吹寄さんの……
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「まったく……上条当麻は……」

 バカで騒がしくて、不真面目な男。

 そんなどうしようもない男のくせに……何で私はあの男が気になるのだろうか?

 

 

「ん、あれは上条当麻?」

 地面に手をついて何をしているのだろうか?

「ふ、不幸だ……」

「上条当麻。貴様は何をしているの?」

「あ? 吹寄か……上条さんは今、不幸に打ちひしがれているんですよ」

「……何があったの?」

 私で解決出来るか分からないけど、もしかしたら何か役に立つかもしれない。

「じ、実は……財布を落としちまって、今月の食費がなくなってしまったんですよ」

「それは、なんというか……ご愁傷様ね」

「うぅ……不幸すぎる」

 本当に悲しそうな顔で落ち込む上条当麻。

「はぁ……仕方ないわね。私がなんとかしてあげるわよ」

「え……? それはどういう……」

「私が料理を作ってあげるわ。もちろん貴様はお金を出さなくていいわよ」

 そもそも出すお金がないんでしょ。

「で、でも、そこまで吹寄の世話になるわけには――」

「いいから大人しく私の厚意に甘えなさい」

「……悪いな。吹寄」

「いいわよ。私が好きでやってることなんだから」

 そう。困っている人を放っておくことなんて出来ないわよ。

 それに――

 

「確かめたい事があるしね」

「何か言ったか?」

「何も言ってないわよ。それより上条当麻。早く貴様の家に案内しなさい」

「お、おう」

 どうしてこの男が気になるのか確かめよう。

 普段と違う接し方をしてみれば何か見えてくるかもしれない。

 上条当麻。

 この男の魅力が……

 

 

説明
吹寄さんと上条さんの話です。
シリーズ物になります。
ちなみにインデックスさんは不在です。
そして、アニメの吹寄さんの胸……大きすぎます。
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コメント
気付いて行くんですね。この一級フラグ建築士!(kabuto)
タグ
とある魔術の禁書目録 二次創作 上条当麻 吹寄制理 

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