孤高の御遣い Brave Fencer北郷伝43
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玉座の間

 

 

コポコポコポコポ

 

時雨「♪♪〜〜〜〜♪〜〜〜〜♪〜〜〜〜」

 

時雨は、鼻歌交じりにお茶を入れていた

 

風「・・・・・それにしても、時雨さんは楽しそうですね〜」

 

時雨「え?」

 

稟「はい、とても輝いています」

 

時雨「ええ!?//////」

 

桃香「うん♪すごく輝いているよ♪」

 

愛紗「(うううう〜〜〜、わたしにも、あのような気立ての良さがあれば〜〜〜)」

 

星「ふふふふ♪」

 

月「それにしても、話を聞いていますと、ご主人様がこの大陸に来て初めて会ったのが時雨さんだという話ですね」

 

時雨「あ、はい・・・・・旦那様にはすごくお世話になりました」

 

村長「紙の生産技法を教えていただいたのも、その時であります」

 

時雨「旦那様には、その時に賊から村を救っていただいています」

 

華佗「何!?あいつは、この大陸に来た瞬間から賊を討っていたのか!?」

 

村長「しかし、とうの本人もこんなことになるとは夢にも思っていなかったらしいですぞ」

 

純夏「一刀は言っていたわ・・・・・自分は唐突にこの世界に来たって」

 

雪蓮「それは私も聞いているわ」

 

村長「一刀殿は、本当によくしてくれましたですじゃ♪自分が村を出ても安心できるようにと、村の若い奴等に剣術を教えてくれましたですじゃ♪そのおかげでワシらは自分達の力で賊を退治できるようになりましたですじゃ♪」

 

焔耶「それはどのような剣術だ?」

 

村長「確か・・・・・示現流・・・・・と、仰られていましたな」

 

春蘭「なるほど♪それならば納得だ♪」

 

亜莎「え?春蘭さんはなにか知っているんですか?」

 

秋蘭「知っているも何も、姉者は北郷にその示現流を教わっているんだぞ」

 

雪蓮「なんですって!?」

 

春蘭「示現流はいいぞ〜♪なんせ大抵の奴は一撃で葬れるからな♪あの爽快感ったら無いな〜♪」

 

雪蓮「・・・・・今度私も教えても〜〜らおっと♪」

 

時雨「とにかく、こうしてわたくしが侍女として旦那様のお世話ができるのは、旦那様が指名してくださったからなんです」

 

杏奈「みなさんはぁ、本当に北郷様のことを愛していらっしゃるのですねぇ」

 

月「はい♪ご主人様だ〜〜い好き♪♪」

 

麗羽「ええ♪それはもう♪」

 

斗詩「わたくしの身も心も、ご主人様のものです♪」

 

猪々子「あたいは、斗詩のものだけど、半分は兄貴のものだしな〜♪」

 

聖「一刀は、朕の兄上も同然なのじゃ♪」

 

百合「それはそうですよ〜♪なんせわたくし達は、一刀君に抱いて貰った仲なんですからね〜♪」

 

桂花「まったく、なんでみんなあんな奴の事が好きなのかしら、あんな見境無しの生ける精液袋なんてさっさとこの世から滅するべきよ」

 

華琳「桂花、口を慎みなさい」

 

桂花「・・・・・はぃ、華琳様ぁ」

 

杏奈「どうやらぁ、そうでない人もいるようですねぇ」

 

悠「あれは照れ隠しだよ♪」

 

杏奈「あぁ、そう言われればぁ、そうも見えますねぇ♪」

 

恋「(じゅるり)・・・・・まだ、食べちゃ駄目?」

 

百合「もうちょっと待ってくださいね〜、恋さん〜」

 

時雨「はい、もう少しで旦那様達が帰ってくるはずですから、一緒に食べましょうね」

 

恋「・・・・・・(コク)」

 

柊「・・・・・・・・・・」

 

雛罌粟「・・・・・・・・・・」

 

柊と雛罌粟は、内心穏やかではなかった

 

雛罌粟「(柊ちゃん〜、話を聞くに連れて拙い状況になってきちゃってる気がするよ〜)」

 

柊「(まさか、あいつにここまでの人望があるとは思いもしなかったわ)」

 

雛罌粟「(もう意地を張ってもしょうがないよ〜)」

 

柊「(そうね、悔しいけどあいつに試合を挑むのは止めにするわ、今夜にでも剣をあいつの部屋に返すわよ)」

 

雛罌粟「(うん♪)」

 

音々音「それにしても、ずいぶんと遅くないですか?」

 

穏「そうですね〜、もうそろそろ夕方になってしまいそうですよ〜」

 

祭「打ち合わせに手間取っているのではないか?ここに北郷隊が来るのは初めてなのじゃろう?」

 

雫「それでは、様子を見に行きましょうか」

 

菖蒲「はい、少し心配です」

 

二人が席を立とうとしたその時

 

 

バンッ!!!

 

 

凪「華佗さん!!!華佗さんは居ますか!!!?」

 

「!!!???」

 

血相を変えて飛び込んできた凪に、一同は驚く

 

華琳「凪!?」

 

雪蓮「ちょっと!?どうしたのよ突然!?」

 

華佗「なんだ!?どうした!?」

 

沙和「隊長が!!隊長が〜〜〜〜!!!」

 

真桜「徐栄はん!!張済はん!!」

 

徐栄「おう!隊長!!しっかり!!」

 

張済「兄上!!もう大丈夫ですよ!!」

 

時雨「っ!!??」

 

ガシャン!

 

時雨は、持っていた湯飲みを床に落とし割ってしまった

 

華佗「な!!?一刀!!?」

 

華琳「一刀!!??」

 

雪蓮「ちょっと!!?どういうこと!!?」

 

桃香「ご主人様!!??」

 

雫「あ・・・・・ぁぁ・・・・・ああ・・・・・」

 

月「ご・・主人・・・様?・・・・・」(ドサッ)

 

菖蒲「そんな・・・・そんな・・・・」

 

愛紗「ご主人様ーーーーーーーーーーー!!!」

 

蓮華「な、なにがあったの!?」

 

鈴々「お兄ちゃん!!?」

 

星「主!!!」

 

恋「・・・・・ご主人様!」

 

音々音「これはいったい・・・・・」

 

桂花「・・・・・・・・・・」

 

聖「一刀?・・・・・」

 

穏「一刀さん・・・・・」

 

亜莎「そんな・・・・・一刀様・・・・一刀様!!」

 

村長「一刀殿・・・・・」

 

春蘭「おい!!北郷!!」

 

秋蘭「いったい何があったんだ!?」

 

百合「一刀君・・・・・」

 

風「お兄さん・・・・・」

 

稟「一刀殿・・・・・」

 

杏奈「・・・・・北郷様・・・・・」

 

柊「・・・・・・・・・・」

 

雛罌粟「・・・・・・・・・・」

 

一同が見たのは、徐栄と張済に肩を貸され、項垂れたまま全身を赤く染めた一刀の姿だった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華佗「・・・・・・・・・・」

 

桃香「華佗さん!!ご主人様は大丈夫!!?」

 

愛紗「華佗殿!!」

 

華佗「大丈夫だ、命に別状はない」

 

季衣「ほっ・・・・・よかった〜〜〜」

 

流琉「本当によかったです・・・・・」

 

報告を聞いた一同は、慌てて会議場へと集まってきた

 

華佗「ただし、一日は安静にしていた方がいい・・・・・なにせ全身あざだらけの切り傷だらけ・・・・・幸い骨折している所は無いけどな」

 

華琳「・・・・・で、何があったの?」

 

詠「そうよ、月がこんな状態になっている説明をしなさい」

 

月「・・・・・・・・・・」

 

一刀の凄惨な姿を見て気絶してしまった月を詠は介抱していた

 

雪蓮「一刀をあそこまで痛めつけるなんて、よほどの手垂れが現れたの?」

 

凪「いいえ、違います・・・・・・一刀様をあんな風にしたのは、蜀の民達です」

 

紫苑「え!!?」

 

桔梗「なんだと!!?」

 

焔耶「どういうことだ!!?」

 

桃香「そんな!!」

 

愛紗「そんな馬鹿なことが!!我が国の民達にとってご主人様は英雄だぞ!!でたらめを言うな!!」

 

沙和「でたらめなんかじゃないの〜〜〜!!」

 

真桜「せや!!隊長はあいつらにあんなめにあわされたんや!!」

 

「・・・・・・・・・・」

 

鈴々「でもでも!!お兄ちゃんは凄く強いのに、あんなに傷だらけになるなんておかしいのだ!!」

 

白蓮「そうだぞ!!一刀の実力なら、素手で十分なはずだ!!」

 

みい「おにぃはどうしちゃったのにゃ〜〜〜?」

 

凪「一刀様は、嶽歩も使わずに民達の暴行を黙って受けていました」

 

沙和「隊長、ずっと無抵抗で、民達に一切手を出さなかったの〜〜」

 

真桜「痛々しかったで〜〜〜」

 

愛紗「ならば!!今すぐご主人様に無礼を働いた者達をひっとらえなければ!!」

 

徐栄「それなら心配はありません」

 

張済「あいつらはすでに、我ら北郷隊が全員捕まえて拘束しています」

 

愛紗「では今すぐにでもそやつらを打ち首にしてくれる!!!」

 

霞「せや!!一刀をあんなめにあわせたやつらを斬ったる!!」

 

恋「(コク)・・・・・許せない」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

一刀「待った・・・・・みんな・・・・・」

 

愛紗と霞と恋の言葉に反応するかのように、玉座の間に一刀が入ってきた

 

華佗「おい一刀!!寝ていろ!!」

 

一刀「大丈夫、怪我は殆ど治っているから」

 

時雨「旦那様!旦那様ぁ!」

 

一刀「・・・・・ごめんな、時雨」

 

泣きながら抱きついてきた時雨の頭を一刀は優しく撫でてあげた

 

霞「一刀!一体何があったんや!?」

 

嵐「そうだ!お前ならば民達を傷つけることなく捕らえられるはずだぞ!」

 

桃香「ご主人様!どうしちゃったの!?」

 

愛紗「なぜこうなるまで抵抗しなかったのですか、ご主人様・・・・・」

 

一刀「・・・・・あの人達は・・・・・俺が斬ってしまった、張飛隊と黄忠隊と厳顔隊の肉親の人達だ」

 

桃香「・・・・・え」

 

愛紗「なん・・・・・ですって・・・・・」

 

凪「確かに、あいつらは一刀様のことを仇と言っていましたね・・・・・」

 

朱里「そんな・・・・・戦後処理をした時に、死因については公表しなかったのに・・・・・」

 

雛里「きっと、噂で広まってしまったんですね・・・・・」

 

白蓮「あの時、生き残った兵士もいたからな・・・・・」

 

一刀「だから・・・・・あの人達の怒りも憎しみも、当たり前のものなんだ」

 

紫苑「しかし!それはご主人様が正気を失ってしまったからで、他意は無かったのでしょう!?」

 

桔梗「さよう!それにあの時お館様が手に掛けたのは、三百人にも満たないですじゃ!」

 

鈴々「そうなのだ!たいしたことないのだ!」

 

一刀「それは違う、数なんて関係ない・・・・・国にとって、それは大した事ないのかもしれないけれど、奪われた人達にとってはそれが全てなんだ」

 

紫苑「・・・・・・・・・・」

 

桔梗「・・・・・・・・・・」

 

鈴々「・・・・・・・・・・」

 

一刀「俺がやってきた事は、そういうことだ・・・・・俺は恨まれても文句なんていえない立場なんだ」

 

朱里「・・・・・これは・・・・・ご主人様が丸腰だったことも原因の一つですね・・・・・」

 

雛里「はい・・・・・民達は武器を持っていないご主人様を見て、犯行に踏み切ったのでしょう・・・・・」

 

柊「(ビクッ!)」

 

雛罌粟「(ビックゥ!)」

 

杏奈「・・・・・・・・・・」

 

愛紗「申し訳ありません、申し訳ありません・・・・・ご主人様ぁ・・・・・」

 

愛紗は、泣きながら一刀に謝り続けた

 

一刀「愛紗が謝る事じゃない・・・・・これは、俺が招いた事なんだから・・・・・」

 

愛紗「やはり、今すぐにそやつらを打ち首にし、後顧の憂いを絶ってやる!!!」

 

朱里「はわわ!?駄目です愛紗さん!それはいけましぇん!」

 

愛紗「なぜだ朱里!!?」

 

桃香「そうだよ!!ご主人様をこんな目に合わせたんだもん!!責任を取らせなきゃ!!」

 

雛里「お忘れですか、桃香様・・・・・我が国では敵討ちは合法です」

 

桃香「・・・・・え?」

 

朱里「その通りです、法令第十三条にしっかりと記されております!」

 

桃香「そんなぁ・・・・・」

 

華琳「わたしの国でも合法よ」

 

雪蓮「呉でも合法よ・・・・・じゃないと、殺された肉親達は納得しないもの」

 

桂花「もちろん、戦争なら話は別よ・・・・・それを理由に敵討ちを行えば厳罰に処されるわ」

 

白蓮「今回兵士達が死んだ理由は、戦争じゃないからな」

 

桃香「・・・・・そうだ!ご主人様の世界ではどうだったの!?」

 

愛紗「そうです!ご主人様の世界ではどのような法令があったのですか!?」

 

一刀「・・・・・俺の国では、敵討ちは立派な犯罪だ」

 

冥琳「では、もし殺人が起きた場合はどうするのだ?」

 

一刀「警察・・・・・ここで言う、北郷隊みたいな組織があらゆる証拠を集めたうえで裁判を行い、それで有罪になれば犯行の度合いによって刑が宣告されるんだ」

 

桃香「それじゃあ!さっそくそれを取り入れようよ!」

 

稟「よろしいのですか!?桃香殿!」

 

風「そんなもの取り入れてしまったら、後々困る事になりますよ〜」

 

桃香「・・・・・どういう意味なの?」

 

星「桃香様・・・・・例えば、愛紗や鈴々、他にもわたしや他の者達が誰かに殺される事があっても、桃香様は敵を討ってはならないし、ましてや兵を動かすことも出来ないという事ですよ」

 

桃香「・・・・・え?」

 

桂花「それはそうよ、国の頂点に立つ者も守らない法律なんて、民達が守るはずないじゃない」

 

冥琳「さらに言えば、仮に一刀が殺される事があってもお主は敵を討ってはならないということだ」

 

桃香「・・・・・・・・・・」

 

雪蓮「私は、そんなの御免だからね」

 

蓮華「そうよ!一刀が殺される事があれば、わたしはなんとしてでもそいつを殺し、一刀の敵を取るわ!」

 

純夏「あたしだって!」

 

悠「同じく」

 

桃香「・・・・・・・・・・」

 

愛紗「・・・・・・・・・・」

 

朱里「・・・・・この件に関しては、後で法令を見直す必要がありそうです」

 

雛里「はい、改善できるところがあればぜひしなくてはなりません、皆さんもご協力下さい」

 

冥琳「承知した」

 

穏「はい〜」

 

亜莎「分かりました」

 

風「風の出番です〜」

 

稟「穴だらけの箇所は埋めていかねばなりませんね」

 

桂花「ったく、しょうがないわね〜」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

目の前で三国の軍師達の議論が展開されている中、一刀も考えていた

 

日本でもかつては敵討ちは合法だった

 

敵討ちが明確に禁止になったのは明治からで、それまでは敵討ちは当たり前のもので、むしろやらなければ家の恥と言われていたのだ

 

もちろん、犯罪を未然に防ぐための法案もあった、三人組制度や五人組制度などがそれにあたる

 

しかし、その法令によって本来罪を犯していない人達がどれだけ巻き添えになったか数知れないだろう

 

一刀もこんな案をみんなに提示する事は避けたかった

 

一刀「とにかく、この件は俺が自分で何とかする・・・・・捕まえた人達を解放してくれ」

 

凪「な!?正気ですか!?隊長!?」

 

沙和「そんなことしたら、また今日と同じ目に会っちゃうの〜〜!」

 

真桜「そないな事できへんで!」

 

一刀「でも、今のまま行けば問題は解決しない・・・・・へたをすると、三国同盟に亀裂が入るかもしれないんだ」

 

祭「それは・・・・・分かるが・・・・・」

 

一刀「だから、徐栄、張済・・・・・今すぐ捕まえた人達を解放するんだ・・・・・これは命令だ」

 

徐栄「・・・・・はっ」

 

張済「・・・・・分かりました」

 

一刀「それと、今回の件で街に暴動が起きるかもしれないからより警備を強化するんだ」

 

徐栄「はっ」

 

張済「はい」

 

徐栄と張済は、一刀の指示を受けて玉座の間を後にした

 

華琳「・・・・・それで一刀、自分で何とかすると言ったけど、具体的にはどうするの?」

 

