不法侵入!9「しつこいのどの渇き!」
説明
突然の激しい雨と雷の音で2階の部屋で無力にもおろおろする事しか出来なくなってしたまった正幸!
1階に侵入している白髪のホームレスと間近に鳴り響く雷に恐怖したまま結局一睡も出来ず朝を迎えた。だが、朝になっても強い雨だけは中々上がらず、途方にくれていると、正幸はリュックの中にずっと携帯していたポケットサイズのラジオを思い出した。兄とよくサイクリングに出かけてたころ、その時はまだ正幸はスマホを買って貰ってなくて、何かのときの為にいつも所持いろと兄が両親と相談して常に携帯するよう持たせてくれていたのだ。

この家に越してきてから、通帳も印鑑も貴重品はいつもバイトに行く時に持ち歩いてるリュックに全部入れている。

中に、手を入れて探ってみると、奥の方に四角い乾電池とセットになっていたラジオの箱に触れた。ほとんど使って来なかったけど、こんなふうに役に立つ時がくるなんて…!改めて晃博兄に感謝した。

電池を入れてスイッチを入れた。幸い、最初は雨で電波が悪いのかザアザアとノイズが走って聞き取りにくかったが、アンテナを立て合わせて調整してると、多少ノイズは残るが何とか、天気を話してる局につながった。

すると、アナウンサーがくり返し何度も読み上げている地域の中に正幸が住んでいる町名も出てきた。だいぶ大雨のため避難指示が出ていたとか!さすがにこの雨じゃ今から外に出られないし、まずスマホが使えなくて連絡も取れない!だめおしに今日、バイトが日曜日で休みだしね!店長は電車通勤で家はだいぶ離れている。昨日、奥さんと二人で日帰りバスの温泉ツアーに行くとか言っていたな!子供がいないってきいてたけどいつまでもおしどり夫婦といった感じでいいよね!

今の僕のこの状況を恨むわけじゃないけどさ…!(-_-)

この辺の人も避難しているのかな!?昨夜から緊張続きで、だいぶ非常事態という、感覚が鈍ってきた正幸だったが、雨が入らないよう部屋の窓を半分以上閉め切っていたので高い湿度のせいかのどの渇きだけの感覚は生々しく感じていた。でも1階に行く勇気はもうない!はずだったが、さすがにのどの渇きと尿意に限界を感じてしまい、最終的には、仕方なくふらふらな意識の中まだ日の差し込まない暗いきしむ、廊下の階段を降りる事にした。
おそるおそる台所を覗くとそこにはもう誰もいないようだった。正幸は先に階段下にある玄関の横のトイレに入ろうとしたが、異臭に落ち着きがなく先に水を飲んでからにしようと忍び足で小走りに台所に走って行くと、開けてあった、小窓から雨が入り込んでいた。じっとりした湿度は2階よりも酷く、さらに異臭もかなりきつくなっていた。正幸は疲れた顔にいつの間にか、いかりをみせていた。

正幸「もう、絶対に大家さんに文句いってやる!こんな欠陥だらけな家、おばけのいわく付きの方がまだましだよ!<(`^´)>」

だが…正幸が心で悪態をつき眉間にしわを寄せたとき再びやんでいた雷のゴロゴロが響き光ると、手前の暖炉の中に気配を感じた!
何気に目をやるとそこにはあの白髪の老人が全裸で暗闇に座りこんでいた。居眠りしていたようだが時より、「…すぞ!」と不気味につぶやいていて、正幸は一瞬で怒りものどの渇きもぶっとんで、再び「ひゃあ?!Σ(゚Д゚)」と情けない悲鳴をあげて、おもらし寸前で逃げ帰っていった。
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コメント
彩花さん、いつもご感想を感謝いたします!?&lt;(_ _)&gt;小柄の老人でも不気味な威圧感があると本当に恐ろしいかぎりで早く解決してほしいです!(&gt;_&lt;)ブルブル(かざぐるま)
本当にこの不法侵入老人の問題が早く円満解決してくれる事を祈っています!m(._.)m(彩花)
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