ゆけむり旅情・きのこ温泉郷の謎 #5 違和感のある文面と発言
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<解答部分>

 

遺言(暗号解析後)

 

温泉郷の皆、これまでよく頑張ってくれた。その最後の感謝の意を表す意味で、以下に示すとおりに、私の財産を分与する。

 

但し、以下の内容を完全に説明でき理解した者が現れるまでは、私の遺産には一切、公私共に手を着けてはならないものとする。

 

きのこ温泉郷 領主    咲音 望日郎

 

内容

 

いつもは右から左へ眺めていたが、今日は、左から右へ大地を眺めてみる。“花 又や 朝 変わらん”

いつもは上から下に目線を動かすが、今日は下から上へ空を見上げてみる。“青い上”だ

 

整数で割り切れない 端数分は 切り捨てて計算する

 

我が孫 メイコに 三分の一

 

ルカさんに 六分の一

 

リンさんに 九分の一

 

九分の一を 他の巡咲庵の皆で 均等に分ける

 

九分の一を 中華料理屋 大三軒へ 寄付する

 

以下の店に 十八分の一ずつ 寄付する

 

休憩所 とおね

 

土産物屋 ある

 

ゲーム屋 はくらく

 

残った端数は 募金箱に 入れよ

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<ゆけむり旅情・きのこ温泉郷の謎 第5話 違和感のある文面と発言>

 

(2日目・夜・ミクの部屋)

 

ミクは学歩が用意した軽食をツマミながら、解析した文面を含めた、遺言全体を読んでいた。

 

ミク:パクっ、ミクミクミク、ごくん。あー、天むす美味しー! 王道の“エビ天”と“茄子天”が入っているのね。ご飯にも胡麻塩が混ぜてあるし、海苔はお寿司屋さんが使っている寿司用の海苔と見た!

 

ミク:パクパクっ、ミクミクミクミクっ、ごくん。このサンドイッチもいいパン使っているわね。国産小麦粉製と見た! 挟んであるハムも鹿児島黒豚が素材のモノかな。レタスはここの高原産、マーガリンとマヨネーズはベニバナ産の“良いモノ”を使っているみたいね

 

ミクはお腹がすいて、頭も疲れていたのか、夕食をペロリと平らげてしまった。

 

ミク:ミクミクミクぅ! あー! 美味しかった! さーて、この“訳有りそう”な文面の“おかしい点”をメモに箇条書きにするかしらね。残念だけど、“記者の目”は誤魔化せないのよ、ミクぅ

 

ミクは遺言の文面の隣にメモを置き、クルリと鉛筆を1回転させた。

 

ミク:まず第一に、明らかにおかしいのは、暗号文にしているにもかかわらず、『財産分与の方法』に偏りが無い事ね。孫のメイコさんに1/3、親戚のルカさんとリンさんに1/6と1/9、何故かレンさんがその他に入っているけど、レンさんも含めた他のスタッフも1/9を均等分けするから“入らない”事じゃない。ミクっ

 

ミク:そして、『温泉郷の皆、これまでよく頑張ってくれた。その最後の感謝の意を表す意味で、』の文面の通り、温泉街の一部の店になるけど、“施設への寄付”まで行っているのよね。大三軒へ1/9。これはさっきのレンさんの言葉通り、この温泉郷の人たちが愛用しているお店だから多いのね。他の3軒には1/18ずつ。これだって、大三軒の半分ずつになるけど、元の遺産の金額が高ければかなりの額になるわ、ミクミク

 

ミクは箇条書きだが、気になった点をメモにさらさら書いていった。

 

ミク:ミク〜。やっぱり『難問にして、解けるまでお預け状態、にする』意味がないわ。こんな普通の内容なんて、普通に書いて遺産相続すればいいだけのことだし・・・ミクミク

 

ミクは頭をひねった。

 

ミク:ミクぅ・・・やっぱり“何かこの遺言には謎がある”としか思えないのよね・・・。

 

プルルル

 

電話が鳴ったので、ミクは受話器を取った。

 

ミク:はい、なんでしょうか?