一刀「・・・・・もう一度、あの人達に会ってくる」

 

蓮華「駄目よ!!今度は殺されてしまうかもしれないわ!!」

 

桃香「そうだよ!ご主人様!!」

 

華陀「今回は相手が刃物を持っていなかったから良かったが、次もそうとは限らないんだぞ!」

 

悠「そうだ!もし心臓を一突きされたら、いくら一刀でもイチコロだぞ!」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

朱里「とにかく、ご主人様はしばらく外出は控えてください」

 

雛里「はい、ほとぼりが冷めるまでここに居て下さい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして夜、柊の部屋

 

 

 

 

雛罌粟「柊ちゃん〜〜、なんだかとんでもないことになっちゃったよ〜〜〜」

 

柊「・・・・・・・・・・」

 

柊も今回の件がここまでの騒動に発展するとは思いもしなく、ただただ黙り込むしかなかった

 

雛罌粟「北郷さんの部屋も警備が強化されちゃって、もう剣を返しに行く事もできなくなっちゃったし、お手上げだよ〜〜〜」

 

柊「・・・・・・・・・・」

 

柊も今回の事態を打開する為の案を必死に考えていた

 

しかし、どんなに考えてもなんともならない

 

そんな時

 

杏奈「二人ともぉ、いいかしらぁ?」

 

柊&雛罌粟「「(ビックゥ!!?)」」

 

扉越しに聞こえてくるウィスパーボイスに、二人はびびる

 

柊「は!はい!杏奈さん!」

 

柊は急いで扉を開け、杏奈を中に通した

 

杏奈「・・・・・二人ともぉ、そこに座りなさいぃ」

 

柊「・・・・・はいぃ」

 

雛罌粟「分かりました・・・・・」

 

二人は、床に正座して杏奈と向き合った

 

杏奈「とんでもない事になってしまったわねぇ・・・・・二人もまさかこんな事態になるとは思ってなかったかもしれないけどぉ、ここまで来てしまったらこれはもはや国際問題よぉ」

 

柊「・・・・・・・・・・」

 

雛罌粟「・・・・・・・・・・」

 

杏奈「ここで正直に剣を返しても二人には厳罰が下るでしょうねぇ、わたくしも二人を庇いきれないわぁ」

 

柊「・・・・・大丈夫です・・・・・杏奈さんには迷惑はかけません・・・・・」

 

雛罌粟「・・・・・・柊ちゃん・・・・・」

 

杏奈「それでぇ、二人はどうするのぉ?このまま何もせずにいたら事態が悪化する一方になってしまうわよぉ」

 

柊「とにかく、ここまでの事態になってしまった以上明日一番にでも北郷さんに剣を返します」

 

雛罌粟「はい・・・・・そこで洗いざらい全てを話して、罰を受けます」

 

杏奈「そう・・・・・ならばぁ、わたくしも二人と一緒に罰を受けなければなりませんねぇ」

 

柊「そんな!杏奈さんが罰を受けるいわれはありません!」

 

雛罌粟「そうです!杏奈さんは関係ありません!」

 

杏奈「そうもいかないわよぉ、わたくしだって二人が北郷様の武器を盗んだことを知っていたんだものぉ」

 

柊「・・・・・・・・・・」

 

雛罌粟「・・・・・・・・・・」

 

杏奈「明日わたくしも二人と一緒に皆さんに謝るわぁ、そして一緒に罰を受けましょうぅ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「・・・・・このままじゃ、いけないよな・・・・・」

 

自室にて寝床に着いていた一刀は、決断した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして朝

 

 

 

 

 

柊「・・・・・覚悟はいいわね、雛罌粟」

 

雛罌粟「うん、柊ちゃん」

 

二人が意を決して扉を開けようとすると

 

愛紗「ご主人様!!ご主人様ーーーーーー!!」

 

柊&雛罌粟「「!!??」」

 

扉越しのいきなりの愛紗の声に二人は驚く

 

柊「愛紗さん!?どうしたんですか!?」

 

愛紗「おお!柊!雛罌粟!ご主人様を見かけなかったか!?」

 

雛罌粟「いいえ、今日は見ていませんけど・・・・・」

 

柊「何かあったんですか!?」

 

愛紗「ご主人様が城内の何処にもいらっしゃらないのだ!」

 

柊「え!?」

 

愛紗「だから!二人も探すのを手伝ってくれ!」

 

柊「分かりました!」

 

雛罌粟「はい!」

 

そして、二人も一刀の捜索に乗り出したが城内に一刀の姿は見当たらなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛紗「どうだ!そっちは居たか!?」

 

星「いや!駄目だ!」

 

鈴々「にゃ〜〜〜、お兄ちゃ〜〜〜ん、どこいっちゃったのだ〜〜〜」

 

朱里「ここまで捜しても居ないという事は、城内には居ないと考えた方がいいでしょう」

 

桃香「それじゃあ、どこに・・・・・」

 

雛里「・・・・・もしかして、また城下町に行ったんじゃ」

 

雫「そんな!?」

 

菖蒲「でも、一刀様ならありえます!」

 

詠「あいつは、なんでも自分一人で解決しようとする癖があるしね」

 

零「ご主人様は、時々罪の意識のあまり悪夢にうなされる時があるし、一人で思い悩んでいたんじゃないかしら」

 

桃香「え!?そうなの!?」

 

恋「(コク)・・・・・ご主人様、すごく辛そうだった」

 

華琳「なら!すぐに追いかけないと拙いわよ!!」

 

雪蓮「ええ!!」

 

時雨「旦那様!!」

 

蓮華「一刀!早まった事しないで!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

町人3「よくものこのことワシらの前に現れたな!!!このろくでなしが!!!」

 

町人4「そうだ!!どの面下げて蜀に来たんだ!!?人斬り北郷!!!」

 

町人5「お前のようなやつが英雄王だって!!?ふざけるな!!!」

 

一刀「・・・・・すまない」

 

町人1「お前らこそ何言ってるんだ!!この人は南蛮の時でも力を貸してくれた人だぞ!!」

 

町娘1「そうよ!!いくら自分の子供を斬られてといっても、それはないでしょう!!!」

 

町人2「北郷様!!かまいません!!そんなやつらぶっ飛ばしてください!!!」

 

町娘2「そうよ!!北郷様に謝ってよ!!」

 

町人4「五月蝿い!!!お前らに俺達の気持ちが解ってたまるか!!!」

 

町人5「そうだ!!!お前らは自分達の子供を殺されていないからそんなことが言えるんだ!!!」

 

町人3「天の御遣いだからって何をしても許されるというのか!!!?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

町人3「だから!!ワシはこの場でこやつを殺す!!」

 

そう言って、町人3は懐から短剣を取り出した

 

町人1「お、おい!!本当に御遣い様を殺す気か!!?」

 

町娘2「お願い止めて!!!誰か北郷様を助けてーーーーーーー!!!!」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

一刀は目の前の白刃の刃を見て、そっと目を閉じ、死を覚悟した

 

町人3「せがれの仇だ!!!死ね!!!北郷ーーーーーーーーーー!!!」

 

町人3が一刀の心臓目掛けてその短剣を突き出そうとした時

 

ガキン!!

 

町人3「がっ!!!??」

 

その短剣は愛紗の青龍堰月刀によって叩き落された

 

愛紗「貴様ら〜〜〜〜〜、この御方を誰だと心得ている!!!?」

 

町人4「か、関羽将軍・・・・・」

 

星「このお方は、乱世を静めた英雄王であるぞ!!!」

 

町人5「趙将軍まで・・・・・」

 

鈴々「お兄ちゃんに酷いことするやつはこの燕人張飛が許さないのだーーーーーー!!!」

 

桃香「もう止めてください!!!あの時はしょうがなかったんです!!!ご主人様は盗賊さんを斬りすぎて正気を失ってしまっていたんです!!!」

 

町人1「よかった〜〜〜」

 

町人2「劉備様が来てくださった!」

 

町の人達はこれで一刀が助かると思っていたが

 

町人3「・・・・・それがどうした?」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

この蜀の三大将軍や王を前にしてもこの町人は退かなかった

 

愛紗「!!?」

 

町人3「賊を討っていた?正気を失った?それならば何をしても許されるというのか?」

 

星「・・・・・・・・・・」

 

町人3「伝説の山賊狩り?英雄王?天の御遣い?そんなもの関係あるか!!」

 

鈴々「・・・・・・・・・・」

 

町人3「ワシはこやつを殺しせがれの敵を討つ!!ワシが望むのはそれだけじゃ!!!」

 

