王の後継ぎとして
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5年前我が王家が取り締まる街シースクエアでとある事件が起きた

私の父が何者かによって殺された・・・

さらに王の座を平等に差別の無い選挙で決めると言う書類にサインをさせられて殺された・・・

私は許さない・・・その者を・・・

どうして・・・殺す必要があった・・・どうしてサインをすることで許さなかった・・・

それいらい私は父の仇を取るために旅にでた・・・母を親戚の元に任せて・・・

 

「少年〜どこまで行くんだい〜」

「ん?」

「別に」

「おいおい・・・乗せてやってるのにそれはないだろ」

この船の船長らしき人が笑いながら近づいて来た

「そうだな・・・」

「あえて言うとしたら仇討ちかな・・・」

「ほう〜また古風な」

「そうだ船長・・・ロンバートと言う男を知らないか」

「ロン・・バート・・か・・」

「そういや〜この先の島のどこかにいるギター弾きの男がそんな名前だっけか」

「そうか」

「ふん」

「まぁ気をつけてな」

あきれたように船長は去っていった

「うれしいぜ・・・5つの剣術道場に弟子いりして・・・門下生全て打ち破っただけはある・・・ようやく・・・ようやく・・・仇が取れるよ・・・父さん・・・」

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5年前とは言ったものも実は5年たってる・・・

全て父の仇を取るがために・・・

「この両刃の剣で・・・この父が愛用していた剣で復讐出来る・・・」

私は空をみやげ喜びにみちていた

すると上から声が聞こえてきた

「もすぐ島に着くぞ〜上陸用意!」

マストが畳まれスピードが落ち港にすべりこんで行った

「少年・・・あくまで忠告して置くが・・・」

「はい?」

「そのものは片刃の剣・・・俗に言う刀を使っている・・・」

「剣の腕はかなりたつらしい・・・」

「ふん・・・上等ですよ」

「はぁ〜そうか」

「さっさといきな!」

それから私は礼を言うと歩いて行った

タカタカタカタカ・・・カチャリ

「ここは酒場か・・・」

「入ってみるか・・・」

「いらっしゃい何にする?」

「いやいい・・・この辺にロンバートと言うギター弾きが入るみたいなんだが知らないか?」

「そうかい・・ロンの友達かい」

「ロンなら今山の家に居るよ」

「あの家の裏山にいるから行っておいで」

「は・・・はぁ・・・」

私は指さされた家の後ろにある山に向かってあるいていった

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大体山の山頂近くまできたら1軒の小屋があった

「ここか」

カチャリ・・・ブン!

「ふ・・・ふぅ・・・」

バタン!

「父の仇!ロンバート覚悟しろ!」

そこにいたのは優しそうな男だった・・・

「父の仇・・そうか・・シータウンの・・・」

「誰が次の王になったんだ・・・」

「・・・」

「教えてはもらえないか」

「族長・・・といえば分かるか」

「うん」

「よかろう・・・」

カチャリ・・・シャキーン

「ここじゃ何だが・・・表に出てはくれないか・・・」

「この家は借りものでな・・・すまないが・・・」

「わかった」

家の表に出て剣を構えた

「ふぅ・・・」

「・・・行くぞ・・・」

ロンがまっすぐこちらに走ってきた

「てぁー!」

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ブン!・・・ガキン!キュン!キン!キン!キン!ガキーン!ジリリリ!

「くぅ!」

「ちぃ・・・」

「くっ・・なぜ父を殺した!」

ブン!・・・タッタタ

「殺さないと・・・また・・・繰り返されるからだ!」

「そんなことはない!」

「父は・・・父は!」

「旧市街地を開拓しようとしていたのはお前の父だろうが!」

「違う!」

「父は!旧市街地を復興させようとしていた!」

「ふん」

「何もしらないお坊ちゃまが!」

「復興と言う名の開拓だ」

「・・・」

「そろそろ・・・決着をつけよう」

・・・カチャリ

刀の剣先がまっすぐ向けられた

「・・・行くぞ」

まっすぐ突きが飛んでくる

「ちぃ!」

後ろにとび距離をとって両刃の剣でそれを剣の腹で受け流した

「もらった!・・・何!」

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その瞬間ロンは短剣を抜き両刃の腹に垂直に突き刺した

「たぁ!」

シャキ・・・バキン!

「なぁ・・・・」

ヒュンヒュンヒュン・・・ザキ・・・

「あぁ・・・」

「ふぅ・・・・」

「勝負有りだな」

ロンは両剣を鞘に戻した

「お、俺を殺せ!」

「くぅ!」

「この馬鹿野郎が!」

「もう無い命だと思うのならその剣の力を生かし弱いものを守ろうとは思わないのか!」

「それとも・・・お前は・・・お前の母親一人残し先に死ぬのか」

「・・・」

私は何も言えなかった・・・

「もういい帰れ」

「・・・」

私は言われるがまま折れた剣を鞘に戻しその場から立ち去った

酒場に行きマスターにお礼を言うと船にのってシータウンに戻って行った

「・・・弱いものを守ろうと思わないのかか・・・」

「・・城の兵士にでも志願してシータウンを守っていくかな・・・」

その時の私はどこか・・・ふっきれた感じになっていた

・・・その後私はロンに1回だけ会いに行った・・・そうお礼を言うために・・・母も連れてね

説明
ギターを持つ少年の〜サイドストーリー?
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