無印・恋姫無双〜外史の突端〜 第四話のSS〜夏侯姉妹・学校訪問〜 |
ここに来るのは久しぶりだな。ここから全ては始まったんだっけな。・・・元気にしてるかな、星や他の残った人達。
愛紗「ここから、私たちは歩いて来たんですね。あの世界から飛ばされて・・・。」
一刀「そうだね、でも、違うよ・・・。」
愛紗「どういう事です?」
一刀「今も歩いているんだよ。この足で・・・これからも。」
愛紗「・・・そうですね。」
怜「お花きれー!」
今の季節は『春』。桜並木は満開といった感じだ。
春蘭「しゅ〜らーん、綺麗な花だぞぉ〜!!」
秋蘭「そうだな、姉者。」
・・・・・・そういえば、居るのすっかり忘れてた・・・。
華琳「一刀、ここが貴方の『母校』と言われる所なの?」
一刀「あぁ、そうだよ。」
華琳「広いわね。洛陽の町と同じに感じるわ・・・。」
一刀「そんなに広かったのか、凄いな・・・。」
俺達が校門をくぐると学生達が、昼食をとっていた。
―――――――――――――――――――――――――――
予定より早く到着してしまったので、学校にある喫茶店で一休みする事になった。
店員「お帰りなさいませ、ご主人様。」
一刀「6人なんだけど、空いてる?」
店員「御用意してございます。ご案内いたします。」
一刀「ありがと。」
そう、ここはメイド服が店員の服装なのだ。この服装に反応したのは、華琳だった。
華琳「・・・可愛いわね///(ボソ」
一刀「・・・だろ?(ボソ」
華琳「!?///・・・あの服、売って無いの?」
一刀「ここの店、特注だからなぁ・・・。」
愛紗に着させたら・・・、いろいろヤバそうだな・・・。
愛紗「一刀様、華琳殿?・・・何をお話されているのですか?」
秋蘭「まぁまぁ、愛紗殿。華琳様も久し振りの外出で気が高ぶって居られるのだ。」
華琳「なっ!?//////」
一刀「・・・そういえば、秋蘭。完璧にこっちの世界に馴染んだな?」
秋蘭「うむ、北郷が用意した服を着ただけなんだが・・・。」
一刀「あ、それは愛「そっ、そろそろ注文しませんか?」あ、あぁ。そうだね、愛紗。」
取りあえず、ベルを鳴らしメイドさんを呼ぶ・・・。
店員「お呼びでしょうか、ご主人様。」
一刀「俺はコーヒー、ミルクと砂糖でお願い。皆は何が良い?」
メニュー表を渡す。
華琳「この『アイス・ロイヤル・ミルクティー』で、砂糖もね・・・。」
愛紗「コーヒーを頼む。ミルクと砂糖も持ってきてくれ。この娘には・・・何が良い?」
怜「ん〜とねぇ〜・・・これ!」
店員「リンゴジュースですね、畏まりました。」
秋蘭「この『こーひー』とやらを一つ・・・いや二つくれ。ミルクと砂糖もお願いする。」
店員「御注文を復唱させて頂きます。コーヒー四つで、アイス・ロイヤル・ミルクティーでリンゴジュースで宜しかったでしょうか?砂糖(ガムシロップ)・ミルクは机の上にございますので・・・。」
愛紗「大丈夫だ。」
店員が会釈して立ち去ると、華琳が話始める。
一刀「ここに来た理由?」
華琳「そう。わざわざこの娘達を連れて来た訳が有るでしょう?」
一刀「うん。部活の訪問だよ。」
秋蘭「部活・・・とは何だ?」
一刀「学校でその・・・たとえば『弓』が好きな人達が居たとする。それぞれ好き勝手にやっていたんじゃあ危ないから、その中で纏め上げる『長』、主将だ。さらにその人数を把握したり指導したりするのが『顧問』・・・この役目を負っているのは、学校の先生なんだ。」
秋蘭「なるほど、要するに・・・私はそこの『特別授業を行え』とそういう訳だな?」
一刀「さすが秋蘭。話が分かるね。」
そうこう話をしている間に時間が約束の時間になったので、職員室へ・・・。
一刀「みんな、部屋の外で待ってて。すぐ戻る。」
弓道部顧問「なに、お前が?ふふ、どういう風の吹きまわしだ?」
難なくクリア。あとは・・・、剣道部・・・。
剣道部顧問「一刀殿ではござらんか。如何されたのでござるか?」
え・・・?なんで?不動先輩が?
一刀「あ、あの、え〜と・・・一日、師範しても良いと言っている人を見つけたんですけど、良いでしょうか?」
不動先輩「師範、とな。どれ、そのものを道場に連れて来い。」
うわ、火ぃ着けちゃったよ。
――――――――――――――
弓道場にて・・・。
弓道部顧問「今日、特別に指導していただくのは淵 秋蘭さんだ。どうぞ、先生。」
秋蘭「・・・突然ですまないが、此処の一番上手い人は誰だ?」
主将「はい!私です。」
秋蘭「うむ。じゃあ、あの的を射ってみてくれ。」
主将「分かりました。」
そういうと、矢を構えて射る。的の中心点から僅かに左にずれた。
秋蘭「では、私の射るのを見ているが良い。ちょっと『型』からずれるが、な!」
いきなり放たれた矢は、的の中心を貫いて矢の半分以上食い込んでいた。
主将「う、嘘。」
部員「喋りながら、射れるモノなんですか、先輩?」
主将「いや、秋蘭先生。その弓を貸して頂け無いですか?」
秋蘭「ん?ふふふっ・・・良いぞ?ほら。」
主将にその弓を渡した。
主将「ありがとぅお!?・・・くっ、重い・・・。」
えっ?・・・これが重い?・・・どういう事だ?
