真・恋姫無双〜軍神VS覇王〜運命の分岐点〜 |
今作の主な登場人物
孫権勢力(のちの呉)
・周瑜 真名:冥琳(めいりん)
今作の主人公。
孫権軍(のちの呉)の大都督となり、曹操軍と戦うのだが同盟として来た諸葛亮に……。
・北郷 真名(?)
周瑜の夫。
周瑜の補佐役の一人で彼女のお世話係をし、話術・交渉術を得意とする。
・呂蒙 真名:亞莎(あーしぇ)
周瑜の補佐役の一人。
呉の軍師である周瑜と北郷に見込まれ、軍師として期待されている。人と上手くコミュニケーションを取る事が苦手で臆病になりがち。鋭い眼光で人々を威圧などするが穏やかな性格の持ち主。
・孫権 真名:蓮華(れんふぁ)
先代の王である姉の孫策が死んだため、その座を継ぎ王となる。覇王として天下統一を目指した姉とは違い、江東の国内と人民を豊かにすることを目指し、無駄に争うことを避けている。そのため此度の曹操との戦いに迷いを生じる。
・周瑜部下
甘寧、黄蓋、周泰
劉備勢力(のちの蜀)
・諸葛亮 真名:朱里(しゅり)
蜀の天才軍師。
若くして多くの戦を経験し「伏竜」と称されるまでの大軍師に成長するが、焦ったり困ったりするとカミカミ口調になってしまう。その口癖と容姿から多くの者から「はわわ軍師」「ちびっこ軍師」と呼ばれ、気に病んでいるのだが……?
後漢・曹操勢力(のちの魏)
・曹操 真名:華琳(かりん)
魏の若き王。
天下統一に向けて天命を見出し覇道を進み、武芸に長け政にも秀でた文武両道の少女。それ以外にも文化・芸術・料理などあらゆることにおいて類稀なる才能を持っている完璧超人。誇り高く他人の妬みなどに動じることは無いが、美しい者には目が無い。冷徹そうに見えるが、実は家臣達には情け深い。だが、基本的に自分にも他人にも厳しい性格のため、失敗した場合には家臣といえども容赦ない罰を下すこともある。少し前までは男性には興味がなかったが、一刀に出会い人となりを知るようになってから、少しずつ変わっている。
・?? 真名:一刀(かずと)
曹操の夫。
曹操の補佐役の一人で、話術・交渉術を得意とする。また夏侯惇、夏侯淵、賈駆、張遼、郭嘉、程c、楽進、李典、于禁の複数の女性達の夫でもある。
第一話
『劉備の使者』
孫策が死んでから、実権が孫権へと移って間もない頃、曹操から書状がきた。
『我に降伏して、共に劉備を倒そう。もし、抗うならば百万の兵を引き連れて江東を攻める』
その書状の前に江東の文官、武官達は大いにもめた。
「曹操に降伏すれば、民も我も助かる! 降伏しよう」
「何を言っている!? 曹操の行いは以前の董卓よりも悪政だ。それにこの江東は先代方々が代々守って来た地だ。それをどうして他人に渡さなければいけない!」
「民を思えば、戦わないこそが正しい!」
「どうかな? 文官様達はみんな自分が大事だからこその意見だど思うが?」
「何だと!? 貴様ら武官は戦でしか政治ができないからそういう考え方に至るのか!?」
「何!?」
二つの幹部は会話が徐々にエスカレート、話題とは関係ない方向へと話を続けていく。
「いい加減にしろ貴様ら! これ以上私の前で口論するなら処罰を下すぞっ!」
やがて、業を煮やした孫権はそれらを黙らせ、最終判断は自分で決めるのだと言ってその場を終わらせた。
だけど孫権の内心では、曹操と戦うべきだと決心しているのに周りの江東に住む民達が犠牲になることを恐れていた。そのために、どうしても決断を下すことができない。
「こんな時、雪蓮姉さまなら……」
迷いの影響か亡き姉、孫策を思い返す。
「………ううん」
しかし、すぐさま記憶を消すかのように首を横に振って我に返った。
「雪蓮姉さまはいない。私が全部決めて、全部責任を取らないといけないのだから。雪蓮姉さまならどうするかではなく、私……蓮華ならどうするかなのよ」
ぐっと拳を握り決意を決めようとする。だけどやはり民の安全を考えるとこの判断でいいのか揺らいでしまう。
「蓮華様」
そこへ一人の文官が現れた。
「劉備軍の軍師、諸葛亮をお連れしました」
「諸葛亮だと? あの有名な……」
「はい」
「一体誰の命令で動いた北郷。私はそのような命令を言った覚えはない」
「自分の独断ですが……それは孫権様が一番望まれていることでは?」
「………」
孫権は沈黙した。
実は戦うと決意したのはいいものの曹操のことをあまり知らなかった。どんなを戦いをするのかどんな性格なのかを詳しくは知らない。だから本心でいえばその情報を持っている関係者を連れてきてくれたたことはとても喜ばしいもの。
だが……。
「ならば諸葛亮殿には降伏を唱える文官達を説得してもらおう。もしも説得できたら会うことにする」
「………御意」
何事も建前と説得は必要なものだ。
――――――※※※――――――――※※※――――――――※※※―――――――――※※※――――――――※※※―――――――――※※※――
その夜、とある屋敷に客人が現れた。
「お帰りなさい冥琳」
その屋敷を守る夫、北郷は賊狩りから帰ってきた妻である周瑜を出迎えた。
「ただいま北郷。……何か変わったことはない?」
互いに抱き合い再開を喜ぶのもつかの間、すぐに仕事の話題へと移る。
「実は冥琳に会いたいという少女を連れてきたんだ」
「少女……子供か?」
「見た目や歳は俺とさほど変わらない。けど相手は伏竜と呼ばれているあの諸葛孔明なんだ」
「ほぉ………」
周瑜の目が鋭く光り、笑みを浮かべる。
「その名の通りすごいよ彼女は。戦争を反対していた文官達を黙らせて、戦争させる意思へと持ち込んだから」
「………そうか。で、その諸葛亮はどこかな」
キョロキョロと辺りを見回すがどこにもいない。
「………いるよ。冥琳の下」
「何?」
北郷の言われた場所に目を向けると今にも泣きそうな少女がそこに立っていた。
「くすん……もう慣れました」
「……いや、申し訳ない、諸葛亮殿」
周瑜は素直に謝罪した。
第二話へ続く……
説明 | ||
ストーリー 三国時代の中国。漢の丞相の曹操(のちの魏の礎を築いた)は、北部を平定した後、南部も制圧するために兵を進める。その目的は、天下統一に邪魔な劉備・孫権の抹殺。荊州にいた劉備軍は南下して軍を立て直そうとするが、途中の当陽県長坂にて追いつかれ敗走。 夏口へ逃げた劉備は、部下の諸葛亮の提案で孔明を孫権(のちに呉を建国)のもとへ派遣した。孔明は孫権の総司令である周瑜と共に曹操と戦う同盟を結ぶ。 ……しかし、次第に周瑜は本当の『敵』は諸葛亮ではと思い始める。 |
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コメント | ||
どうやって説得したのか、その台詞を是非書いて欲しいです(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ) 朱里可愛いよ、朱里可愛いよw(アロンアルファ) 雛里で同じパターンがもう一度できて二度美味しい!(通り(ry の七篠権兵衛) ぶははww最初のシリアス空気のまま読み進めてたらラストwww(峠崎丈二) 最初から居たのにまったく気づかれなかった朱里哀れwww(氷屋) |
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