新・戦極†夢想 三国√・鬼善者を支える者達 第002話 |
新・戦極†夢想 三国√・鬼善者を支える者達 第002話 「到着」
一刀達は重昌達と別れ、今現在荊州に向けて歩を進めており、今は森で野宿していた。
目の前に揺れる焚き火の炎を見ながら、これからについて検討していた。
「さて、今俺達はどの辺に居るか。そして近くにどの国があるかが問題だよね?」
「そうですねぇ。ここは江東近辺なのか。それとも河北近辺なのか。はたまた益州辺りなのか」
そう唸る一刀と椿(愛紗)に瞳は質問を投げかけた。
なお、一刀と椿はフランチェスカの制服をなるべく目が付かない様に、黒のローブを羽織っている。
「ねぇねぇ。一刀と椿は前に一度この国を納めたなら、土地勘とかは無いの?」
「瞳よ。確かに私達もそれなりに土地勘はあった。だが、当時の二年前の風景だ。それにそなたの時代程、文明は進歩していない分、交通等の行き来も不便。よって土地もそれ程開拓されていなければ、見る限り大体全て荒野だ。だから当時の私達の土地勘も役に立つ訳なかろう?」
「う〜ん。そうかぁ……でも、やっぱり今何処に居るかが問題だよねぇ」
「そうだなぁ。何処かに人でも居てくれれば判りやすいのだけど」
「きゃああああぁぁっ!!」
一刀がそうぼやいた瞬間に、何処からともなく悲鳴が聞こえる。
「……また随分都合よく聞こえたものだね」
「ご主人様、悲鳴の様です。急ぎましょう」
「そうだな。よし!!」
一刀は手入れしていた刀を鞘に納めて腰に差すと、三人で悲鳴の方向に走り出す。
「いやぁ。来ないで、来ないでぇ」
「へへへ、大丈夫だよお嬢ちゃん。別に痛い事する訳じゃねぇから」
「む、むしろ、き、気持ちいいんだな」
「ほら大人しくしやがれ」
「いやぁぁぁぁっ!!」
そう言い三人の男の内、二人がローブの少女を抑えにかかる。
【あぁ、天国のお母様ごめんなさい。まだ男の人とも契りも結ばず、目の前の野郎共に、私の処女を奪われてしまいそうです。この世には神も天使も……】
「ライダーーーーキィィィィィィィィィィィィック」
そう少女が思った瞬間に、目の前の自分に襲い掛かろうとした男達は、いきなりフードの者にて蹴り飛ばされ、さらに二人を指揮していた男も後にやってきた短い髪の眼帯を付けた女性に殴り飛ばされていた。
手下はそのまま後ろの木にぶつかり、頭である男は2、3回地面に弾んで、遠くに転がって行く。
【あぁ、私はまだ生きている。これも神農大帝様のお導きですね】
「あ、アニキ!!てめぇ!!」
「ゆ、許さないんだな!!」
「ジェ○トビーム」
瞳は眼帯を外して、片目より気の光線を放つ。
手下の二人も同様に「たわばわ」と、訳の分からない言葉と共に飛んで行く。
※なお、ジ○クトビームは実際のモノとは異なり、これもただの気弾です。
「少女よ、怪我は無いか?」
少女は無言で頷き、改めて賊達が起き上がって来る。
「人がせっかく楽しんでいるところによぉ!!」
「てめぇら!!」
「ゆ、許さないんだな!!」
チンピラの勝手な言い分に、一刀は彼らを睨みつける。
「少女又は可愛い子を傷つける輩は、この俺が許さない……成敗!!」
刀を抜いた一刀にチンピラ達は悉く沈められていき、「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」という断末魔と供に彼らは倒れていく。
「安心しろ、峰打ちだ。これからは真っ当に生きて行くのだな」
そして、少女は一刀達に頭を下げ彼に礼を言う。
「あ、ありがとうございます」
「いやいや、か弱き少女を救うのが、俺たちの役目です」
一刀は少女のお礼に笑顔で答えると、彼女は頬を染める。
