甘い遊戯
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「ぽっきー・・・か?」

「うん、そう。城下町で人気のお菓子なんだって。」

任務から帰った佐助の手にはいつものように主である幸村への手土産が握られていた。ただしいつもの団子ではなく南蛮風菓子ポッキー。いつも土産を幸村の自室で2人だけで味わうのが楽しみの一つだ。お互いいつもの出陣服ではなく普段着の緩やかな浴衣に身を包んでいる。

「南蛮で人気のお菓子にチヨコレイトっていう・・えっとこれも南蛮のああ・・なんかよくわかんないけどすごく美味しいんだって。ほら、旦那食べてみて」

袋をペリッと開けると佐助はポッキーを一本幸村に差し出す。

「う・・うむ・・」

初めて見る菓子ーポッキーーを恐る恐る口に咥え、噛んでみる。肩をすくめながらゆっくり噛み砕きそのおいしさに目を丸くする。

「うっ・・・美味いぞ佐助。このポッキーとやらは団子ともまた違うほろ苦い甘みと煎餅とも違う歯ごたえと!美味い!佐助、もうひとつくれぬか?」

瞳を丸くさせ嬉しそうに佐助に顔を近づける。犬のように振る尻尾が・・・今にも見えそうである。

甘党の主のこと、さぞかしこの菓子を喜ぶであろうと予想はしていたもののそれ以上の喜びっぷりに佐助も笑みがこぼれる。・・・そしてつい・・・・・・

イタズラをしたくなる。

「うん、でね旦那。このポッキーを使ったある勝負が流行っていてね、なんでも精神力が強くなるんだって」

全くの大嘘である。

本来は遊郭で人気の遊戯であるがそんな本当のことを言ってしまえば幸村の「破廉恥でござる〜」で完全拒否されることを佐助はわかっている。それ以上の破廉恥行為ができるのになぜこれができないのかそれは佐助にもわからないのだが。

「じゃあ、まずこのポッキー咥えてね。ああ、食べちゃ駄目だよ。歯を立てないで唇で挟むように優しくね」

脳内でポッキーを自分のナニに変換してにやけそうになる顔を我慢してまじめな顔に戻す。これは重要な訓練なのだ、修行なのだと信じ込ませるのだ。

「よし、わかった。俺も噛まないよう気を付けよう」

・・・・・//////////////噛まないように・・・俺様のナニを噛まないように・・・いやポッキーか。わかっていてもつい体が反応してしまう。

(この後されることも知らず俺様のこと信じ切って・・旦那かわいいなあ・・・)

「咥えたね。じゃあ次俺様が反対側からちょっとづつかじるから旦那もちょっとづつかじっていってね」

「っっ!?そんなことをしたら佐助と接・・佐助!騙したな?破廉恥で・・」

口からポッキーがこぼれ落ちる。地に着く前に前に佐助がすばやく受け取る。さすが忍だ。

「ああ、だからね、どっちがギリギリまで耐えられるかって勝負。先に離したほうが負けってやつ?あれ〜旦那もしかして怖気づいたの?(笑)」

ポッキーを軽く振りながらニヤニヤと笑いながら幸村をからかう。

(・・・やっぱかわいいなあ。俺様の主(テレ))

「おおお怖気づいてなどいないっ。ギリギリまで耐える・・・そうかそれで精神力が付くということか。佐助、ひとつ確認するぞ」

「うん?」

幸村が顔を真っ赤にして恥ずかしそうに目をそらす。口をもごもごと言いにくそうに語漏らせる

「ほ・・本当にある勝負なのだな?お前が考えたいたずらではないな?あと・・・その・・せ・・接・・ぷ・は・・せぬな?」

今にも倒れそうなくらい真っ赤だ。

(もっと破廉恥なこと俺様たちヤってるのに)

「もちろんだよ。俺様、真田の旦那に嘘ついたことないでしょ?・・あ、いやちょっとだけしかないでしょ?ほら、咥えて」

「う・・うむ・・・」

なんだかうまく丸め込まれているようで腑に落ちない幸村に先ほどの『咥えて』でまた少し反応してしまった佐助。自分で言って自分が反応してどうすんだ。

(・・ああ・・俺様修行が足りないや。)

「いい?じゃあ、いくよ。いざ尋常に勝負!」

「!」

カリッ・・・カリッ・・・歯先でゆっくりと齧るか齧らないか位のところをゆっくりと齧り取っていく佐助。

肩をすくめ体に力が入っているようで佐助が齧るたびにびくん・・びくんと小刻みに幸村は反応する。そんな幸村を目の前に佐助の下部が反応する。

(・・ああ・・ホントかわいい・・・早く・・・いやもうちょっとじらして・・・)

カリ・・・カリッ・・・だんだんと短くなっていく南蛮風菓子ポッキー。あと3〜4センチくらいだろうか。

ふと見ると幸村が目を閉じている。

(おいおい目ぇ閉じちゃってどーすんの。俺様すぐにでもヤレちゃうよ?)

カリッ・・カ・・そっと細目を開けた幸村と佐助の目が合う。一瞬お互い動きが止まる・・がすぐさま佐助が動く。

カリカリカリッ・・・・・ちゅっ

「はいっ最後までいっちゃったから旦那の負け〜」

「騙したな佐助っ!破廉恥で・・んんっ」

先ほどの軽く触れる程度の接吻とは違い強く重ね合わせ幸村の唇を強く吸う。自分の舌を幸村の口の中へねじ込み互いの舌を絡ませる。

「さ・・さす・・け・・んっ」

「ごめんね旦那。最初は軽くするだけのつもりだったんだけど旦那の反応がいちいち可愛くて・・・俺様我慢できなくなっちゃった。」

幸村の手を取り自分の熱を帯び腫れた股間に触れさせる。幸村の手が触れたことでまた腫れる。

「ね?旦那・・・してよ」

・・・恥ずかしそうに、こくりと頷く。

 

説明
ポッキーゲームな佐幸(思いっきり腐向け)。時代設定は原作同様ですがポッキーがでてくるのでそういうのが苦手な方はご注意。R指定ではありませんが少々際どいのでそれもご注意。未完です。
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戦国BASARA 真田幸村 猿飛佐助 真田主従 腐向け 佐幸 

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