花蓮?無双 4時間目 (一家集結) |
張角率いる黄巾党の反乱が大陸に広まっていった。
流石に朝廷も無視することが出来なくなり重い腰を上げた。
何進を大将とする官軍を結成し、諸侯には檄文を飛ばした。
当然孫策の主君である袁術にもその檄文が届いた。
「袁術様!朝廷より文が届きました」
「うむ」
伝令より受け取った手紙を袁術は目を通した。
・・・が
「???よ〜わからんの〜。七乃読んでたも」
「は〜い」
袁術はあまり文字を読むのは得意ではなかった。
なので張勲に呼んでもらうことにした。
「・・・なるほど〜。黄巾党の反乱を鎮圧の為皇帝は官軍を結成した。皆様も鎮静に協力して欲しいって書いてありますね〜」
「妾は行きたくないぞ〜」
「そうですね〜・・・!!じゃあ雪蓮さんに頼みましょう〜♪」
「う〜ん協力してくれるかの〜江東の件で怒ってるんじゃないかの〜」
「だいじょ〜ぶですよ美羽様。とりあえず連絡してみて嫌って言ってきたら私から御願いしてみますから」
「わかったぞ♪七乃頼んだぞ♪」
「はい〜」
張勲は孫策に宛てた手紙を伝令に渡した。
そしてその手紙が孫策の手に渡った。
「雪蓮…私以下三名到着しました」
冥琳たちは孫策に呼ばれ玉座の部屋にきた。
「ごめんね仕事中に呼び出したりして」
「いや…ところで何だ?」
「袁術の所からこんな手紙が来たのよ」
そういうと孫策は冥琳に手紙を渡した。
手紙にはこう綴られていた。
孫策様へ
朝廷より黄巾党の反乱を鎮圧協力の檄文が届きました
孫策軍の名声を上げるいい機会だと思います
袁術軍は出撃しませんが孫策たちに行って欲しいのです
今回は旧臣も呼び戻してもいいのでよろしいでしょうか?
主君袁術より(代筆:張勲)
「……ふむ。それでどうするつもりなの」
手紙を読んだ冥琳は嫌な予感がした。
「もちろん行くわよ」
冥琳の予感は的中した。
しかし雪蓮はそれを上回る事を言った。
「ただし・・・行くのは北郷,登,穏の三人だけどね」
「「!!」」
「?」
「ちょっとまて!」
一刀と穏はいきなりの事で固まってしまった。
花蓮は一刀の顔を見た。
固まってしまった二人に代わって冥琳が孫策に詰め寄った。
「なによ〜」
「軍師として言わせてもらうがそれは無謀だぞ」
「孫呉の兵はそんなにやわじゃないわよ」
「しかしだな…」
「冥琳…孫呉の王は誰」
「雪蓮だ…」
「王の命令は絶対よ……」
そういうと孫策は冥琳に対して睨みつけた。
「くっ……」
冥琳はそれ以上何もいえなくなった。
「大丈夫よ…今回は次女たちも行かせるつもりだから」
「!!…わかった…では我々は戻るぞ」
冥琳はそういうと固まってる二人を戻し部屋を出た。
書庫に戻った四人は今後の方針を考えていた。
「おい…冥琳どうすればいいんだ」
「そうですよ〜冥琳様〜」
一刀と穏は困り果てていた。
いくら黄巾党を鎮圧するだけにしても二人だけでは荷が重過ぎると思ったからである。
「まあ…元天の御使いと元孫呉の王,その両腕が行くんだ問題ないだろう」
「なるほど〜。と言うことは〜」
「そうだ…蓮華様と思春も今回から参戦するからな」
「若返った蓮華に…花蓮、ママに逢えるぞ!!」
「まま〜♪」
一刀と花蓮は蓮華と再会できるのが嬉しかった。
特に一刀の喜びようは凄かった。
穏はあることに気付いた。
「?…でも兵はどうするんですか〜?私はいいとしても〜正宗さんと花蓮ちゃんは兵がいませんよ〜」
「それについては手を打ってある。周家の兵の半分を北郷家に渡そうと思う…。兵たちは快諾してくれた」
冥琳は前もって自分の兵たちに一刀たちに付くようお願いしていたのだ。
兵たちは初め抵抗したが花蓮の行動などを見ているうちに護ってやりたいという保護欲が発生し承諾したのだ。
「じゃあ準備をして出発するか…花蓮」
「は〜い♪」
「穏…すまんが」
「わかってますって〜。冥琳様も気を付けて」
「ああ」
一刀たちは蓮華たちと合流する為に準備をした。
その頃蓮華たちのところに孫策から手紙が来た。
蓮華へ
黄巾党鎮圧の為部隊の準備をしなさい
私は行かないけど代わりの者が行くから
来るのは三人でまず一人目は穏
二人目は孫登っていう幼女
三人目は北郷一刀っていう胡散臭い男の子
もしそいつらが気に食わなかったら殺してもいいからね
もし殺したら連絡ちょうだいね〜
すぐ私と祭が援軍で行くから心おきなく殺していいわよ
姉雪蓮より
手紙を見た蓮華は激怒した。
「殺すわけないじゃない!!なんで愛娘と愛しの一刀を殺さなくてはいけないのよ!!この姉馬鹿じゃないの!!!!!!」
「!!どうされましたか蓮華様」
