夢を見たから…… |
『と、当麻……私のこと好き?』
『ああ。好きだよ』
『ほ、ほんと!? 私も当麻のこと好きだよ』
『美琴……』
『当麻……♪』
ぱちり。
「…………」
あれ? ここは……?
私の部屋……?
ということは、さっきのは――
「夢……?」
〜〜あーもう! なんなのよ!? 何で私はあんな変な夢を見てるのよ!?
何で夢の中であいつに好きかどうか聞いて、更には私からも好きって言って。
最終的にはき、キスを……
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
「お姉さま? どうしたんですの?」
「く、黒子!?」
「お顔が真っ赤ですが……はっ!? もしや黒子の魅力にやっと――」
「そんなわけないでしょ! てか、くっつくな!」
「ああん。お姉さま酷いですわ♪」
まったく黒子は……
それにしても何であんな夢を見たのかしらね。
あんな夢見てしまったら、あいつにどんな顔で会えばいいか分からないじゃない。
「よう。ビリビリ」
「な――っ!?」
な、何でこんな時に限ってすぐに会うのよ!?
普段はなかなか見つからないくせに、こんな時だけ……
「こんな所で何やってるんだ?」
「な、何でもいいでしょ! てか、ビリビリって呼ぶな!」
あーダメ。夢の内容を思い出しちゃう。
「お、おい。すごく顔が赤いけど大丈夫か?」
「ひゃっ!? ら、らいじょうぶに決まってんでしょ!」
ち、近い。顔が近いわよ!
「大丈夫なら別にいいけど……」
「あ……」
な、何を残念がってるのよ私は。
「御坂……本当に大丈夫か?」
「だ、大丈夫だって言ってんでしょうが!」
「うおっ!? 急に電撃を飛ばすなよ!」
「う、うるさい! あんたが悪いのよ!」
そう。全部あんたが悪いのよ。
「はぁ? 俺が何したっていうんだよ」
「そんなの自分で考えなさいよ!」
ちゃんと考えて、私の気持ちに気付きなさいよ。
「意味分かんねぇよ」
「……帰る」
「は? お、おい、御坂?」
ああ、もう。私のバカ!
何勝手に怒って勝手に帰ってるんだろ。
本当はあいつは何も悪くないのに、それなのに――
全部、あの夢のせいよ。
あんな幸せな夢を見るからこんな事になるのよ。
あの夢さえ見なければ、もっと普通に会話が出来たかもしれないのに。
はぁ……私のバカッ!
説明 | ||
はい。今回は美琴です。 美琴は変に書きにくいような気がしますね。 でも美琴のツンデレは好きですよ。 やはり自分には黒子しかしない。 そう思う今日この頃。 |
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