真・恋姫†無双 時空を超えた刺客 破滅の未来と絡繰人間 |
『異次元空間』に拐われた風を救出すべく、左慈の静止を振り切り突入した一刀と響窃
捜索の中、引き込んだ張本人である龍天が一刀達の前に現れたことで
再び決戦が始まる!!!
二節 〜龍天の最期?〜
龍天「この空間の通り名と同様に、此処を貴様等の墓場にしてやろうっ!!!」
龍天は直ぐ様『制限解除・完全解放』を発動する
瞬く間に、黒龍の姿へと変貌する
響窃「上等だ、返り討ちにしてやるよっ!!!ガラクタ野郎がよっ!!!」
響窃と龍天が互いに啖呵を切る
一刀「さっさと終わらせる……響窃っ!!!」
響窃「おうよっ!!!」
一刀の掛声と共に、響窃は霧状になり一刀に覆い被さる
そして、『真の聖なる魔人』一窃へ融合した
一窃「「今度の俺は、さっきの準備運動じゃねぇ………全力だぞ?」」
先程の余裕綽々の表情ではなく、真顔で龍天と対峙する一窃
龍天「臨むところだ……!!!」
龍天は息荒く、一窃への闘争本能を沸き立たせる
そして
龍天「うおぉぉぉぉっ!!!」
一窃「「はあぁぁぁぁぁっ!!!」」
一窃と龍天は同時に駆け出した
龍天「勝つのは、この龍天だぁぁぁぁっ!!!」
龍天の激しい殴る・蹴るの連続攻撃が一窃を襲う
だが、一窃も負けてはいない
一窃「「勝負はついてんだよ、龍天っ!!!」」
一窃は龍天の攻撃を全て相殺し、ダメージを0で抑える
龍天「この『龍の舞』を受けてみろっ!!!」
龍天は踊るような回避のしにくい攻撃を仕掛ける
一窃「「鬱陶しいんだよ、いちいちなっ!!!」」
フォンッ!!!
ドカッ!!!
一窃は全て躱したあと、後ろ回し蹴りに龍天を凪ぎ払う
龍天「ふんっ!!!『龍の鱗』による防御壁は、並大抵の攻撃で傷はつかぬわっ!!!」
一窃「「毎度毎度、小賢しいな……」」
龍天「貴様に言われる筋合いはない、『龍の宝玉』っ!!!」
龍天は間髪入れずに『龍の宝玉』を投げつける
一窃「「ふん、『終誇の砲弾』っ!!!」」
一窃は『龍の宝玉』目掛けて『終誇の砲弾』をフルパワーで投げつける
互いに衝突した瞬間、巨大な爆発が巻き起こる
龍天「『龍の爪撃』っ!!!」
フォンッ!!!
フォンッ!!!
フォンッ!!!
龍天は一窃へ斬撃を放つ
一窃「「『死の光波』っ!!!」」
ピュピュピュピュピュピュンッ!!!
一窃が指先から『死の光波』を放ち、『龍の爪撃』を撃ち落とす
龍天「『龍の潜撃』っ!!!」
今度は『龍の潜撃』を放つ
ドオォォォンッ!!!
一窃「「っと、『死の魔光』っ!!!」」
一窃は横回転しながら少し右にずれることで、最小限の動きで回避しつつ、その流れのまま『死の魔光』を放った
ドオォォォンッ!!!
龍天「ぬぅんっ!!!」
『死の魔光』は龍天に直撃し、胸元に焼け焦げた跡が出来る
龍天「効かぬわ、そんなもの」
一窃「「そうかよ」」
龍天「この龍天を、あまくみるなっ!!!」
龍天は右手に『龍の火炎』を宿らせ、拳を振りかざしながら一窃に接近する
一窃「「残念だが、俺の方が強いぜっ!!!」」
一窃は右手を鍵爪のようにして龍天に向かって駆け出した
龍天「『龍の怒り』っ!!!」
一窃「「『体術・獄突(ごくとつ)』っ!!!」」
ドオォォォンッ!!!
2人の超強力な一撃が互いの右手に衝突し、巨大な衝撃波を生み出す
龍天「このまま焼け焦がしてやろうっ!!!」
一窃「「阿呆、これ喰らってから言いやがれ」」
一窃は鍵爪状にした右手を、そのまま龍天の右手を掴み自分へ強く引き寄せた
龍天「ぬっ!!?」
一窃「「喰らえ、『紅蓮掌打』っ!!!」」
ドオォォォンッ!!!