思春はいきなり怒鳴り声が聞こえたので慌てて蓮華の部屋に行った。
「どうしたもこうしたもないわ!!これ読みなさい!!」
「…はぁ」
意味もわからず思春は手渡された手紙を読んだ
「…確かに…怒りがわいてきます…花蓮を殺せなど……北郷はいいとして」
「なんですって!!!!!!」
思春の冗談に蓮華は激怒し剣を首元に突きつけた。
「冗談です!!剣を納めてください」
「まったく…」
剣が引いて一安心した思春。
「でも…一刀と花蓮に逢えるのね」
「そうですね」
「とりあえずいつでも行けるように準備しましょう」
そう言うと蓮華と思春は戦の準備をした。
数日後戦の準備が終わった頃冥琳から手紙が届いた。
内容は一刀たちは手紙を出した二日後に出発し冀州の平原に向かっている。
その前に合流したいので荊州の宛で落ち合おうというものだった。
蓮華たちは一路宛に向かった。
「ねえ思春…この格好変じゃないかしら」
「いえ…大丈夫かと」
「髪型は問題ないわよね」
「ええ………蓮華様」
「なに?」
「どうして格好を気にしてらっしゃるのですか?」
蓮華は出発してからずっと服装などを思春に聞いていた。
「だって久しぶりに一刀に逢うのよ…変な格好で逢いたくないもの…」
「はぁ…」
(本当に蓮華様は…何年たってもラブラブだな………)
などと思春は心の中で思っていた。
先に到着した蓮華たちは一刀たちが到着するのを待った。
(待つのも楽しいな…やっぱり)
蓮華はまるでデートの待ち合わせみたいに思っていた。
ほどなくし十文字,孫,陸の旗が見えた。
「蓮華様」
「ええ…」
(やっときた…)
蓮華は歓喜の気持ちを心の底にしまい一刀たちの到着を待った。
一刀たちも孫家の牙門旗と甘の旗を確認した。
「一刀さ〜ん。二人とも先に到着してますね〜」
「ああ…花蓮さっき言った事わかってるね」
「うん♪」
そう言うと一刀たちは馬を走らせ孫家の旗に向かった。
「蓮華様〜思春ちゃ〜ん。お久しぶりです〜」
穏は到着すると馬を降り蓮華たちにあいさつした。
「ああ…久しぶりだな、穏」
「穏、お疲れ様…ところで例に二人は?」
「はい…正宗さ〜ん,花蓮ちゃ〜んちょっときてくださ〜い」
蓮華はすぐにでも二人のもとに行きたかったが後ろに部隊の兵がいた為出来なかった
この世界では初対面なのでいきなり行ったら不審がられる。
穏もわかっていたので二人を呼んだ。
「ああ…今行く」
「は〜い♪」
一刀は花蓮と一緒に馬を降り蓮華のところに行った。
「はじめまして…私は天の御遣いである孫登様付きの軍師見習い北郷一刀と申します…」
(蓮華…若返って…やっぱり綺麗だ…)
「そんけんさまはじめまして…そんとうです♪(ぺこり)」
(まま〜♪)
「ええ…私の名は孫権です…そして隣は…」
(花蓮ったら可愛い服着せてもらって…よく似合ってるわね…そして……若くなった一刀…やっぱり……………カッコいい……)
「……甘寧だ」
(幸せそうなお顔をして…)
花蓮はお辞儀をして一刀と蓮華の顔を見た
「………?……ぶ〜」
「………はぁ〜」
「あらあら…」
やはり久しぶりに逢ったせいであろうか、それとも若返った姿を見たせいだろうか…。
一刀と蓮華は頬を赤らめながらお互いの姿に見とれていた。
思春はこのままでは話が進まないと思い声をかけようとした。
それと同時に花蓮も動いた。
「…蓮華様」
「ぱぱ〜!(ぎゅ〜)」
思春と花蓮の声で我に戻った北郷夫婦。
「な…何?花蓮…」
「ご…ごめんなさい…ところで穏。この二人に真名は…」
蓮華はさっきの事を誤魔化すかのように穏に聞いた。
「ええ…もう預けてますよ〜」
「そう…ならば私たちも預けましょう………思春!」
「は!…甘寧、真名は思春だ」
「私の真名は蓮華よ…」
「ならば俺たちも真名を預けます…北郷一刀、真名は正宗」
「かれんです♪」
「花蓮…蓮華って言いにくかったらママと呼んでもいいわよ」
「は〜い♪ママ〜(ぎゅ〜)」
花蓮は蓮華に抱きついた。
そして蓮華は花蓮の抱き上げ頭を撫でた。
「でわ〜顔合わせも済んだ事ですし〜そろそろ出発しましょ〜」
「ああ…」
「ええ」
「は〜い♪」
「御意…」
穏の号令で移動が再開された。
先頭は一刀一家でその後ろを穏,思春そして兵士たちと並んで動く事になった。
「まま〜♪」
「花蓮〜パパと一緒じゃなくていいの?」
「うん♪きょうはままといっしょがいい」
「そう………か…正宗」
「なに?蓮華」
「今日夜二人っきりになりたいんだけど」
「ああ…でも花蓮はどうする?」
「思春に預けるわ…」
花蓮は蓮華にべったりだった。