桃香「駄目だよ!!そんなことしても誰も喜ばない!!またあの乱世が来ちゃうかもしれないんだよ!!」

 

町人3「なら何故!!ワシのせがれは!!あんなむごい死に方をしたーーーーーーーー!!!?」

 

桃香「!!??」

 

町人は涙を流しながら叫ぶ町人に桃香は驚く

 

町人3「ワシのせがれは、上半身と下半身が泣き分かれして帰ってきたんじゃ!!!」

 

愛紗「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

町人3「あんな!!あんな卑劣で人間離れした殺し方が人に出来るわけがない!!!こやつは・・・・・こやつは人間じゃないんじゃーーーーーーー!!!!」

 

鈴々「・・・・・・・・・・」

 

町人3「だからワシには!!この化け物を殺し!!せがれの無念を晴らす権利がある!!!」

 

星「・・・・・・・・・・」

 

もはや支離滅裂な町人に三人の将軍も黙り込むしかなかった

 

町人3「どけ!!!ワシはこやつを殺すんじゃーーーーーーーーー!!!!」

 

愛紗「っ!!!?止めろーーーーーーーー!!!!」

 

落とした短剣を拾い、再び一刀に襲い掛かろうとする町人の前に愛紗が立塞がる

 

 

 

 

 

 

その時

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!!!!!??????」

 

この人とは思えない声に成都にいる人間全てが反応する

 

一同がその声がした方向を向くと

 

「うわあああああああああああああ!!!出たーーーーーーーーーーー!!!!」

 

「悪龍だーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

「きゃあーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」

 

「助けてーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

一同が向いた空には、伝説上の生き物である龍がけたたましく吼えていた

 

成都の城下町は混乱に落ちていく

 

一刀「な!!?なんだありゃあ!!!?」

 

一刀も驚きまくっていた

 

空想の中の生き物が現実に出てくれば、いくら一刀でもぶったまげるに決まっている

 

一刀「おい星!!何だあれは!!?」

 

星「龍です!!」

 

一刀「それは見て解るさ!!俺が聞いているのはそういうことじゃない!!」

 

愛紗「あれは!!最近蜀全体を荒らしている悪龍です!!」

 

一刀「いや、そういうことじゃなくてだな・・・・・」

 

鈴々「鈴々達も何度もやっつけにいってるけど!!みんな失敗しているのだ!!」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

一刀が聞きたいのは、どうしてあんなものが居るのかなんだが、こんな世界なのだ、何がいたって不思議じゃない

 

華琳「ちょっと!!?なんだかこっちに来ていない!!?」

 

雪蓮「流石の私もあんなの相手にできないわよ!!」

 

月「へう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!大きいです〜〜〜〜〜!!」

 

詠「いくらなんでもあれはないでしょ!!!」

 

みい「みぎゃ〜〜〜〜〜〜〜!!!ヴリトラにゃ〜〜〜〜〜!!!逃げるにゃ〜〜〜〜〜!!!」

 

一刀「・・・・・俺が行く!!」

 

桃香「そんな!!?何言ってるの!!?ご主人様!!?」

 

愛紗「いくらご主人様でもあれの相手はできません!!!」

 

星「そうです!!それに今の主は丸腰です!!素手で何ができるというんですか!!?」

 

鈴々「そうなのだ!!」

 

一刀「それじゃどうするんだ!!?このままだと成都はあいつに滅ぼされるぞ!!」

 

「・・・・・・・・・・」

 

一刀「凪!!沙和!!真桜!!徐栄!!張済!!お前達は住民を避難させるんだ!!!」

 

凪「そんな!!?隊長!!わたしも共に行きます!!」

 

一刀「凪はあいつを相手にするにはまだ早い!!」

 

恋「ご主人様!恋も行く!」

 

一刀「恋も駄目だ!!方天画戟じゃあいつは倒せない!!金剛刀が無いんじゃどうにもならない!!」

 

龍「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 

そうしている間にも、龍はこちらに近づいてきていた

 

一刀「とにかく!!みんなはここに居てくれ!!俺が何とかする!!」

 

時雨「そんな!!?旦那様!!旦那様ーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

時雨の叫びも今の一刀には届かない

 

一刀は縮地法で逃げ惑う住民の間をすり抜けて行った

 

桂花「とにかく!!今はあいつに任せるしかないわ!!!」

 

華琳「そうね!!一刀を信じましょう!!みなは住民の避難を優先的に行いなさい!!!」

 

春蘭「はっ!!」

 

秋蘭「わかりました!!」

 

雪蓮「みなも協力しなさい!!!」

 

思春「はっ!!」

 

明命「はいっ!!」

 

美羽「怖いのじゃ〜〜〜!七乃〜〜〜〜!」

 

七乃「わたしも怖いです〜〜〜〜!」

 

彩「美羽様!!七乃!!しっかり!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

龍は、雄叫びを上げながら成都に真っ直ぐに向かっていた

 

その途中で

 

龍「ガ!!??」

 

一刀「・・・・・よう、トカゲ」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

龍は、平地の中の岩山の天辺に立っている一刀の殺気に反応した

 

一刀「全長約70メートル、胴体の幅は3メートル、頭の大きさは5メートル・・・・・ってところか」

 

龍「グルルルルルルルルルルルルルルル・・・・・」

 

一刀「さて、武器無しでどこまでいけるかな・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃香「ご主人様、大丈夫かなぁ」

 

華琳「今回ばかりは、一刀を信じるしかないでしょ」

 

雪蓮「一刀でも駄目なら、もはや諦めるしかないでしょ」

 

凪「一刀様・・・・・どうかご無事で・・・・・」

 

恋「・・・・・ご主人様・・・・・」

 

一同は、成都の城下町の城壁から戦いを見守っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「・・・・・・・・・・」

 

雛罌粟「・・・・・・・・・・」

 

柊と雛罌粟は近くの森から一刀と龍の睨み合いを見ていた

 

その手には忠久と金剛刀が握られている

 

柊「本当にあんなのの相手なんてできるのかしら?」

 

雛罌粟「正直信じられないよ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「まずは小手調べだ」

 

ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

 

次の瞬間、一刀から膨大な氣が溢れ出す

 

柊「な!!!???」

 

雛罌粟「うそ!!!???」

 

二人も一刀の氣を目の当たりにした

 

その量と質は、自分達が試合をした時のそれとは桁が違っていた

 

柊「・・・・・一割どころか、その十分の一だったんじゃないの!?」

 

雛罌粟「信じられない・・・・・」

 

自分達の常識の遥か上を行く氣力に二人は目を皿にしていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「はあっっっ!!!」

 

掌に氣を集中し龍に向かってぶっぱなす

 

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!

 

氣弾は龍に直撃し、もくもくと白煙を生み出す

 

龍「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

一刀「っ!!・・・・・やっぱりこんな程度じゃ駄目か」

 

龍には傷一つ無かった

 

龍「ギャシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

一刀「っ!!??」

 

龍は、そのまま一刀に向かって真っ直ぐに突っ込んできた

 

一刀「くっ!!」

 

ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

 

一刀はそれをかわすが、一刀が乗っていた岩山は粉々に砕けた

 

一刀「巨体のわりにかなり俊敏だな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朱里「それにしても、本当に大丈夫なんでしょうか、ご主人様は・・・・・」

 

雛里「いくらなんでも無茶が過ぎると思いますぅ〜〜」

 

冥琳「だが、数を集めれば何とかなるような相手ではない」

 

穏「そうですよ〜、軍略が通用しない相手にわたし達軍師はなにもできませんよ〜」

 

亜莎「・・・・・・・・・・」

 

桂花「規格外のやつには、同じ規格外を当てるしかないわ」

 

風「お兄さん〜〜〜・・・・・」

 

稟「・・・・・一刀殿・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「はあああああああああ!!!」

 

ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

 

更に氣を高める一刀

 

龍「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

それを見た龍は、再び一刀に突っ込む

 

一刀「ふっ!!」

 

その突撃をかわし、龍の胴体に喰らいつく一刀

 

一刀「はあっ!!!」

 

ヅガンッッッ!!!

 

龍「ッ?」

 

思い切り威力の乗せた一撃を龍に見舞う

 

しかし、龍にとってそれは蚊に刺された程度である

 

龍「シャアアア!!」

 

一刀「うおっ!!?」

 

ドゴオオオオオオオオオオオオン!!!

