風邪のせい? |
「う〜風邪を引くなんて最悪……」
ここ最近風邪なんて引いてなかったのに、自分の体調管理が出来ないなんて
情けないわ……
「仕方ないですわよお姉様。人間風邪を引く時だってありますの。それに――」
あ。なんか嫌な予感がする……
「せっかく風邪を引いているのですから、黒子が誠心誠意、看病してさしあげますわー♪」
「止めなさいっ!」
「ああんっ。酷いですわお姉様♪」
はぁ……はぁ……体調が悪いってのに、無駄に能力を使わせて……
あ〜ヤバイ。何だか意識が朦朧としてきた……
ダメ……完全に落ちる…………
「…………」
あれ? なんだか人の気配がする。黒子かしら?
マズイわね。早く起きないと黒子に変な事をされるかもしれないわ。
「お。起きちまったか」
「……?」
「御坂、大丈夫か?」
「あ、うん。一応大丈夫だけど……」
「そうか。それはよかった」
「ありがと――って、何であんたがここに居るのよっ!?」
てか、どうやって入って来たのよ?
いや、そんな事よりも今の私の格好って、パジャマ姿じゃない。
こ、こんな格好でコイツに見られるなんて、恥ずかしすぎるわ。
「お、おい。暴れるなよ。暴れると熱があがるだろ」
「う、うう、うるさいわねっ! 何であんたがここに居るのよ!?」
「何でって、お前が風邪を引いたって聞いたからな」
「……聞いたって、誰に聞いたのよ?」
誰がこんな余計な事をしたのよ?
「誰って、白井だよ」
「く、黒子が!?」
何で黒子がそんな事を? あの子の性格から考えたら、一番あり得ない行動なんだけど。
「俺にもよく分からんが、アイツにも思う事があったんじゃねぇのか」
「そ、そう……」
黒子が……ね。
ほんっと、余計な気遣いなのよ。
別にあんたがこんな事をしなくても、私は自分の力で――
「うおっ!? お前何いきなりビリビリさせてるんだよ!?」
「ふぇ? 別に私は……」
「いやいや、思いっきり電気が漏れてるんですけど!?」
「あ、ごめん……」
「はぁ……とりあえず落ちつけよ」
ぽふっ
「な―――――っ!? ななな、何をっ!?」
「は? 何って御坂の頭に手を置いただけだろ」
「だ、だから何で手を――」
「俺の幻想殺しでお前の漏電を防いでるんだよ」
「で、でも――」
そんな事されたら余計に制御が出来ないじゃない!
あんたに頭を触られるなんて――
「ど、どうした御坂!? 顔がどんどん赤くなってきて――まさか熱が上がってるんじゃ」
「ひゃっ」
ば、バカ。バカ。バカ。何で顔を近づけるのよ!?
他にも熱を測る方法なんていくらでもあるでしょ。
何であんたはこんなにも――
「バカ! は、離れなさいよ!」
「お、おう……」
はぁーはぁー、ほんっと無自覚にそんな事しないでよ。
一人でテンパってる私がバカみたいじゃない。
「まぁ、でも元気そうでよかったよ」
「そ、そうなんだ」
「ああ。これでも一応心配してたからな」
「〜〜〜〜〜〜〜っ」
あーもうっ! 何で私は学習が出来ないのよ。
アイツはただ無自覚で言ってるだけで、別に私の事なんて――
「御坂。風邪が治ったら、俺の所に来いよ。豪華な物なんて用意出来ないが、何かプレゼント
してやるからな」
「…………うん?」
ぷ、プレゼントって急にどうしたのよ?
「お前みたいな奴でも元気が無いと寂しいからな。ただの完治祝いだな」
「い、一応……楽しみにしておくわ」
「おう。楽しみにしててくれ」
「うん……」
ど、どうしよう? 一体何をプレゼントされるのかしら?
べ、別に期待なんかしてないわよ?
こ、これは――
風邪で考え方がおかしくなってるだけなんだからねっ!
絶対にアイツのプレゼントが嬉しいってわけじゃないんだから!
そうよ。全ては風邪を引いてるのが悪いのよ!
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なんとなく美琴です。 ちょい微妙な感じがしますが、気にしない方向でお願いします。 |
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ニヤニヤwww(中原) | ||
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