無印・恋姫無双〜外史の突端〜 第十一話 |
〜東京・某所〜
「この事態を早く収拾しないといけないよなぁ〜。」
ソファーに座って天井を仰ぎ見る。この人こそ、国民の代表『総理大臣』だ。
首相「まずは、近隣国(お友達)の調査をしないといけないだろう。」
秘書「総理。今後の予定はこちらですが・・・。」
首相「(これは、『中国和平親睦会』か・・・。こんな馬鹿げた事にならなかったら『これ』に行っていたな・・・。)今の状況では無理だろうな・・・。」
秘書「かしこまりました。」
秘書が部屋から出て行き、お茶を一啜り。
首相「しかし・・・、今の季節は5月の筈だが・・・。」
ふと外の景色を見る。半袖半ズボンの男の子。その片手には虫取り網。耳を澄ますと蝉が鳴いていた。他の所に目線を映してみると、噴水前で半被を着た男性多数が一糸乱れぬ踊りをしている横の人物が眼にとまる・・・。
首相「なんだ・・・あれは・・・。ピンクの紐パンの怪物は・・・。」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
貂蝉「ぶるぅあぁぁっくしょい!!」
卑弥呼「む。風邪でも引いたか、貂蝉。」
貂蝉「いいえ、ちがうわん。これはきっとご主人様が呼んでいるんだわん!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一刀「へっぷし!」
華琳「か、か○ちゃんクシャミwww!?」
怜「つぎいってみよ〜」
愛紗「こ、こら!怜!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
左慈「正史とこの外史をくっ付けたぞ。これで日本(『奴』の居た世界)をブッ潰すだけだ・・・。于吉、いるか?」
于吉「いますよ。」
左慈「例の計画、頼んだぞ。」
于吉「この私にお任せあれ・・・。」
フッ――――。
左慈「ふん。」
その計画というのは・・・。
〜呉軍〜
孫策「顔を上げろ。」
首相「お目通り、感謝します。今回、この国に来たのは視察がしたいと思いまして・・・。」
呉に提案したのは2つ。
一つ、視察と調査がしたい。
もう一つは・・・。
周瑜「日本という国の駐屯地の設営許可が欲しい?」
片方の眉が持ち上がる。その言葉に首脳陣がザワついた。
孫権「駐屯地・・・。」
甘寧「・・・。(何のつもりだ・・・。)」
瞬間的に沈黙があったが、すぐに声が上がる。
陸孫「ちょっと質問なんですが〜。」
周瑜「ん?なんだ、穏。」
陸孫「その『日本』という国は軍隊を持っていますかぁ?」
首相「ありませんが、自国を守る『自衛隊』ならあります。」
孫策「自衛?軍では無く?」
首相「えぇ。」
陸孫「でわでわもう一つ〜。それをやることで何か利益はありますかぁ?」
首相「・・・。ふっ、ありますとも。」
空気を切り裂く音が聞こえた瞬間。
ドーーンッ!
孫策「っ!?な、何をやったのかしら?」
明らかな殺気を出しながら・・・。
首相「いえ、『花火』を打ち上げただけですが。」
孫策「は、はなび???」
孫策は眼を丸くさせている。
首相「外をご覧ください。私が言わずとも分かります・・・。」
首脳陣と武将たちが中庭に集まる。
黄蓋「ほぉ、これはまた。」
周泰「綺麗です〜。」
孫尚香「きれ〜。」
首相「国民を楽しませる、これも国を運営させるものとしての義務ですから。」
孫策「・・・疑って済まなかった。設営しても良い。ただし・・・。」
―――――――――――――――――――
于吉「私の思った通りに進んでいますね・・・。」
左慈「当たり前だ。そうでなくては困る・・・。」
彼らは鏡を見ながら会話をしていた・・・。
―――――――――――――――――――
一刀「やっとこの日が来たな。」
愛紗「はい。」
愛紗と一刀が港に停泊されているイージス艦一隻の中に戦闘ヘリ一機、貨物ヘリ二機、輸送船二隻、高速上陸艇を三隻を前にして立っていた。
爺ちゃん「ワシが出来るのはここまでじゃぁ。ここからは、若いもんに任せるで。」
真桜「爺ちゃんはどうするん?」
爺ちゃん「一刀達にこの世界の命運を任せる。」
一刀「爺ちゃん・・・。」
爺ちゃん「一刀、今のお前はワシよりも高いレベルで成長しておる、未だに・・・だ。」
一刀「だけど、爺ちゃんは・・・置いていけない。」
爺ちゃん「ふ、これからは爺様らしく生きると決めたのにな・・・。よかろう、この老躯、北郷一刀軍に捧げよう!!」
愛紗「一刀様・・・。」
一刀「ありがとう。本当に・・・。」
華琳「あら、私達も忘れてもらっては困るわね・・・。」
麟を抱きながら一歩前に出る。
秋蘭「そうだぞ、北郷。我らを保護してくれたのは、お前たちだ。協力させてくれ・・・。」
春蘭「わたしもだ。こんなに疼くのは久しぶりだからな、暴れさせてもらうぞ!」
華琳と同タイミングで歩みでる。
凪「私も志願します。この命尽きるまで戦います・・・。」
沙和「この世界を戻すためになんでもするのー!」
真桜「ほな、ちゃっちゃとやりましょか?」
霞「愛紗とまた一緒に戦える・・・よっしゃあ!やったるでぇ!!」
各自、各々の武器を持ち、戦闘態勢に入る。
爺ちゃん「あと、日本の海自の連中をバックアップさせる事になった。それと、ワシの戦友(とも)が大勢志願した。うちの組のもんも使え。」
一刀「わかった。よし、『各自、振り分けされた配置に就け!!四半刻(※1)を持って出航する!』」
総員「「御意!!」」
※1)一刻を一時間とします。
左慈「北郷が動いたな。」
于吉「そうですね。しかし、彼らには不利な条件がそろっています。」
左慈「?」
于吉「分かりませんか?北郷軍は海で来航するとしましょう。日本政府は陸・空自を保有している。」
左慈「成程。陸と空から攻撃に出れる、そういう事だな?」
于吉「そういう事です。」
左慈「また、俺たちは出番は『無し』か・・・。」
于吉「そのようです・・・。」
貂蝉「どぉする、卑弥呼。」
卑弥呼「そんなこと、決まっておろうこの馬鹿弟子が!ワシらもイクぞ!」
貂蝉「な〜んか文字、ちがくなぁい?」
卑弥呼「気の所為だ、他に後れを取るな、貂蝉!」
貂蝉「しょんな事わかってるわよん!にゅふっん!!!」
ズドドドドドッ――――――――――っ!
もうこの世界に『安息』という言葉(ワード)は消えた。
現代にて再結成された北郷軍。爺ちゃんの大人の人間力を最大に使って、相当な武装力を持って上陸する。
上陸した場に居た人物とは・・・。
to be continued......
三国:久しぶりです。
愛紗:元気だったか、約・・・どれくらいサボったのだ?
三国:え〜っと。さて、今回の話はどうでしたか?現代北郷軍、出陣しましたね。
愛紗:軽く流されたがまぁ良い。とうとうこの日が来たな・・・。
三国:また一刀に息を抜けとか言われがてらにやっ「わー、わー、わー!!///」・・・どうしたんですか?(ニヤニヤ。)
愛紗:そ、そんなことないぞ///・・・。
三国:ふ〜ん。
愛紗:な、なんだその眼は・・・。
華琳:そんな事されたの、愛紗・・・?
愛紗:か、華琳殿!?
華琳:で、どうだったの?!
愛紗:何がです?!
華琳:・・・気持ち良かった?
秋蘭:それは直球過ぎです、華琳様。
三国:締まりきらないので〆まーす、でわまた〜。
華琳:ねぇ、どぉだったの?
愛紗:お、教えん!!
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コメント | ||
左慈が一刀抹殺に躍起になったのは、外史が改変され過ぎて、正史の歴史まで狂う事を危惧したからだ。…だからこそ、最後は外史終端と言う最終手段に出た訳だ。 …なのにこの作品の奴等は、意図的に正史に悪影響が出る行為に及んだ。まるで、正史が滅んでも構わんとでも言わんばかりに…。もう外史否定派では無く、「正史壊滅派」とでも呼ぶべきだろう。(クラスター・ジャドウ) …うわぁ、外史と正史の融合、本当に外史否定派の仕業か。ましてや、左慈と于吉が首謀者かよっ!?…でもなぁ、それって奴等の存在意義と矛盾するんだが? 外史否定派の目的は、外史に改変を齎しかねない異端分子を排除する事で、正史への悪影響を防ぐ事にある。彼等にとって、正史を保つ事が「目的」であって、外史を否定する事はあくまで「手段」の筈。(クラスター・ジャドウ) さぁ、どうでしょうかwww まぁ、『風刺』的な要素もちょろっと出してみました。(F458) 上手く上陸合流出来るでしょうか?しかし初っ端の国のトップの緊張感の無さ…頼んねー(アロンアルファ) 楽しみにしていてくださいw 展開させていきますから・・・。(F458) とうとう現代に北郷軍が旗揚げしましたか〜。ただ今回の北郷軍、初期から化物が多すぎじゃないですか?愛紗に夏候姉妹、三羽鳥にあの無双のお爺ちゃんですよね?今後の展開が気になります!(葉月) |
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