは王立テストパイロットスクールのNo.1ことASTRA号ですね
同機は現在は黒く塗られてQinetiQ社(イギリスに本社を置く多国籍防衛企業)のロゴが書かれています
デカールを貼ったらクリアーを厚めに吹いてテカテカに磨き上げて完成です(表面ディテールに乏しいから研磨作業がはかどるはかどる)

その玩具的な構成から模型誌で散々な評価を与えられがちなマッチボックスですが、最近はホビーボスの半完成キットやエアフィックスの新金型製品、ウォルターソンズジャパンのモデルキット999シリーズといった初心者にも楽しめるような精密感よりも組立てやすさに重きを置いた製品も新製品で出ているので、マッチボックスの歴史的意義もまた見直されてはいいのかと思います
ま、大枚はたいて買ったドイツレベルの中身が古いマッチボックスのキットだった人はご愁傷様ですね
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