メイコ:ミクさん、普通のお風呂だけは沸かしておきました。露天風呂には入れませんが、大浴場には入れますのでどうぞご利用くださいませ

ミク:ありがとうございます。これから入りますね

 

ガチャ

 

ミク:ミクぅ〜、お風呂でも入って考えてみようっと

 

ミクは用意して浴場に向かった。

 

***

 

(女風呂)

 

ミクは頭に畳んだタオルを乗っけて、湯船に浸かっていた。

 

ミク:ミクぅ〜、生き返るわね〜。しかし・・・私一人と従業員さんだけだと思うけど、お風呂沸かしてくれたんだ。ありがたい事ね

 

だが、ミクの頭の中には、どうしても“遺言の謎”が走り回っていた。腑に落ちないのである。

 

ミク:ミクぅ・・・・なんで“普通の内容なのに暗号にした”んだろう?。確かに“遺言の内容を明らかにする事”だけしか依頼されてないけど、この普通すぎる内容のまま発表して、それで終わって帰るのって、なんか引っかかるのよね・・・・

 

ミクはお風呂の端に手を起き、顎を置いて、ちょっと思案を巡らした。

 

ミク:やっぱり1日くらい、発表を遅らせても良いわよね・・・あの人のあの言葉、ちょっと気になるのよね。“本当に”そうなのか、明日、ここの人とか温泉街の人の関係者に聞いてみようっと

 

ざばぁ・・・・・とてとてとて・・・・

 

ミクは風呂から上がった。

 

(売店)

 

ミク:ミクぅ! フルーツ牛乳売ってんだ! 懐かしー! すいませーーーん! フルーツ牛乳、1本下さいなー!

 

ミクは買った後、左手を腰に置き、蓋を開けたフルーツ牛乳の瓶を右手に持ち、少し上を向いて一気に“おっさん飲み”をした。

 

ゴクゴクゴク

 

ミク:ぷはぁ〜! ミクミクミクぅ! 旨い! 最高! こーの一杯のために、生きてるって感じよね!

 

(ミクの部屋)

 

ミク:さーて、明日は“聞き込み”ね。もう寝ようっと

 

パチッ

 

ミクは疲れていたのか、すぐに寝てしまった。

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(3日目・ミクの部屋・朝)

 

ミク:ふぁぁぁぁぁあ。よく寝た。今日は聞き込みね。ご飯食べたら、早速、足使って回らなくちゃ! ミクミク!

 

トントン

 

メイコ:おはようございます。簡単では御座いますが、朝ご飯をご用意いたしました。そちらにお膳をお持ちしても宜しいでしょうか?

ミク:はい! お願いします

メイコ:では失礼いたします

 

メイコは部屋に入り、簡単な食事が盛られたお膳をテーブルに用意した。

 

メイコ:ご飯、生卵、焼き海苔、お新香、山菜漬け、となります。臨時休業中なので簡単になってしまいました。申し訳ありません

ミク:いえいえいえ、とんでもないです! ここの山菜漬けだけで、ご飯3杯行けます!

メイコ:(くすっ)ありがとうございます。では、私はこれで失礼いたします

 

ミク:あ、メイコさん、ちょっと1つ訊いてもよろしいですか?

メイコ:? あ、はい、なんでございましょうか?

ミク:あの、例の件なんですが、今、解いている最中なんですけど、あの、この温泉郷で、特に珍しい“花”、それも“朝”に関係するようなものってあるんでしょうか?

メイコ:あの遺言の箇所ですか。温泉郷内限定ですが、関係者は皆知っておりますのでわかります。ただ、例の文章のちゃんと日本語になっている所だけになりますけど。ええと、確か、“花 又や 朝 変わらん”でしたね。残念ながら、朝や花に関する特別なモノは、この温泉郷にはないですね

ミク:あ、いえ、ありがとうございました!

メイコ:では、私はこれで

 

メイコは退室した。

 

ミク:(やっぱり関係者は知っているわよね・・)

 

ミクは既に解いているにもかかわらず、昨日、レンに訊いたことと同じ事をメイコに訊いたのだった。

 

『本当に関係者は、あの遺言状の文の一部でもちゃんと覚えているのか?』

 

少なくてもレンとメイコは覚えていた。

 

ミク:ミクぅ〜。まぁいいや、ご飯食べて出かけよ。いったっだっきまーす!

 

パクパクパクパクパク

 

食後、支度をして、ミクは部屋を出た。

 

(売店前)

 

ミク:あ、リンさんとルカさん、おはよう御座います!

