決戦都市を包む大歓声――その音は、まるで生き物の咆哮のようだった。観衆たちは拳を突き上げ、足を踏み鳴らし、英雄への讃歌を叫ぶ。

夜天に響く熱狂は、都市全体を揺るがすほどで、まるで街そのものが一つの生命体として燃え上がっているかのようだった。

彼女――爆乳ビキニアーマーの女戦士は、その熱狂の渦中で、深く、強くその感情に呑み込まれていた。

彼女の手は自然と拳を握りしめていた。その感触は自分でも驚くほど熱を帯びていて、指先まで力が漲っているのを感じる。ロードレスの勇敢な戦いの一部始終を目の当たりにし、四天王を葬り去るたびに湧き上がった歓声。そのたびに、彼女の胸の奥に眠る何かが叩き起こされるような感覚があった。それは戦士としての誇り――いや、それだけではない。

彼女の体は自然と震えていた。戦士として数々の死闘を潜り抜けてきた身であるにもかかわらず、この瞬間、彼女はただの一人の生物だった。全身を駆け巡る熱が、細胞の隅々にまで行き渡るような高揚感を生み出す。

血が沸騰するような感覚。胸の鼓動が激しくなり、息遣いが荒くなるたびに、彼女は自分の体が完全にロードレスの勝利に呼応していることを理解していた。

戦士としての本能的な興奮

「これが……これこそが英雄の戦い……！」

その言葉が胸の奥から湧き出た。戦士としての誇りが彼女の血肉を突き動かし、ロードレスの圧倒的な強さを目の当たりにしたことで、彼女の心は奮い立っていた。戦いの緊張が解けたことで体が解放され、湧き上がる熱が新たな力となって体を満たしていく。観衆の歓声に混じって自らの声も叫びとなり、ロードレスの名を高らかに讃えた。

だが、彼女の高揚はそれだけでは終わらない。胸の奥深くから湧き上がる熱は、戦士としての興奮だけでは説明がつかないものだった。ロードレスの拳筋、その背中、その目――彼が戦場で見せたすべてが、彼女の女としての感覚に直接訴えかけてきた。

「……こんなにも熱くなるなんて……！」

全身が火照るような感覚に襲われている。汗ばむ肌に夜風が触れるたび、心地よい刺激が神経を伝わり、さらに昂る。彼の勝利が、自分の内に眠る女としての感情をここまで激しく揺さぶるとは思ってもみなかった。

ロードレスの名前を叫び、歓声に混じりながら、彼女は全身で喜びを表現する。拳を握りしめ、足を踏み鳴らし、顔を上気させたまま、ただその勝利を祝福する。胸の奥から湧き上がる熱はまだ収まらず、それが自分の生命そのものを証明しているかのようだった。