「口説いてる場合ですか。それに瞳殿『ジェ○トビーム』とはなんですか?」
「前に一刀に話を聞いて、コツを掴んだら出来た♪」
「『出来た♪』ではなくて、貴方は何処かのブ○ッツのチームのエースでも目指すつもりですか!?」
「言ってる事は判んないけど、余り言い過ぎると、津波に乗って巨大な毒素を吐く生物が、襲って来るよ」
漫才を始めた二人を無視し、一刀は少女に尋ねる。
「初めまして。俺の名前は北郷颯馬、君は……?」
「あ、私は……姜維。姜伯約です。あの、姓が北で名が郷で字が颯馬ですか?」
緑髪の少女は被っていたローブのフードを取ると、緑髪の美少女が顔を出す。
「【姜維!?時期が早いな】いや、姓が北郷で名が颯馬だよ。俺達はこの国の人間じゃないから、字が無いんだ」
一刀と姜維が自己紹介しているのを見て、後の二人も慌てて自己紹介する。
「お見苦しいところ見せました。私は関椿です」
「私は伊達政宗だよ。よろしくね、姜維ちゃん」
「ところで姜維。ここは一体どの辺りかな?俺達道に迷ってしまって」
一刀は申し訳なさそうに頭を掻くと、姜維はクスリと笑って答える。
「この辺りは、漢中ですよ。お礼もしたいですし、私の家も漢中なので、どうぞ付いてきて下さい」
「でも夜だよ。迷わない……?」
しばしの沈黙の後、姜維は「……朝になってからにしましょう」と口を開く。
それから、一刀達は姜維に連れられ、漢中へと向かった。
聞くところによると、姜維は漢中の太守とも知り合いらしい。そして……
「ただいま姉さん」
「あら、胡花。貴女荊州に向かったんじゃ?」
出て来た女性はボディコンの様な丈の短く太ももが見えている、白い胸元が空いたタートルネックに、腰にはスカート替わりなのか防寒変わりなのか、前が空いた白の布を巻き、装着するべくベルトが腰で固定されており。露わになっている足は下から白い動きやすさを重視した白のヒール。
足元から太ももにかけて長い靴下を履いており、ワンピース型のタートルネックで、丈から靴下までの届かない距離で見事に女性の魅力を醸し出す衣装の一つである絶対領域を体現している。
さらにワンピースであるために、腕の素肌も露わになっており、その手には肘まで伸び自らの手に沿った記事の薄い長い手袋を付けている。
ただし手袋と言っても冬に使うようなああいったごわごわしたものではなく、腕の曲線や指先もしっかり見える手袋だ。
上着はフードキャップの付いた薄い生地の服を着ており、今は外して長い黒の髪が露わになっており、何処か神秘的な匂いがする美女であった。
「い、いやその……」
「……あ。あらあらまぁまぁ」
姜維の姉らしき人物は、一刀の顔を見ると一つ手を叩いて何処か納得したかのように頷きだした。
「………そうなの?……そうなの♪遂に胡花ちゃんも彼氏を作るようになったかぁ。判ってる。判ってるわよ。心配はいらないわ。お姉ちゃん、今日は腕によりをかけて赤飯を炊くわ♪」
何を勘違いしたのか、彼女は椿や瞳がいるにも関わらず、一刀の事を姜維が連れてきた彼氏と思い込み、上着を大きく上空に脱ぎ捨てて、腕を片手で抑え持って回しながら何処かに行こうとする。
「え?ちょ、ちがっ――」
「判ってる判ってる。全てお姉ちゃんに任せなさい♪」
「いや!判ってないから……北郷さんも、黙ってないで説明してください!!」
姜維姉を必死に止める姜維の姿に、連れて来られた三人は苦笑いになっていた。
「……そうですか。北郷さんは胡花ちゃんの彼氏さんじゃないのですか。とても残念です」
姜維姉は先ほど脱ぎ捨てた上着を既に着ながら、被っていなかったフードを被り、悩ましげに肩肘を抑えながら頬に手を当てる。
「え、えぇ、まぁ。妹さんが襲われているところを助けただけですから」
「それはそれは、ありがとうございます」
姜維姉は深々と一刀に頭を下げる。
「胡花ちゃん。今の時期に荊州に向かうのは危険だって行ったでしょ。貴女は、頭は良くても武はからっきしなんだから」
「ごめんなさい」
「お見苦しい所をお見せして失礼しました。私は張魯、字を公祺(こうき)と申します」
「いえ当然の事をしたまでです。俺は北郷、名は颯馬、字はありません」
「私は関、名は椿、同じく字はありません」
「私は伊達、名は政宗、以下同文です」
「……字が無い……とは?」
三人の名前に張魯と名乗った女性は疑問を投げかけた。
「私達は、別の大陸から来たので、字の風習が無いのです。そして、荊州の水鏡塾に向かっている途中に、姜維殿と出くわしたのです」
「なるほど。妹を助けと貰って次いでと言えばなんですが、この子も水鏡塾まで連れて行ってくれませんか?妹は頭はいいのですが、武の方はまだまだ勉強中でして」
「えぇ、いいですよ。この辺は土地勘が無いので、道案内も必要ですし」
「ありがとうございます。今日はここでゆっくりなさって下さい。何か必要な物があれば用意しますので」
「それなら張魯さん。少し街を歩きたいので、道案内を誰か付けてくれればありがたのですが」
「お安いご用です。胡花、街を案内して差し上げなさい」
「はい、姉さん。それでは皆さん、行きましょう」
そして姜維に案内され、一刀達は街を見て回った。
ちなみに、姜維は先ほどのローブと違い既に着替えている。
紺色のミニスカートに紺色の真ん中に黒いラインの入った腕の丈の長いボンブラウス。他には上着には先程着ていた長い旅ローブではなく、よくアメリカ映画で出てくる学生制服の上から羽織る、前を紐で止めるタイプの短い茶色のローブを着ていた。
「……賑わっているな」
「この街は、姉の振興する五斗米道で納めているのです」
「ごとべいどう?」
「はい。元々はその昔、神農大帝様が諸人を救うため発展させた医療と農耕の術です。既に滅んだ術と伝えられましたが、絢香お姉さんのお爺さんである張陵様の父君が五斗米道の書を見つけられ、独学で勉強し、やがて張陵様の手で完成され今は姉さんと私のもう一人に兄妹である兄に受け継がれました。姉には五斗米道を、兄には((五斗米道|ゴットベェイド―))を……」
「どう違うのだ?」
「五斗米道は主に食による体の健康を促進し、ゴットベェイドーは医術についてです。医術だけでは国は治まりませんので、姉さんは五斗米道の食の教えを元に漢中を収め、兄はゴットベェイドーの教えに従い、困っている患者を助ける為に、大陸中を回る旅に出ています」
五斗米道とは正史では張魯が自身の領内で始めた道教であり、その教えで漢中を統制し国の発展に力を注いで、曹操ですら簡単に手を出せなかったという。
そして月日が流れると、漢中に曹操の力が押し寄せて彼は懸命に戦ったが、力及ばず最後には降伏。
その戦いの最中、部下は張魯に財や米を敵の手に渡らぬ様に破壊すべきと進言したが、彼はそれらを国家の物として処分することを拒み、敵からの略奪対策の為に倉庫や宝物庫を厳重に施錠。
それを感心した曹操は、張魯降伏の際に、彼に鎮南将軍の位を与えて、彼の子も後の曹家によく仕えたという。
「それでも、この街より良い街は、この大陸には存在しないでしょう」
「どうしてです?」
一刀の発言に姜維は問いかける。
「色んな店を見て回りましたが、偶に違う人種を見ます。おそらく南蛮や五胡より来た者でしょう。どんなに街が豊かでも、必ず人種の差別は起こるモノです。しかし皆笑っていて、皆平等。これ以上の街はありませんよ」
「……そこも姉さんの慕われている所です。私は五胡の人間でした。小さい時ここに流れ着いて、姉さんに出会い、それでも姉さんは私を実の妹の様に育ててくれました。私はそんな姉さんや、この街が大好きです」
一刀達は城に戻り、張魯の心意気に共感し、彼女達と真名を交換しあった。
彼女の真名は((絢香|あやか))という。
そして、旅立ちの時……
「胡花。しっかりと学んで来て、いつかその知識で、一人でも多くの命を助けるような人になって来なさい」
「はい姉さん」
胡花というのは姜維の真名である。
「御三方。どうか胡花を宜しくお願いします」
世話になる者達に向けて、絢香は深々と頭を下げる。
「大丈夫ですよ。絢香さん」
「そうです。胡花ならばきっと良い武将になれます」
「私達もいるしね〜♪」
絢香の願いに対し、一刀達もまかせろと言わんばかりに返答し、それに安堵した絢香は笑顔で顔を上げた。
そして一刀達一堂は、漢中を後にした。
五日間の旅を得て、四人は荊州へとやって来た。
「ここが荊州の江陵か……」
「漢中程じゃないにしろ、それなりだね」
一刀と瞳の感想が飛び出した後、胡花は淡々と説明をする。
「荊州を治める劉表は、あんまり人を信用しませんが、国は無難に治める事の出来る男です」
「しかし無難だけでは、治安は少し荒れるのでは「テメェ何処に目ぇ付けてんだゴラァ!!」言ってるそばから……って又ご主人様と瞳殿は!!?」
愛紗が疑問に思っていることがお約束の様に起こった時、振り向くとそこにいつもの二人の姿は無かった。
「は、はわわ。しゅ、しゅいません!許して下さい!」
「テメェ、兄貴の酒を零しておいて、それは無ぇんじゃねぇか?」
視線の先には茶色のベレー帽を被った銀髪ショートカットの少女と、藍色の魔女の様な三角帽を被った青髪ツインテールの少女が二三人の酔っ払いに絡まれていた。
「あわわ。で、でも酔って千鳥足で近づいて来て、ぶつかって来たのはそっちでしゅは?」
少女達は語尾を噛みながらも自身の弁護を訴える。
「なんだとゴラァ!!胸くそ悪ぃ。貴様で鬱憤をはらしt「クロスチョォォォォォォォォォップ」ゴワッ!?」
酔っ払いはいきなり側面より現れた物体に吹き飛ばされる。
「あ、あに「ジェ○トフィンガー」グワバラゴワ!?」
酔っ払いの舎弟らしき小物は、眼帯を付けた女性に頭をワシ掴みにされた後、そのままふかぶれられてそのまま何処かに遠くに投げられ壁に叩きつけられた。
そして二人の男は酒も入っていた影響であっさりと気を失った。
「大丈夫?怪我は無い?」
酔っ払いを退治した一刀達は少女に問いかける
「ひゃ、ひゃい。大丈夫でしゅ!」
少女は恥ずかしそうに赤面していたが、彼女を見た際に一刀は驚愕する。
【しゅ、朱里!?あのちっちゃい朱里が、より小さく!!】
かつて、一刀の始まりの外史にて苦楽を共にした諸葛亮である朱里とそっくりの少女がそこにおり。記憶の彼女より少し小さかったのだ。
「一刀〜〜。こっちも片付いたよ〜〜」
「……お?お、おう。あれ?愛紗は?『ゴスン(頭が殴られる音)』……痛い」
「あれ?一t『ゴスン』……痛い」
戸惑いを見せる一刀に瞳が駆け寄ってくると、一刀は少し反応が遅れて返事をするが、次の時には二人の背後に控えていた愛紗の拳骨を喰らう羽目になった。
「貴方達は……いちいち敵を飛ばさなくても、もっと穏便に事を治められませんか!!?」
眉間に皺を寄せて激怒する愛紗に対し――
「だって、派手に飛ばした方が……」
「カッコイイじゃん♪」
二人揃ってそんな事を言うと、彼らは再び拳骨を喰らい同じ酔っ払いの様に伸びた。
やがて騒ぎを聞きつけた警備隊がこちらに近づいてくると、愛紗は二人を両肩に抱え上げて少女たちに案内されて身を隠す算段を整え、少女たちは率先して愛紗の願いを引き受け彼らを連れて行った。
