バカとテストと魔王様(のほのぼのライフ) 第一問 |
問 以下の意味を持つことわざを答えなさい。
『(1)得意な事でも失敗してしまうこと』
『(2)悪い事があったうえに、更に悪い事が起きる喩え』
姫路瑞希の答え
(1)弘法も筆の誤り
(2)泣きっ面に蜂
教師のコメント
正解です。他にも(1)なら“河童の川流れ”、“猿も木から落ちる”、(2)なら“踏んだり蹴ったり”や“弱り目に祟り目”などがありますね。
土屋康太の答え
(1)弘法の川流れ
教師のコメント
シュールな光景ですね
吉井明久の答え
(1)猿も木から落ちる
(2)踏んだり蹴ったり
教師のコメント
…………正解ですが何故他の問題は一問ずつズレて書いてるんですか?
「……なんだろう、このばかデカい教室は」
「………家の援助金は、こんなので消えてるのかな」
校門から離れ三階に上がってきた明久達は、目の前にある普通の五倍もある教室の中を覗いていた。
「………ノートパソコン、個人エアコン、冷蔵庫、リクライニングシート」
「………各種の紅茶に、各種のコーヒー、飲料水にお菓子か」
「まぁ、どうでもいいか」
「だな、俺らはFクラスだから関係ないな」
と明久と政司は自己完結するとAクラスの教室から眼を外し自分達の教室に向かった。
明久達は、Fクラスに近付くに連れて設備が少しずつだか悪くなるのを見ていたが、
「これは駄目だろう」
「そうだね、これは駄目だね」
Fクラスにつくと流石にこれだけ廃墟に見える教室の外装を見て政司、明久順で言った。
「教室に入るか」
「うん」
明久がドアに手を駆けて深呼吸するとドアを開けて中にいるクラスメート達に言った。
「すいません、遅れちゃいました♪」
「早く座れ、このウジ虫野郎」
教卓から聞き覚えがある声が聞こえたので目を向けると、
「………なんだ、雄二か」
「おはよう、チキン」
「明久、なんだとはなんだ。政司、誰がチキンだ」
「「お前だろ、チキン」」
「なんだとゴラァァアアア!!」
「どこ座る?」
「後ろしか開いてないな」
「無視するな!!」
と悪友 坂本 雄二を無視した明久達だが何故雄二が教壇にいるのか疑問に思い聞くことにした。
「雄二、何してるの?」
「返答次第では………わかってるな?」
「何をする気だ貴様!?……先生が遅れているらしいから、代わりに教壇に上がってみた」
「先生の代わりって、雄二が? なんで?」
「…………まさか」
「このクラスの最高成績者だからな」
「「……………」」
「これでこのクラスの全員が俺の兵隊だな」
と、偉そうな笑みを浮かべながら見下している雄二を明久達は、
「椅子が無いんだね」
「流石、Fクラスだな」
無視して席に座るところでしたマル。
「ウオオオオオオオオオオオイ!!!!」
「うるさいですよ、坂本君。席につきなさい」
とドアから覇気のない声……担任の福原先生が雄二に注意した。注意された雄二は大人しく席に座ると、
「えー、おはようございます」
福原先生は、薄汚れた黒板に名前を書こうとして、
「二年F組担当の福原 慎です。よろしくお願いします」
やめた。チョークすら支給されてません。
「皆さん全員に卓袱台と座布団は支給されていますか?不備があれば申し出て下さい」
卓袱台に座布団の時点で突っ込むところなのだが、我らが主人公織田 政司は、
「…………すー、すー」
気持ちよく卓袱台の上に腕を交差して枕にしながら眠っている。
「せんせー、俺の座布団に綿がほとんど入ってないです!」
「あー、はい。我慢してください」
「先生、俺の卓袱台の足が折れています」
「木工用ボンドが支給されていますので、後で自分で直してください」
「センセ、窓が割れていて風が寒いんですけど」
「わかりました。ビニール袋とセロハンテープの支給を申請しておきましょう」
「先生、流石にチョークは支給してください」(声換えの明久)
「なんとかしてみましょう………今の誰です?」
先生の独り言はスル―された。
「では、自己紹介でも始めましょうか。そうですね。廊下側の人からお願いします」
「木下 秀吉じゃ。演劇部に所属しておる」
木下が自己紹介している際、明久と政司は
「スー、スー、スー」
寝てました。
「−−と、いうわけじゃ。今年一年よろしく頼むぞい」
と木下が自己紹介を終えて他の人の紹介が続いた。
「…………土屋 康太」
と自己紹介が続いて行きそろそろ明久達なので雄二は仕方なく起こしたら………略。
「−−です。海外育ちで、日本語は会話はできるけど読み書きが苦手です」
明久達が……略をしている時、政司はこのクラスに似つかない女子の声で意識を戻してその方を見た。
「あ、でも英語も苦手です。育ちがドイツだっだので。趣味は−−」
明久も……略から意識を取り戻し女子のほうを見ると
「趣味は吉井 明久を殴ることです☆」
明久はその女子をしっかり見ると、
「なんだ、島田さんか」
と軽い感じで言ってのけた。その一言で美波は明久に関節技をかけようと思ったが隣に居る政司の目を見ていそいそと座る。その後も自己紹介が続き、
「ん?次は俺か?」
政司も番となった、彼は立ちあがるとFクラス全員に殺気を放った。
「我が名は織田 政司である、我と我が友に牙を向けるモノは地獄につき落としてやるから覚悟せよ」
殺気で震えあがる生徒達にはその一言一言が体に染みつき、絶対に逆らってはならない存在となりつつあったのだが、急に殺気が消えた。
「でも、俺の友達や俺に牙に向けなければ何もしないので、これからよろしくお願いします」
ある意味印象に残る自己紹介をした政司は席に座ると、
「えーっと、吉井 明久です。雄二の事を(早口)気軽に『ダーリン』と呼んでください♪」
「「「「「「「「「「ダァァーーリィーーン!!」」」」」」」」」」
「ちょっと待て!?明久!!!!!!」
「以上です♪」
と言い明久が席に座ると同時に教室のドアが開き、息を切らして手を胸に当てている女子生徒が現れた。
「あの、遅れて、すいま、せん……」
『えっ?』
「あ、姫路さん」
「大丈夫か?」
クラスのみんなが驚いている中、明久と政司は平然としていた。
「丁度よかったです。今自己紹介をしているところなので姫路さんもお願いします」
「は、はい!あの、姫路瑞希といいます。よろしくお願いします」
畏まって言う姫路……瑞希に普通ではいられるはずがないFクラスの連中で、
「はいっ!質問です!」
一人の男子生徒が右手を挙げた。
「あ、は、はい。なんですか?」
「なんでここにいるんですか?」
疑問に思うFクラスの生徒だが、流石に学年主席の霧島 翔子に次ぐ学年二位の成績である姫路 瑞希がFクラスに来るのは天変地異が起こってもありえないことだと認識していた。
「そ、その………」
緊張しているらしく体を硬くしながら瑞希が口を開いた。
「振り分け試験の最中、高熱を出してしまいまして……」
その言葉で幾らバカの集まりであるFクラスの連中も納得した。振り分け試験で途中退席した場合0点扱いでそのまま欠席したため結果Fクラスとなった。
「そう言えば俺も熱の問題が出たせいでFクラスに」
「ああ。科学だろ?アレは難しかったな」
「俺は弟が事故に遭ったと聞いて実力を出し切れなくて」
「黙れ一人っ子」
「前の晩、彼女が寝かせてくれなくて」
「今年一番の大嘘をありがとう」
「あの二日間後、寝込まなければ………」(政司)
「本当に頑張ろう」(明久)
最後の二人以外、本当にバカバッカです。
「で、ではっ、一年間よろしくお願いしますっ!」
逃げるように明久と雄二の間に開いていた卓袱台に座った。その後、瑞希に話しかけようとした明久に割り込むように雄二が話しかけたが明久は雄二を無視時々適当に相手をしながら瑞希と会話をしていたが、
「はいはい。そこの人たち、静かにしてください」
バンバン!!
「あ、すいませ―――」
バキィッ、バラバラバラ………。
「え〜……替えを用意してきます。少し待っていてください」
強く叩いたためか教壇がゴミと化し、それの替えを取りに行くため福原先生が教室を出ると、
「雄二、政司、ちょっと良い?」
「ん?なんだ?」
「どうかしたか?明久」
「ここじゃなんだから廊下で話そう」
「別にいいが」
「かまわんぞ」
そして明久達三人は廊下に出た。
視点:政司
明久に呼ばれて外に出てきたが、恐らくあの事だろうな。
「んで、話って」
「この教室の事なんだけど……」
「Fクラスか。想像以上に酷いものだな」
「雄二もそう思うよね?」
「もちろんだ」
「……Aクラスの設備は見た?」
なるほど、Aクラスのあの設備を狙う気か。
「ああ。凄かったなあんな教室は見たことが無い」
「そこで僕からの提案だけど。二年になったんだし、『試召戦争』をやってみない?」
「戦争、だと?」
「うん。しかも最終的にAクラス相手に」
「……何が目的だ」
「………単調直入に言うと姫路さんの為だ」
やっぱり、姫路のためか。
「!?……本当に単刀直入だな」
「僕が戦争をする理由なんてそれしかないだろ。親友で相棒の政司が入ればどんな教室でも改装してくれるからいいけど、流石に本来Aクラスにいる筈の姫路さんをこのままFクラスのままにできないよ」
「明久、お前」
やっぱり、お前は昔っから変わらず心優しい奴だよ。アキ。
「…………俺は明久を手伝うよ。」
「政司……」
「相棒なら当然だろ」
「…………わかった、手伝うよ。どっちにしろAクラスには戦争をするつもりだったしな」
雄二、お前いつまで逃げる気だよ。
「あぁ、あの事か」
「いい加減素直になれよ、チキン」
「うるせ!!っと先生が戻ってきたから教室に戻るぞ。」
雄二の言葉で俺たちは教室に戻った。福原先生が壊れた教壇の替わり持ってきたがそれでもボロボロでした。
「さて、それでは自己紹介の続きをお願いします」
それから淡々と自己紹介が続き最後の雄二の番となった。
「坂本君、君が自己集会最後の人ですよ」
「了解」
福原先生に呼ばれたチキン(雄二)は席を立つと教壇に歩み寄る時いつものふざけた雰囲気が無く代表として文句なしの風格だが………なぜあれの前では出来ないんだ?
「坂本君はFクラスのクラス代表でしたよね」
雄二は頷くと堂々と教壇に立つとなんかムカついてきた。
「Fクラス代表の坂本 雄二だ。俺の事は「ダーリン」でも「チキン」でもって何しやがる!」
「いや」
「なんとなく」
流石、明久思う事は一緒か。
「ゴホン、代表でも坂本でも、好きなように呼んでくれ」
Fクラスにいる時点でバカなんだから威張るなよ。
「さて、皆に一つ聞きたい」
Fクラスの皆は、雄二の視線を合わせるように教室を見て回った後。
「Aクラスは冷蔵庫完備の上、座席はリクライニングシートらしいが−−」
雄二が一呼吸おいて言った。
「−−不満はないか」
『大ありじゃぁっ!!!!!!』
Fクラスのバカ達が叫んだ。ちなみに姫路さんが「きゃっ!」と言っていたのは内緒です。
「だろう? 俺だってこの現状は大いに不満だ。代表として問題意識を抱いている」
「そうだそうだ!」
「いくら学費が安うからと言って、この設備はあんまりだ! 改善を要求する!」
まずお前の成績を改善しろ。
「そもそもAクラスだって同じ学費だろ? あまりにも差が大きすぎる!」
確かに一理ある。
「皆の意見はもっともだ。そこで」
雄二がFクラス全体を見て、
「これは代表としての提案だが−−」
これから始まる戦争の引き金を、
「FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛けようと思う」
引いた。その時俺は面白そうに笑った。
「いよいよ、始まるな」
「僕も久しぶりに本気でいこうか」
「まぁ、とりあえず」
「そうだね」
「「獲(と)りに行く準備をしようか」」
あとがき
疲れた。
今回からキャラ崩壊が始まります。一番壊れるのは彼女ですが、明久は一番オリ主の影響を受けていますww
次は、まだ戦争はしませんがオリ主の一般武力が明らかに!
生きられるか雄二!!!!www
10/07/25
ここはあまり更新するところは少ないです。はい。
13/06/19
では次の話で会いましょう
説明 | ||
さて今回は一巻、14ページから35ページまでを書いてみようと思います。 ……まさかの秀吉が!?は絶対ありません。 |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
4773 | 4579 | 2 |
タグ | ||
バカとテストと召喚獣 「ほのぼの魔王」シリーズ 吉井明久 織田政司 坂本雄二 ムッツリーニ 木下秀吉 姫路瑞希 島田美波 Fクラス | ||
フォレスさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |