とある科学の人形闘戯〜プリキュライド〜1
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B1 祖父と孫

 

 

「颯《そう》!!おい、颯」

 

 少しずつ冬の寒さも過ぎ去り、暖かい日差しが大地を照らし出す季節。田園が広がり、道端には野草は野花が咲いている。風に揺れた木々の葉が擦れ、独特の音を奏で演奏会を始める。

 

 そんなのどかな田舎町の一角、古来の日本家屋に年配男性の大きい声が家中に響き渡る。幸いなことに周囲に家は無く、隣の家までは大体100mはあるため迷惑にはならないが、基本的に静かな田舎……迷惑になるほど騒音でなくても誰の家で誰が叫んでるかはわかってしまう。

 

「なんだい?じいちゃん」

 

 日が差し込む縁側、ちょうど影になりひんやりしている木の床に寝転んでいた少年は、視界を覆っていた本をずらし声の主の方へ視線を向けた。頭のてっぺんは残念なことになっている白髪の老人が、少年の方へはっきりとした足取りで向かってきていた。

 

「おお、ここにいたのか」

 

 目的の少年、孫の颯を発見した男性は優しい笑顔を向けたが、一瞬にしてキリっとした鋭い眼光を颯に見せる。笑顔からのギャップで、初めて見る人は驚くほど鋭い眼光だが颯は何食わぬ顔で、ゆっくりを体を起こした。

 

「じいちゃんまたかい?」

 

 やれやれと言った感じでゆっくりと立ち上がり、頭の後ろを3度かいた。呼ばれた理由も鋭い眼光の理由もわかり来ている颯は、体のだるけを取り払うように首を鳴らした。

 

「こら颯…首を鳴らすと年取った時、わしみたいに医者通いになるぞ」

「はいはい。じゃあ荷物取ってくるから、軽トラ準備しといてよ」

「もう玄関前にとめてあるぞ。待ってるからな」

「あーい」

 

 年配のはずだがまだまだ元気な自分の祖父を見て、嬉しい様な若干めんどくさい様な気もしつつ、自分の荷物が置いてある部屋へと向かった。

 

「あら颯……ごめんねぇ。あの人颯が泊まりに来るってわかった時から、妙に浮かれちゃって……相手してあげてね」

 

 途中廊下ですれ違った祖母は、いつもと変わらず穏やかな笑顔を浮かべて優しく颯へ話しかけた。子供の時から今までずっと学校が長期休暇に入るたびに遊びに来るほど、この田舎町とこの家とこの二人が好きだった。口ではめんどくさそうにしつつも、実際はただの照れ隠しなのだがこの祖母にはすべて見透かされている気がして、恥ずかしくなる。

 

「いつもの事さ。それじゃあいつもの所にいってるから、何かあったら携帯に電話してね」

 

 「はいはい」と穏やかな口調で返事をし、祖母はそのままいつもの様に家事へと戻っていった。外から祖父のせかすような声が聞こえたが、颯は適当に返事を返し祖母譲りのマイペースぶりで玄関へと向かった。

 

 

「今日もいい天気だなぁ颯」

 

 辛うじて舗装されている道を颯爽と軽トラを走らせる。窓を前回に開きそこに右ひじを乗せた祖父は、気持ちよさそうに風を浴びる。祖父と同じように左肘を乗せた颯も風を感じる。実際住んでいる都会と違い、空気がよく風が気持ちいい、そして穏やかに過ぎるゆとりあるこの空間が何より颯の癒しでもある。

 

「きっと今日は混んでると思うよ……、じいちゃん人気だしまた人波が……うっぷ」

 

 以前人波に飲み込まれもみくちゃにされた事が脳裏に浮かび、若干何かを戻しそうになったがなんとか飲み込んだ。

 

「ふっふっふこの田吾郎《たごろう》!今日こそは颯に勝つぞぃ」

 

 右手を強く握り、にやりと田吾郎は笑った。颯は「怖い怖い」と肩を竦めた。

 

 

 田舎町にある唯一の大手のショッピングモール。ここのショッピングモールは少し特殊で、地元にある店をモール内に吸収している。海はない山に囲まれた地域の為、新鮮な魚等ほとんどはモール独自ルートであるが、駄菓子屋、酒屋、八百屋等は地元の店舗から仕入れ、もしくは店舗自体を組み込んでいる。

 そのため地元の商店街は昔と違い閑散としてしまっているが、店を閉めているわけではなく、モールに収めつつも通常通り営業している店もある。通いにくい家には電話一本で宅配もしているため、遠くに出歩けない人も気軽に利用できるようになっている。

 農家と直接交渉し、地元米や地酒等もこのモールでは売られており、そういうのが好きな人がネット注文をするため、今までよりも比較的に潤いが還元されて来ている。

 

 田吾郎は祖母と二人暮らしをしているが、農家というわけではなく今は年金でのんびりと生活している。もともと豪遊するタイプではないが、外見の古風な日本家屋とは裏腹に家具や家電は最新のものが多い。その理由としては、時々の臨時収入なのだが……。

 

 

「ほらついたぞ」

 

 車から降りた田吾郎は意気揚々とドアを閉めた。その肩には大きめのスポーツバッグが掛けられている。同じように降りた颯は簡単なリュックを左肩にかける様に持った。

 大きなモールの駐車場は都会から田舎へ遊びに来ている家庭の影響で、非常に混んでいた。車の森といえるくらいにモール建物までの駐車場に、びっしりと大小の車が太陽の光で車体の一部がきらきらと輝いていた。

 

「おーい颯、早くこんか」

「はいはい」

 

 田吾郎を追いかけて店内に入ると、そこはまた人の森であった。

 

「えっと、1階の奥だよね?」

「そうだ。さ、席をよやくせねばな」

 

 そう言って人波を滑るように田吾郎は歩いていく。颯はその人波にぶつかりながらも田吾郎を追いかけた。

 たどり着いた場所は、1階の半分をまるまる使用した大人気の人形闘戯、バトルプリキュライドの為のフロアであった。フロア入り口のすぐ横に、フィールドとポッドの貸し出し用の受付カウンター、そして中央にはモニターをどの位置からも見えるように五角形に並べ複数段配置されている。

 プロのプリキュライドの試合やこのフロアの各試合を1定時間の間隔で映し出している。

 プロの試合として闘戯《バトルプリキュライド》、蹴球戯《プリキュライドサッカー》、打球戯《プリキュライドベースボール》等いろいろあるのだが、一番人気があるのがバトルプリキュライドである。

 

 このフロアには大人も子供もたくさんいて、家族や友達と練習している人や、カウンターで対戦希望をだせば、対戦希望の人とランダム対戦目的で来ている人など様々だ。

 対戦用と練習用でべつべつにフィールドがあり、練習用は1回30分の時間制限付きで借りることが出来る。

 

「タイミングよくすぐ借りれそうだぞ」

 

 カウンターから戻ってきた田吾郎は、番号札を手に持ち颯の所へ戻ってきた。

 

「よかったね。タイミングよく練習用の台が借りれて」

「ああ、まさにラッキーだな」

 

 そんな話をしていると田吾郎の持つ番号札の番号がアナウンスされたため、田吾郎は再びカウンターへと移動した。その田吾郎の後を颯もついて行った。人が多いこともあり、少し離れている田吾郎の声もかき消されてしまったが、楽しそうにカウンターの女性を話しをしている様子で握手をしたいのだろう、女性が手を伸ばす。

 田吾郎はいつものようにニカっと笑い軽く手を握った。その女性に軽く手を振り、少し離れている颯の所へやってきた田吾郎は、自分達の台の方を指差した。

 

「さて、さっそくだが手合わせ願うよ」

「ふっふっふ、いいでしょう」

 