 

鬱陶しく感じ、龍は一刀を地面に叩きつける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桃香「ああ!!ご主人様!!」

 

愛紗「くっ!ご主人様!!」

 

凪「大丈夫です!一刀様はあれくらいでは死にません!」

 

沙和「そうかもしれないけど、このままだと拙いと思うの〜〜〜」

 

真桜「せやな、せめて武器があれば何とかなるのに・・・・・」

 

天和「一刀〜〜〜〜〜〜」

 

地和「大丈夫よね、一刀・・・・・」

 

人和「・・・・・一刀さん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「痛って〜〜〜〜・・・・・生きが良いなぁ・・・・・」

 

龍「グルルルルルルルルルルル!!」

 

一刀「(それにしたってどうするんだ?はっきり言ってここまでとは思っても見なかった・・・・・やっぱり武器なしってのが大きいな)」

 

龍「・・・・・フシュ〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

一刀「?・・・・・なんだ?」

 

突然龍の口から上がる煙

 

一刀「っ!!?まさか!!?」

 

そのまさかである

 

龍がその巨大な口を開けた瞬間

 

ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

 

辺りが一面紅の世界に変わった

 

一刀「くっ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「ちょっと!!?今のまともに喰らったことない!!?」

 

雛罌粟「そんな・・・・・北郷さん!!」

 

龍「フシュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

炎を吐き終わり、龍は一刀を見据える

 

ドロリ

 

龍の吐いた炎により、地面は溶けていた

 

これほどの炎を受けて立っていられる人間などいるはずがない

 

だが

 

龍「ギッ!!?」

 

柊「え!!?」

 

雛罌粟「そんな!!?」

 

一刀は、無傷のままそこに立っていた

 

しかも、一刀を中心に半径5メートル程が溶かされずにいたのだ

 

柊「あれは、わたし達と試合をした時のやつね・・・・・」

 

雛罌粟「・・・・・本当に、全然本気じゃなかったんだ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

凪「あれが、本当の嶽歩です」

 

悠「凄いもんだなぁ、龍の火炎を完全に防ぎやがった」

 

凪「はい、おまけに嶽歩は氣の幅を広げれば自分を中心に全てを守れるらしいです」

 

悠「つまり、使いようによっては隊全体を守る壁にもなるってことか」

 

凪「その通りです」

 

思春「・・・・・・・・・・」

 

祭「これが、本物の氣の使い手か・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「くっ!こんなことまでできるのかよ」

 

凪の言葉とは裏腹に、一刀は焦っていた

 

一刀「(この炎は、かわしきるか、嶽歩じゃないかぎり防ぎきれないぞ)」

 

龍の炎に対しての対応策が殆どないことに一刀は表情を険しくする

 

龍「フシュ〜〜〜〜〜〜〜」

 

一刀「くっ!?またか!?」

 

また龍の口から煙が上がる

 

ゴワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

 

そして、世界は再び赤く染まる

 

一刀「はっ!!」

 

龍「ガッ!?」

 

一刀は物凄い跳躍力で、その炎を避けた

 

柊「え!?」

 

雛罌粟「うそ!?飛んでる!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翠「ええええ!!?」

 

蒲公英「ご主人様が飛んでいる!!?」

 

凪「飛んでるんじゃありませんよ、跳ねているだけです」

 

葵「それにしたって、あの跳躍力は異常だぞ!」

 

凪「あれが、縮地法酉の型、蔦歩です」

 

葵「干支の十二の型の一つか・・・・」

 

凪「はい、蔦歩は自分の足に氣を集中させる事によって、推進力を格段に上げる歩法です」

 

葵「そうか、だから一刀は狛煉無しで三国をあれだけ短い期間で行き来できたんだな」

 

凪「そうですね、話に聞けば蔦歩を極めた者は、一足飛びで山さえ越えることが出来ると言われているらしいですし」

 

翠「なにぃ〜〜〜〜〜〜!?」

 

蒲公英「規格外もいいところだよぉ〜〜〜」

 

葵「あいつには馬はいらないんじゃないか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「はあっ!!」

 

ドゴン!!

 

龍「ガッ!?」

 

蔦歩で火炎をかわし、そのまま攻撃に転じた一刀であったが、どんなに力を加えても焼け石に水であった

 

一刀「くそっ!ちまちまやっていたらジリ貧だ、そのうちガス欠になっちまうな」

 

フワッ!トッ!

 

縮地法申の型、苑歩で着地し一刀は決意した

 

一刀「すぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・回天丹田・・・・・」

 

ゴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

 

一刀から羽のような氣の粒子が撒き散らされる

 

柊「えええええええええ!!!!??」

 

雛罌粟「そそそそそそんなのありぃ!!!!??」

 

今までよりも遥かに強い氣に二人は驚愕を通り越していた

 

柊「・・・・・なんて綺麗なんだろう////////」

 

雛罌粟「・・・・・まるで飛天様みたい////////」

 

舞い落ちる羽に二人は魅入っていた

 

しかし

 

柊「でも・・・・・なんだか・・・・・」

 

雛罌粟「うん・・・・・この黒い羽が・・・・・なんだか悲しいね・・・・・」

 

白い羽の中に混じっている黒い羽に、二人はこみ上げてくる悲壮感を拭えなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霞「あかん!!一刀!!それだけは駄目や!!」

 

雫「一刀様!!お止め下さい!!」

 

菖蒲「一刀様!!!」

 

華佗「大丈夫だ!!心配ない!!」

 

零「どういうことなの!!?あれは命削りの技なんでしょ!!?」

 

華佗「今の一刀なら、一日に2回くらいなら耐えられる!!」

 

音々音「そういう問題じゃないのです!!」

 

華佗「それじゃあどうするんだ!!?このままいけばジリ貧だ!!ならば早い段階で切り札を使った方がいい!!一刀もそう判断したんだ!!」

 

音々音「むむむう〜〜〜〜〜・・・・・」

 

恋「大丈夫・・・・・恋達にできること・・・・・ご主人様を信じる事だけ・・・・・」

 

華佗「そうだ・・・・・俺達には一刀を信じる事しかできないんだ・・・・・」

 

零「ご主人様ぁ・・・・・」

 

雫「一刀様ぁ・・・・・・」

 

菖蒲「どうか・・・・・ご無事に・・・・・」

 

百合「一刀君〜〜〜」

 

一刀が戦っているというのに祈る事しかできない

 

雫達はそんな自分が憎らしかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華佗「(本当は、一日に一回が限界なんだけどな・・・・・・一刀、なんとかこの一回で決めてくれ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「はああああああああああああ!!!はっっっっっ!!!!」

 

ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!

 

龍「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

回天丹田の状態での蔦歩で、そのまま龍に向かって突撃する一刀

 

龍は、この一撃で地面に叩きつけられた

 

しかし

 

一刀「ぐあっっつ!!!」

 

一刀の拳が悲鳴をあげる

 

一刀「くっ!何て硬い鱗だ!これじゃあ攻撃するこっちが先にいっちまう!」

 

龍「グルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

一刀「あ〜〜〜あ、怒らせてしまったみたいだなぁ・・・・・」

 

物凄い形相で一刀を睨む龍

 

雛罌粟「っ!柊ちゃん!もう限界!」

 

柊「分かってるわ!・・・・・北郷さん!!」

 

一刀「っ!!?姜維!!?馬謖!!?」

 

柊「これを!!」

 

雛罌粟「受け取ってください!!」

 

柊は金剛刀を、雛罌粟は忠久を一刀に向けて投げた

 

龍「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

だが、それを許す龍じゃない

 

ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

 

柊「え?」

 

雛罌粟「ああ・・・・・」

 

龍の吐く炎が自分達に迫ってくる

 

そのあまりの迫力に、二人は目を閉じる事しかできなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「(ああ・・・・・死ぬのってこんな感じなのかな)」

 

雛罌粟「(なんだか、暖かいな)」

 

全てを包み込む自愛に満ちた感覚に二人は自然と身を任せる

 

???「二人とも、目を開けろ」

 

柊「え?」

 

雛罌粟「これは・・・・・」

 

突然の自分達を呼ぶ声に二人は目を開ける

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柊「・・・・・///////////」

 

雛罌粟「・・・・・////////」

 

そこには忠久を腰に差し、金剛刀を背負った一刀が自分達を抱き抱えていた

 

回天丹田の状態での嶽歩は龍の火炎の完全に消し去っていた

 

一刀「ありがとう二人とも・・・・・危ないから下がっていてくれ」

 

柊「あ・・・・・はい////////」

 

雛罌粟「分かりました////////」

 

そして、二人は一刀の後ろに移動する

 

龍「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

一刀「まったく、少しは落ち着けよ、このトカゲが」

 

シュキン!

 

封を解き、一刀は忠久を抜く

 

柊「あれが、天の御遣いの武器////////」

 

雛罌粟「なんて綺麗なの////////」

 

二人とも忠久の美しさに魅了されていた

 

一刀「一気にいくか」

 

先ほどの攻撃で右の拳は使えないため、左で忠久を構え右手を鍔に持っていく

 

そして

 

一刀「はぁ〜〜〜〜〜〜・・・・・天地陰陽・・・・・」

 

ブワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

 

柊「・・・・・凄い・・・・・」

 

雛罌粟「・・・・・・・・・・・・・・・」(パクパク)

 

かつて泰山で恋と死闘を繰り広げた時に使った技

 

回天丹田の力がそのまま忠久に移っていく

 

一刀「つあっ!!!」

 

坐者亜亜亜嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼庵!!!!!

 

龍「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

天地陰陽の氣の斬撃は、龍をいとも簡単に吹っ飛ばした

 

柊「・・・・・・・・・・」(ぽか〜〜〜〜〜〜〜ん)

 

雛罌粟「・・・・・・・・・・」(ぼけ〜〜〜〜〜〜)

 

もはや驚くのもばかばかしくなった二人であった

 

龍「シャギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

一刀「まったく、苦しいなら苦しいで大人しくしろよ」

 

ダッ!

 

柊「え?」

 

雛罌粟「どういう意味なの?」

 

二人の疑問の言葉に答える前に一刀は龍に向かって駆け出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朱里「はわわ!!?柊ちゃん!!?」

 

雛里「あわわ!!?雛罌粟ちゃんまで!!?」

 

白蓮「あいつら!?今一刀の武器を渡さなかったか!!?」

 

愛紗「そうか〜〜〜〜、あやつらがご主人様の武器を〜〜〜〜」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

桔梗「あやつらには帰ってきたら罰を与えねばなるまい」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

焔耶「はい、いくらなんでも度が過ぎます」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

桃香「でもでも♪これで何とかなるかもしれないよ♪」

 

星「そう上手く行くでしょうか・・・・・」

 

鈴々「心配なのだ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀「はあっ!!!」

 

婆車亜亜亜嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼亜亜亜嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼亜亜亜庵!!!

 

坐紗亜嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼庵!!!

 

龍「シャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

一刀「っ!!?やっぱり俊敏だな」

 

慣れてきたのか、龍は氣の斬撃を避け始めた

 

一刀「(そろそろ天地陰陽も切れるころだな)」

 

技の残り時間が迫り、一刀はそのまま龍に突撃して行った

 

龍「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

一刀が突撃してきたのを見て、龍は全身を振り回し寄せ付けないようにする

 

一刀「はっ!!」

 

しかし、一刀はそれを難なく避けて龍の上を取る

 

一刀「つあっ!!!」

 

そして、真上から背中目掛けて忠久を突き下ろす

 

ガキイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!!

 

一刀「ぐっ!!?」

 

天地陰陽の状態での突き、これでも龍の鱗は突き通せなかった

 

龍「ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

 

一刀「うおっと!!?」

 

龍は一刀を振り払い、間合いを取ろうとする

 

一刀「っ!・・・・・これは、忠久じゃ駄目だな・・・・・」

 

チン  スラ〜〜〜〜〜ン

 

忠久を治め、金剛刀を抜く一刀

 

一刀「それにしても、これも何かの因果かな?鬼が龍を切り倒すために鍛えた剣で実際に龍を斬るなんてな」

 

ブオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

 

そして、再び一刀は全身に氣を纏い龍に突撃する

 

龍「フシュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 

ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

 

またしても龍は一刀に向けて火炎を吐く

 

一刀「芸が無いぜ」

 

その火炎を一刀は難なくかわし、懐に飛び込んだ

 

ザギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

 

龍「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 

今度は雄叫びではなく叫び声だった

 

一刀「おいおい!?本当にこの剣って龍を斬るために作られたのか!?」

 

忠久ではどんなに頑張っても斬れなかった鱗が、龍滅金剛刀によってあっけなく両断された事に一刀は驚いた

 

龍滅金剛刀には龍の青い血がべったりと付く

 

一刀「・・・・・とにかく、これで何とかなるな・・・・・はあぁぁぁあああああああああああああああああ!!!!」

 

龍「ギャシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、二刻後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍「フシュ〜〜〜〜〜、フシュ〜〜〜〜〜〜」

 

一刀「はぁ〜〜はぁ〜〜はぁ〜〜はぁ〜〜・・・・・はぁ〜〜はぁ〜〜はぁ〜〜はぁ〜〜はぁ〜〜」

 

平野には傷だらけになり横たわる龍と、満身創痍の一刀が仰向けに倒れていた

 

一刀「はぁはぁ・・・・・ったく・・・・・はぁはぁ・・・・・ようやく・・・・・大人しくなったか・・・・・」

 

一刀は何とか起き上がり、傷だらけの龍に寄り添った

 

一刀「・・・・・まったく、お前も不器用のやつだなぁ・・・・・苦しいならそう言えよ・・・・・」

 

そう言いながら、一刀は懐から針とかつて雫に切ってもらった自分の髪を取り出した

 

龍「フシュ〜〜〜〜〜〜、フシュ〜〜〜〜〜〜」

 

一刀「今、治してやるからな・・・・・それにしても、これだけの巨体だと普通に氣を全開にした程度じゃ足りないかもしれないな・・・・・」

 

普通の人間なら充分に事足りるが、龍を治すとなると莫大な氣が必要となる

 

一刀「よし・・・・・回天丹田・・・・・・」

 

一刀から羽のような氣の粒子が放出される

 

そして

 

一刀「はぁぁぁぁぁあああああああああ!!!我が身、我が鍼と一つとなり!一鍼同体!全力全快!必察必治癒!病魔覆滅!」

 

 

一刀の持つ針と髪が眩い光を放つ

 

そして

 

一刀「賦相成・五斗米道おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

ぴしゃごろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!

 

辺りは光に包まれ、大量の羽のような氣の粒子が舞いに舞った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛紗「ご主人様!!ご主人様!!」

 

朱里「柊ちゃん!!雛罌粟ちゃん!!」

 

柊「朱里様!!雛里様!!」

 

雛罌粟「北郷さんが、目を様覚まさないんです!」

 

桃香「そんな!!?ご主人様!!起きて!!ご主人様!!」

 

戦いの終わりを見計らって、一同は一刀の元に駆けつけた

 

そこには、満身創痍で前のめりの倒れている一刀が居た

 

鈴々「お兄ちゃん!!」

 

星「主!!」

 

朱里「ご主人様!!」

 

雛里「ご主人様ぁ、目を開けてくださいぃ」

 

桔梗「お館様!!」

 

焔耶「おい!!しっかりしろ!!お館!!」

 

一刀「ぅぅ・・・・ぁぁ・・・・」

 

雫「一刀様!?一刀様!!」

 

零「ご主人様!!」

 

恋「ご主人様!」

 

一刀「ああ・・・・・聞こえてるよ・・・・」

 

時雨「よかった、旦那様、よかったぁ」

 

時雨はぽろぽろと涙を流し、一刀に抱きついた

 

華琳「それにしても、大したものね一刀は」

 

雪蓮「ええ♪まさか龍を追い払ってしまうなんて、私の想像を超えていたわ♪」

 

小蓮「流石♪シャオが選んだお婿さんだね〜〜♪」

 

蓮華「それにしても一刀、さっきの悪龍はどうなったの?」

 

純夏「そうよ!なんだか飛んでいってしまったけど!止めを刺しきれなかったの!?」

 

一刀「違うんだ・・・・・あいつは悪龍でもなんでもない」

 

焔耶「?・・・・・どういうことだ?」

 

一刀「あいつは、食あたりで暴れていただけなんだ」

 

愛紗「・・・・・は?」

 

一刀「つまり、あいつは腹痛が酷くて暴れていただけなんだよ」

 

華佗「そうか、だから一刀は最後に五斗米道(ゴットヴェイドー)を使ったんだな」

 

一刀「そういうことだ・・・・・華佗は、気付いていなかったのか?」

 

華佗「気付かなかった、俺もまだまだ修行不足だな・・・・・それにしても、この髪はなんだ?」

 

一刀「こいつは、俺が独自に開発した五斗米道だ、自分の体の一部を代用して、五斗米道の力を底上げするんだ」

 

悠「はぁ〜〜〜〜・・・・・龍を倒し、かつ救った男かぁ」

 

風「今回の戦いは、伝説になりそうですね〜」

 

