真・逆行†無双 二章:その3 |
「はぁっ!」
踏み込む足を強く、今出来る精一杯で腕を振るう。
それでも俺の一撃は簡単に受け止められてしまう。
「ふむ、最初のころよりは格段に踏み込みが上手くなってます……が、まだまだ腰が甘い!」
「づっ!」
星の一撃を木刀で流し距離をとる。
「主は攻撃をいなすのは上手いですな。
そこは私も合格点をあげてもいいと思いますぞ」
「……どうも!」
もう一度踏み込み足を狙って木刀を振るう。
と、見せかけて胴だ!!
「実力が上の相手に策を練るのはいいでしょう。
ですが主は少々わかりやすい」
ひらり、と蝶のように飛んで斬撃をかわされる。
しまっ――
「フッ!!」
「がはっ!!?」
そのまま腹に一撃をいれられ、俺は吹き飛んだ。
武神である星の一撃は尋常じゃない、でも今までの訓練でスタミナが上がったのか
意識を失うことも武器を手放すこともなかった。
まだ、終わりじゃない……!!
すぐに体勢を立て直そうとして――
「勝負……ありましたな」
いつの間にか近づいていた星に、首元に槍をつきたてられていた。
「……まいった」
それだけ言って地面に寝転がる。
今日も一撃も与えることが出来なかったか……。
「星、今日の反省点は?」
「そうですな、やはりマシになったといっても主は踏み込みが甘い。
戦う相手との実力の差を理解するのは強くなるためには必要なことですが、
そのことを意識しすぎて無意識でしょうが腰がいつも少し引いています。
まぁ、これは毎回言ってることですが」
「うっ……すまない」
「いえいえ、少しづつではありますが良くなっていますから。
そんな顔をしないで下さい、主」
そう言う星は汗一つかいてない綺麗な笑顔を浮かべている。
分かってたことだけど俺じゃまだ星の相手にもなりはしないか。
……と、せっかく励ましてくれるんだ。
落ち込んでてもしょうがない。
「それで、さっき言ってたけど俺ってそんなに分かりやすいかな?」
「フフッ、それはもう」
うわっ、物凄くいい笑顔だよ……。
「馬鹿にしている訳ではありません。
策自体は分からなくとも主の目を見れば策を練っているとすぐにわかります。
後は経験の差でどんな策かは大体読めるのですよ」
「それって余り良いことじゃないよな?」
「他の者はそう思うかもしれません。
ですが私はそれこそが主の魅力だと思っています。
嘘のつけない強い瞳、光を宿した光。
なぜなら、主の強い瞳の光に私は惹かれたのですから」
その言葉に俺は顔を赤くする。
つ、強い瞳って……星はこうやって恥ずかしいことを臆面なく言ってくるから困る。
「おや?赤くなってどうされた、主?」
「分かってるくせに……」
それからすぐこうやってからかってくる。
だけど星になら仕方ないって思っちゃうんだよな〜。
「はっはっはっ、主は本当に可愛らしい」
「わ、笑うなよっ」
暫く訓練場には星の笑い声が響いた。
そう、俺は暇を見ては星にこうやって鍛練をつけてもらっている。
もちろん使う獲物は刃を抜いたモノだけど、それでも星の一撃は重いから毎回ヘトヘトになる。
まぁそれぐらいじゃないと鍛錬なんて呼べないか。
星が言うには最初に比べると大分とマシにはなってるらしいが実感は余りない。
実戦も白蓮のところに来てからは戦場に出ても後ろでいるだけだし、
戦いの経験を積むことは出来ないでいる。
桂花が許してくれないんだよな……。
星もこのことには桂花よりだし。
だが、後ろでいることを馬鹿になんて絶対に出来ない。
策を練るのは桂花は主だ、でも指示を出したりするのは俺もやる。
そして俺の指示一つで命が散っていく。
敵も味方も関係なく、命がなくなっていく。
それは戦場に出て自分で命を奪うことと比べることが出来ない程の錘だ。
でも、逃げないって決めたから。
星と桂花、愛馬である六花に俺についてきてくれた仲間のお陰で俺はつぶれることなく立てている。
本当に感謝してもしたりない。
「ちょっと、終わったの?」
「おや、珍しい。桂花がここにくるとは」
「うるさいわね、星。私だって男の汗臭い匂いが染み付いてる場所になんて来たくなかったわよ」
暫く星と訓練場で他愛もない話をしていると、珍しく桂花が来る。
桂花がいったように俺でも少し男臭いと思ってる場所に桂花が来るのは本当に珍しい。
「あれ?まだそっちにいく時間じゃなかっただろ?」
「政務の話じゃないわよ。ちょっと話があるの、二人共着いてきて」
「何かあったのか?」
「その話をするから来いって言ってるのよ!