 ポッドと呼ばれる操縦席を包む透明な球体の中にある操縦席へ腰を降ろした二人は、鞄からドールを取り出し目の前の円形の台へセットする。田吾郎のセットしたドールは仮面《マスクド》ライダー1号と呼ばれるタイプである。ドール本体を傷つけないようにライダースーツ、またはサインスーツと呼ばれる伸縮性の優れた薄手のぴっちりとした服を着せている。プリキュアタイプの場合は肌色のスキンクロスをまず着させることになる。

 

 パーツ装着の基本として、ライダーパーツとプリキュアパーツの混在はできない。それぞれのパーツにはベーシックカラーとアナザーカラーとあり、ベーシックは原作通りの配色、アナザーカラーは自分好みの色を選べるよう数種類分けられている。

 

 基本装着する装着するパーツはライダー1号なら1号のパーツで頭部から足まで統一させなければいけない。さらに頭部以外の各パーツにはそれぞれパラメーター値が決められており、プレイヤーはそれを選びながら自分好みのステータスに近づけるようにパーツを選定する。どのライダーのパーツかで統一してあれば、カラーは頭部、胸部、手|(肩に装備しているシリーズであれば肩も)、ベルト、足の各パーツの色はバラバラでも構わない。

 

 田吾郎の1号はベーシックカラーで統一されており、黒のライダースーツ、頭部の上半分がダークブルー、マスク顎部分、胸部、手足のグローブはブルーグリーンという配色、ベルトは白で中央のタイフーンとトレードマークのマフラーは赤である。目の色はピンクに近い薄い赤色に輝いている。

 

「じゃあ俺はいつもので」

 

 颯は、メタルなダークグリーンで統一されたライダーアーマーが特徴のドールを、円形の台にセットした。

 基本のライダースーツは紺色。胸部のアーマーにはバッタの模様がデザインされていて、ショルダー部分は先が角のように尖っていた。ドールを傷つけ無いように先は微妙に丸くなっている。そして左足には、必殺キックの威力を上げるためのアンカージャッキを装着している。頭部には額から伸びる角、耳元から後ろに伸びる角が計3本の特徴的である。目の色が真っ赤に輝きを増していく。

 ベルト部分にはバッタ型の変身ツール、ホッパーゼクターが原作どおり装備されていた。もちろん原作どおり後ろ足の部分は稼動する。

 この基調にしている緑が颯の使うドール、マスクドライダーのキックホッパーである。

 

 颯は財布から取り出したプレイヤーカードを、台の下のスロットへ挿入する。データを読み取り自分の戦績等のデータが表示される。バトルに勝利した際にポイントが入り、そのポイントで買い物をしたりポイント限定パーツと交換することも出来る。

 

「「変身」」

 

 二人の掛け声と共に、ポッド上部から伸びた筒が円形の台をすっぽり収める。そして勢いよくその筒を通ってフィールドへと飛び出す。

 

 頭に装着したリングによりドールとリンクし、ドールの立つフィールドが自分の存在する大地へと変わる。とはいっても、今回のフィールドは何も無い真っ白で平坦なフィールドで練習にはもってこいなのだ。

 

「いくぞぉ」

 

 1号がマフラーを靡かせて、キックホッパーへ走りこんできた。振りかぶった腕の攻撃をバックステップでホッパーは避ける。すかさず飛込み気味の左ミドルキックをホッパーは右腕を構え受ける。しかしとめることはできず、フィールドをホッパーはすべり飛ばされた。

 

「うへぇ、じいちゃん。最新パーツのパワー重視のブーツを装備してるなぁ」

「よくわかったな」

 

 ボッド内には高感度マイクが付いているため、OFF/ONの切り替えができ、相手と話すこともできる。

 

「なら、全部避けるまで」

(じいちゃんのライダーは重量型でパワー重視。しかし1号はバランスが良いから、スピードもそれなりにある)

 

 右左のワンツー後の蹴り、そのすべてを見切り最小限度の動きで避けていく。

 

(颯のホッパーは、バランス型のスピード特化。バランス型の為軽量化よりも防御と耐久値が高い……、それにやっかいなのは!?)

