生成AIの是非
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 どうやら某SNSが、15日から二次創作の内容を生成AIに取り入れるため、多くの二次創作者が撤退していくらしい。

 取り入れた技術が人を減らすとは、何とも皮肉な話であるが、経営者は目先の利益しか考えていないから仕方ないだろう。

 

 私はこの生成AIについて、ある一つの短編漫画を照らし合わせている。

 それは、「ドラえもん」のエピソードの一つ「まんが家ジャイ子先生」である。

 このエピソードの主役はジャイアンの妹で、漫画家志望のジャイ子(ペンネーム:クリスチーネ剛田)だ。

 何度新人賞に応募しても落選続きのジャイ子は、漫画に関する自信をなくしてしまっていた。

 そこでジャイアンは、ドラえもんのひみつ道具を使い、ジャイ子の漫画を有名な女の子向けの雑誌に刷った。

 その後もドラえもん達はひみつ道具を使ってジャイ子を励ますが、ジャイ子は徐々に調子に乗り始め、ジャイアンも困ってしまった。

 もしも?がバレてしまえば、ジャイ子は大いにショックを受けるだろうと思いながら。

 

 しかし、ドラえもん達が去った後、ジャイ子は冷静に自分の漫画を見返してこう言った。

 

「落ち着いてよくよく見ると、よくこんな漫画が雑誌に載ったものだと思う。

 どれもこれもプロの真似ではないか。自分が描きたかった漫画はこんなものではない」

 

 そう、生成AIで生み出したイラストは、所詮は「プロの真似」に過ぎない。

 漫画家を真剣に目指しているジャイ子は、それに気づいたのだろう。

 

 そこで、ジャイ子は自分の漫画を他の人に読んでもらうため、スネ夫に見せると、スネ夫はジャイ子の漫画を大いに酷評した。

 ジャイ子がジャイアンの妹だと知るとスネ夫は泡を吐いて倒れてしまうが、

 スネ夫の批判を真摯に受け止めたジャイ子は「これで目が覚めた」と言い、ようやく自分の漫画が未熟だと気付く。

 そして原稿料を拒否し、第一歩から勉強し直す事を決意するのだった。

 

 つまり生成AIというのは、イラストを描くのに自信が持てない人が使う、

 同じく「ドラえもん」の「みせかけモテモテバッジ」のような「描けない人が気休めに使うみじめな道具」である。

 結局、そのシステムを取り入れた人は、非常にみじめだとしか言いようがないだろう。

 

 目先の利益ばかりを重視すれば、未来を潰す事になりかねない。

 経営者はそれに気づけばいいのだが、下が見えない以上は何を言っても無駄だろう。

 ……国民が反逆をするのはいいが、度が過ぎた反逆はしないようにと言っておく。

 

 以上、乱文失礼。

説明
重い内容なので覚悟して読んでください。
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