真・恋姫無双 〜新外史伝第20話〜 |
昨夜、星と情を交わした後、一刀は、その後きっちりと紫苑の呼び出しを受けて、事情聴取の上、
その後、笑顔でしっかりと絞り取られた。
そして朝になると、昨晩のことが全て璃々と翠にばれて、2人からはため息をつかれながら
「やっぱりご主人様のこれは、一種の才能か病気ね」
「このエロエロ魔神…」
2人から冷たい視線とぼやかれた上、武威に帰ったら、それぞれ1日デートと好きな物を買わされ
ることなってしまった。
そして蒲公英や朱里からは、冷たい視線を浴びてしまっていた。
ようやく最後の軍議が終わり、各軍はそれぞれの地元に帰ることとなり、一刀たちもようやく武威
に帰還することができた。
そして武威に帰還すると、碧、渚、真理、馬休、馬鉄が皆の無事生還を祝い、そして久しぶりに翠
たちも親子水入らずになり、束の間、平穏を味わうことができた。
しばらくして、都から今回の黄巾党討伐の恩賞が出たのだが…
一刀は最初その発言を聞いて驚きのあまり、碧に
「す…すいません、もう一度言って貰えますか?」
「だか〜ら、一刀さんには、雍州と涼州の太守をやって貰うということだよ」
それを聞いた碧以外の全員が一斉に絶叫を上げていた……。
一刀が
「何で、俺が太守なのでしか、碧さんがいるでしょう!」
「そうだよ、お母様、病気も治って元気になったし、まだまだ太守もできるだろう!」
「まさか、また体調が悪くなって、だから義兄上に譲るのでは…」
「え?そうなのか母上?」
「叔母様どうなの、譲る理由を教えてよ」
と翠、馬休、馬鉄、蒲公英がそれぞれ騒ぎ出すと、碧が
「静かにしな!別に私はあれから体調が悪くなったわけではないわよ、むしろピンピンして、今か
らでも戦に行けるくらいだよ」
「では、どうしてご主人様に太守の座を譲ろうとされるのですか?」
紫苑が静かに碧に尋ねると碧は
「ああ、最初、今回の恩賞で、董卓から私に現在不在の雍州の太守も兼務して欲しい打診があった
のさ、董卓の亡くなった母親とは戦友で、董卓はその娘なのさ」
「それで最初は断ろうしたんだが、以前に一刀さんや翠たちのお陰で、私の命を救って貰っただろ
う、その恩を返すには、それなりの謝儀をしないと私の器が問われ、やはり恩を返しておかないと
気持ちが悪いからね」
「だから私の命の対価の恩になると、太守の地位と言うわけで、雍州の太守を引き受けるのと同時
に私の地位を譲ることを董卓に頼んだところ、まあ上手くいったわけだよ」
「これで太守の座を譲ったら、私の仕事の量も減って、ゆっくりできるってことさ」
碧はやや寂しそうな感じで説明した。
それを聞いた一刀や紫苑は、前回の世界で華琳を助け、そして謝儀として魏を吸収合併した場面を
思い出し、
(「ここまで礼を尽くされたら、断るのは失礼だな」)
一刀と紫苑は観念したかのように決意し、一刀が本来の後継者でもある翠に目にいったが、翠は
「私は、もうご主人様の妻さ、ご主人に付いていくよ」
「俺たちも義兄上についていきます」
「兄貴に同じく」
「蒲公英もついていくよ〜」
と馬休、馬鉄、蒲公英も同意し、そして
「もちろん、私もついていくよ〜」
「主、私もお忘れなく」
「私も頑張って、付いて行きましましゅ」
「何か面白くなってきたね、もちろん私も付いて行くからね」
「私も一刀さんに付いていきますから」
璃々、星、朱里、真理、渚も皆、同意をした。
皆の賛成意見を聞いて、一刀は碧を寂しい思いをさせないため
「では、一つだけ引き受けるのに条件があるのですが、碧さん、太守の座を譲っても引退はさせま
せんよ、相談役兼武官で仕事はして貰うのが、条件ですが、どうでしょうか?」
一刀が碧に言うと、翠も
「お母様、まだまだ戦に出れるくらい元気があるんだろう?また戦で暴れ回る姿を私たちに見せて
くれよ」
とハッパを掛けるような口調で言うと碧が
「ふん!あんたが私にそんな口叩くのは10年早いよ、よし分かったよ、明日からでもあんたら全
員、しごくから覚悟しな!」
元気な口調になり、そして一刀が
「碧さん、ありがとうございます、碧さんの決意を無にしないよう、頑張っていきたいと思います」
「皆にお願いがある、俺が出来る事は自ずと限界がある、皆の協力が無かったら、国に成り立たな
い、力不足の俺だけど、皆、助けてくれるか?」
それを聞いて、皆が
「「「「「御意!」」」」」
と答え、これにより一刀が、正式に当主になった。
そして、今後の方針を決めることになったのだが、一刀は、新しく統治する雍州に治世に専念する
ため、現在の拠点を武威から長安に移す考えを示すと朱里と真理からは、
「そうですね、やはり人の集まりや農業など、色んな面でお金の集まりが違いますから」
「あと情報を集めるには、やっぱり武威は遠いから、そういう面で拠点を変えてくれた方が助かる
けど」
2人は賛成し、そして碧は
「私たちは生まれ育ったこの地を離れるのは、辛いけどさ、しかし雍州を治めるには、この人数で
も足りないくらいだから、私たちも付いていくよ」
一刀の案に賛成した。この意見に皆、賛成をしたことから、拠点を長安にすることに決めたのであった。
そして一刀たちは、1月後に、長安に向けて出発したのであった。
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とうとう第20話まで書いてしまいました、一体何話までいくやろう・・ 今回もやや短い文です。 では第20話どうぞ。 |
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コメント | ||
~のさ、のさ、など、同じ語尾の終わりが二度続くのはくどい感じがしてよくありません。(PON) 魔神13さん >これについては刺史とか出てきたらとややこしいと思い、敢えて州牧も太守として統一しました。注意書きとかしなかったのは申し訳ありませんが。(殴って退場) 太守と州牧、もしくは刺史がごっちゃになってるのはわざとですか? 太守という地位はあくまで一郡の長でしかないので州二つ支配はあり得ないかと。武力等の影響力を背景に無理矢理従わせたり、二つの州にある郡のうちそれぞれ一つを兼任とかなら分かりますが。(魔神13) jonmanjirouhyouryukiさん>月たちが来た時には、どんなことになっているか・・(殴って退場) シグシグさん>これから色んな動きを見せます、こうご期待!(笑)(殴って退場) いろいろ動きがあって次回が楽しみです。拠点を長安に移すことで反董卓連合(あるのか?)にいろいろ影響しそうで次回が楽しみです。(シグシグ) |
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