超電磁砲と幻想殺し |
超電磁砲と幻想殺し
『プロローグ
〜とある街の風紀委員(ジャッジメント)〜』
ここは学園都市と呼ばれる街
総人口230万人が住まう巨大研究施設である
東京都の一部を再開発したこの街では人々は多くのことを学んでいる
特に超能力は科学的に証明された超常現象として、定着しており人々はこの街に集まり能力開発にいそしんでいる
レベル0(無能力者)であっても、長年の努力の末能力を必ず開花させる
そして、その頂点に立つのは8人の『超能力者(レベル5)』と呼ばれる人々である
第1〜8位まで存在する『超能力者(レベル5)』はその順位ごとに強いとされている
この物語は、学園都市第3位のとある少女の物語である
学園都市のとある町
一人の少女が全速力で男達を追っていた
「ジャッジメントですの!お待ちなさい!!」
小学生ぐらいのツインテールの少女だった
彼女はスカートとパーカーを身につけ、腕にはジャッジメントの腕章をつけていた
追われていた男たちはついに袋小路追いつめられてしまう
「ちくしょう!このガキィ!!!」
「こうなったら、やっちまいましょうぜ!」
「おらおら!!」
数名の不良たちがパイプや鉄棒を持ち、少女に殴りかかる
少女はそれを華麗にかわして一人目を大腿に装着した鉄剣で拘束した
「わたくし…こう見えてもレベル3ですのよ。」
少女はゆっくりと男たちに迫る
「び、びびんな!俺たちだって能力者だぁ!!!」
リーダー格の男は鉄パイプを持ち彼女に殴りかかる
ガン!
しかし、それは無駄だった。
少女は瞬間的にテレポートを使い、男の魔の手を逃れる
鉄パイプは地面にめり込んで止まり男の腕には反動が帰ってきた
そのため、男はパイプをとり落してしまう
「いてぇ!」
そのすきをついて少女は飛び蹴りをくらわせる
「やぁあ!!!」
「ぐわぁ!!」っとお約束の叫び声をあげながら、男は吹き飛ばされた
「甘いですわね?」
そう言いながら少女はツインテールをかき上げる
「後ろが…」
しかし、うずくまっていた男が顔を上げながら叫んだ
「え!?」
「ガラ空きだぜ!!!!」
少女の身体を電撃が襲う
「あぁあああ!!!!!」
その場に倒れ伏す少女にじりじりと男たちがにじり寄る
「(か、体が動きませんの…
このままでは、やられる!!)」
男たちは能力を開放し、少女をいたぶらんと歩を進める。
「さっきは、よくもやってくれたな!!」
一斉に飛び掛かった
「く…」
「やめろよ…」
路地裏に声が響く
「誰だ!!」
男たちは声のした方を向く
そこには、一人の少年がたっていた
これといって特別かっこいいというわけでもない、普通の少年が…
「だれだ!?テメェ!!」
「通りすがりのレベル0でせう…
とにかく…その子から離れてくれないかな?」
「あぁん!!」
男たちは少年を睨みつける
「今日、俺補修でさぁ〜
しかも、さっきまで…
だから、お前らのように女の子に寄ってたかろうとする連中見てると胸くそわるくなるんですよ。」
「て、てめぇ!
レベル0のくせに調子こきやがって!俺はレベル2だぞぉ!」
男の手から炎が放たれた
「あ、危ないですわ!!」
白井の叫びがこだまする
「ひゃはははは!!真っ黒焦げになりやがれ!!」
少年に迫る炎
しかし、「子供だましだな…」
少年はそうつぶやくと、ゆっくりとした動作で右手を振り払う
すると、ガラスの割れる音がこだまして、男の炎がかき消されてしまった
少年は呆気にとられる男に近づき懐からスタンガンを取り出す
「寝てろ!」
バリィ!!
鋭い音と共に男は叫び声をあげ気絶させられた
「護身用のスタンガンだ。
威力は気絶程度に抑えてあるから安心しろ。
さて、次はだれだ?」
「だ、だったら、コイツでどうだ!!」
別の男が手に氷の塊を作って投げ飛ばしてきた
「ふん…」
再び少年の右手がふるわれる
氷の塊はもとから何もなかったかのように消えていた
「(またですの!?
いったい、あの力は!?)」
少年は男の脇腹に近づきスタンガンで気絶させる
「はい、寝てなさい!」
バリィ!!
鋭い音と共に男は叫び声をあげ気絶させられた
すでに一人となった不良にはまだ余裕があった
「やるじゃねえか、クソガキ!
だが、俺様はレベル4だぜぇえええ!!!!」
男が手をかざすとその手から剣のように電気が集まる
「電気使い…か。
電気の具現・固定化をするなんて大したもんだ。」
少年は感心するように呑気につぶやく
「(な!?)
何をしておられるんですの!?早くお逃げくださいな!!」
白井は少年に向かって叫ぶ
しかし、少年は動かない
「ビビって動けねぇのか!?
あぁ!!クソガキ!!!!!」
男は電気の剣を振りかざし、少年に襲いかかる
しかし、少年は右手をかざすのみ
「おいおい。ここで逃げたら自分で自分が許せなくなるんだよ。
こいつは俺の我儘。たんなる偽善だ。
お前は、その偽善に巻き込まれただけだ!!」
右腕から得体のしれない力が開放され光の矢となり、男の剣を飲み込んだ
瞬時に男の剣は消え去り、男も茫然と立ち尽くした。
「お前がどう動こうとするかなんて…お見通しなんだよ。」
男は恐怖に顔をゆがめる。
「あぁぁぁ…す、すみませんでしたぁ…」
少年は先ほど少女の使っていた手錠で男を拘束し、事件は解決した
「大丈夫かい?」
少年は懐にスタンガンを収めながら少女に手を差し伸べる
「え、えぇ…。」
白井は少年に手を取られ立ち上がらせられた
「しっかし、びっくりしたよ。
普段は通らない道を歩いてたら女の子が襲われているんだからな。
それはそうと…けがはないか?」
「はいですの。
それと、事件解決へのご協力感謝いたしますわ。」
「いえいえ。
君みたいな小さい子でも立派なジャッジメントをしているなんて、お兄さんは感動ですよ。」
少年は少女の服に付いたほこりを払いながら言った
「あ、あの!あなたも、ジャッジメントですの?」
「いやいや…ただのレベル0。通りすがりの無能力者の中学生ですよ…っと。」
「それでは…今の力は?」
少年は苦笑いしながら続けた
「あぁ〜れね…。えぇ〜っと、なんだ。
あんまし詮索せんでもらえると、お兄さんはうれしいんですが?」
そう言いながらほこりを払ってやる。
「わかりました。貴方はここに来なかった…ですわ」
「ありがとう。ごめんな」
作業を終えた少年は鞄を拾い上げ肩に担ぐ
「んじゃ!俺は帰るよ。
スキルアウトとかにはあんまし関わりたくないしね。」
事情聴取面倒だし…っとつぶやきながら少年は去ろうとする。
「あ、あのぉ!!」
白井はなぜだか彼を引きとめた
それはなぜだろうか…彼女にも分らない。
「わ、わたくし…白井黒子と申します!あ、貴方は!?」
少年は立ち止まってから、こちらを振り向いた
「中3のレベル0(無能力者)だ。
縁があったらまたな、白井ちゃん。」
顔に笑みを浮かべて去って行った。
「はい…先輩///」
事件を解決したのは白井黒子ということになっているが、いつもの彼女のやり方ではない
しかし、肝心の犯人の男たちは恐怖のあまり口を閉ざし続けたため真相はやみのなか…
そして、1年がたち…白井黒子は常盤台中学に入学していた
そこで彼女は出会った…この物語の主人公(ヒロイン)レベル5 第3位 御坂美琴と…
常盤台学生寮 とある部屋
「っと、まぁこのような次第ですわ。
まぁ、今となっては相手の顔も覚えておりませんけど
名前は…お聞きできませんでしたわ」
白井黒子は初春飾利、佐天涙子、御坂美琴に自分の初恋話を話していた
「なんだか…王子様って感じですね〜」
「でも初春…スタンガンはどうかと思うわよ」
「へぇ〜黒子にもそんなことがあったんだ。」
コメント上記より順に初春飾利、佐天涙子、御坂美琴である。
「でもぉ…お姉さまぁ〜ん!!!!
今の黒子には貴方様しか見えませんのぉ〜!!!」
白井は今日も今日とて御坂お姉さまに抱きついた
「ちょ、ちょっと!黒子!!離れなさいよ!!」
「あぁ〜そうやって黒子を避けようとなさる。
でも、でも分りますのよ!!お姉さまぁ〜恥ずかしがらずに、いざ!!黒子と愛をはぐくみましょ・・・・!!!!」
バリバリ!!という音と共に床に倒れ伏す白井の顔は光悦の表情だった
「もぉ〜!相変わらずべたべたひっつかないでよ…
はぁ〜なんでこの子がルームメイトになったんだろう。
不幸だわぁ〜…」
御坂美琴の悩みは今日も尽きない
「(でも…黒子の初恋の相手、か。
でも、能力無効化なんて…あいつじゃあるまいし…
う〜うん!!考えすぎ!!そんなはずないわ!!)」
ぶんぶんと頭を振るう少女の頭に一人の少年の顔が思い浮かんだ
「(な、なんであいつの顔なんて思いうかべてるのよ///!
と、とにかく…今度こそ、めっためたにのしてやるんだから)」
最強無敵の電撃姫と最弱の少年が出会うとき物語は動き始める
つづく
説明 | ||
お初にお目にかかります リューちゃんと申すものでございます。 何を血迷ったか小説に挑戦してみました。 本小説は『とある科学の超電磁砲』の2次創作でございます ※ご注意 1.本小説のメインヒロインは御坂美琴です。 2.上条さんはあくまでわき役です。 3.上条さんは第1級フラグ建築士です。 4.この小説内のレベル5は8人います 5.色々とキャラ設定変えてあります。苦手な方はまわれ右! それでは、よろしくどうぞ!! |
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続きを書いてください!!(渡部一刀) | ||
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