もしも、恋姫無双の世界に落ちたら25
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「おーい、アキのん生きてる?」

と言いながら俺の体を揺らす誰か

しかし、俺は心の中で

(うーん、まだ眠いんだ

それに、よく分からないがこのまま寝ていた方がいいと思う)

そんなことを思っていると

食欲をそそる料理のにおいがした

そして

「張遼さん、倒れた方をあまり揺らさない方がいいですよ

脳震盪を起こすと困りますので」

と、優しい声音の少女?の声が聞こえた

「それとその方そろそろ起きると思いますので

起きたら言ってください

お食事をお持ちします」

と言って出ていった

それと同時に

「それなら

そーれ!!」

と威勢のいい声とともに

俺の体は床に叩き付けられて全身に痛みが走り

目が覚めた

そして

「いっった!!

ちょ、霞

起きないからって投げ飛ばすことないだろうが!!」

と俺は自分を投げ飛ばした少女てか霞に怒り心頭で言ったら

「え?

だって、こっちの方が手っ取り早いから」

と悪びれる様子もなく言った

俺は怒る気にもなれず

周りを見渡すて素直な疑問を霞に聞いた

「なぁ、霞ここってどこ?」

と聞いたら

「ここは、私の家ですよ

それと、張遼さん

病人は無理に起こすと怪我が悪化する可能性があるんですが?」

と聞いたことのない声が聞こえた

俺は声のした方に顔を向けると

そこには、一人の少女がたっていた

その少女に霞が

「アキのんは体頑丈やで

これぐらいしても大丈夫」

と笑顔で言った

それを見た少女が呆れたような声で

「・・・まぁ、見たところ異常はないみたいですからいいですけど

これからは注意してください張遼さん」

と言った

そして俺の方に向き直って

「初めまして

私の名前は『空』と申します

よろしくお願いしますね

えーと」

と、挨拶をしてくれたが

困惑した顔をしていた

俺はそこで自分がまだ名乗っていないことに気がついた

「あ、俺の名前は

『空南 アキノ』です

霞・・・張遼将軍と同じ軍人です」

と軽く自己紹介をしたら

空が

「・・・あなた、本当に空南アキノなの?」

と困惑しながら言った

俺はよく分からず

「あの〜俺のことを知っているんですか?」

と聞いたら

「・・・え、ええ

う、噂程度だけどね

そう、あなたが」

と何かを知っているかのような含みのある言い方だった

そしたら、霞が

「空は、5、6年前にここに流れ着いて

何度か話したり、酒を飲んだりしてなこうようなったんや

それ以来、暇になった時とか酒飲みにくるんや♪

な、空」

と、霞が笑顔で言った

空が

「ええ、そうですね

張遼将軍には、この町に来た時に町を案内してもらったり

あいている家を紹介してもらったりといろいろとお世話になっているんです」

と言っていた

俺はこの会話を聞いて

霞と空がかなり仲がいいことが分かる

俺は、城の外の霞をあまり知らなかったので

少しびっくりした

そしたら、空が

「そうでした

お食事の準備できているので

こちらに持ってきますね」

と言って、空が部屋から出て行った

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空サイド

部屋から出て

食事を用意してある小さい厨房に行った

その厨房の隅に小さい箱が置いてある

私は、その箱を開けて

布を幾重に巻いて厳重にしまってあるものを取り出し

布を開封する

そこにあるのは

一枚の写真と

鏡の破片

一枚の写真、これは私の思い出の品

家族と一緒に撮った最後の写真

そしてもう一つの、鏡の破片は私がこの時代に来た元凶

私は、この鏡の破片をみるたびに思い出す

あの日、あのときの悲しき思い出を・・・

この鏡の破片を見るとき私はいつも

悲しくなる

でも、今日だけは

感謝したい

あの日以来、もう会うことはないだろうと思った

最後の家族で、私の兄

その名前は「空南 アキノ」

いつも、私のことを気遣ってくれた

たとえ、これが仕組まれた運命だとしても私は嬉しい

だから、私は何年も会わなかった家族の名前を一人つぶやく

「アキノ」

兄の名前を呟いた

そして、涙があふれた

私は、声を殺して泣いた

張遼将軍やアキノに気づかれないように泣いた

少ししてから

私は

「グス、そろそろいつもの私に戻らないとね

たぶん、張遼将軍とか待ちくたびれてるから早く持っていかないと

ふふ、それにしてもお兄ちゃん

最初、見た時はまったく分からなかった

やっぱり、歳月は人を変えるからかな」

と、言って涙をぬぐって

立ち上がって料理を乗せて

さっきの部屋に戻る

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そして、物語は、主人公「アキノ」の視点に戻る

空が部屋から出て行ったあとに

俺は霞に

「なぁ、霞ってこの村がどこにあるかわかる?」

と、言って

懐から一枚の地図を見せる

それを見た霞が

「ここからなら、北のほうで『并州』のさらに奥ってとこやな

しかし、ここら辺となると誰かに案内してもらわんとあかんな」

と、言った

俺は

「ん〜案内か

なぁ、霞ってこのあたりに詳しいのか?」

と尋ねたら

「ん〜全然」

と霞が答えた

俺と霞が話していると

ちょうど、いいタイミングで

空が

「食事を持ってきました」

と言って入ってきた

俺は入ってきたばかりの空に

「空さんって、この印のついている村のあたりって詳しい?」

とあまり期待せずに言ってみると

「あ〜このあたりって『并州』ですね

このあたりならわかりますよ」

と笑顔で答えた

俺はそれを聞いた瞬間

「え、分かるの?」

と、聞いたら

空が

「はい、ここに来る前は『并州』の方で

知り合いと一緒に暮らしていたので

このあたりの地理なら分かりますよ」

と答えてくれた

俺は

「無理を承知でお願いしたいのですが

この印のある村までの案内お願いしてもよろしいですか?」

と聞いてみたら

「いいですよ〜

私もちょうど、このあたりまで行こうと思っていたので」

と答えてくれた

それを聞いた霞が

「よかったな、アキのん

城に戻ったらもう一頭、馬用意するで」

と言った

その瞬間、俺は

「あの〜霞

その村に行く前になんだけど

この長くなった髪を切りたいんだが」

と聞いたら

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「え?

そのままで、いいんやない?

何かあっても、怪しまれることないと思うし

な、空もそう思うやろ?」

と笑顔で聞いたら

空が少し笑いながら

「ふふ、そうですね

その方が怪しまれることもないでしょうし

何かと良いことがあるかもしれないですよ」

と、言った

それを聞いた俺は

心の中で

(ああ、多分だけど

この人たちに何を言っても無駄だよな

何か言ったとしても粉砕される気がするし

口では勝てる気がしない)

と半分諦めていた

そして、空が

「お腹が空いていると力も出ないことだし

これを食べて力を出しましょう」

と言った

そう言って、空が出してきたのは

『一体何人分あるんだよ』、とツッコミたくなるような量の料理だった

 

説明
新作です
この作品もやっと25話です
後何話で切り上げようかな〜なんて最近考え中です
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