アンタは黙って着いてきなさいっ」
「そ、そんなに怒らなくても……」
「怒ってないわよっ!」
いや、怒ってるよ桂花さん……。
俺、また何かしたかな?
「ふむ、桂花よ」
「何よ星?」
「そんなに急いでいたのなら早く声をかけてくれば良かったではないか。
私たちの訓練を除いていたのだから」
「なっ!?」
「え?」
星の言葉に俺は驚きを、桂花は一瞬で顔を赤くする。
ていうか桂花、俺達の鍛錬見てたのか?
「あ、あああああああ貴方……気づいて!?」
「フフ。一度ならともかく、毎回毎回見に来ていては流石に気づくというものだ」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?」
毎回見に来てたのか!?
桂花の反応を見るに本当みたいだけど……。
「えと……桂花?」
「キッ!何よ!!」
「何でもありません!マムッ!!」
こわっ!今の桂花には余計な事は言わないほうがいいな。
うん、主に俺の命が危ない。
「…………とにかく、大事な話があるから着いてきて」
一応落ち着きを取り戻した桂花の言葉に頷き、俺達は桂花の後に続いた。
途中、また星が桂花をからかい俺にしわ寄せがくるっていう理不尽な出来事に巻き込まれながら……。
「みんな集まってもらって悪いな」
会議の場。
白蓮が集まった者に声をかけることで話し合いは始まる。
俺達の他に集まってる人は白蓮を支える重鎮ばかり。
それだけで今回の議題が大事なことかが分かる。
「今日、皆に集まってもらったのは他でもない、今私たちを悩ませる最大の要因、盗賊についてだ」
その言葉に集まった人たちが反応する。
「また賊めが攻めてきたのですか?」
「いや、そうではない。
だが関係あることだ。皆、しっかりと聞いてくれ。
荀イク、頼んだ」
白蓮の言葉に桂花が頷き口を開く。
多分、この間話た時に言っていた盗賊たちの策のことだろう。
俺達に話す時が来たってことか。
「今まで頻繁に襲撃をかけてきた賊だけど最近はそれもなかった。
でも、近いうちにまた襲ってくるわ」
「それは……確かにあんなにしつこかった賊が簡単に諦めるとは思いませんが、
近いうちに襲ってくるとは何か根拠があるのですか?」
「もちろんよ……。みんな、賊の特徴で覚えているとこがあるかしら?」
桂花の言葉に皆が顔を傾ける。
どうやら思いつかないらしい。
でも、席に座っていた一人が「あっ」と声を上げる。
「賊は皆、黄色の布を頭に巻いていた……」
その言葉に周りの人たちも、そういえば……と言葉を漏らす。
「そう、賊はみんな黄色の布を頭にまいていた。
それが賊の特徴よ」
「……特徴はいいが、それがどうかしたのですか?」
「そうね、特徴と言ってもそれだけ分かっただけじゃ大して意味のあるものじゃないわ。
でも……この話を聞いてそう言ってられるかしら?」
それから桂花は侍女から紙を受取、机の上に広げる。
「これは此処最近の外からこの街に来た者の人数を纏めたものよ。
これを見てどう思う?」
「どう……と申されましても」
「いつもより少し多いとは思いますが特に目立ったことはありませんが?」
そう、特に数字的におかしいことはなかった。
でも桂花がいうんだ。
何かあるんだろう。
「そうね……でも、その中に黄色の布を体のどこかに巻く者がいて、
その数が十や二十じゃなかったら?」
「「「「っ!?」」」」
集まった人、全員が目を見開く。
かくいう俺も驚いていた。
そんな、全然気がつかなかった……。
「奴らも馬鹿じゃないってことね、私たちの中で賊は頭に黄色の布を巻いた連中だった。
だからこそ、つける場所を変えるだけで有効な目くらましになったってこと」
「そんな悠長なことをっ!賊らがこの街にいるのであれば即刻撃たなければ……!」
「そんなことさせないわよ」
「なっ!?」
「いい?よく考えなさい、賊たちが街に潜り込んでいる意味を」
「意味……ですと?」
盗賊たちが街に潜り込んでいる意味……か。
襲撃せずに潜り込むことの意味。
……………!そうか!