部員の一人に貸してくれるかと頼むと、貸してくれたが・・・。あれは軽過ぎだ。まぁ、ここでは不必要な強さかもしれんがな・・・。
秋蘭「主将殿。悩みとかは無いか?射る瞬間、気の淀みを感じたのだが・・・。」
主将「はい、実は・・・。」
一方、剣道場にて〜
一刀「あ、あのぉ〜、不動先輩。なんで、道着を着せられてるんでしょうか・・・。」
不動先輩「お主も一緒にやろうではござらんか。」
一刀「はぁ〜。えぇ〜と、今日の師範代は俺の妻『北郷 愛紗』と『惇 春蘭』です。どうぞ。」
愛紗「不動殿、外でこ奴と一試合しても宜しいですか?」
愛紗がちょっと殺気滲みでてる・・・。春蘭は・・・って!?
一刀「それ、本物だよね愛紗?春蘭?」
二人「「そうだが?」」
華琳「あら?面白そうな事やってるじゃない、一刀。一緒に見ましょ?」
一刀「え?あ、あぁ・・・。」
二人が対峙してるのを分かっている人はこの場に、どれ位の人が居るだろうか・・・。
華琳「愛紗、凄いわ・・・。春蘭と互角に戦ってるわね・・・。」
華琳でさえこう言ってるのに・・・。
部員「・・・(唖然)。」
皆がもう唖然としてる。そろそろ止めた方が良さそうだな。
一刀「愛紗〜、大好きだー!!」(意味不明)
愛紗「私もですよ(ピタッ)//////」
華琳「ふふふっ、・・・春蘭!武器を納めなさい、これは命令よ。」
春蘭「分かりました。」
怜「おねーちゃん達、凄ーい!!」
剣道部でただただ拍手だけが鳴り響いていた。
剣道部では、愛紗が立ち合ったものの弱点、そしてその克服の目安を教えていた。春蘭は華琳と道場の隅っこで話をして居た。
不動先輩「愛紗殿は凄いでござるな。一人ひとり、的確に指導しておられる・・・。」
一刀「先輩も立ち合って試てはどうですか?」
不動先輩「うむ。・・・愛紗殿、ちょっとよろしいか?」
事情を話してみるとすんなり了解を得る。
愛紗「では、勝負!」
愛紗が正面から切りかかるのを軽くかわす不動先輩。
愛紗の右前に避けて次の攻撃を繰り出そうとしたが防がれて、攻撃出来ず・・・っという一進一退の攻撃を繰り返した。
華琳「愛紗、本気?」
一刀「違うと思う・・・。本気は迫力だけで人を殺める事が出来るらしいよ?」
華琳「そ、そう・・・。」
不動先輩「愛紗殿・・・。『本気』で頼みたい・・・。」
愛紗「・・・(グワァ!)・・・これで良いですか?」
不動先輩「な、なんだ・・・この『氣』は・・・!人の域を超えているっ!」
愛紗「・・・行きます。」
一瞬で勝負がついた。
愛紗「大丈夫ですか?!不動殿。」
不動先輩「強烈だったでござる・・・。ありがとう。」
爺ちゃんの家に戻って、秋蘭の方はどうだったか聞いたら『部活の人達の人生相談に乗った』と言っていた。
一刀「や、秋蘭。昨日はありがと。先生からありがとうって言ってたよ。」
秋蘭「ふふふ・・・何もして居らんよ・・・。でも、北郷にも見て欲しかったな。」
一刀「え?・・・なぁ、秋蘭。何か顔赤いけど・・・もしかして・・・風邪?」
秋蘭「いいや、私は至って健康だ・・・。」
一刀「・・・じゃあ酔っぱらってる?」
秋蘭「私は今日飲んではいないぞ?・・・つまりだ。」
そういうと妖艶な顔を浮かべながら近づいて来る。
そして―――。
影が一つになった。
三国:次回は第五話です。次回更新は遅くなるかもしれません。
華琳:何で?
三国:学校が始まったら、週末にしか自宅に居ませんので・・・。(寮にはネット回線有りません。)
愛紗:きついな、それは。
真桜:うちが工事したるで?
三国:して欲しいのは山々なのですが、無理です。・・・では、本編戻る前にあらすじをアップするつもりなので宜しくお願いします。
説明 | ||
ここでの話は、一刀が学校に用事が有り愛紗と怜、それに興味が有る人が出てきます。 それでは、始まります。 |
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コメント | ||
320i様>効果覿面、ですねw(F458) 葉月様>ですねww(F458) おやおや、今度は秋蘭ですか……さっすが種馬ですね!(葉月) はりまえ様>不動さんは学校教師1年生です。 一刀は高校二年生の時、不動さんが三年生という設定です。(F458) クラスター様>あの餓狼爪は、真桜が強化した物です。(F458) 名無し様>そうですねww(F458) 前回浮気ではないと言っていたけど(一夫多妻制と言っていたなぁ)このままだとまた一人娘か息子が・・・・・この時代の一刀っていくつ設定なんだ?不動を先輩って言っていたけど(大学生?)(黄昏☆ハリマエ) …おっと、間違えて途中で送信してしまった…。…で、愛紗・春蘭・秋蘭の三人とも、部活特別顧問の際に自分の得物でやってたんだろうか?もしそうならば、弓道部主将が秋蘭の弓を重いと言ったのも頷ける。確か餓狼爪って、敵に接近された場合の備えとして、両端に刃物を仕込んであった筈だから。(クラスター・ジャドウ) 恋姫武将達は、本編中での一刀との能力対比でも分かるけど、現代人と比べると破格(クラスター・ジャドウ) 一刀君は、変わりようがないことで(名無し) |
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