歌姫†無双 〜蒼天已死 黄天當立〜 壱
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注意

 

 ・この作品に登場する一刀はチート性能です。

 

 ・一刀の性格や設定が異常な変更をされています。

 

 ・キャラの口調や性格がおかしい可能性があります。

 

 ・誤字・脱字があるやもしれませぬ。

 

 ・原作の雰囲気が壊滅的です。

 

 ・作者は実際の三国志を全く知りませぬ。

 

 ・作者は初心者で文章能力が極端に低いです。

 

 ・作者はガラスのハートです。

 

 ・妊婦の方や心臓の弱い方はご遠慮ください。

 

 ・書き直しの作品なので少しの変更が見受けられるかもしれません。

 

 ・諸事情があり、投稿が遅れるかもしれません。

 

 

 

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『地獄絵図』

 

そんな言葉が相応しいと思えるような場所。名前の通り、それは地獄だ。ならば、ここは“地獄”だろう。

 

老人が道端に倒れていた。しかし、辺りにその老人を助ける者はいない。さらに言うなら、その老人に気を向ける者もいなかった。老人はうつ伏せで倒れている。顔だけは横を向いて、口と目は開いた状態だった。この老人は助からない。誰の目から見ても、それは確かなことだ。なぜなら、大量の血を地面に吸い込ませて、赤黒い華を描いていたのだから。

 

少年が大声で泣いている。しかし、辺りに少年に声を掛ける者はいない。さらに言うなら、その少年に気を向ける者もいなかった。全身が真っ赤に染まっている。少年自身に怪我は無かった。ただ、親を探して多くの人に触れていると、勝手に全身が真っ赤に染まっていたのだ。迷子の子どもが親を探すかのように、大声を上げながら少年は泣いていた。少年は泣きながら、ただただ道を歩いていた。赤黒く染まった生臭い道を。

 

家が燃えていた。しかし、辺りに火を消そうとする者はいない。さらに言うなら、その家に気を向ける者もいなかった。家はどんどん燃えている。やがて、その炎は隣の家に燃え移る。それでも炎は止まらない。新たな家に燃え移る。炎は全てのものを焼き尽くすように、あらゆるものを飲み込んでいく。それこそ、生きた人間すらも。

 

悲鳴、怒声、絶叫、叫喚。

様々な音が村中に響いていた。元は人の声であろう音だが、あまりにも悲痛で人の声とは認識できない。その音は村中に響いているのだが、音源が分からない。いや、音源が分からないというのは間違いだ。音源は村全体。村のありとあらゆる場所が、音源だった。

 

声の主は村人達。では、なぜ彼らが声を上げているのか?答えは“賊の襲撃”に他ならなかった。

 

王朝が腐敗している今では、別段に珍しいことでもない。今や力を持たぬ民は賊に怯え、生きることだけに必死になっていた。そして、“彼ら”もまた同じであった。

 

賊とは人を襲い、その財産を奪っていくものであり、人から忌み嫌われる存在である。賊を討てば、その者は正義として称えられる。そんな存在。しかし、誰が望んでそんな存在になりたいだろうか。いや、誰もなりたいなどと思わないだろう。“彼ら”もまた、被害者なのである。

 

なぜ、“彼ら”は賊になったのか。理由は単純だ。“彼ら”も賊の被害者なのだ。村が賊に襲撃を受け、もはやその土地で生きていくことが出来なくなった者たちがいた。生きるためには、職に就き給料を手に入れなければならなかった。ところが、王朝の腐敗にともなう税の増加。官軍の略奪や暴力。それによる経済の悪化。賊に襲撃された者たちを、雇うことが出来るところなどなかった。このまま何もしなければ、“彼ら”は死ぬしかなかった。

 

『死にたくない』

 

人として―――生命としての当たり前の感情。死に対する恐れ。次に“彼ら”がすることは決まっていた。

 

『俺達を襲った賊は生きている。官軍はそれを見過ごしている。なら、俺達もそうすればいいじゃないか。これは生きるためなんだ。俺達が悪いんじゃない。漢が、王朝が悪いんだ』

 

襲われた者達は被害者。ならば、襲った“彼ら”も被害者だった。

 

 

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「おい、お前ら。食料と金になりそうな物だけを手に入れて、とっととづらかるぞ!」

 

「「「「「おう!」」」」」

 

1人の男が、周りの男達に命令をしていた。男の表情はどこかつまらなそうな、悲しそうなものだった。男の命令に男達は、滞りなくこなしていく。単独で動くことなく、必ず3人一組で行動をしていた。その男の脇には1人の青年が立っていた。その表情は男と同じように、どこかに憂いを感じさせるものだった。

 

「ここは都に近いからね。いくら衰退したといっても、官軍がすぐに来るかもしれないし、急いで退散しないと」

 

表情は憂いを感じさせるが、優しげな青年。だからこそ、この場にその青年はあまりにも異様だった。

 

「刃向ってくる者、武器を持つ者には容赦するな。容赦をすれば、自分が死ぬものと思え!」

 

しかし、その青年が発する言葉はこの場に相応しいものだ。この“地獄”には。その青年の言葉に抵抗しない者、力の弱い村人達はその場で泣き崩れたり、ただただ唖然とするしかなかった。

それでも、“彼ら”は決して止まらない。止まれば、明日は我が身なのだ。奪える物はとことん奪う。が、中途半端な優しさなのか、最低限の食料と金品だけは残していた。

 

しばらくすると、男達は一ヶ所に集まり始めた。手には食料や金品が多くあった。その光景に命令をした男は頷く。

 

「よし、結構手に入ったな。野郎共、撤退だ!」

 

“彼ら”は来たときと同じように、まるで疾風の如くその村を後にしていた。残されたのは、絶望に満ちた村人達だけだった。

 

 

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「うーん、まぁまぁかな」

 

村から離れた森の中で、青年は先ほど村から略奪した物を確認していた。これはこの青年や男達の共有の財産となる。そのことを実際に襲撃した男達は不満に思わないし、この青年も感謝こそしても、遠慮することはなかった。

 

「ここら辺の村じゃぁ、あったほうだぞ」

 

青年の背後から男がやって来る。その男は、村を襲撃していたときに青年の側におり、命令を出していた男だった。見た目は30代。黒い短髪でボサボサの髪型。お世辞にも、品があるとは言えない。

 

「そうだね、父さん」

 

青年は振り返り、男に笑顔を向ける。その表情は襲撃時とは違い、どこにも憂いなど感じさせない純粋な笑顔だった。

 

「んで、これからどうすんだ?」

 

「んー、これだけあるなら、しばらくはジッとしていても大丈夫でしょ」

 

青年は一瞬だけ略奪品を見て、思考するとすぐに答えを出した。男はいつものことながら、その計算力の高さには感心していた。

 

「じゃあ、しばらくは待機か?」

 

「うん、あんまり都に近い場所でやり過ぎちゃったからね」

 

青年は苦笑しながら答える。青年達がいるのは、司州―――洛陽の近くだった。洛陽はいわずと知れた首都であり、王朝の本拠地と言っても過言ではない場所だ。もちろん、そんな場所で略奪など行えばひとたまりもないだろう。もし、王朝がきちんと機能していればの話だが。

 

「んなこと言ったって仕方ねぇだろ?他に襲うとこもなかったんだからよ」

 

「分かってるよ。大体、これを言い出しのは俺だしね」

 

青年は確認を済ませたのか、立ち上がって男に近づいていく。男はそれに気づくと、視線を青年に向けた。そして、青年は男の近くまでやってくると、杯を傾けるような仕草をする。

 

「それじゃあ、みんなを集めて騒ごうか!」

 

青年は先ほどより、楽しげな笑顔で言う。そのまま、男の反応も待たずに男達の方へと走り出す。

 

「ったく、これだから餓鬼は……」

 

男はわざとらしくため息をはきながら、呟くように言う。しかし、その表情は青年と同様に楽しげだ。男は走っていく少年を追いかけながら、大きな声を出す。

 

「おーい!待てよ!一刀!」

 

 

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優しげな青年は名を絽望(りょぼう)。字を伯進(はくしん)。真名を一刀と言う。

男の方は名を絽較(りょかく)。字を晋濫(しんらん)。真名を攅刀(さんとう)と言う。

 

“彼ら”は賊だ。全ての者から嫌われ、誰からも認められることの無い存在。村を襲い、ありとあらゆる物を奪う。抵抗するものは殺し、誰とも相容れることは無い。何度も何度も何度も、繰り返し行っていた。今では、行うことに躊躇いすら忘れてしまった。それでも、死を恐れ生にすがりつく日々を送っていた。

 

 

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『懺悔室』

 

皆さん、お久しぶりです。

覚えていらっしゃる方はいますでしょうか?イタズラ小僧です。

さて、なぜこんなに投稿がおくれたのか?理由は単純明快です。

 

自分が“留年”というとんでもない出来事に巻き込まれたからに違いありません。

留年にいたる経緯については、割愛させていただきます。それはもう、聞くも爆笑、語るも涙という展開が眼に見えているからです。

ということで、後半のほうは留年しないようにとPCを封印し、全力で取り組んでいたのですが。

もう、これは無理だと、確定したので舞い戻ってきました。ええ、悲しくなんて無いですよ。

 

まぁ、そんなことはどうでもいいんですが。

今回、『歌姫†無双 〜蒼天已死 黄天當立〜』を書くに当たって、いくつか確認を。

この作品は自分が以前から書いていた作品『蒼天已死 黄天當立』の書き直しの作品となります。

その理由は、『蒼天已死 黄天當立』の書き方がだんだんと合わなくなってきたことにあります。

最初はこっちのほうが書きやすいと思っていたのですが、だんだんと違和感が生じ、最近では書けなくなってきました。

そこで、もうこの際だから最初から書き直しにすることにしました。

もしかしたら、『蒼天已死 黄天當立』より見難くなっているかもしれません。そこのところはご容赦ください。

出来るだけ、『蒼天已死 黄天當立』よりも読みやすくなるように書いていこうと思っていますので、何卒ご贔屓のほどをよろしくお願いいたします。

 

 

それでは、ここまで見て下さった皆様に多大なる感謝を!!

 

 

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最後に・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無連絡で投稿してなくて、マジすみませんでしたぁぁぁぁぁぁああああ!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
えっと、まずはお久しぶりです。
紆余曲折の末に復活を果たしましたイタズラ小僧です。
覚えていてくれる方がいたら幸いです。

詳しい復活の経緯などは『懺悔室』にて行います。

この『歌姫†無双 〜蒼天已死 黄天當立〜』は『蒼天已死 黄天當立』の書き直しの作品です。
前作の設定の多少の改変と、文の書き方を変えました。
もしかしたら前作より酷く成っているかもしれませんが、お付き合いいただけたなら感無量です。

では、どぞ↓
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コメント
執筆お疲れ様です&祝!(書き直しであっても)更新!三人称視点ですね。個人的には此方の方がより馴染み易く思います。ナレーターまで主人公の地文だとキャラの独壇場ですから・・・(それでも文句は言いませんが・・・)先ずは前作の最終更新地点を目指して頑張って下さい 次作期待(クォーツ)
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