仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双 第1話
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聖フランチェスカ学園の二年生北郷一刀は夢を見る。

 

 

一刀「う〜ん」

 

その夢はどうも夢とは思えなかった。

その夢は三つの世界のもの。

一つは自分が桃香と呼ばれる少女と共に蜀を築き上げて、皆と一緒に平和な世界を作ろうとしている夢。

一つは自分が華琳と呼ぶ、曹操である少女の覇道を成し遂げたことにより、その少女の前から姿を消す夢。

一つは自分が雪蓮と呼ばれる孫策の死を妹の孫権(この時蓮華と呼ばれていた)とともに見届け、孫策の想いを継いで呉の王となって、孫権や重臣達と恋仲になる夢。

それらの夢はどうもリアルに体感していた。

 

一刀「はあっ!?」

 

一刀が布団から突然起き上がり、息を切らす。

 

一刀「ハアハア、ハアハア……。またあの夢だ。これで何度目だよ?」

 

一刀は頭を抱えて一人つぶやく。同じ夢を見たのはこれで連続30回以上は見たと一刀は考える。

しかもその夢は最初っから最後までその世界を体感したような感覚があるために寝ても疲れが取れないどころかむしろ疲れが溜まる。

 

一刀「しかし、もう朝とは……」

 

一刀は布団から起き上がりパジャマから聖フランチェスカの制服に着替える。

 

一刀「とりあえずは学校だ……」

 

一刀は学生寮から聖フランチェスカ学園に向かう。

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第1話  三国大戦

 

 

今日学校の授業はないのだが、一刀は悪友とも言える及川と共に学園の中に展示されている三国志のものを見ていた。

この学園では何故か三国志の道具が多く展示されていた。

及川の自慢のような三国志知識を聞かされる一刀。すると一刀は今まで見たこと無い白髪に近い青年を見る。

その青年は三国志の時代にあったとされる銅鏡の一つを見ていた。一刀はその青年を遠くからであったその青年の顔は嫌悪感に満ち溢れてるように見えた。

一刀が少し目を離した隙に、その見慣れない青年はいなくなっていた。

 

一刀「なんだったんだ? あいつ……」

及川「カズピー、行くで」

一刀「ああ……悪いが一人で帰ってくれないか?」

及川「どうしたんカズピー?」

一刀「もう少し……一人で見てみたいんでな」

及川「わかったわ……じゃ」

 

及川は一刀を置いて、一人で帰っていった。

 

一刀「さてと……」

 

それから一刀は三十分くらい先ほど見た青年を展示場内で探すが、見当たらなかった。

と言うより、他にもいた学生達ももう見飽きたのか帰っており、展示場は一刀一人しかいなかった。

 

一刀「あいつも…帰ったのか?」

 

一刀もそろそろ帰ろうかと思っていた時……。突然外から爆音が聞こえた。

 

一刀「何だ今の音は!?」

 

一刀が急いで自分一人だけしかいなかった展示場の外に出る。

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一刀は衝撃的なものを目撃する。

そこには何と先ほどまで展示場にいた学生達が血を流して倒れていた。

 

一刀「お、おい!」

 

一刀が倒れている学生達の生死を確認する。しかし倒れている学生達は皆息絶えていた。

 

一刀「一体……何が起こったんだ!」

 

一刀が周りを見てみると、ところどころに爆発した跡や槍や古代中国で使われていた剣などが残っていた。

 

一刀「おいおい、これって……」

 

爆発跡はともかく、槍や剣は先ほど三国志のコーナーにあったものとほとんど同じであり、しかもその槍などは古さが無く、新品同様であった。

 

一刀「おいおい……」

 

一刀が色々動揺しているうちに、自分が出てきた後ろの展示場から突然ガラスが割れる音が聞こえた。

 

一刀「今の音は……まさか!?」

 

一刀は急いで展示場の方へと戻る。

そして一刀の予想通り、その三国志コーナーに戻るで途中先ほど見かけた青年と接触し、青年は銅鏡を一つ手に持っていた。

 

一刀「お前……盗んだな」

???「それがどうした? 貴様には関係ないことだ」

一刀「関係ないだろうな。だが、お前のやってる事は俺をイライラさせるんだよ!」

 

一刀はその場に飾られていた木刀を無理やり取り出し、剣道の型を構える。

一刀は剣道部員であり、祖父に剣術を叩き込まれており、剣道部でのランクはそれなりに高い方である。

 

一刀「でゃあああああああ!!」

 

一刀が木刀を縦に大きく振る。

 