やはりパパっ子でも母親がいなかったので寂しかったのだろう。
そんな一家の後ろをついて来ている思春と穏はというと…。
「穏…どうしてお前たちだけなんだ」
「孫策様の命令で…」
「そうか…それより何か気配を感じないか?」
「感じてますよ〜。きっと黄蓋さんの兵が紛れているのでしょうね〜」
「どうしてだ…」
「さ〜?」
「…ところでこの手紙の事知っているか」
孫策が書いた手紙を穏に渡した。
「へ〜…これきっと冥琳様は知らない事ですね〜」
「だろうな…」
「冥琳様と私はあの家族を護るつもりですよ〜」
そう言うと穏は先頭をいってる家族を見た。
「なら…私も仲間になろうか…」
「…そうですね……」
そう言う事があり気が付くと周りは少し暗くなっていた。
蓮華は野営の準備を指示した。
野営設営が終わると蓮華は一刀を天幕に呼んだ。
「一刀……逢いたかった………(チュ)」
「(チュ)……俺もだよ…蓮華」
蓮華は一刀が入ってくるとすぐ口づけを交わした。
「寂しかったんだよ…馬鹿…」
「ごめん…」
「許さない……(ぎゅ〜)」
抱きしめられた一刀は蓮華の頭を撫でながら言った。
「ごめんな一人にして…でももう大丈夫だよ……ずっと一緒だからな…」
「ほんと…」
「ああ」
「じゃあ…許してあげる…(チュ)」
その後二人は今までの事をお互い話し合った。
花蓮の事…
一刀の真名の事…
蓮華が我慢していた事…
気が付くともう寝る時間になっていた。
「一刀…今日は一緒に寝るでしょ」
「いや…寝ないよ」
「そんな…」
「というより…寝かせないよ、蓮華(チュ)」
そう言うと一刀は蓮華に口づけをしながら寝台に押し倒した。
「もう…馬鹿…」
そう言いながら二人は逢えなかった時間を埋めるかのようにお互いの体を貪りあった。
やはり若返ったせいもあったのだろう…
本当に夜通し愛を確認しあって翌日寝不足になってしまった…。
つづく
おまけ
ぱぱとのんせんせいといっぱいのへいしさんとおでかけしました
ぱぱとおうまさんにのりました
どうぶつえんでのったことのあるうまよりたかかったの
ぱぱはなんどかおちそうになったの
すいおねえちゃんはすごいの
けいばじょうでおうまさんにのっているの
もっとはやくはしっているのにおちそうにならないの
ままにあうまえにぱぱがいったの
「ままにあってもそんけんさまっていうんだよ」
ままはままなのになんでかな?
でもうんっていったらあたまなでられたからうれしかった
ままとししゅんおねえちゃんにあったの
ぱぱはままをみてでれ〜となってたの
かれんもみてよ〜
ままとあってからままといっしょにおうまにのったの
ままのほうがおうまさんじょうずにのってたの
そしてままはかれんにいったの
「かれん…きょうはのんせんせいとししゅんおねえちゃんといっしょにねなさい」
ほんとうはままとぱぱとさんにんでねたかったけどあしたからはいっしょにねてくれるといってくれたの
よるままのいいつけどうりのんせんせいとししゅんおねえちゃんいっしょにねたの…
ししゅんおねえちゃんうるさいの…
「す〜……ここでさす!!…す〜」
「きょうていじょうでは…す〜…なんぴとたりとも…わたしのまえを…す〜…はしらせない…す〜」
「す〜…かねのねに…す〜…きをつけろ…す〜…このご〜る…す〜…わたしの…す〜…ものだ…す〜」
だからねれなかったの…
説明 | ||
花蓮第4章です… 今回は花蓮ちゃん少なめの夫婦多めです は〜うまく書けたかな…? 不安です…。 誹謗中傷はやめて下さいね…。 水無月さんは弱い生き物なので…。 |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
5084 | 4273 | 47 |
コメント | ||
雪蓮が黒い…な、この作品。(kyou) 思春の現代での異名は『鐘の思春』だったに違いないww(ロンギヌス) 何だか・・・むかついてきたこの夫婦見ていると・・・・・##(劉炎) 寝言が・・・・(2828) なんとなく予想はしていたがやっぱり競艇だったか 出場停止にでもなっていたのだろうか(neko) 思春!ボートにそこまで。まるで亡くなった某漫才師みたい(^^;; で「あの家族を護るつもしですよ〜」は「護るつもりですよ〜」ですか?(きたさん) 思春の寝言すべて競馬に関することんばかりだな。そんなに未練があったのか。(poyy) |
||
タグ | ||
真・恋姫無双 花蓮 蓮華 北郷一家 | ||
水無月 零さんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |