恋姫無双・雪と桃と華 9
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〜〜〜現代〜〜〜中国大陸・とあるホテル〜〜〜

 

「社長。この後あちらの代表との会食になりますので勝手にいなくならないでくださいね?」

 

そう言ってこれからの仕事の話をうんざりしながら聞いている及川。

 

「わーってる。やけど、明日からの二日間はわいの自由でええんやろ?」

 

「はい。今日の仕事が終われば明日明後日の予定は空きますね」

 

はぁ〜っと盛大なため息を吐く及川。

 

「あ〜あ…かずぴーは今頃、楽しんでんのかなぁ…ええなぁ………なぁなぁ、ちょこっと…」

 

そこまで言おうとして秘書に遮られる。

 

「明日も仕事をするのならばそれでも構いませんが?」

 

「うぐ…わーったわーった。降参や降参」

 

渋々首を振りながら諦める及川。

 

何回目かもわからないため息を吐きながら会食にの会場に向かう。一方その頃一刀は…。

 

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〜〜〜同じく中国大陸・裏路地〜〜〜

 

入り組んだ道をスルスルと歩きながら目的の場所へと歩を進める男。目的の店の前にある酒場に入る。

 

「適当に酒をくれ」

 

そう言って奥のテーブル席に座る。

 

「へぇ。珍しいな。日本人がここに来るのは」

 

酒を持った太った親父が物珍しそうにテーブルに酒を置く。

 

「目の前の店は遊べるんだろ?噂を聞いてやって来たんだ。どんな事ができるか視察に、ね。前来た時はこんな店なかったしさ」

 

そう言って親父の持ってきた酒を煽る青年。

 

「へぇ…兄さん…いい男なのにイイ趣味してんだなぁ?」

 

顔を歪(いびつ)に歪(ゆが)めて笑う親父に殺意を抱きそうになるのを我慢する青年。

 

「いろんな事ができるって言うからこんな所まで来たんだぜ?親父もお世話になってんの?」

 

そう聞くと先程と変わらない笑顔で親父は喋り出す。

 

「へへへ…大きな声じゃ言えないが俺も店の従業員でな…壊れかけのを、な」

 

この台詞に青年の顔が歪む。気付かれない用に小さな声で…。

 

(腐ってるな…)

 

決定的だ…ぶっ潰す。

 

「ここって最近になってその道で有名になったんだろ?なんかあったの?」

 

険しい顔は少しも出さずにそう聞くと。

 

「あぁ、なんでも店主が2〜3週間前にへんてこな鏡を見つけてからだってな。なんでもうまくいくんだとよ」

 

そんなのがあるんなら俺もあやかりてぇぜと、奥に消えていく店主を見つめながら酒を煽る。

 

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〜〜〜狭間の世界〜〜〜

 

「ちょぉぉっと!卑弥呼!どぉぉぉゆぅぅぅ事!?」

 

でかい体を揺らしながら筋肉がもう一人の筋肉に問いかける。

 

「ん?ずず〜。どうしたんじゃ貂蝉?」

 

落ち着いてお茶を飲んでいる卑弥呼に貂蝉が詰め寄る。

 

「落ち着いてきいて…正史まできてしまってるわ…変化の波が…」

 

「ぶぅぅぅぅーーーーー。ゲッホゲホ…誠か!?」

 

「ええ。これを見て頂戴…」

 

そう言って貂蝉の持ってきた鏡を除く卑弥呼。

 

「これは…繋がった代償、か…」

 

「ええ。彼女達が正史の、つまり正当な英雄になってしまった…このままじゃ子孫同士が争う事になるわ…」

 

「まさか、干吉はこれを狙って一つ目の鏡をこちらに渡したのか!?」

 

「ええ。そうかもしれないわ…現にあの二人はこの子達の元にいる…」

 

「初めから全てを巻き込むつもりか…」

 

沈黙が二人を包む。

 

「こうしちゃいられないわ!この事をご主人様に伝えなきゃ!」

 

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貂蝉が走り出そうとしたその時、何も無い空間から一人の男が出てくる。

 

「それをさせるわけにはいきませんね」

 

静かにそう言い放つ男。

 

「なぜ貴方がここにいるのかしらん?」

 

「何、愛する左慈の為にちょっとした野暮用を、ね」

 

干吉が右手を掲げると周りの空間が歪む。

 

「今回は貴方達の出番はありません。ここで大人しく成り行きを見守っていてください。では」

 

ぶぅぅぅぅん。

 

「これは結界か!?幾重にも張り巡らされている…出るのに時間が掛かるぞ!」

 

「わかってるわ!急いで解除して向かわなきゃ…あの子達にもご主人様にもいい結果は残らないわ!」

 

漢女二人で結界を解除している側の鏡の中では…。

 

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〜〜〜中国大陸・各所〜〜〜

 

「私がこの地の管理を任された2代目。曹猛徳よ!」

 