???「ふん……」

 

青年は銅鏡を庇いながら、銅鏡を持っていない反対の手でその木刀を受け止める。

 

一刀「何!?」

 

一刀は最近あることがあったので力の強い人間になっていた。しかもその人間が振り下ろす木刀を素手で受け止めるなんて到底無理。

出来たとしても手に何かしらの痛みなどがあるだろうが、その青年にそんな痛みすら感じていない様子であった。

 

???「はあっ!」

 

青年は空いている足で一刀のがら空きの胴を蹴ろうとする。

 

一刀「くっ!」

 

一刀はその攻撃に気付いてとっさに後ろにバックステップのように避けたために、大ダメージにはならなかった。

しかしそれでも青年の蹴りは強力なもので、一刀は後方に吹き飛ばされた。

 

一刀「いててて……」

???「これがお前と俺の実力の差だ」

一刀「そうかい……!」

 

一刀は自分の横に落ちた木刀を青年に目掛けて、槍投げの槍のように投げ飛ばす。

青年はその木刀を片手で打ち払う。一刀は木刀と共に青年に突き進んでおり、先ほど木刀を手にしたところから別の木刀を手にしており、その木刀で銅鏡を持つ手を攻撃した。

 

一刀「うりゃあっ!」

 

その攻撃は見事に命中し、青年の手から銅鏡が落ち、銅鏡の鏡部分が割れた。

 

???「しまった!」

一刀「お前が大事そうに持ってるからあえてそっちを狙った。言っておくが、責任はお前持ちな」

???「貴様……だが……」

 

すると割れた銅鏡が光り輝きだした。

 

一刀「何だ?」

???「こうなったらお前を外史に連れてってやる。そこでせいぜいあがくがいい。そして俺が殺してやる」

一刀「うわああああああああああ!!!」

 

一刀と青年は光に呑み込まれる。

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一刀「ここは?」

 

一刀が目をあけると、そこには何も無いただ暗い空間であった。

 

一刀「ここはどこだ?」

???「ここは世界の狭間の世界です」

 

一刀の目の前に突然、巫女服で黒くて長くストレートの髪で、手に月琴を持った自分と同い年くらいの少女が現れた。

 

一刀「君は?」

管輅「私の名は管輅(かんろ)。まあ今は預言者とでも言っておきましょう」

一刀「預言者ね〜。で、預言者さん。俺の世界に何があったんだ? あれは聖フランチェスカだけで起こった現象じゃないだろ?」

管輅「察しが良いですね。ええ、あれはあなたの世界全体に起こっていることです」

一刀「やっぱりな……で、原因は?」

管輅「ある世界が融合を始めているのです」

一刀「世界の融合だと?」

管輅「はい」

 

管輅はその暗い空間にいくつもの地球を映し出す。

 

管輅「これはその現象が起こる前の世界全体です。そして……」

 

管輅はその出した地球を早送りするかのようにその世界を現す地球を動かす。

するとそのうち三つの地球がある一つの地球に飲み込まれ、そしてその地球から一つ小さな地球が排出され、三つの地球を飲み込んだ地球はまた一つの地球を飲み込もうとしていた。

 

管輅「これが今の世界全体の状態です」

一刀「なるほど……大体分かった。今飲み込まれそうになってる世界は俺が居た世界だな?」

管輅「そうです」

一刀「それはわかった。その前に飲み込まれた三つの世界は何だ?」

管輅「それはあなたもよく分かってるはずです」

一刀「俺がよくわかって……」

 

一刀はすぐにその答えを導き出した。

 

一刀「俺が夢で見ていた三つの夢。それぞれの世界だな」

管輅「はい」

一刀「君は俺に何をしてもらいたい?」

管輅「あの世界に行ってもらいたいのです」

 

管輅がある世界を指差す。それは先ほど三つの地球を飲み込んだ地球から出てきた小さな地球である。

 

一刀「あの世界……あの世界で何をすればいい?」

管輅「簡単です。あの世界を破壊してください」

一刀「何?」

管輅「そのためにこれらをあなたに渡します。手を…」

一刀「ああ」

 

一刀が言われるがままに両手を前に出す。管輅は懐からあるものを出し、一刀の手に置いた。管輅が手を離す。

 

一刀「これは……!」

 

一刀は両手に置かれたものを見て驚いた。

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それは何と「仮面ライダーディケイド」の変身アイテム「ディケイドライバー」と変身や能力を使うのに使う「ライダーカード」、そしてそのライダーカードをしまったり剣や銃などの武器にする事も出来る「ライドブッカー」であった。

