難攻不落の要塞ジャブロー |
宇宙世紀0079宇宙戦争の真っ只中私は連邦軍に仕官した。
連邦の試験に合格した私は連邦の拠点ジャブローへと飛ばされた
「本日付けでジャブローに配属されました、クサカ伍長です。」
「宜しくお願いします」
「うむ、上から聞いているよ」
「さっそくで悪いのだが君にはジムに乗ってもらう」
「了解しました!」
願ってもないことだ私はモビルスーツに乗ることを目的で連邦に入ったのだから
私は早速格納庫に向かった
しばらくして格納庫に着いた
「えっと・・・私の機体はと」
迷っていると向こうから一人の整備班長が歩いてきた
「君か?新しく入ったて言う新人は?」
「あ、はい、クサカ伍長です!」
整備班長に向かって私は敬礼をした
「うむ、君の機体だが・・・」
「こっちだ」
私は整備班長に着いて行った
どれぐらい歩いただろう・・・軽く倉庫を三つほど歩いている
「あの〜・・・私の機体はどこにあるんですか?」
「ん?あぁすまない忘れていた」
「え!」
「いや最近物忘れが多くてな」
「君の機体はこっちだ」
そう言うと来た道を戻り、第5倉庫と書かれている倉庫に着いた
「確かココの・・・・あったあった」
「これだ」
そこにあったのは一般的な量産型モビルスーツジムがあった
「じゃ俺は行くから好きなようにしてくれや」
「あ、はい」
そう言うと整備班長は歩いていった
私は早速乗ってみた
「えっと・・・マニュアルがこの変に・・・あれ?ない・・・」
「ちょ!無いってどういうこと!ミクハッキね!」
「マニュアル〜どこだ〜」
そう言って出てきたためしがない
「・・・」
「真面目にな・・・・」
「・・・」
私はあきれたと言うより呆然した
なぜならコックピットハッチの内側にテープで貼り付けてあったからだ
「何でこんなとこに・・・」
「まぁとりあえず、一通り動かしてみるさ」
私はマニュアルを手に取りその順番通りに動かしてみた
そんなことを繰り返す日々、そんなある日私は食堂にいた
「戦闘か・・・したいようでしたくないな〜・・・」
そんなことを思っていると私の横の席に一人の男が座った
「よぅ!」
「ど、どうも」
正直私はとまどった
「知ってるか?ココ(ジャブロー)にホアイトベースが来るんだってよ」
「そ、そうなんですか・・・」
正直興味が無かった
「来て欲しくないものだな」
「どうしてですか?」
「しらないのか?ホアイトベースが来るってことは敵も来るんだぜ」
「敵・・」
その時私は一つ思ったことがあった「ジオンが来る」
何度か襲来はしてるが私の出番はなかった
「そうなると俺たちもでるんだろうな」
「そうですね・・・」
その男は私を見て
「お前ジャブローがなんと言われているか知ってるか?」
「確か・・・難攻不落の要塞・・・と」
そう言うと男は笑い私の肩に手を置き
「分かってるならいいや」
「あ、はい・・」
私は何がいいのかさっぱり分からなかった
「んじゃ俺は行くわ」
「あ、はい、お疲れ様です」
「まだ何もしてないけどな」
そう言って男は去っていった
それから数日後ホアイトベース入港っと言うアナウンスが流れた
そしてホアイトベースが入港して10日もたたないうちに事件が起きた
それはジオンが攻めてきたのだ
「敵モビルスーツ襲来!全モビルスーツ隊スクランブル!」
その言葉に私はジムのシステムを訓練モードから戦闘モードに切り替え電源スイッチを入れた
トォウイ-ン・・・ピキン
「クサカ出ます」
ジャキン・・ジャキン・・ジャキン・・
「・・・水場・・・」
「流石にこんなとこから来るわけ無いか」
そう・・その油断が私の運命を変えるとは思いもしなかった
ザバーン!
私は水の音がして振り返るとそこにはジオンのモビルスーツがいた
クポーン!グキュン・・ビキューン!
それは一瞬のことだった
モアイが光ったかと思うと爪が開きビームが飛んできた
私は反射的に動けなかった・・・ぞくに言う蛇ににらまれた蛙のごとく
「・・・」
私が目を開けるとそこには食堂の時私の横に座った人がいた
「何ぼさっとしてやがる!俺が防がなかったら死んでいたぞ!」
私はその言葉で我に返った
「す、すみません!」
私は左手の盾でコックピットを防ぎ右のビームスプレーガンのトリガーを弾いた
ピシューン、ピシューン、ピシューン
二機のジムが一機のジオンの機体に向かって攻撃し始めた
しかし性能が違いすぎた
敵は上陸しどこかに身を伏せた
「どこからどこからくる!」
私があたりを見回していると目の前に残酷な風景があった
ジオンのモビルスーツの爪が私の目の前にいた人のコックピットを貫いていた
「・・・」
私は言葉を失った
「な・・・何おしている・・・」
「サーベルを抜いて俺ごと貫け!」
できるはずが無い・・・味方ごと貫くなど・・・
そんなことを言った後通信が途絶え味方のジムがグッタリとすべり落ちていった
私は恐怖と不安で混乱していた・・そんな中覚えているのは
我を失ってサーベルを抜いて特攻したことぐらいだ
次意識がはっきりしたのは私が死にそうになっていた時だ
「グハ・・・ハァ・・ハァ・・」
やられていたのは私のほうだった
「クゥ・・・」
「何が・・・難攻不落の要塞だよ・・・」
遠のく意識の中で私は食堂でのやりとりを思い出していた
「ハァ・・・ハァ・・・」
「やばいな・・・意識が・・・もう・・・」
「難攻不落か・・・落ちるんじゃねーのかよ」
私はふと前を見た
敵が私にとどめを刺そうとしていた
「・・・こいつに乗れたし・・・まぁ・・・いいか・・・」
私は死を覚悟したその時であった
ピシューン、ピシューン、ピシューン、ピシューン
向こうからジム4機接近してくるのが分かった
「一発ぐらい・・・当て・・・ろ・・・」
それからのことは覚えていない何がどうなったのか私には分からなかった
次に目を覚ました時は病院のベッドの上だった
「ここは・・・」
その時の私は状況を把握できなかった
「ココは病院だよ」
向こうから看護婦が入ってきた
「私は・・・」
「味方がこなかったら死んでいたわ」
「・・・」
泣けてきた・・・あの人は死んで私だけ生き残ったのだから
「とりあえず安静にしてなさい」
噂によると15針ぬったらしい
それから三ヶ月して私は退院して私は軍を抜けた・・いや正式には脱走兵扱いだ
それから私はと言うと追われる日々だったがどこかの教会が私をかくまってくれた
私はかくまってくれた教会で働くことにした
そして数ヵ月後の12月25日宇宙戦争が終結した・・・
多くの犠牲者や行方不明者をだして・・・
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本作品はオリジナルであって原作との関わりはありません(いつもそうです | ||
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