「先程は助けてくれてありがとうごじゃいましゅた。私の名前は諸葛亮ともうしましゅ」
「あ、あわわ。わ、わたしゅのなみゃえは?統でしゅ。しゃきほどりょはどうみょ……うぅ、また噛んだよぉ」
気絶している一刀と瞳は置き去りに、愛紗と胡花は二人を「なんだこの可愛い小動物は?」の様なことを思いながら、こけている二人を眺めていた。
自己紹介は省略。
「へぇ、あの諸葛亮と?統ってこんなにちっちゃいんだ」
すっかり復活した瞳は二人の少女の頭を撫でながら彼女達をこねくり回す。
瞳は独眼竜と称された伊達政宗である。
よって三国志で特に有名な『臥龍と鳳雛』のこともよく知っている為、その二人がこの様な幼女と聞くと驚いていた。
「「ち、ちっちゃくありましぇん!!」」
こねくりまわされる二人は声を揃え反論する。
「大丈夫大丈夫。私も君達みたいな時があったのだから、子供が背伸びしなくても、子供なら子供にしか出来ない事を楽しめば……」
「こ、子供じゃ……」
「………」
瞳は見せつけるように肩こりを装いながら腕を回し。
?統は”子供”という単語に反論するが、諸葛亮は女性の肩こりの原因となりうる二つの女性の主張にくぎ付けとなっていた。
「瞳。弄るのはそのくらいにして。諸葛亮、?統、君達は水鏡塾を知っているかな?」
瞳と同様に復活していた一刀は、彼女達に質問を投げかけた。
「はい。私達は水鏡塾の生徒ですが。案内いたしましょうか?」
こうして、また四人はトコトコと二人の幼女に案内され水鏡塾にたどり着いた。
「おかえりなさい。朱里、雛里」
「只今戻りましゅた、先生」
諸葛亮と?統を出迎えてくれたのは、身長が185はあろう長身の女性であった。
服装は動きやすさ重視のスリットの大きく入った、立襟で左に打ち合わせがある絹やナイロンの様な丈が足元まである胸元の空き、太陽を催す赤いチャイナドレス。
ドレスの下からウムドゥというズボンを穿き、腰にブスという帯やベルトを締めてゴタルと呼ばれる膝丈で先のそりかえったブーツを履いている為に、まるでモンゴル衣装であるデールを連想させる。
また腰の帯は紫色で、ズボンは薄いピンクに近い赤色で、ブーツは黒であった。
「先生こちらの方が……」
「初めまして、俺達は……」
自己紹介省略。
「それで、貴方達は何故私に学びたいのですか?」
部屋に案内され、お茶を出された四人は、室内にて司馬徽と談笑をしもって会話を交えた。
「人には人の、色んな考え方があります。それは学ぶ人も同じです。私は貴女の考えを盗んで、あるお方の下で役に立てたい」
「私は一人でも多くの命を救う為です」
この塾で学ぶ予定者である一刀と胡花は司馬徽の質問に素直に答えた。
「……姜維さんはともかく、颯馬さんは変な人ですね。普通ここに来る人は、『学を学びたい』と言いますのに、判りました。ただし条件があります。颯馬さんと、後ろの御二方は見たところ武の心得がありそうですね、そこでここの生徒に少し武を教えて欲しいのです」
「武を?」
「今の時代。文官でも自分位守れませんと……」
「判りました。宜しくお願いします」
「お願いします」
こうして一刀達は塾生に武芸を教える条件で水鏡塾への入門を許可された。
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いやぁ、夏だねぇ。暑いねぇww 駄文投稿〜〜〜 頭が痛いぜぇww ほな、どうぞぉ 因みにこれは修正作品です。 ご了承ください。 2015/04/22 |
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