 

一刀「おい、お前!」

管輅「なんです?」

一刀「何でお前がこれを? というかこれ本物?」

 

一刀は驚く。それもそうだ「仮面ライダー」自体が特撮と言った架空の存在である。その道具があるとしたら玩具である。

 

管輅「それらは正真正銘、本物ですよ」

 

管輅は笑顔で答える。

 

一刀「そうかい……。何で本物を持ってるかは教えてくれないんだろ?」

管輅「はい……」

 

管輅はまた笑顔で答えた。

 

一刀「まあ、後々になればわかるだろ……。ところでケータッチは無いのか?」

管輅「あれを渡すにはまだ早いと思いまして……。それにあなたはディケイドの戦い方を知っていますから、当面は無くても充分戦えるでしょう」

一刀「簡単に言うな」

管輅「本当に必要だと思った時は、私が何かしらの手段であなたの元に送りますよ」

一刀「そう……」

管輅「それとおまけでこれを渡します」

 

管輅が手を別の方に向ける。そして手の先にはディケイドのバイク「マシンディケイダー」が出現する。

 

一刀「マシンディケイダー……。だがよ、ガソリンは大丈夫なのか?」

管輅「大丈夫です。私が改良して戦闘時だけでなく、通常時でもガソリンがいらないようにしておきました」

一刀「つまり壊れない限りずっと使えるってことか…」

管輅「はい」

一刀「けどよ、俺免許無いぞ」

管輅「いいんですよ。どうせ交通法なんて無い世界なんですから」

一刀「それもそっか……」

 

一刀と管輅はその場で少し笑った。

 

管輅「それでは行って下さい。あなたの世界で起こっている現象は可能な限り私が止めておきます」

一刀「ああ、頼んだよ管輅」

管輅「それでは頼みますよ。世界の破壊者……」

一刀「………」

管輅「ああ、それともう一つおまけです」

 

管輅は一刀にあるものを投げ渡し、一刀はディケイドライバーをとりあえずポケットにしまって、その手渡されたものを受け取った。

 

一刀「おい、やっぱりとは思ったけどよ……。カメラかよ」

 

しかもそのカメラはピンク色の二眼レフのトイカメラ。

 

管輅「はい。やっぱりディケイドには必要だと思いまして……」

一刀「ついでに異世界を撮ってやるか」

管輅「それではいってらっしゃい」

 

管輅が月琴を奏でると、月琴が光だし、一刀は目を瞑った。

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そして一刀は次に目を開けると何度も夢の最初で見てきた荒野に一人、マシンディケイダーと突っ立っていた。

 

一刀「三国武将がほとんど女の三国志の世界か……」

 

一刀は首にカメラの紐をかけてカメラをぶら下げマシンディケイダーに乗る。

 

一刀「さてと誰に合うパターンかな?」

 

一刀はマシンディケイダーをゆっくり発進させた。スピードもゆっくり目に動く。

 

 

 

世界の破壊者、ディケイド。

とある外史をめぐり、その瞳は何を見る。

 

オープニングです。

オープニングではタイトルまでの間、仮面ライダーディケイドの主題歌「Journey through the Decade」が流れているものだと思ってください。

 

 

ある荒野でマシンディケイダーからおり、景色を眺める一刀。

 

写真のフィルムがいくつも入ったガラス箱をどかす一刀。

 

城の中庭で何かを思う、13人の少女達。

 

一刀が中庭の外れでマシンディケイダーにもたれかかり、一刀の周りには自分に味方する13人の少女の虚像が次々に現れる。

 

フィルムが入ったガラス瓶が落ちて割れ、一刀の顔には9人の平成の仮面ライダーの顔が浮かび上がる。

 

どこかで紙飛行機を飛ばして投げる、謎の青年。

 

一人、空を見上げる銀髪の少女。

 

一刀を守るように囲む銀髪の少女も含める13人の少女とその中心にいる一刀。

 

いくつものフィルムが回ると同時に場面が変わり、ディケイドに変身した一刀の周りには先ほど別の少女達が囲み、襲いかかろうとする。

 

ディケイドはライドブッカーのソードモードで少女達の攻撃を防ぎ、少女の一人を斬りかかる。斬られた少女は怪我はしてないが、思わずのけぞる。

 

ディケイドは次に素手で少女達を上手くやり過ごし、攻撃を防ぎ、素手で攻撃する。

 

一刀は銀髪の少女をマシンディケイダーに一緒に乗せて、走る。その後ろを走って追いかける紙飛行機を投げていた青年。

 

謎の仮面ライダー、ディエンドは己の武器、ディエンドライバーを振りまわすように様々な方向に向け、正面にディメッションシュートを放とうとする。

 

マシンディケイダーで走るディケイド。その周りには己の力が持つ平成ライダー9人が映し出される。

 

 

仮面ライダーディケイド×新・恋姫†無双

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設定

 

北郷一刀

 

「仮面ライダーディケイド」を見た影響でかなり体を鍛えているうえに性格が主人公の士に似ている。あくまで似ているだけで一刀は一刀であり、元の部分もきちんと残っている。

 

 

ディケイドライバーとライダーカード

 

ディケイドライバーの機能は基本的に変わらない。ライダーカードも同様。

しかし一刀すら知らないライダーカードが出現する可能性も……。

 

 

カメラ

 

なんとなく出しただけ。深い意味はあまりない。

 

 

 

おまけ

 

作者「どうだ? この新連載」

一刀「似たものが多い気がするが…」

作者「まあな。そう考えると俺はかなり後発だな」

一刀「しかし仮面ライダー×真・恋姫†無双シリーズの超外伝はあったけど超番外編とか拠点はどうした?」

作者「あと少しのところだが、一つある」

一刀「じゃあ何で投稿しない?」

作者「気分の問題だ」

一刀「気分かよ」

作者「ああ、だが私は謝らない!

それとな一応この新連載は第9話までさっき書き終わった」

一刀「やるな」

作者「前半の話は短いが、中盤になると長くなる。と言うか書いて少しつらかった。

それにリアルで忙しいのはまだ微妙にだが変わってないんだ」

一刀「大変だな」

作者「まあ前と比べると楽になったかな。しかし普通に書くのに時間がかかるから仮面ライダー×真・恋姫†無双シリーズのようにホイホイ投稿は出来ないかな……」

一刀「それでもお前なら、一気にしそうだがな…」

作者「俺の企みでは明日までに第4話か5話までは投稿したい」

一刀「投稿し過ぎだろ」

作者「それだけ見てもらいたいって事だ。とりあえず第2話は夜にでも投稿しようと思っている。それでは……」

説明
この話は真の話と言うよりも無印の恋姫†無双に近い作品です。
そして流れも基本的なところは原作と変わりませんが、仮面ライダーの力があるためセリフや一刀の態度が違うところや話そのものが大きく違うところも出てきたりします。
そのためそんなの嫌だという方は閲覧をご遠慮願います。
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コメント
とりあえず台本形式をやめるところから頑張ってください(鐵)
まさか昭和ライダーか?(ブックマン)
取り敢えず、聖フランチェスカ学園の二年生北郷一刀は夢を見る。まで読んだ(あいうえお)
面白そうだけど 最後のオープニングがわからなかった(スターダスト)
遂にディケイドですか続きが気になります^^頑張ってください(アキエル)
ディケイドの設定使うと一刀が外史に行った理由がしっくりきてるのがちょっと吃驚だわ。 面白そうなんで次も期待してますよ〜♪(峠崎丈二)
最後に、バイクのときはヘルメットかゴーグルをしたほうが自然な感じがすると思いました。中国だと砂埃とか凄そうなので必須かと。これからの更新がんばってください。(投影)
遂にディケイドが来たーーーーーーーーーーー!(pandora)
あと、ディケイドの変身カードで主役以外のライダーになることができる、例えば龍騎のゾルダ、アギトのG−3シリーズとかで反董卓連合で連合相手に戦うとき、関の上から遠距離で射撃・爆撃するなんてどうでしょう?   (投影)
魏ルート以来の感想になります。 旧恋姫の始まりを混ぜたのは面白いと思いました。歌の様子からヒロインは月になるようで、ルートは三国以外の董ルートになると予想。それなら三国のヒロインたちと一度は戦う展開が起こりそうですから。(投影)
どうせ無印なら曹操も無印の男を見下す自意識過剰な女好きにすればいいかと、そして男も凄いというところを見せてやりたい!(ヒトヤ)
そんな!?そんなにいっぺんに『ご馳走』されても食べきれるとは限らないんですけど…まぁ、最終的にはいただいちゃいますが(笑)さて、ディケイドの力を手に入れた一刀君。『まず』は何処へ行くのか?そして、無印の入り方で向かった『外史』で何が待っているのか?合わせて楽しみにさせていただきます。(レイン)
面白かったです!続き楽しみに待ってます!(ワカンタンカ)
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