「この街を調べている……ってことか」
「その通りよ。変態のくせによく分かったわね」
俺に向けて毒を吐く桂花だけど、何故かその表情は嬉しそうだ。
「賊たちはこの街を調べているの。
人数をかけてこの街を隅々までね……。
となれば相手が何を狙っているかもう分かるわよね?」
「…………夜襲」
誰かの言葉。
その言葉に桂花は静かに笑みを浮かべた。
「やっ、また来たよ」
「あっ、一刀さん」
賑わいを見せる露店が並ぶ通り、そこには最近日課となりつつある琥栗へ会いに来ていた。
琥栗のほうも俺に対して親しい顔で迎える。
「今日は儲かってる?」
「もちろんっ!……一個も売れましぇん〜〜〜」
「……売り上げ下がってない?」
「もう、どんぞこまで……。
初めは物珍しさから買ってくれるお客もいたんですけどね……。
うぅ〜、風車の何がいけないっていうんだろう」
そう言って頭に挿してある黄色の風車をいじりながら、琥栗は売れ残っている大量の風車に目をやって涙を流す。
「ま、まぁそう気を落とすなよ。
俺は好きだからさ、琥栗が作った風車」
「………本当ですか?」
「もちろん」
笑顔を浮かべる俺を琥栗は涙目で見つめた後、
風車を手に持ち、俺に差し出す。
――とびっきりの笑顔で。
「じゃあ買ってくれるんですね!
ありがとうございますっ!一刀さん!!
よっ流石、天の御遣い!!どんどんぱふぱふ〜」
「………………………え?」
断れる雰囲気じゃなくて、俺の手に風車が一つ……。
財布が、また軽くなった……。
というか嘘泣きかよっ!
すっかり泣き止んだ琥栗にゴチて俺は溜息をついた。
「はぁ〜あ、一刀さんが一個買ってくれたとはいえこの客足のなさ……今日はもう店じまいしようかな」
あれから暫く琥栗と一緒に客が来ないか待っていたけど、一向にお客はこない。
呼びかけしても反応薄いもんなぁ……。
一応、俺だって分かると軽く挨拶してくれるけど、そのまま去ってしまう。
もちろん無理に買わせるつもりなんてないけど。
やっぱりこんなに空っきしだと琥栗は元気でないよな……、そういえば。
「なぁ琥栗はいつまでこの街にいるつもりなんだ?」
「ほわ?」
………寝かけてやがったよこの子。
「ね、寝てませんよっ!
え〜と私が可愛いって話でしたっけ?
もう一刀さんってば本当のことだからって照れちゃうじゃないですか〜」
「全然違います」
まったく……。
「いつまでこの街にいるか?って話。
琥栗は旅をしてるんだろ?ってことはいつか此処からも出ていくんだよな?」
「あ〜ですね。
風車の売れ行きも危うくなってきましたし、近いうちに次の所へ行くつもりです」
「そっか……」
出て行くのか……うん、ちょっと寂しいかな。
せっかく仲良くなれたんだし。
でも、これが最後の別れになることもないよな。
琥栗とは別れてもまた会える……そんな気がするんだ。
「寂しくなっちゃうけど仕方ないよな。
それに盗賊たちの件もあるし、この街から出るのは早いほうがいいよ」
「盗賊……ですか?」
「うん、知らないかな?此処ってさ長い間盗賊たちと争いが続いてるんだよ。
今は音沙汰ないけど、簡単に諦めるとは思えないから」
流石に関係のない琥栗には言えないよな。
賊が夜襲を企ててるなんて不安にさせるだけだ。
「そうなんですか〜、ありがとです一刀さん」
「…………」
「……一刀さん?」
……やっぱりこのまま別れるのは寂しいな。
もう店じまいするって言ってたし……よしっ、そうだ!
「なぁ琥栗、今から俺とデートしないか?」
「………でぇと?」
首を傾ける琥栗の姿は可愛らしかった。
「わぁ……!」
「気持ちいいだろ?」
「はいっ!風が気持ちいいなぁ〜」
街から少し歩いた場所に城も含めた街の全貌が見える丘がある。
俺達はその丘に来ていた。
丘にふく風が俺の持つ風車と琥栗の髪に挿してある風車がカラカラと廻る。
「こんな場所が……」
「うん、サボッ……息抜きで散歩してたときに見つけたんだ。
どう、気に入った?」
「とってもっ!
はぁ〜こんな素敵な場所があったなんて感激です」
「よろこんで貰えて嬉しいよ。
デートに誘ったかいがあったもんさ」
「で、でぇと……」
デートの単語に琥栗が頬を染める。
デートの意味を教えたんだけど、教えた後から急に照れたんだよな……なんでだ?
「その、私なんかでよかったの……かな?で、でぇとの相手。
だってその、二人っきりで出かけることなん……だよね?私じゃ役不足じゃないかな?」
ああ、だから照れてたのか。
「全然役不足なんかじゃないよ。
それどころか琥栗みたいな可愛い子とデート出来るなんて光栄だよ。
俺の方が役不足じゃないかって不安になるよ」
「そ、そんなことないっ!
全然、役不足なんかじゃないよっ!」
勢い良く言う琥栗に少し面食らう。
それから嬉しさが体を巡る。
そして、少しの可笑しさ。
「そんなに力まなくてもいいのに」
「はうっ!あ、う……〜〜〜〜〜〜!
