不法侵入!24「安らかなひと時!」
説明
長時間外の炎天下で、すっかりタコみたいにのぼせてしまった正幸だったが、兄の晃博と、店内のハンバーガーショップに入るや気持ちいほどの冷気に出迎えられ、清々しい若めの女性定員のいらっしゃいませーの声に流されるように空いているソファーに一直線で座り込んだ!そんな正幸を晃博があきれたように、会計場のほうから!

晃博「おい!お前、何でもいいのか?俺が適当に選んじまうぞ!( ̄д ̄)」

正幸、全身の力が一気に抜けてすずしそうな顔で・・・!

正幸「じゃあ、チーズバーガーで!あと、ついでにポテトとコーラも!(´ー`)」

兄と一緒のせいか普段の緊張の糸がきれたみたいに、不思議な安心感がある!
そのせいか、ほぼ人がまばらなのをいいことに、ソファーの上で恥じらいもなくそのまま力つきたように寝転がる正幸!
ちょうど、昼下がりの店内に流れる有線放送のBGMが心地よい眠気を誘ってくる!
「ねえ、これ水入れて来ていい?('ω')」、「食べてからにしなさい!行儀悪い!走らない!(# ゚Д゚)」
店の奥には父親との子連れらしい感じの親子がはしゃいでいる子どもをしかりつけている声が!男の子が持っているのは小さな青い水てっぽうか!ハッピーセットの景品かな!
どこの家もヒステリーに叱る親の様子は似たような感じなんだなと、正幸は自分の両親と重ねて小さくため息が漏れる!

晃博「おい!だらしねえぞ、いい図体しやがって!なんならお前も、お子様セットにするか!おもちゃのピストルつくぞ!(`∀´)ケケケ」

番号札を持ってソファーのテーブルにやってくる、晃博からあっちの子供と同じように説教くらってしまった!
来るなり嫌みったらしい晃博の言い方にむうっ・・・!(# 一一)としぶしぶ起き上がる正幸!

そんな、エアーの酸素不足で水のそこで横たわって、仮死状態気味の呼吸がパクパク寸前の金魚みたいだった正幸も、しばらく店内のひんやり酸素クーラーにあたっていたら、いつの間にか生き返ったように、やがて熱々のハンバーガーにかじりついておしゃべりも止まらなくなっていた!

正幸「それで、その大雨でお店もつぶれちゃってさ!もうすっかり、僕この先、生きてくのも、働く自信もなくなっちゃったよ!(+_+)」

晃博「そうなのかって、まだお前、これからだろ〜が!(*´Д`)」

正幸「でさ、そん時かみなりガン落ちで雨が洪水みたいで、部屋ん中めっちゃやばかったんだから!家も山の頂上だし滝みたいになっててさ!スマホつながんないし!助け呼べないわ、ほんと、お陀仏状態で死にかけたし!うう!((+_+))」

調子に乗ってしゃべり続け、同時進行のチーズバーガーがのどに詰まりかける・・・!
晃博「汚ねえぞ!ハハ、てか、別に、全然死んでねえじゃんお前!大げさにいいやがって、結局震えてチビってたっておちだろ!(∩´∀`)∩」

何だかんだ、正幸のたわごとにからかいながらも、付き合う晃博!

正幸「違うよ!そんな品のない話しじゃないし!ううっ!((+o+))」

晃博「鼻からコーラ出てるぞー!(`▽´)ノお前のどこに品があるんだ!食ってから話せー!笑」

はしゃいでた親子連れも帰り、客もほぼ、正幸たちだけになるとよけいしゃべる声もよくひびくなか数人の女性スタッフがワックスで窓ふきをして、こちらにあまり気にしないようにしてくれている様子が目に入った。
一瞬我に返った正幸は恥ずかしさを隠すように、あわてて、コーラをストローでちゅううって!テーブルをこぶしでドンと・・・!

正幸「真面目な話!(`○´)電気代とかいろいろ払えなかったから、部屋も蒸し風呂状態で水も飲めなかったんだよ、おしっこなんて出るもんも出なかったよ!まじで身体、干物状態で汗で全部搾り取られちゃった感じかな!あれは地獄だよ、ほんとに!」

明宏「水も飲めねえって!そんなん威張れる話しじゃねえだろ!水道代ぐらいちゃんと払っとけよ!バイト代それくらいはもらってたんだろ?( ;´Д`)」

自慢気に話す正幸にしまいに、晃博もあきれはじめ・・・!

正幸「いやいや、そこは兄としてよくがんばったな、って言う所でしょ!(#◎Д◎)そんなに沢山じゃないよ!貯金もして行きたかったし!まあ電気は止められてたけど、その時一応、水はまだ出てたんだから!」

必死に甘えて兄の同情心を欲しがる正幸!
でも、いろいろあって、結局トイレのタンクの水飲んでた!苦笑とは、どうしても言えなかった。

晃博「けっ、ちっともほめる要素ねえよ!てか俺はお前の便利屋じゃねえっつうの!調子のんな!結局はそんな物件選んだお前のおちどだろ!情けねえなあ〜!ちっとは頭使わねえと、損する一生しか送れねえぞ!まじで!(*´Д`)」

正幸「何だよー、母さんたちみたいな事言わないでよー!なんか、兄ちゃんのせいでハンバーガーの味一気に、かわったし!\(`〇´)/」

すっかり精神が、いじけモードに変わる正幸・・・!
晃博もすぐに、察したのかさらに面白がって・・・!

晃博「おお、ますます美味くなったか!かじっちまったけど俺のもついでに食うか!しばらくご馳走食ってねんだろ!(`∀´)でかい図体で、悲劇のヒーローごっこもたいがいにしとけよ!笑」

オラーっと、食べさしの照り焼きチキンバーガーを差し出してきた!

正幸「いらないよ!そんな兄ちゃん特盛りの皮肉入りバーガーなんて!(`〜´)」

晃博「すねてやんのか!照れたサルみてえに顔赤くしやがって!かーわいいなあー!(∩´∀`)∩」

そんな、わざと地味た不器用な機嫌取りしてくる、晃博のノリに調子が狂って何も言えなくなる正幸だった!

正幸「うう・・!(-_-メ)」
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コメント
彩花さん、いつも心情が深いお言葉を本当に、感謝いたします!?<(_ _)>まだ若さのエネルギーがあふれているのでしょうか!できれば、年を重ねるたび良い思い出として残ってほしいです!?(*´ω`*)(かざぐるま)
多分もう少ししたら こんな風に兄弟でバカ話し する事もなくなっていくのでしょうね やっぱり兄弟は良いモノですね♪(?*?´?ω?`?*?)(彩花)
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