リン、ルカ:(軽くお辞儀をして)おはよう御座います

ミク:あの、お忙しいところすみませんが、1つだけお訊きしても宜しいですか?

リン:はい、なんでございましょう?

 

ミク:あの、例の件なんですが、これからヒントでも掴もうと思って出かけるんですけど、あの、この温泉郷で、特に珍しい“花”、それも“朝”に関係するようなものってあるんでしょうか?

リン:? 朝に・・・花ですか・・・? なにかあの件と関係あるのでしょうか?

ルカ:すみません。お恥ずかしいながら、私たち関係者なのにあの件については、探偵さんやミクさんのような外部の方の力を頼ってばかりで、中の文章のこと、全然覚えていないんです

リン:恥ずかしながら、私もそうなんです

 

ミク:(あれ?)

 

ルカ:あの、もしお困りでしたら、こちらから他の人にお訊きいたしましょうか?

ミク:あ! いえ、いいです。私も記者ですから、自分の足で情報は稼ぎますので! この件はちゃんと解明してからご報告します。それでは、出かけてきますね

リン、ルカ:お役に立てず、申し訳ありませんでした。お気をつけて行ってらっしゃいませ

 

ミクは早速温泉街に出かけた。

 

ミク:(この違和感・・・・やっぱり、この一件、なにか深い謎があるわ!)

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(土産物屋“亜瑠”(アル))

 

ミク:すいませ〜ん!

アル:あれま、ミクさん! おはよう! 随分早いね!

ミク:記者に朝も夜もないですから

アル:は!は!は! こりゃおじさん一本取られたわ! ってもおじさんも朝早くから店開けているんだけどね。で、なにか見ていく?

ミク:おみやげは後で拝見させていただきます。例の件で、ちょっとお訊きしたいことがありましてお伺い致しました

アル:お! 謎の解明の事? いいよ、なんでも訊いてよ

ミク:今、ヒントを集めているんですが、この温泉郷で、特に珍しい“花”、それも“朝”に関係するようなものってあるんでしょうか? 遺言状の文の中にワードがあったので、それで訊いているんですけど

アル:??? え!? そんな文、あったっけ!? って、おじさん、全然、あの文章、覚えてないんだよね〜、ははは。関係者失格だよね

ミク:あの、ここの街の人って、あの文章の事、覚えているモノなのでしょうか?

アル:う〜ん、関係者以外は少なくとも、“全く知らない”、から訊いてもダメだろうね。でもって、おじさんみたいに、“関係者”、なのに『覚えていない』人、多いんじゃないかな?

ミク:宿以外の街の関係者って、どなたですか?

アル:ああ、関係者? 休憩所“透音”のミリアムと、射的&コリントゲーム屋“迫楽”のレオンと、大三軒のアンとプリマとローラ・・・・だけかな。あ! 今、地図書いてあげるよ!

 

アルは大きめの紙に簡単な地図を書いて、それぞれの場所に印を付けた。

 

アル:場所はここだよ。

ミク:ありがとうございます! あ、えっと・・・・・・、この“LUKAちゃん人形 喫茶店LEOのウェイトレス着せ替えセット”っての1つ頂きます!

アル:あ、それ、土産物っていうか、女の子のおもちゃなんだけど、いい?

ミク:はい!

アル:じゃ、800円ね

ミク:はい、これ

アル:ありがとうございます! また来てね〜!

 

ミク:(絶対おかしい! あの解明した文章に書いてあった、他のお店も当たってみよう。もし記者の感が当たっているなら・・・・)

 

(休憩所“透音”(とおね))

 

ミリアム:あら、ミクさんいらっしゃい。ゆっくりしていってね。これ、お茶とお菓子ね。無料よ

ミク:あのミリアムさん、ちょっとお訊きしても宜しいですか?

ミリアム:はぁ、なんでしょう?

ミク:今、解明するための情報を集めているんですが、この温泉郷で、珍しい“花”、それも“朝”に関係するようなものってあるんですか? 遺言状に関係する文章があったので、ヒントを見つけているんです

ミリアム:???? ごめんなさいね、私も関係者なんだけど、情けないながら人任せで、内容、全然覚えていないの

 

ミク:(やっぱり)

 

ミリアム:他にはなにか?