葵「お前は俺の想像を超えたやつだったか・・・・・ますます翠をおまえの嫁に貰って貰わないのいけなくなったな♪」

 

翠「かかかか母さん!!みんなの前でそんなこと言うなよ!!/////////////」

 

蒲公英「それじゃあ、みんなの前じゃなければいいんだ〜〜〜♪」

 

翠「そういうことを言ってるんじゃない!!//////////////」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、一刀は愛紗と星に肩を貸され成都に帰還した

 

すると

 

 

 

 

 

 

 

 

町人1「北郷様ーーーーーーーーーーー!!!ありがとーーーーーーーーーーーーー!!!!」

 

町娘1「きゃーーーーーー!!!北郷様ーーーーーーーー!!!わたしと結婚してーーーーーーーーーー!!!」

 

町人2「あなた様はまさに英雄王です!!!北郷様ーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

町娘2「素敵ですーーーーーーーーーー!!!北郷様ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 

この有様である

 

一刀「あ・・・・・あははははは・・・・・」

 

街の通りは完全な人だかりができていて、通る事ができなかった

 

愛紗「おい!!!おまえ達!!!ご主人様はお疲れなんだ!!!道を開けろ!!!」

 

愛紗の激昂でも民達は道を開けなかった

 

そして

 

子供「北郷様!」

 

一刀「ん?」

 

突然一人の子供が一刀の前に出てきた

 

その様子に、なぜか自然とその場に静寂が訪れる

 

子供「ボク!きっと北郷様みたいになる!悪い奴らをやっつけて、みんなを助けるんだ!」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

一刀は愛紗と星から離れ、その子供の目線と同じ高になるように膝を付いた

 

そして、子供の肩を掴み言った

 

一刀「〜〜〜〜〜っ・・・・・止めとけ、俺のようには絶対になるな」

 

子供「え?」

 

桃香「ご主人様!?」

 

一刀「俺は、伝説の山賊狩りだなんていわれているけど、結局そんなものは紛い物なんだ」

 

子供「・・・・・・・・・・」

 

一刀「本当の意味で人を助けたいと思うなら、医者にでもなるんだ」

 

子供「・・・・・うん♪ボクお医者さんになる♪」

 

一刀「よし、間違っても、俺のようには絶対になるなよ」

 

子供「・・・・・はい♪」

 

一刀の言ったことを理解したのかしていないのかは分からないが、子供は元気な返事をして去っていった

 

町人3「・・・・・・・・・・」

 

そこに、さっき一刀を刺そうとした町人が現れた

 

愛紗「貴様!!よくものこのこと「愛紗!いいんだ!」・・・・・ご主人様ぁ」

 

一刀「・・・・・申し訳ありませんが、あなたのお名前を教えていただけないでしょうか?」

 

町人3「・・・・・韓禅・・・・・蹴浪・・・・・」

 

一刀「韓禅さん・・・・・息子さんを斬ってしまった事・・・・・本当に申し訳ありません」

 

一刀はその場で深々と頭を下げた

 

韓禅「・・・・・・・・・・・」

 

一刀「自分は、今まで散々賊を斬りここまで来ました・・・・・」

 

韓禅「わ!ワシはそんなことで怒っているのではない!ワシのせがれを殺したことを怒っているのじゃ!」

 

一刀「そのことも含めて全部です」

 

韓禅「・・・・・・・・・・」

 

韓禅からしてみれば信じられない事だった

 

たったさっきこの成都を救った大英雄が自分に向かって頭を下げ自分の息子を斬ったどころか、賊を斬った事も謝っているなど

 

一刀「自分はきっと、この先ろくな死に方はしないでしょう、人殺しにはお似合いのくたばり方が待っていると思います」

 

韓禅「・・・・・・・・・・」

 

一刀「それまで自分は、この国のためにできることをやっていこうと思います・・・・・許してくれなんて言いません、自分を憎んでくれてかまいません、それくらいのことを自分はしてきたんですから・・・・・いつか自分が死んで、そこで会うことがありましたら、地獄でも煉獄でも好きなところに叩き落としていただいてかまいません」

 

韓禅「・・・・・・・・・・」

 

一刀「・・・・・では・・・・・」

 

一刀は、最後にまた深々と頭を下げ成都城へと向かった

 

韓禅「・・・・・待て!いや!待って下され!」

 

一刀「?」

 

韓禅「ワシは、あなた様を許しますじゃ!」

 

一刀「・・・・・韓禅さん・・・・・」

 

韓禅「あなた様は、この国に必要なお人ですじゃ!ですから!・・・・・今までの数々の無礼!まことに申し訳ないですじゃ!!」

 

韓禅は地べたに土下座して一刀に謝った

 

一刀「・・・・・韓禅さん、頭を上げてください、自分は天の御遣いなんて言われていますけど、なんてことないただの人間なんです」

 

韓禅「・・・・・北郷様・・・・・」

 

一刀「もう、お互いに謝り合うのは止めましょう、自分はあなたの息子さんを斬ったことを生涯かけて償います」

 

町人4「・・・・・北郷様!!!」

 

町人5「わたし達にも謝らせてください!!!」

 

一刀「・・・・・・・・・・」

 

二人の町人が韓禅の両脇に土下座してきた

 

町人4「ここまで慈悲深い北郷様にあのような仕打ちをしてしまい、まことに申し訳ありませんでした!!!」

 

町人5「この場で首を刎ねていただいてかまいません!!!本当に申し訳ありませんでした!!!」

 

一刀「・・・・・もういいんです、自分も今まであまりにも多くの人を手に掛けてきました、こんな自分が皆さんから謝辞を受ける資格なんてないんです」

 

町人4「そんな・・・・・賊を討つことは悪い事でも何でもありません!!」

 

町人5「そうです!!北郷様が気に掛けることではありません!!」

 

一刀「賊であろうと命は命です、自分が彼らを断罪する資格なんてないんです・・・・・ですから、自分は賊や皆さんの息子さんの命を奪ってしまった償いをします、その結果がどんなものであろうと受け入れます・・・・・お二人も自分を責めないで下さい、自分は皆さんの事を許しますから」

 

町人4「うううう・・・・・北郷様ぁ・・・・・」

 

町人5「申し訳ありません、申し訳ありません・・・・・北郷様ぁ・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、今回の龍退治は大陸全土にて伝説の戦いとして語り継がれる事となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、玉座の間

 

 

 

愛紗「・・・・・さて、何か申し開きはあるか?柊、雛罌粟」

 

柊「何もありません」

 

雛罌粟「同じく」

 

杏奈「桃香様、此度の二人の不始末はわたくしにも責がございます」

 

杏奈は、軍師の顔になって桃香の進言した

 

桃香「え!?なんで杏奈ちゃんに責があるの!?」

 

杏奈「わたくしは、この二人が北郷様の武器を盗んだことを知っていました」

 

桃香「え!?」

 

愛紗「なんだと!?」

 

杏奈「ですから、二人と一緒にこの首を刎ねてくれてかまいません」

 

桃香「・・・・・・・・・・」

 

愛紗「そうか・・・・・では「待った!愛紗!」・・・・・ご主人様、これは我が国でけじめをつけなければならない事です、どうか口を挟まないでいただきたい」

 

一刀「そうもいかない、俺はこの二人が俺の武器を盗んだ事を知っていたからな」

 

紫苑「え!?知っていて黙っていたんですか!?」

 

一刀「ああ・・・・・だから、この三人に罰を与えるなら俺も受けないといけないんだ」

 

桃香「そんな・・・・・」

 

一刀「だから・・・・・この三人が首を刎ねられるなら俺も一緒に刎ねてくれ」

 

星「主・・・・・」

 

桃香「ねえ朱里ちゃん雛里ちゃん、何とかならないの?」

 

朱里「・・・・・・・・・・」

 

雛里「・・・・・・・・・・」

 

蜀の二大軍師は困り果てていた

 

法令に従えば、この三人は間違いなく極刑である

 

しかし、そこに一刀までもが絡んでくると決断できない

 

冥琳「・・・・・では、こういうのはどうだろうか?」

 

朱里「冥琳さん?」

 

冥琳「この三人は生涯をかけて蜀、または一刀に仕えて此度の汚名を返上する事を誓う、その誓いを破ることがあればその時こそ首を刎ねる・・・・・これでどうだ?」

 

朱里「・・・・・では、今回の一番の被害者であるご主人様が決定してください」

 

一刀「言わずもがな・・・・・けど、俺は別にそんなことを誓ってくれなくてもいいんだけどな」

 

愛紗「それではこちらの立つ瀬がありません!」

 

一刀「なら、それでいいよ」

 

桃香「・・・・・それじゃあ、柊ちゃん、雛罌粟ちゃん、杏奈ちゃん・・・・・これからは、国のためにより一層尽力する事、いいね」

 

柊「はい!この姜維!北郷一刀様の為に一生を捧げて見せます!!」

 

雛罌粟「はい!この身をご主人様の御為に!!」

 

杏奈「法正孝直は、全てをご主人様に授けます」

 

桃香「うんうん♪・・・・・て・・・・・ええ!!?」

 

一刀「はぁっ!?」

 

柊「一様〜〜〜〜♪♪」

 

雛罌粟「ご主人様♪わたしの事は雛って呼んでください♪」

 

杏奈「わたしのことはぁ、杏奈とお呼びくださいぃ♪」

 

むぎゅううううううううううううううううううううううううううううううう

 

一刀「(うおおおおおおい!!?だからなんで胸を押し付けるんだ〜〜〜〜〜!!?)」

 

桃香「ちょっと!?三人とも!!?」

 

愛紗「おい!?ご主人様に抱きつくなど!?なんて羨ましいんだ!?//////」

 

紫苑「愛紗ちゃん♪本音が駄々漏れよ♪」

 

鈴々「鈴々も〜〜〜♪」

 

星「主ぃ〜〜〜〜♪」

 

白蓮「本当に一刀って、誰からも好かれるんだなぁ」

 

桔梗「はっはっはっはっは♪流石お館様よのう♪」

 

焔耶「お館!!いったいどれだけ女を侍らせれば気が済むんだ!!?」

 

一刀「そんな事言われたって・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

呉、魏、天角の将達からの嫉妬のオーラを一身に受ける一刀の姿があった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、夜

 

 

 

 

一刀「どうだ・・・・・華佗・・・・・」

 

華佗「・・・・・どう言ったらいいか・・・・・」

 

一刀は、華佗の部屋にて診察を受けていた

 

一刀「かまわない、率直に行ってくれ・・・・・俺は、あと何年生きられる?」

 

華佗「・・・・・・・・・・・」

 

どうにも言葉が発せられない

 

しかし、華佗は無理やり搾り出すように答える

 

華佗「・・・・・やってしまったな、一刀・・・・・残りの寿命は・・・・・五年か・・・・・それ以下だ・・・・・」

 

一刀「・・・・・・そうか・・・・・・まあ、俺もあんなのが出てくるとは思わなかったからな、いくらなんでも予想の斜め上をいっていたよ」

 

華佗「・・・・・一刀・・・・・何故あの時回天丹田を使った・・・・・」

 

一刀「・・・・・龍を助けるためには、あれしかなかったからな」

 

華佗「それにしたって、なにもそこまでする事はないだろう!?」

 

一刀「・・・・・そうだよな」

 

華佗「おまえには、これからいくらでも出来る事があるんだ!・・・・・なのに・・・・・どうしてお前は・・・・・こんな人ができないことを・・・・・平気でできるんだ・・・・・」

 

華佗は、泣いていた

 

それは本物の、友を思う涙だった

 

一刀「泣かないでくれ、華佗・・・・・前にも言っただろう、俺は自分にできることは全てやると・・・・・だから、華佗が気に病む事じゃない・・・・・どの道俺は、余命いくばくもないんだ」

 

華佗「一刀・・・・・うううう・・・・・一刀ぉ・・・・・俺はどうしたらいい・・・・・俺はお前を・・・・・救えないのか・・・・・」

 

一刀「・・・・・華佗・・・・・医者の仕事はなんだ?」

 

華佗「・・・・・それは・・・・・患者を・・・・・治すことだ・・・・・」

 

一刀「そうだ・・・・・医者の仕事は患者を治す事であって、死ななくする事じゃない」

 

華佗「(・・・・・なんてこった、まさか俺が一刀に諭されるとはな)」

 

一刀「それにしても、結構色んなものが揃ったな」

 

華佗「ん・・・・・ああ・・・・・鱗やら血やら角やら、龍が沢山の材料を落としていってくれたからな」

 

一刀「これで、また多くの人を助けられるな」

 

華佗「・・・・・自分が情けない・・・・・これだけの材料を揃えておきながら、一刀の寿命を延ばす薬を創ることはできないんだからな」

 

一刀「気にするな・・・・・それじゃあ俺は部屋に帰るよ」

 

華佗「・・・・・おやすみ、一刀」

 

一刀「おやすみ、華佗」

 

そして、一刀は華佗の部屋を退出した

 

その後暫く、華佗の部屋からはすすり泣きが聞こえていたという

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                 残された時間は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                                  五年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうもseigouです

 

ようやく更新できました

 

キャラが増えると本当に書きにくいです

 

さあ、迫る落日

 

一刀は、恋姫達を幸せにすることができるのか?

 

最後までお付き合い下さい

 

では・・・・・待て!!次回!!

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いきなり規格外が登場!!?




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コメント
この状況で正直に言えばあの3人顔面紫だよなぁ…言うに言えなくもなったですね…(はこざき(仮))
5年・・か・・。一刀の子供は、物心ついたときには父親が死んでいるんだな。・・わかっていたとは言え、悲しすぎるな・・・。(風見海斗)
短命すぎる。もはや後光輝いてんじゃないの(ボブ)
あと5年、長いようで短い時間ですね。 本人だけは納得していても、周りは絶対納得できない状態ですね。 この一刀は最初から無茶しすぎ!さてこれから何が出来るのか?(きたさん)
途中で龍が帰ってきて一刀の寿命をのばしてくれんかのう・・・(萌香)
助けた龍がシェン○ンならどんな願いもかなえてくれるはず。願いはただ一つ「一刀に天寿を全うさせてくれ〜!」(アロンアルファ)
5年て・・・・・・だれかなんとかして><(RevolutionT1115)
まあ・・・残り5年(?)恨み引きずられるのもたまった物ではないですし 恐らく今回の一件で寿命が縮んだ事は決して口外しないでしょうし 早世を喜ぶ・・・管理者コンビ位ですかねw(村主7)
華陀何とかしてくれ〜お前ならできるはずだ><(TK)
氷屋さんへ、誤字指摘ありがとうございます(Seigou)
う〜ん…龍が出たってことは、萌将伝みたいに龍の皮で水着作って、水着イベントでもあるのかな?そうだったら見てみたいです!!(←自重) あと一刀の寿命が…後五年…誰か助けてあげて!!(闇熊)
…三国一の名医たる華陀にも、肯定派管理者たる化物二匹でさえ、一刀の縮んだ寿命を延ばす術は無い…。…俺に思い付くのは精々、今回登場した龍が再登場して、恩返しする展開になる事を祈るだけだ。龍と一刀は激闘を繰り広げたが、一刀が施したのはあくまで治療。…悪龍では無いのなら、恩に着てくれる可能性があるかも?(クラスター・ジャドウ)
…嘗て殺した者達の遺族の恨みを一身に受け、暴れていた龍を追い払い、更に寿命が縮まった一刀。…しかし、一刀の残り寿命の事を遺族が知る事態になったら、きっと一刀をリンチした嘗ての自分達を呪うんだろうな。…それでも尚、一刀の早世を喜ぶ奴が居たら、ソイツの精神構造は最早人間じゃないだろう。(クラスター・ジャドウ)
華陀はつらいだろうな。一刀だから死ぬ時は笑って死ぬんだろうな(VVV計画の被験者)
誤字報告〜、時雨「とにかく、こうしてわたくしが次女として(以下略w)侍女ですね、いつ娘になった!と思わず突っ込んでしまったw(氷屋)
なんと言う超展開まさか龍が出てくるとはwwそれはさて置き一刀の寿命がまた減ってしまった!この先どうなるのか凄く気になる!(タケダム)
ヤベェよヤベェよ。ドキドキとワクワクの狭間に居る自分が憎らしいよww(IFZ)
さらに半分か・・・・・やべー・・・・それでもやはり現れないか化m・・・基漢女(黄昏☆ハリマエ)
結局みんな口だけなんだよな。痛い思いしてんのはいつも一人だけ。(gotou)
華陀5年あるんだ何とかしてください。お願いします。(ryu)
物を盗んだりそれを咎めなかったり、オリキャラ3人は好きになれないなぁ。うん。一刀も自分が傷付いたらどうなるか解って上でやられっぱなしだったんだろうけど、寿命が少ないなら関係を持った人達の事を優先してほしかったけど無理かぁ。(readman )
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