巫力あれこれ
説明
人間が扱う力の中で最も原始的な力の1つ「巫力」も
20世紀以降、巫術体系が急速に形骸化し使い手も限られるようになってしまった。
かつて最大手を誇った日本の巫女も、現代ではもはや見る影も無い。
現役ではアメリカ大陸先住民、ムー族の巫女・ルフが唯一、実用レベルで扱える程度である。

こうまで廃れた原因は、伝達方法(一子相伝)や修得資格(純潔を保つ等)に難があり、
加えて幼年期から修業を要するなど、コスパが非常に悪く飯のタネにもならないからである。
故に、巫女が求められ生活に根差す(前時代的な)環境に無ければ習得に値しないのだ。
そのため、早晩失われる力であるとも噂されている。

緋桜女史はルフの母と親交があり、巫術を目の当たりにする機会が多かったのだが、
性質としては「神術」と「精霊術」に近いものであり
文明レベルが著しく後退すれば「再び自然に湧いて出てくるもの」だと評している。
巫女の成立背景を考えれば、ある意味必然とも言える流れであろう。
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