ミク:あ、有り難う御座いました・・・えっと、この“カムイがくぽのレンキ刀ちゃんばらセット”っての頂いていきますね

ミリアム:あ、それですか? 男の子用のおもちゃセットなんですけど、宜しいですか?

ミク:はい。いい記念になりますので

ミリアム:はぁ。えっと、600円になります

ミク:はい、これ

ミリアム:はい、確かに。お買いあげ有り難う御座います! また立ち寄って下さいね。美味しいお茶をご用意してお待ちしております

 

ミク:(これは、もう、確信に近いわね・・・・)

 

(射的&コリントゲーム屋“迫楽”(はくらく))

 

レオン:お! ミクさん! 射的やってってよ〜! 楽しいよ!

ミク:ちょっと例の件でお訊きしたい事があるので、それが終わったら遊ばせていただきますね

レオン:はいよ! で、訊きたい事って?

ミク:例の文章を解明しているんですが、色々情報を集めたくて。文中にあった、“花”とか“朝”に関係するようなものって、この温泉郷に何かありますか?

レオン:え?・・・なんだっけ、それ? そんな言葉、あったっけ? ってか、へへへ、俺、あの件の関係者なんだけどさ、ぜーーーーーんぜん、内容、覚えてないんだよね。ごめんね

ミク:いえ、それも大事な情報なので。どうも有り難う御座います! じゃあ、約束通り、射的1回やらせていただきますね

レオン:お! やってくれる? じゃあ、これ、空気銃と弾3つね。コルクを先に詰めて、欲しい商品に狙いを定めて、引き金を引く! 当たって倒れれば、その商品、あげるよ。1回200円

ミク:じゃあ、これ

レオン:まいど! じゃあ、どうぞ! よ〜く狙ってね

ミク:(もう、あの赤い人形でいいや)

 

パン!

 

一発目はハズレだった。

 

パン!

 

2発目は人形の顔の横をかすめた。

 

レオン:惜しかったね! あと1発! 頑張って!

 

パン!!!!

 

3発目は見事、おでこに命中し、人形は倒れた!

 

レオン:大当たり〜! はい! 景品の、大人気の“め〜こ人形”、あげるよ!

 

め〜こ人形:(いたかったのだ・・・・・)

 

ミクはめ〜こ人形を鞄に押し込み、大三軒に向かった

 

ミク:(もう、確定に近い・・・・)

 

(大三軒)

 

アン:あら、ミクさん! いらっしゃい!

ローラ:はい、これお冷やです

プリマ:今日は何食べる?

 

ミク:食べる前に3人にちょっと訊きたいことがあるんだけど。あ、でも、先にメニュー頼んで置いた方がいいわね。えっと、ワンパターンで悪いけど、ネギラーメン1つ!

プリマ:了解〜! 店長! オーダーです! ネギラーメン1つ!

店長:わかったアル!

アン:で、私たちになにか?

 

ミク:今、例の件の関係者に、例の文章の事で色々訊いているんです。情報が欲しいので。えっと、文中にあった“花”とか“朝”とかに何か思い当たることありますか?

アン:あ、ごめーん! 私たち関係者なんだけど、全然あの文章、覚えてないの。ね、プリマ、ローラ?

プリマ:はい、さっぱり覚えてませーん!

ローラ:右に同じくです

アン:ごめんなさいね、全然お役に立てなくて

ミク:いえいえ、いきなりですみませんでした

 

店長:はい! 出来たアル! 持ってってアル!

アン:は〜い!

 

アンは出来立てのネギラーメンをミクのテーブルに持っていった。

 

アン:はい、ネギラーメンです

ミク:じゃあ、ラーメン、食べさせて貰いますね。頂きます! ズゾゾゾゾゾゾッゾゾゾゾゾッゾゾ・・・・ゴクン。ご馳走様でした。これお勘定ね。じゃあ

 

ミクは急ぎ足で店を出て宿に向かった。

 

アン:ま、まいどありがとうございました・・・・・・

プリマ:凄いわね・・・・たったの10秒・・・・・・

ローラ:ミクさん、これ系でTVに出たら、絶対売れっ子だと思いますわ

店長:凄いアル・・・中国雑伎団もびっくりアル・・・

 

(巡咲庵・玄関)

 

学歩:あれ? ミクさん、お早いお帰りですね

カイト:凄い汗ですね、なにか冷たいモノでもご用意しましょうか?

