君はそうやって笑う【ヘタリア】 |
あの人を俺のものにしたい。
自分からあの人が遠くに行ってしまう前に。
誰にも触れられたくない、奪われたくない、
あの人の笑顔を見られたくない。
怒った顔、笑った顔、泣いてる顔、呆れてる顔、
あの人の一つ一つの顔…全てが俺のものだ。誰にも渡したくない。
「う゛ぅ…あ…アルフレッド…」
「どうだい?気持ちいいかい?愛しのアーサー」
俺はゆっくり、ゆっくりと彼の首を絞めていく。
痛みに歪む顔がとても可愛くて、可愛くて。
「…っ゛お、お前…俺に……なんか…恨みでもあるのか?…っ゛」
「嫌だなぁ。
なに言ってんだい?アーサー。
俺はアーサーに恨みなんて一つも持っていないんだぞ。
その反対に俺は君に愛情を持ってるんだぞ。」
「…だ、だったらなんで…こんなことをするんだ…っ゛」
「君のことを愛してるからさ。
君を一生俺だけのものしたいからね。
だってアーサーが動かなくなったら
もうどこにも行かないだろ?だからこうしてるんだぞ。」
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その言葉と同時に手の力を強くしていく。
「……っ゛!!お前…」
「ほらほら。喋るとどんどん苦しくなっていっちゃうんだぞ?」
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アーサーの顔がなぜか苦しみから急に優しいほほ笑みに変わった。
「…お…お前…俺のこと嫌いだったんだな…
そうだよな…毎日毎日お前のこと怒ってばっかだったよな。
なんでこんなに苦しんでるアルフレッド…
気付かなかったんだろうな…ごめんな…」
アーサーの綺麗な緑色の目から水が一滴落ちた。
「君いきなり何言ってるんだい?俺は君のことがす――」
君の言ってることと俺の言ってることが全く違う。
こんなのってあるのだろうか。
ちゃんと言葉で君に伝えているのに。
いつもそうだ。
いつも俺の思っていることはいつも君には空回りする。
だから今日こそちゃんと伝えたくて…
「…!?…あ、あれ?おかしいんだぞ?なんで俺泣いてるんだい?」
アルフレッドの青色の目から一滴水がアーサーの顔に落ちた。
「…そんなの俺に聞かれても知るかよ…ば――」
アーサーの目から水が一滴落ちたかと思うと、
そのままアーサーはゆっくりと静かに目を閉じた。
なんで君には最後まで俺の気持ちが伝わらなかったんだ…
伝わらなかったとしても俺は君がずっと大好きなんだぞ。
今から俺も君のところに向かうよ、アーサー
そう言うとアルフレッドは
自分の懐にあったナイフを取り出して自分の腹にさした。
とある国が2人その場所で息を経った。
一人は涙を流し、もう一人を抱きながら…
もう一人は優しくほほ笑えんでいた。
(青と緑の交差)
説明 | ||
病んでるアメリカがとりあえず書きたかったんだ。イギリス…ごめんよ【死ネタ注意!!】 | ||
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