「私がこの地の管理を任された2代目。孫伯符だ!」

 

「わ、私がここの管理を任された、に、2代目。劉玄徳です!」

 

 各地で起こる大声援。なぜこんなに興奮するのかというと、曹、孫、劉の3つの姓は古代中国では知らぬ者はいないとさえ言われる名門中の名門。その血が脈々と受け継がれている中で、曹操猛徳。孫策伯符。劉備玄徳。その名は神格化され、今までで、その名を受け継げたものはいないとされていた。それが今回どの勢力でも2代目が、そう初代にも勝るとも劣らない傑物を生み出した。何もTOPだけの話に限った事ではない。張、関、趙、呂など、どの勢力も2代目就任で盛り上がりを見せたのだ。

 

 これが繋がってしまった代償…。一刀は争わなくてはならない…自分の子孫達と…。

 

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〜〜〜場所は戻ってホテル〜〜〜

 

「か〜ず〜ぴ〜…たぁすぅけぇてぇやーーーー」

 

ホテルに戻ると判泣きの及川に抱きつかれた。

 

「うっとおしい!」

 

ごんっ!っといい音が及川の頭から鳴り響く。

 

「お、おま、ちょ、ちょっとは、て、手加減ちゅうもんをだな!」

 

「ふぅ…悪い…胸くそ悪い。先に休む」

 

そう言い残してさっさと自分の部屋に戻ってしまう一刀。

 

「え…?わいの出番これだけ?嘘やろ?まってぇぇぇぇぇぇぇぇ」

 

及川君の次回の活躍にご期待ください。

 

次回衝突。任務中に現代の恋姫たち出現。その時、一刀のとった行動は!?

 

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オマケ

 

〜〜〜古代大陸〜〜〜蜀〜〜

 

ぱぁぁぁぁ。光が収まると雛里は自分の部屋に立っていた。

 

「あ、あわわ、しゅ、しゅごいでしゅ!帰ってきたんだ…」

 

自分に起こった不可思議な体験。成長した一刀に抱きしめてもらった余韻。彼女の注意がそれたのも無理は無かった…。が、しかし。彼女は逃げるべきだった。その部屋は自分の部屋なのに死地だった。

 

「ひ・な・り・ちゃーん」

 

ギ・ギ・ギ・と油の切れたロボットの用に後ろを振り向くと…目に隈を作った…

 

「しゅ、朱里ちゃん!?………はっ!?」

 

更なる気配を感じ部屋の入り口を見ると…

 

「やっほー。雛里ちゃん」

 

目がまったく笑ってない桃香が立っていた。

 

稀代の軍師雛里は瞬時に悟った。このままでは非常にまずいと…。残る逃走経路は窓しかない!?そう思い瞬時に窓へと走ろうとした足が止まる…。見てしまった…自分はもう逃げれないのだと…。

 

「おやおや?どうした雛里?窓に何か用でもあったのか?」

 

怪しい笑みを浮かべ窓の外には星が佇んでいた…。

 

「な、何もないですっ!」

 

そう言って考える…。そうだ、自分は現代に行けるではないか?雛里が鏡に手を掲げようとした瞬間。

 

「愛紗ちゃん」

 

「はっ!」

 

掛け声と共に雛里の手から鏡が零れる。

 

「駄目だよ雛里ちゃん?王様として命じます。雛里ちゃんは暫く鏡無しで、みんなの分も少しずつ仕事してもらうからね?」

 

「は、はいぃぃぃ」

 

「くすっ。怯える事ないんだよ?色々聞かせてね。い・ろ・い・ろ・と・ね?」

 

「あ、い…」

 

暫く雛里は目の回る忙しさを味わう事になるのだった…。

 

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どうも!たこやんです!調子こいてオマケとかいれちゃった☆テヘ

オマケは取り合えず次回は蓮華、最後に風でいきたいと思っております。

仕事が再開されない事をイイ事にまたネットカフェに来てしまいましたw相変わらず手は痛いけど折れてなかったのでがんばりましたw

まだ、余震きてる・・・こえぇなぁ・・・早く元通りになる事を祈っております。

元通りになったら仕事ヤヴァソウ…。

ちなみに最初から考えていた流れですのであしからず!!みんなの子孫wwwもちろん種は一刀君なんだZEwww今日はこの辺でおさらばしますね!次回もお楽しみに!

 

 

説明
仕事が始まらないのをいい事にこっそり更新です!
こちらの更新は久しぶり(あっちも久しぶりでしたが…)ですが楽しめていただけたらと思います。
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コメント
まだだなぁ(ミクボン)
更新まだかなぁ。(迷い猫@翔)
さすが病の京蜀だw 3p8行目「…誠か!?」→「…真か!?」(よーぜふ)
やはり蜀の人間は病が多いな(VVV計画の被験者)
タグ
恋姫 真・恋姫 結局ハーレム 現代風 

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