暑い日と色彩運搬列車(How to spend and escape the blazing sun)
説明

「「ちょいとおっちゃん、
街を通るんだったら乗せてってよ」
抽出したばかりのカラーチップを載せた貨車を長く連ねて
近隣の色彩加工工場へ向かう途中の
色彩運搬列車の運転手に、
買い物に行くと思しき女性が声を掛けた。
運転手が機関車を停めると
「こうまで暑いとホント、たまんないねぇ」と言いながら、
機関車の後ろに連結されている
簡素な客車に乗り込んでいった。
客車の中には既に先客が乗り込んでおり、
どうやら女性の顔見知りのようだった。
「あら、あなたも街へ行くの?」
「ちょっと買い物に行くんだけど、
こうまで暑いとねぇ...。
お隣さんに浮遊ゴンドラを出して貰うのだって悪いし...」
「そりゃあそうよ。
この暑さじゃ街に着く前にバテちゃって、
ゴンドラを浮かす所じゃなくなって
家に帰れなくなっちゃう」などと話をしていた。
浮遊ゴンドラは
軽い魔法で動かす事が出来る事から、
C.T.W.(以下、Colour-Trash World)に於いては
主に近距離での移動によく用いられており、
普段はそれこそC.T.W.の至る所で
見掛けたりするのだが、
この日差しの中では流石に敬遠されているようで、
使用されないまま
建物の壁等に立てかけられている姿が
あちこちで見られた。

夏と言う季節は暑いもの、と言うのは
ここC.T.W.でも同様なのだが、
今年の夏は取り分け
いつもの年以上に暑いようだ。
例年なら淡々と夏の暑さを告げたり
夏の音楽を流したりしているラジオも、
今年はあまりの暑さの為
内部に熱がたまって故障する
個体が続出しているのだそうで、
メーカーや修理工場も対応に追われているのだそうだ。
いつもは宙を漂っている雲や漂遊魚達も
日中は日陰や建物の隙間等に
避難している事が多いようである。

海に恋焦がれる青い石(※この記事 https://www.tinami.com/view/1125441 を参照の事)は
暑くなる季節には石の周りに
水たまりや池、
ささやかな海を作り出していたりする事が多いのだが、
少し大きめの青い石を
任意の場所に置いておく事で、
暑くなれば
子供達が遊んだり泳いだり出来るような
水辺がすぐに出来る。
この街でも、
道路脇に置かれている器に
青い石を置いて出来た即席のプールで
泳いだり遊んだりする子供達の様子が見られた。

「それにしても、
この暑さはいつまで続くのかしらねぇ...」
「ラジオで言ってたけど、まだ暫くは続くみたいよ。
それはそうと、
3軒隣の家の風見鶏ね、
また卵を産むらしいって
クリーニング屋のお姉さんが言ってたんだけど―」
この暑さと
乗客達の世間話そして噂話は、
少なくともまだまだ続くようだ」

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

On days when the heat is so intense
that clouds and fish take refuge in the shade,
many people go to town on trains that carry color-chip
instead of floating gondolas.

(※BingChat、DeepL翻訳を使用・一部改変しております)
(BingChat, DeepL translation used and partially modified)

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

(完成後)A4サイズ(210×297)程に切り取った水彩紙に
水彩絵の具、水彩色鉛筆で描いたもの。

総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
84 84 0
タグ
C.T.R. C.T.W. アナログ 鉄道 train 電車 機関車 客車  Summer 

OZAさんの作品一覧

PC版|待受画像変換
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com