夢を見たから……
[全1ページ]

『と、当麻……私のこと好き?』

『ああ。好きだよ』

『ほ、ほんと!? 私も当麻のこと好きだよ』

『美琴……』

『当麻……♪』

 

 ぱちり。

 

「…………」

 あれ? ここは……?

 私の部屋……?

 ということは、さっきのは――

「夢……?」

 〜〜あーもう! なんなのよ!? 何で私はあんな変な夢を見てるのよ!?

 何で夢の中であいつに好きかどうか聞いて、更には私からも好きって言って。

 最終的にはき、キスを……

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」

「お姉さま? どうしたんですの?」

「く、黒子!?」

「お顔が真っ赤ですが……はっ!? もしや黒子の魅力にやっと――」

「そんなわけないでしょ! てか、くっつくな!」

「ああん。お姉さま酷いですわ♪」

 

 まったく黒子は……

 それにしても何であんな夢を見たのかしらね。

 あんな夢見てしまったら、あいつにどんな顔で会えばいいか分からないじゃない。

 

「よう。ビリビリ」

「な――っ!?」

 な、何でこんな時に限ってすぐに会うのよ!?

 普段はなかなか見つからないくせに、こんな時だけ……

「こんな所で何やってるんだ?」

「な、何でもいいでしょ! てか、ビリビリって呼ぶな!」

 あーダメ。夢の内容を思い出しちゃう。

「お、おい。すごく顔が赤いけど大丈夫か?」

「ひゃっ!? ら、らいじょうぶに決まってんでしょ!」

 ち、近い。顔が近いわよ!

「大丈夫なら別にいいけど……」

「あ……」

 な、何を残念がってるのよ私は。

「御坂……本当に大丈夫か?」

「だ、大丈夫だって言ってんでしょうが!」

「うおっ!? 急に電撃を飛ばすなよ!」

「う、うるさい! あんたが悪いのよ!」

 そう。全部あんたが悪いのよ。

「はぁ? 俺が何したっていうんだよ」

「そんなの自分で考えなさいよ!」

 ちゃんと考えて、私の気持ちに気付きなさいよ。

「意味分かんねぇよ」

「……帰る」

「は? お、おい、御坂?」

 ああ、もう。私のバカ!

 何勝手に怒って勝手に帰ってるんだろ。

 本当はあいつは何も悪くないのに、それなのに――

 

 全部、あの夢のせいよ。

 あんな幸せな夢を見るからこんな事になるのよ。

 あの夢さえ見なければ、もっと普通に会話が出来たかもしれないのに。

 はぁ……私のバカッ!

 

説明
はい。今回は美琴です。
美琴は変に書きにくいような気がしますね。
でも美琴のツンデレは好きですよ。
やはり自分には黒子しかしない。
そう思う今日この頃。
総閲覧数 閲覧ユーザー 支援
2025 1863 3
タグ
とある魔術の禁書目録 二次創作 上条当麻 御坂美琴 

tanakaさんの作品一覧

PC版
MY メニュー
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。

<<戻る
携帯アクセス解析
(c)2018 - tinamini.com