ミク:あ、いえ、そうだ! 今、例の件で情報を集めているんですけど、お二人さんも関係者でしたよね?

学歩:はい、二人ともそうです

カイト:訊きたいことって何でしょうか?

ミク:あの遺言の文中にあった“花”とか“朝”とかに関係する温泉郷で有名なものって何かありますか?

学歩:申し訳ありません。私たち関係者でも、文章が意味不明だったので、外部からの方に任せっきりにしてしまって・・・

カイト:私たち、既にあの文章、覚えていないのです

 

ミク:あの、ここの宿の関係者って、メイコさん、ルカさん、リンさん、レンさん、学歩さん、カイトさんだけですよね

学歩:はい、そうなりますね。他の従業員は全然知らないと思います

カイト:まぁ関係者でも覚えていないと思いますよ。もう、初めの頃から探偵さんとかを頼ってますからね。今回は記者として初めてミクさんが加わってますけど

学歩:すいません。お役に立てなくて

ミク:いえいえ、お忙しい中、突然で申し訳ありませんでした

 

学歩:あ、今日の夕食ですが、一応今日までが『臨時休業』扱いとなっておりますので、また“軽食”しかご用意できないんですが、いかが致しましょうか?

ミク:あの、この温泉郷って、夜の時間、食べ物屋さんは営業しているのでしょうか?

カイト:はい、午後8:00位までは営業してますよ。あと“コンビニ”は、駅前に1つだけあります。ここからだと片道徒歩で45分くらいかかります

ミク:わかりました。あの件で忙しいので・・・・そうですね、早めの時間に、たまにはミリアムさんの所で食べようかな

学歩:休憩所なら、簡単なものなら出してくれますよ。ミリアムさんも話好きだし

 

ミク:ありがとうございました・・・・・・あ! そうだ! レンさんいらっしゃいますか?

カイト:レンですか? 確かスタッフルームで経理作業をしていると思いますが

ミク:例の件の情報を色々訊きたいので、すみませんが、私の宿泊部屋に来ていただけるように頼んでいただけますか?

カイト:かしこまりました、これから私たちも戻りますので、伝えておきます

ミク:私もこれから直で部屋に戻りますので、お仕事のキリが良い時でも、すぐにいらっしゃっても大丈夫ですので

カイト:わかりました。では、頑張ってくださいませ!

学歩:あ、今日も大浴場だけですがお風呂に入れますので、どうぞご利用下さいませ

ミク:わかりました。ありがとうございます

 

(午後1:00付近・ミクの部屋)

 

ミク:ミクミク・・・・もうあのことは、“確定”、でいいわ。レンさんに訊かなくてはいけない。“本当のこと”を

 

(続く)

 

***

 

CAST

 

<雑誌“ゆけむり”編集部>

温泉雑誌の記者・初音ミク(ミク):初音ミク

 

<温泉宿“巡咲庵”(じゅんしょうあん>

大女将・咲音 女威子(メイコ):MEIKO

女将・巡音 瑠香(ルカ):巡音ルカ

若女将・鏡音 鈴(リン):鏡音リン

板長・神威 学歩(がくぽ):神威がくぽ

経理担当・鏡音 蓮(レン):鏡音レン

パティシエ・工藤 海斗(カイト):KAITO

その他のスタッフ:全部、はちゅねさん

 

<きのこ温泉郷>

休憩所“透音”の主・透音ミリアム(ミリアム):MIRIAM

土産物屋“亜瑠”の主人・大場 亜瑠(アル):BIG・AL

射的&コリントゲーム屋“迫楽”の主・迫楽レオン(レオン):LEON

中華料理屋“大三軒”の3人娘・赤の服アン、緑の服プリマ、白の服ローラ:Sweet・Ann、Prima、LOLA

説明
○ボーカロイド小説シリーズ第3作目の” ゆけむり旅情・きのこ温泉郷の謎“シリーズの第5話です。
☆本編の謎の解明編の続きです
○雑誌記者ミクが取材で訪れた温泉郷で起こる謎解きミステリー!
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タグ
Vocaloid ボカロ小説 初音ミク 鏡音リン 鏡音レン 巡音ルカ KAITO MEIKO 神威がくぽ 海外組 

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