龍天「おぐぇあっ!!?」
一窃の『紅蓮掌打』が龍天の胸元にクリンヒットする
あまりの衝撃に、一窃の右手が解け龍天が上空へ大きく吹き飛ばされる
龍天「くうぅっ!!!おのれ〜っ!!!我が逆鱗を喰らうがよいっ!!!『龍逆鱗(りゅうげきりん)』っ!!!」
ドドドドドドドドドッ!!!
空中にいる龍天の体から、無数の野球ボール程の大きさの火の玉が無造作に放たれる
それは周囲に撒き散らすように放っているため、花火のようにも見える
一窃「「ったく、しつこい奴だな…………
大したもんだよ、ここまで鬱陶しいのは…!!!」」
一窃は両手を繋ぎ合わせながら呟く
恋人繋ぎのようにした両手の間には、紫色の気が創られていた
そして、両手を離し大きく腕を広げると、一窃の頭上に巨大な紫色の球状の物が出来上がった
一窃「「撃ち落としてやるよ、『死の宝玉』でっ!!!」」
龍天「むっ!!?何だ、この巨大な気の塊はっ!!?」ピピピッ!!!
龍天は『万能眼鏡』で『死の宝玉』の質量を検知する
一窃「「吹っ飛べっ!!!」」
ゴオォォォォッ!!!
一窃は龍天目掛けて『死の宝玉』を豪速球で投げつけた
龍天「おのれっ!!!」
龍天は『龍逆鱗』をしつつ、防御姿勢をとる
ドッカアァァァンッ!!!
『死の宝玉』が龍天に直撃する
途端に『龍逆鱗』が止んだ
一窃「「………………」」
一窃は爆煙が立ち込める先を見据えていた
一窃「「……とっとと出てきたどうだ?
この程度じゃ、くたばらないだろ?龍天さんよ…」」
すると
龍天「むんっ!!!」
龍天が勢いよく両翼を広げ、煙を晴らす
龍天「少しは効いたぞ………」
一窃「「そうか、それは意外だ」」
一窃はポケットに手を突っ込んで適当な返事をする
龍天「どこまでも愚弄するその態度………改めさせてやる
この『龍巻』でなっ!!!」
ゴオォォォォッ!!!
龍天は左手に風の塊のような物を作ると、それを地面に叩きつけた
すると、龍天と一窃の周囲を覆う風の壁が出来始めた
龍天「触れた物を全て斬り裂く風の壁………逃げ場などない」
一窃「「おいおい、逃げる気なんかねぇぞ
てめぇなんざ、俺の敵じゃねぇんだよ」」
一窃は人差し指でかかってこいと挑発する
龍天「抜かしたな貴様っ!!!」
龍天は尻に生えている尻尾を大きく振り回し、鞭のように扱いながら一窃へ攻撃した
一窃「「おっと?これで弾き飛ばそうとでも考えてたのか?」」
一窃は飄々とした態度で龍天の尻尾を躱す
龍天「ならばっ!!!『龍頭蛇尾』っ!!!」
ブォンッ!!!
龍天が声を荒げると、尻尾が突如長く延び出した
一窃「「はぁ?」」
攻撃範囲が著しく広がったため、一窃の逃げ場がなくなる
龍天「斬り刻まれろっ!!!」
フォンッ!!!
ドカッ!!!
一窃「「んんっ!!!」」
一窃は龍天の攻撃により、『龍巻』目掛けて吹き飛ばされた
龍天「死ぬがよいっ!!!」
一窃「「おっと、流石にやべぇな」」
一窃は態勢を整え、空中でブレーキをかける
龍天「させるかぁっ!!!『龍の宝玉』っ!!!」
龍天はダメ押しとばかりに、『龍の宝玉』を投げつける
一窃「「………纏めて終われ、『超完全防御』っ!!!」」
ブォーーーーンッ!!!
一窃の体から紫色の半透明のバリアが出現し、一気に巨大化する
バリアに接触する『龍巻』と『龍の宝玉』は激しい音を鳴らしつつ、消滅した
一窃「「どうする?次の手は」」
一窃は『超完全防御』を解いて、龍天へ語り掛ける
龍天「………いいだろう、ならば小細工は無しだ
最大出力の『時空伝禍砲』で葬り去ってやる」
一窃「「奇遇だな、俺もそろそろ飽きてきたところだからな」」
徐に、龍天は両手を突き出し、一窃は右腰辺りに両手を添える
一窃「「お前はただの通過点だ、探し物のな」」
龍天「ほざけ、人間風情が」
2つの宝玉はみるみるうちに大きくなっていく
そして、
龍天「終わりだっ!!!喰らうがよいっ!!!最大出力『時空伝禍砲』発射っ!!!」
ゴオォォォォッ!!!
一窃「「全力だっ!!!『死の幻龍破』っ!!!」」
ゴオォォォォッ!!!
一窃と龍天は同時に攻撃を放った
そして、現世同様に衝突した
龍天「ぬおおおおおおっ!!!」
一窃「「はあぁぁぁぁぁっ!!!」」
力は互角、ではなく一窃が圧倒的に上回っていた
徐々に龍天が追い詰められていく
龍天「ぐっ!!?くそおおおおおっ!!!」
一窃「「終わりだ、龍天………
圧倒的な力で、捩じ伏せてやる」」
一窃は龍天との打ち合いを左腕だけで支え、離した右手に力を込める
一窃「「『死の極み』」」
ドオォォォンッ!!!
一窃から一気に大量の紫色のオーラが溢れ出る
名称に『死の』がつく技のリミッターを解除したのだ
一窃「「喰らえ、『極死の幻龍破』っ!!!」」
一窃は右手で『死の幻龍破』の進化版である『極死の幻龍破』を放った
倍にまで太くなった死の龍は龍天の『時空伝禍砲』を飲み込み、龍天へ猛進していく
龍天「ば、馬鹿なっ!!?こ、こんないとも簡単にっ!!?」
そして
ゴオォォォォッ!!!
龍天「がああああぁぁぁぁぁっ!!?」
『極死の幻龍破』は龍天を飲み込み、補食した
…………………
………………………………
…………………………………………………
数十秒後、『極死の幻龍破』が消失し、一窃が仁王立ちで構えていた
一窃「「これが戦いの結末だ
残念だったな、龍天」」
一窃はそう捨て台詞を吐くと
一窃「「…………っ、今の気は…」」
極僅かながら、何かの気を感じ取った
一窃「「風か?だが、なんで今更こんな簡単に………」」
一窃は一瞬、考え込むと答えを導き出す
一窃「「…………そうか、一窃になったことで気の察知能力も大幅に上昇していたのか
最初っから一窃になるべきだったぜ」」
一窃は直ぐ様、風を探しに向かった
一窃が去ったこの空間には何もいなくなったかに思われた
龍天「ぐ……………うぅ…………」
瀕死の龍天を除いては
龍天「(なんということだ……この龍天が、倒される…とは………)」
龍天は仰向けに大の字で倒れており、動く素振りを見せない
指一本どころか、口を開くことすらままならないようだ
それもそうだろう
機器音声が理由を伝える
機器音声「損傷率:9割9分9厘
戦闘続行不可、生命維持不可、及び活動停止機能作動。」
龍天「(『再生癒療装置』も故障してしまっているのか………
最早、ここまでか………………)」
龍天がうっすらと、意識を失いかけた
その時だった
何処からか、声が聞こえる
「力が欲しいか?」
龍天「(…………………)」
「ならば、貸してやろう」
龍天の胴体付近に黒紫色の禍々しいオーブが出現した
「使いこなせるかは、貴様次第だ」
機器音声「まもなく、生命維持を終了致します。」
「ふふふ……………」
機器音声「活動、お疲れ様で…………」ブツッ
……終……
説明 | ||
空間の歪みにより突如発生した『異次元空間』へ 吸い込まれた龍天は風を道連れに消えていった 風を追いかけ、遂に噂の『異次元空間』に潜入した一刀と響窃 そこで、再び龍天と合間見える!!! |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
861 | 775 | 0 |
タグ | ||
真・恋姫†無双 北郷一刀 卑弥呼 左慈 貂蝉 于吉 風 | ||
hoi2さんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |