エルドグラン戦記 シェロゲン蛮王国武闘会
説明
シェロゲン蛮王国で10年に一度開催される、武闘会。

「うおりゃあ!!」
バスト族戦士長のバルドは、武器を振り上げ、ファルナに向かっていく。

メギッ!!メリメリ…!!

…しかし、勝負は一瞬でついた。

「が…は……!!」

ファルナの蹴りが、バルドの肉体に衝撃を与える。
骨と内臓を一瞬で破壊された彼は、血を吐きながら倒れ、戦闘不能となるのだった…

ドサッ

「勝者、ファルナ!!」

意識を失い瀕死の状態となるバルドが運ばれていく…

武力の強さを純粋に競うこの武闘会において、優勝者には「王」の地位が与えられる。
シェロゲン蛮王国において「武の強さ」とは王に求められる絶対的な条件だった。

「やりますねぇ、彼女…」

無類の強さを発揮するファルナを遠目に見るのは、同じくシェロゲンの戦士である″シズナ″だった。
彼女もファルナと同様、武闘会優勝筆頭候補の一人だ。

「しかしあのファルナ。まだ実力の半分も出してはいない…」

シズナは、まだ実力の底を見せていないファルナを、恐ろしく感じていた。

さてファルナとシズナは決勝で対決することになったが、「剛脚」の異名を持つシズナの足技をもってしても、ファルナを沈めることは出来なかった…

武闘会を制して、晴れて女王となったファルナの下で。シズナは参謀として、その辣腕を振るうのだった…

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