誰のせいだと思ってるんですか!」
「ごめんごめん」
「顔はまだ笑ってます……」
それは仕方ないだろう。
だって頬を膨らます琥栗はやっぱり可笑しい。そして可愛いんだから。
……って両手に風車を持ってどうしたんだ?
いや、待って、それは不味いって!両方は不味いって!!
あ、ああ!振りかぶらないで……!!
「やーーーーーーーーーーーー!!!!」
「ぎゃあぁあああああああああああ!!?
目がぁ!また目がぁああああああああああ!!」
それから暫く俺はその場でのたうちまわった。
「………一刀さんは凄いですね」
「急にどうしたんだ?」
「急じゃなくてずっと思ってました。
一刀さんはやっぱり天の御遣いなんだなって」
そう言って俺を見る琥栗。
なんだかその目は悲しみを浮かべていた。
「この街の人、みんな笑ってます。
盗賊に狙われているって知ってるのに、それでも笑ってます。
それは、一刀さんが来たから……」
「そんなこと……「ないなんて言わせません」」
「この街に住む人はみんなこう言ってますよ。
今の平和は天の御遣い様が来たからだって。
もちろん、公孫賛様に不満を持つ人はいませんけどね。
前より良くなったのは一刀さんが来たからだって、そう言って思ってます」
「それは……俺一人の力じゃない。
俺を助けてくれる仲間がいたからだよ」
むしろ俺なんかより桂花や星、六花や仲間たちの力だろう。
俺に出来ることなんてあまりに小さい。
「この街で行われた政策は一刀さんの知恵だって聞きましたけど?」
「それこそ俺の力じゃないよ。
俺はただ知ってることを話しただけだよ。
俺の国じゃみんな知ってる当たり前のことを……。
俺が出来ることなんて、知ってる知識を伝えるなんていう簡単なことでしかない」
「簡単な……こと、か」
呟いて下を向く、彼女の風車がまた廻る。
「琥栗?」
「ごめんなさい……帰ります」
「え?琥栗っ!?」
俺の呼び声に答えることのないまま、琥栗は丘から去っていく。
俺はただ呆然と琥栗を見送ることしか出来なかった。
もしこの時、彼女を追いかけていたら何かが変わっていたのだろうか?
これから起こる出来事の何かが……。
今はただ立ち尽くすことしか出来ない俺に、そんなことなんて分かるはずなんてなかった。
その日の夜、ある場所にたくさんの人が集まっていた。
「アニキ!連絡がきやした!準備は整ったとのことでさぁ!」
「そうか……聞けぇ野郎共!
準備は整った……もう待つ必要はねぇ!
後は暴れて殺して奪いつくすだけだ!!
襲撃日は明日、殺されていった仲間たちのためにも、今度こそ勝つぞぉ!!」
「「「「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!」」」」」」」」」
戦いは、目前まで迫っていた。
あとがき。
まずは謝罪をさせて下さい。
六花出るとか言って出なかったですねwすんませんでした。
そしてやっとこさ動き出す盗賊たち。
琥栗の心、一刀の心。
こっからが二章の重要な話へと移っていきます。
二章はちょっとグダグダ感があった始まりになっていましだが、これからはそんなこともないでしょう。……多分。
ではレス返しをしていきます。
村主さん>そうですね。桂花の一刀への想いはあの一言に詰まっていると思います。
琥栗は悪い印象もたれなくてよかったです。これからの展開で琥栗がどうなるのかお楽しみしてて下さい。ハムは……すいませんw
2828さん>たまには星もいじられてみればいいじゃない!って思ってやりましたw
抹茶さん>基本一刀はこんなもんですよw
ジョージさん>星は攻められるのは苦手みたいですからねw一刀はこれでいいんだと僕は思ってます。
PONさん>にょいっ!?は、また使っていきたいと思いますww
リョウ流さん>そう言って貰えると凄く嬉しいです。
砂のお城さん>原作の一刀もどこか締まらない感がありますからねw新キャラがどうなるかは次回に分かりますよ。
よーぜふさん>きっとバッドエンドの数は50個ぐらいあるんでしょうねw一刀はこりない奴です。
なので琥栗が挿すのはデフォルトになるでしょうww
SempeR さん>琥栗が不評でなくて良かったです。一刀はこれからも怪我をしていくでしょうね、主に女性がらみでw
たくさんのコメントいつもありがとうございます。
ではまた次回に。
たくさんの開覧と支持、さらにはコメントをもらえてとても嬉しく力になってます。
また次も見てもらえると嬉しいです。
説明 | ||
二章その3です。 こっからちょっとペース上げていこうかなって思ってます。 後、二章に十話くらい使うかもとか言ってましたが、そんなことはなかったぜ!状態になりそうです。 |
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