 

 先ほどまで避けにまわっていたホッパーだが、そのスピードを利用し背後に回りこんだ。1号はすぐに振り返るも目の前には既に足が直前まで来ていた。

 

「くぅぅ」

 

 見事に頭部に回し踵蹴りがヒットし、耐久ゲージが減る。重量型の為他のタイプよりも防御値は上であるが、同じパワー重視並にゲージが減っていた。

 

(足の攻撃特化装備がやっかいじゃの!)

 

 颯の使うキックホッパーは、仮面ライダーカブトシリーズに登場するライダーの一つなのだが、ライダーシリーズの中で、キックの攻撃力がトップクラスなのである。

 

「はぁ!!」

「ぬぅん!!」

 

 バシィっとお互いの蹴りと蹴りがぶつかり、お互いが後方に弾き飛ばされ、お互いの耐久ゲージが減少する。

 キックホッパーの打撃は、蹴りと違い威力は軽いものの蹴りより隙が小さくスピード特化の為1発が非常に速い。その為頭部への連打で少しずつ1号のゲージが削られていた。それを防ごうとガードを構えると、隙のできた胴部や足等へ威力の高い蹴りが入るため、不用意にガードを変えることも得策でないことは、ずっと対戦してきた田吾郎は良く理解していた。

 

 キックホッパーの攻撃をやめさせるには、自身のパワーを生かした攻撃で相手を離すのが一番。との事で肉を断つ思いで拳を前に突き出した。キックホッパーの繰り出した打撃に半歩遅れで、カウンター気味になった拳が見事にホッパーの胸部に直撃した。

 

 しかし田吾郎は手ごたえの少なさに違和感を覚えた。IFS《イメージフィードバックシステム》により、攻撃を当てた、攻撃を受けた際になんとなくその部分に感触を感じることができるようになっている。もちろん痛みは伴わない。あくまでも触った触られたという程度である。

 

「じいちゃん……討ち取った」

「しまった」

 

 あくまでも1号の攻撃を誘う為、わざと頭部への打撃を連続して繰り出していたホッパーは、1号が拳を突き出すのを確認した際に、前に踏み込んでいた足で上体を後方へ荷重移動させ相手の威力を最小限に留めた。そのまま相手の前へ働く荷重を利用し、腕を掴んだまま体を右回転させ背負い投げの要領で1号を下に叩き落した。

 

 ホッパーはすかさずその場で体を空中で前回転させる。伸ばした右足に遠心力を加え、ライダーの胴部へ踵を落とした。キックの威力も相まって1号の耐久ゲージは0となった。

 

 颯の視界にはWINの文字が、田吾郎の視界にはLOSEの文字がそれぞれ表示されていた。一旦バトルが終了の為ポッドからでた二人は、フィールドから回収されたドールを収容する台に備え付けられているそれぞれBOXから、ドールを回収した。

 

「まさか、あの連打は囮とは」

 

 額に掌を当てた田吾郎は、してやられたといった表情で椅子に座った。勝利したことに気分を良くした颯は、リュックから取り出したドリンクを田吾郎に渡した。

 

「こればあちゃんから」

「おお、すまんな」

「重量型は、重さによって叩きつけた方がダメージ高いから叩きつけるのが一番だよ。普通に投げたんじゃあ、空中でバランスとって無効化されることもあるしね」

 

 颯はペットボトルの蓋を開けて、勢い良くスポーツドリンクを喉に流し込んだ。ふぅと一息ついた颯は、ドールを膝の上に置き、両手の指でドールを弄り始めた。首周り、各関節部分、アーマーを取り外しライダースーツ等の確認を行う。ドールも消耗品であるため、バトルによってドールの状態チェックを行う。

 颯はある程度指で触っただけで、状態がわかるくらいまで良くドールを触り混んでいた。各パーツもいつ破損するかわからないため、プレイヤーは各パーツの予備を常に複数個常備している。ライダーアーマーの場合は、修理用パテを使用することで、浅い破損を補修することができる。

 プリキュアタイプの場合は補修用クロスを破損場所に当て、専用アイロンをかける事で同じように補修することができる。

 

「じいちゃんさ……BPR楽しい?」

 

 颯と同じようにドールのチェックをしていた田吾郎は、耳だけを颯の方へ傾けた。

 

「ああ、楽しいぞ。なにせ颯とこうやって一緒にできるからな」

「俺さ…ずっとじいちゃんとだけやっていたんだけどさ、この間友達とやったり初心者にBPRを教えるバイトしたりしてさ、楽しいって思えたよ」

「そうか……それはいい事じゃないか」

 

 ドールをチェックする手は休めなかったが、田吾郎は笑顔だった。

 

「俺、来年から学園都市の高校へ行くことにしたよ」

「そうか……、プロ…目指すんじゃな」

 

 颯は声に出さす静かに頷いた。「そうか」と嬉しそうに言った田吾郎は、颯の頭を力強くわしゃわしゃと撫でた。

 

「わしの師匠なんだから、プロぐらいには軽くなってもらわんとな」

「うわぁ、すごい上から目線だよじいちゃん」

 

 

 

「もしかして、矢轟《やぐるま》…田吾郎さんですよね?」

 

 学校指定のセーラー服を着た少女2人組みが田吾郎の所へやってきた。

 

「そうじゃが」

「わぁ……」

 

 少女二人は凄く目を輝かせて、あっというまに田吾郎の手を掴みぶんぶん上下に振った。唖然とした颯と田吾郎だが、少女達は全く気づいていない。

 

「こ、光栄です。こここ、こんな所で矢轟選手とお会いできるなんて」

「い、いやあこりゃどうも」

「この間の大会見ましたよ!!プロアマ参加の公式の全国大会で第6位、おめでとう御座います」

 

 もう一人の少女も「おめでとう御座います」と田吾郎へ伝えた。その言葉を聞き、田吾郎はニカッと笑い少しだけ握手の手を強めた。

 

「お、矢轟選手だって」

 

「なになに?」

「田吾郎じーさんだってよ、第6位の」

 

 プロアマ自由参加の公式大会で全国第6位となった田吾郎は、唯一還暦を迎えたプレイヤーという事でニュースや新聞に取り上げられていた。

 田舎町の期待の星、還暦の星といわれたりしている田吾郎。困りながらも、礼儀正しく対応していく。その状況にすぐには解放されないだろうと考えた颯は、一人店内を見てまわることにして広げていたドール等をリュックに仕舞いこんだ。

 軽く田吾郎に手を振った颯、それに気づいた田吾郎は軽く頷いた。

 

 

 

 季節はもうすぐ4月を迎える。

 

 新しい生活は、もうすぐそこまで来ていた。

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あとがき

 

どうも、ゆーたんです。

 

今回は主人公が中学最後、高校最初?の春休みの話です。

まぁ、こんなゲームでたらハマって破産しちゃいそうで怖いですけどね。

 

それにしても田舎っていいですよね♪

静かな土地はいつだって落ち着きます(笑)

 

それではまた( ̄ー ̄)

説明
 学園都市―― 総人口230万人を誇る最先端科学技術が終結した実験都市。そんな学園都市から発信され、いまや日本全土が熱中し一大ブームとなっているゲームがある。 購入した素体となるドールを、自分好みにカスタマイズして他のプレイヤーのドールと対戦させる、新感覚の格闘体感ゲーム……それが『人形闘技《バトルプリキュライド》』である。
これから本編開始します。
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とある科学の超電磁砲 エンジェリックレイヤー 仮面ライダー ガンバライド プリキュア 咲-saki- 

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