赤薔薇†無双〜拠点1 ステラ
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「ふぅ・・・」

 

と私は一つため息をつき、作業を中断させた。現在、執務室にて私と桂花は大量の書類の山と戦っている。夜の国を治めていた時以上の書類だ・・・。

 

私が交州の最大勢力の王となり、既に三ヶ月が経過していた。その中でも真っ先に行ったのが、製紙技術を職人に教え、紙の生産量を増やし、竹管を廃止し全てを紙にしたことである。そうでなくば今頃・・・考えるの辞めよう・・・

 

その間、沙良、愛紗、蘭、灯に交州内の各部族の併呑を行わせていた。先程、その報告書にも眼を通したが、それ程大きな事は起こらずに順調に進んでいるとの事だ。

 

他にも街道の整備、商業の奨励、病院の建設、役所の建設、人材の育成、治水、鉱山の発掘、織物の奨励、学校建設、新たなる法の発布、警察組織の結成、諜報機関の発足、新兵器の開発・生産、募兵に訓練、開墾、難民・流民の受け入れと様々な事を手がけている。また、朝廷に対しても、私をここの州牧として認めて貰う為に、桂花の名士のネットワークを活かし働きかけている。(税収だけではまだまだ賄えないため、金剛石の原石を私が加工して売った資金とその際知り合った商人等からの援助によって賄っている。)

 

幸い、人口が豊富なだけあり、働き手に困ることはなかった。また、強い者が王となる国の風習に沿うように、屈強な人材が多かった為だ。その反面、文に通じる者が少なく、領内にやってきた商人等を文官に雇用して賄っている。文官といえば、今眼をつけているのが、水鏡女学院である。そこの学長兼講師である、水鏡先生こと司馬徽を交州に新たに作る学校の講師をしてもらう為である。司馬徽といえば劉備に伏龍鳳雛を紹介した事で有名な学者である。近いうちに私自らが彼女の元を訪ねる事になるであろう。

 

そこまで思考した所で強制的に引き戻される。

 

「ストラウス〜桂花ちゃ〜ん、お茶もってきたよ〜休憩にしよ〜♪」

 

とステラがやってきたので、

 

「ありがとうステラ。お言葉に甘えますか、桂花。」

 

「はい。ステラ様ありがとうございます。」

 

といい、お茶を受け取った。

 

「はぇ〜まだまだいっぱいあるね〜・・・」

 

「これでも減ったほうなんだがね。」

 

「そうですね。でも流石に疲れました。ストラウス様もお疲れのようですし、今日はここで辞めておきませんか?ステラ様にも最近構っていらっしゃられないようですし、お二人でお出かけしていらしたらいかがですか?」

 

と桂花がいってきた。どうやら気を使ってしまったらしい。でも夜のお勤めはこなして・・・んっんん

 

「そうかい?なら桂花のお言葉に甘えるとしよう。そういうわけでステラ、一緒に街にでも出ないか?」

 

「えぇ〜〜!本当!嬉しい!わ〜い。じゃあ着替えていくから30分後門の前でね〜ストラウス〜♪」

 

「別にそのままでいいじゃないか。ステラ」

 

「ぶ〜〜〜〜。ストラウスは女心がわかってない!女の子はね、好きな人と一緒に歩く時は着飾りたいものなの!」

 

「そうですよ!ストラウス様!もう少し女心を勉強してください。」

 

と、怒られてしまった・・・

 

「そ、そうなのか・・・すまない・・・」

 

「では、ステラ様ストラウス様いってらっしゃいませ♪」

 

「ああ、いってくる。桂花もちゃんと休むように。」

 

「桂花ちゃ〜ん いってきま〜す♪」

 

といい、ステラは着替えの為に自室に向かい、私は門の前で待つ事とした。

 

 

30分後、ステラが着替えて私の元に来た。その時思わずつぶやいた。

 

「・・・綺麗だ・・・ステラ///」

 

「えっ・・・///あ、ありがとうストラウス///」

 

しばらく無言で過ごした後、

 

「行こうか」とステラの手を取り2人で街に向かって歩きだした。

 

その時のステラは幸せそうな微笑みを浮かべていた。

 

 

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Side ステラ

 

「ストラウスとのデート♪デート♪嬉しいな〜♪」

 

と私は今気分ルンルン出かける支度をしている。服はここに来てから作った白のワンピース、白の肩掛けに、白の帽子、ストラウスが新たに作ってくれたネックレスを付けた。髪後ろで結んであった紐をほどき、髪を櫛でとき、薄く口紅を塗ってよし!準備完了〜♪

