異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月 A`S 14話 下 |
nanoha side
ユエさんが私達のお話を聞いてくれる条件は
「まずは私の話を聞いたらだ。」
でした。
私はユエさんにお話を聞いてもらえるなら良いって思ったからすぐに
「良いですよ」
って返したの。
フェイトちゃんもすぐじゃなかったけど、良いよって言いました。
「では、まず私の話からだ。」
ユエさんは話し出した。
「君たちは管理局をどう思う? 正義の組織か? 悪の組織か?」
どうしてそんな事を聞くんだろ?
わたしはそう思ったけど、すぐに思ってことを言った。
「正義の組織です!」
「ふむ。フェイト、君は?」
ユエさんはフェイトちゃんに答えを促した。
「私は……正義の組織だと思います。」
良かった。フェイトちゃんもわたしと同じ考えなんだ。
「ふむ。高町は完全に信じているわけか。そして……フェイトはまだ分からないと言った所かな?」
ユエさんはどうしてそんな事聞くんだろう?
「さて。私の考えだが……管理局は正義の組織だと考えている。」
そうなんだ! ユエさんもわたしと同じなんだ!
「ならユエさん!管理局に協りょ「だが……」……」
「それは末端だけで、上層部は腐った悪の組織と考えている。」
え? 今ユエさんはなんて?
「ふむ。二人とも分からんようだな。では、私の考えを話すか。」
そう言ってユエさんは話し始めた。
side out
yukito side
「まずはロストロギアとは何だ?」
「え?」
「ロストロギアとは確か、世界を崩壊させてしまうほどの力を持った何か。そうだな?」
「は、はい。そうだったと思います。」
フェイトがそう返してくる。
「ならば、なぜ私の武器はロストロギアなのだ?」
「え? ユエさんの武器ってロストロギアなんじゃ……」
「ロストロギアとは言われたが、あれらは世界を崩壊させるなど出来ない。そんな物はまだ出していない。出す事も無いだろう。」
「え? それって……」
「とにかくそんな物は無い。話だけでは信じられないだろう。いくつか紹介をしよう。」
俺はいくつかの武器を投影する。
「まずはこれだ。」
俺は黄色い短槍を取る。
「この武器はゲイボウ。効果は傷つけた相手の傷を治らないようにする呪いを掛ける。」
「「っ!?」」
二人は少し俺から距離を取る。
「実践はしないから安心したまえ。ケルトの英雄ディルムッドが使った武具だ。」
投影を破棄する。
次に俺はぼろい刀を取る。
「これは少し危険だな。この武器は鉄砕牙。一振りで百の妖怪をなぎ払う妖刀だ。ちなみに妖怪では使えん。妖力を持った人間がギリギリ、半妖は使える代物だ。」
「え!? でも妖怪なんて……」
「世界には君達が知らない事がまだある。そう言うわけだ。」
説明し終わると投影を破棄する。
「次は……これだな。」
俺は黄金の剣を取る。
「剣といえばこれが有名だな。名をエクスカリバー。効果は魔力を込めて振り下ろせば、刀身を巨大化して敵を切れる。この程度だ。」
投影を破棄する。
「と、このように世界全ては相手に出来るが、世界を破滅させる事はできない武器ばかりだ。ならば何故管理局はこれをロストロギア認定する?」
「それは……やっぱり危険だから 「本気で言っているのかね?」……」
なのはちゃんは俺の言葉に押し黙る。
「この世界に魔導師はほぼ居ない。もう魔法が使えなくなってきているのだ。私達の魔法には何かと制限が多いのでな。そのような世界の使用者が居なければ使えない武器をどうして管理局は奪おうとする?」
俺は一拍おいて答える。
「管理局は私達の世界の武器がただ欲しいだけだ。手に入れて世界を支配しようとしている。これが私が考えて出した答えだ。」
「そんな事! 「無いと言い切れるのか?」……!?」
「管理局がこれ等の武器を手に入れて使わないと、本気でそう言い切れるのか? 管理局を知ってまだ一年もたっていないお前が?」
「それは……」
「そしてもう一つ。夜天の書。君達で言う闇の書の話だ。」
「そうだ!ユエさん! あれは危険なの!」
「知っている。」
「ならどうして!」
「今は私の話を聞いてもらおう。なぜ闇の書で管理局が信用できないかだが、ハッキリ言って胡散臭すぎるからだ。」
「「え?」」
なのはちゃん達は驚く。
「まず、なぜ闇の書がここまで存在しているかだ。」
これがそもそもおかしい。
「闇の書は何年も前から存在していた。それこそ十年二十年では足りないだろう。もちろん管理局もその存在を知っていたはずだ。ならばなぜ今まで対抗策が無かった? まるで管理局が対抗策の開発を遅らせているようじゃないか。」
夜天の書がどれほどの技術で作られていたとしても、止まっている技術が今現在進んでいる技術に勝てるはずが無い。千年先の技術なら仕方ないだろうけど。
「つまり私が考えた闇の書の真実はこうだ。闇の書を野放しにして管理外世界で暴走させる。もちろん住民たちは抵抗する。そこで管理局が出てくる。 「私達は時空管理局です。助けに来ました」 とな。もちろん住人は喜ぶ。そして管理局はその世界に管理世界になる提案をする。世界を救ってくれた組織の話だ。真剣に聞くだろう。さらにそこの政府の対応が遅れていたら完璧だ。その世界は管理世界になる。ククッ……完璧だろう?」
「「……そんな…」」
「まあ、全て予想だ。決定的な証拠が在るわけじゃない。これで私の話は終わりだ。」
なのはちゃん達は眼に見えて気持ちが沈んでる。
「それで? 君達の話を聞こう。」
「あっ……はい。……ユエさんはどうして闇の書のことを守ってるんですか?
「その事か。理由は特に無い。強いて言えば管理局をこれ以上夜天の書に干渉させたくなかったからだ。」
「夜天の書?」
「闇の書の本当の名だ。」
「それで……あれは危険なものなんです。」
「さっきも言ったが知っている。」
「じゃあどうして?」
「それは私が夜天の書の暴走を防ぐ手を持っているからだ。」
「え!?」
「詳しくは言えんが、暴走を防いで闇の書を夜天の書に戻す事ができる技術が多々ある。つまり、管理局に何とかして貰わなくてもこの件は片付いたと言う訳だ。」
「ならどうして私達に言ってくれなかったの? 言ってくれたら……」
「言ったら管理局に私のことを話して、私を捕らえ、ロストロギアを管理局の思うままに操らせる事が出来たのに……か?」
「そんな事思ってません!」
「だが君の言った事はそう言うことだ。人は巨大な力を持てばさらに力が欲しくなる。高町なのは。君も思ったことがあるんじゃないのか? 人より優れた力が、能力が欲しいと!」
「そんな事……思ってません。」
「……ふ。まあ良い。私は帰るとしよう。おい! リンディ! 聞こえているか? すぐに局員どもを回収しろ! あと20秒ほどでこの空間を消す! 早くするのだな!」
俺がそう叫ぶと3秒後には局員たちが回収されていった。
「全員行ったか。では私も帰るとしよう。」
俺は無限の剣製を解除して魔力を消し瞬間移動で帰った。
後にはなのはちゃんとフェイトだけが残された。
あとがき
連続投下だ!
と言うわけで今回の話は管理局のおかしなところです。
リリカルなのはのstsではデバイスになっていた夜天の書。
それに何も対抗策がないのはおかしくないか? そんな感じで書きました。
さて次回はたぶん過去編。雪人やヴォルケンリッターたちが12月まで何をしていたのかを書きます。
それではまた次回バイバーイ
説明 | ||
交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。 そして物語はA`Sへ・・・ |
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コメント | ||
田仁志様コメントありがとうございます。なのはちゃん達は雪人の話を聞いてどうするのか!? 溝は埋まるのか!? さ〜て次回もシリアスシリアスゥ〜!(RYO) 黒幕様、今回はたぶんそう言うふうにはならないと思います。(RYO) 今回はシリアス回でしたね。お互いの溝は今後どうなってくのか!?楽しみに待ってます(ペンギン) これがまさかあんなことになるなんて・・・(黒幕) |
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