義帝暗殺の真相を探る その1
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義帝暗殺の真相を探る

 

【目録】

 ・序論

 ・佐竹説とその欠陥

 ・呉?の分析

 ・班固による呉?擁護

 ・結論

 

【序論】

 義帝とは、秦楚戦争の際に項梁によって擁立された楚の懐王のことである。彼は項羽が秦を滅ぼして分封を行った後に暗殺されてしまう。ここで暗殺の命令を下したのは項羽なのだが、その実行者は誰かと言えば『史記』のなかでは記述が一致しないのである。項羽本紀、黥布列伝にはそれぞれ

 

「乃陰令衡山臨江王撃殺之江中(乃ち陰かに衡山、臨江王をして之を江中に撃殺せしむ)」(『史記』項羽本紀)

 

「迺陰令九江王布等行撃之(迺ち陰かに九江王布等をして行きて之を撃たしむ)」(『史記』黥布列伝)

 

と表記してあり、英布が参加したかどうかがはっきりとしない。また「等」の文字があるからといって衡山王呉?、臨江王共敖が参加したとも明示されていない。果たして義帝暗殺の実行者は誰なのであろうか。筆者なりの推察を述べてみたいと思う。

説明
小説ではなくレポートです。
かなりマニアックな話ですので「項羽と劉邦」についての基礎知識があってもわかりにくいかもしれません。
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タグ
項羽と劉邦 古代中国 楚漢戦争 秦楚戦争 

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