 

 

準備を終え、門に辿りつくとストラウスが既に待っていた、そして唐突に、

 

 

「・・・綺麗だ・・・ステラ///」

 

と惚けた顔で言われた為、

 

「えっ・・・///あ、ありがとうストラウス///」

 

と言い返した後、私も照れてしまい、惚けてしまった。しばらくして、ストラウスが

 

「行こうか」と言い私の手を取り街に向かって歩きだしたので、慌てて私も歩きだした。

 

 

今、私達は街の中を歩いている。私達がここに来る前より、ずっといい顔してる。きっと皆のおかげだね。私には皆の世話をする事と、心配し祈ることしか出来ないんだけどね。そして顔を隣のストラウスに向けて、

 

「うふふ いい街だね♪きっとストラウス達のがんばりのおかげだね♪」

 

と言うと、

 

「ふふ、ありがとうステラ、そういってもらえるととても嬉しいよ。ステラが側にいてそういってくれるだけで私達はがんばれるんだ。」

 

といって返してくれた。その後、最近美味しいと評判の店で昼食を取り、主にこちらに来てからの会話を弾ませた。

 

「・・・でね、愛紗ちゃんって実はお化けとか苦手みたいで、からかうと面白いの♪」

「あはは、ステラ何事も程々に頼むよ。」

 

「うん♪」

 

等と会話を楽しみつつ、川原へと移動しそこに腰を下ろし、先日確認し、わかった事を告げる。

 

 

「ねぇ、ストラウス。」

 

「なんだい?ステラ」

 

「えへへへ、実はね・・・ストラウスにはきちんと確認するまで隠していたんだけど・・・私ね・・・妊娠しちゃったの♪」

 

「・・・・・・・・・・・・・へ?」

 

あ、ストラウスすっごく驚いた顔してる♪

 

「だからね!子供が出来たの!私とストラウスの子供が!」

 

「・・・・・・・・・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

くすくす あのストラウスが取り乱してる♪おっもしろ〜♪と思ってるとおもむろに私を抱え上げ、

 

「だ、だ、駄目じゃないか!!!安静にしてないと!!!と、とりあえず城に戻るよ!」

 

といい大急ぎで城まで飛び始めた。それがまたおかしくって私は笑いながらその腕の中に包まれてた。

 

 

Side out

 

 

ステラからの唐突な告白に一瞬心臓が止まりそうな程驚いた。次に来た感情は『嬉しい!』というものであった。私とステラの間に子が出来た!あまりの嬉しさに舞い上がり時の私は常の冷静さなど欠いていた事だろう。くすくすと笑うステラを抱き上げ、すぐさま城に向かって飛んでしまった。

 

その後ステラは妊娠三ヶ月程であると教えられた。そして、今度こそ守りぬいてみせるとの誓いをより強くした。

 

 

 

 

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おまけ

 

Side 周瑜

 

「はぁ〜〜・・・」

 

私は三ヶ月前に赤薔薇殿と出会って以来、毎日あの方のことを思い出しては溜息をついている。

 

一目見たとき、心の内にひどい傷を負っているであろう事を感じ取り、それでいてなお、なんて気高く美しいことか。この人はその余りに高い能力によって多くの他者に疎まれたであろう孤高の王だ。雪蓮や風蓮様とは違った王であった。雪蓮にはああいってごまかしたが、間違いなく私はあの方に一目惚れしたのであろう・・・いかん!切り替えねば!あの後あの方は交州に渡り、王となっている。そして、交州は空前の発展を遂げているとの情報も入っている。このままではあの方に追いつけない。追いつく為にも今は我らも力を蓄えねば。いつかあの方に追いつき、その横に並んでみたいものだ・・・

 

「ぽ〜〜〜・・・・///」

 

 

Side end

 

 

「ふふふふ 冥林ったら可愛いわね〜♪」キラーーン☆

 

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あとがき

 

は〜〜い ステラに子供が出来ましたとさ〜♪

子供の性別はもちろん・・・ 名前ももちろん・・・・・ですw

正解者には何もなし!(笑)まぁ予想して楽しんでくださいw

 

めーりん めーりん めーりーーん 遠くで呼んでる声がする〜♪

きーてよめーりん 私の所へ〜♪

心伝える愛言葉 めーりん めーりん めーりん♪

説明
拠点のつもりですw
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コメント
元々親馬鹿なのがストラウスだよ〜ん♪(toki)
更新乙っす。ストラウスは親ばかになりそうっすね(VVV計画の被験者)
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恋姫 赤薔薇 

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