真・恋姫無双 (修行編) 第三章
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愛紗「はあー」

 

桃香「愛紗ちゃん、元気出して」

 

愛紗「如何すればいいでしょうか?」

 

星「おや桃香様、愛紗?いかがなされた」

 

桃香「あっ!星ちゃん」

 

星「うん?」

 

桃香「実はね」

 

桃香は、愛紗が落ち込んでいる理由を話した

 

 

星「まだ謝ってなかったのか・・・」

 

愛紗「・・・」

 

桃香「愛紗ちゃん、頑張らないと」

 

愛紗「判ってはいるのですが、中々旨くいかなくて」

 

星「ふむ、仕方ない」

 

愛紗「何だ」

 

星「今から、北郷殿を呼んでくる、それで良いか?」

 

愛紗「な!?ちょ、ちょっと待て星!?いきなり何を言い出すんだ!?」

 

星「そうでもしないと、お主は行動出来ない無いだろう?」

 

愛紗「うっ・・・」

 

桃香「愛紗ちゃん、もう余り時間も無いんだから仕方ないよ」

 

愛紗「仕方ないか、星・・・頼む」

 

星「ふふ、この礼は酒で頼むな」

 

愛紗「くッ!」

 

星の笑みを見た愛紗は、嵌められたと思った

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一方その頃、一刀は

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春蘭「・・・」

 

一刀「・・・」

 

春蘭「・・・うう」

 

バシッ!!

 

春蘭「痛ったー!!」

 

一刀「たく、集中力が足りないぞ春蘭」

 

春蘭「一刀!?本当にこれは意味が有るんだろうな!!」

 

一刀「瞑想は、氣を使う上で基本中の基本だ」

 

一刀は今、春蘭の修行を見ていた

 

 

秋蘭「一刀、余り厳しくしてやるなよ」

 

一刀「これでも優しい方だぞ」

 

春蘭「そもそも、瞑想と氣と何の関係が有る!!」

 

一刀「瞬時に集中力を高めなければ、氣は使えないぞ、最終的には呼吸に等しい位の技術が必要なの」

 

春蘭「しかしだな」

 

一刀「まあこれが出来れば、次は身体を動かす事になるから」

 

春蘭「本当か?」

 

一刀「ホントだよ、だからそれまで頑張ろう」

 

なでなで

 

春蘭「うっ、またお前はそうやって頭を撫でよって////」

 

一刀「嫌?」

 

なでなで

 

春蘭「・・・嫌じゃない////」(ボソボソ)

 

秋蘭「あーもう、姉者は可愛いな////」

 

一刀「さてそれじゃあ「此処にいましたか」うん?あれ、星?」

 

中庭で修行していた一刀達の所に、星が来る

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一刀「何か用?」

 

星「北郷殿、この後お暇ですか?」

 

一刀「この後?ああ、修行の後ね!急ぎの用事は無いから大丈夫だけど」

 

星「でしたら、ちょっと付き合ってもらえませんか?」

 

一刀「何?何か用事?」

 

星「まあ用事と言えば、用事ですな」

 

春蘭「何だ、ハッキリしろ」

 

星「おや春蘭?男と女の話に首を突っ込む物ではないぞ?」(ニヤニヤ)

 

春蘭「なッ!?お、男と女の話!?////」

 

秋蘭「姉者、からかわれてるぞ・・・」

 

春蘭「何!?そうなのか!?」

 

星「まあとにかく、北郷殿約束ですぞ」

 

一刀「判った」

 

春蘭「一刀!!」

 

一刀「春蘭達は、この後訓練だろう?」

 

春蘭「うっ・・・」

 

秋蘭「間違っても、星を口説くなよ?」

 

一刀「わ、判ってるって」

 

星「では北郷殿、後ほど」

 

一刀「ああ」

 

星が、中庭から去った後、一刀たちも解散した

 

 

一刀「あれ?星の奴居ないな」

 

愛紗「あ、あの」

 

一刀「うん?・・・関羽さん」

 

愛紗「せ、星が来れなくなってしまったので、私が変わりに来ました」

 

一刀「そうですか、で用件と言うのわ?」

 

愛紗「じ、実は、街の警備について教えて欲しいんです」

 

一刀「そうですか、それで街を見ながらと」

 

愛紗「は、はい!」

 

一刀「じゃあ、行きましょうか」

 

一刀の一歩後ろに下がって、付いていく

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一刀「蜀では、各地区によって警邏を行っているんですか?」

 

愛紗「ええ、それでも少し怖がられるんですが」

 

一刀「成る程、それは積極的に声を掛けたり交流を持たないからですよ」

 

愛紗「交流ですか?」

 

一刀「民だからと言って区切ってはいけません、同じ人なんですから」

 

愛紗「同じ人・・・」

 

一刀「そう、同じ人です」

 

???「あっ!北郷さまだー!」

 

一刀「うん?おっ、元気かお前ら」

 

一刀が振り向くと、街の子供達が近付いてくる

 

 

子供A「北郷さまー!!遊んで!」

 

一刀「悪いな、また今度な」

 

子供B「えー!何で?」

 

一刀「仕事があるんだ、今度行く時には、肉まん買って来てやるから」

 

子供C「約束だよ北郷さま」

 

一刀「ああだから、今日は勘弁な」

 

子供達「「「はーい」」」

 

子供達は、一刀に手を振りながら、走っていった

 

 

愛紗「随分と懐かれているんですね」

 

一刀「あの子達は、つい最近まで、笑顔を失っていたんです」

 

愛紗「?」

 

一刀「あの子達は、孤児なんです」

 

愛紗「えっ・・・」

 

一刀「この街では、孤児院を立てて、居るんです」

 

愛紗「孤児院・・・?」

 

一刀「簡単に言えば保護者を失った子供を、預かって大人になるまで育てる場所です」

 

愛紗「何故その様な場所を?」

 

一刀「俺は、乱世が終った後に必要なのは、心の傷を少しでも多く直してあげる事だと考えたんです」

 

愛紗「・・・」

 

一刀「それで、華琳に相談して、立ててもらったんです」

 

愛紗「・・・大変だったでしょう」

 

一刀「まあ、そうですね、でも」

 

そう言い終わると、一刀は空を見上げた

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一刀「どんな事が有っても、やっぱり笑顔が有った方が良いですよ」

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愛紗「・・・北郷殿、孤児院の事、詳しく聞かせて頂けませんか?」

 

一刀「うん?」

 

愛紗「私も、笑顔を作ってあげたいです」

 

一刀「長いですよ」

 

愛紗「構いません、これを切っ掛けに笑顔が増えるなら」

 

一刀「判りました」

 

一刀は、愛紗と一緒にしばらく街を歩いた

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夜・城壁

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一刀「すっかり暗くなっちゃいましたね」

 

愛紗「そうですね」

 

一刀「関羽さん、蜀での孤児院の設立、期待してますね」

 

愛紗「はい・・・北郷殿、貴方に謝らねばいけない事が有ります」

 

一刀「えっ?」

 

愛紗「あの宴会での事です」

 

一刀「ああ、此方こそ理由も言わずにすいません」

 

愛紗「いえ、此方こそ申し訳有りませんでした」

 

一刀「一つ聞いて良いですか?」

 

愛紗「何でしょう?」

 

一刀「何故そこまで強くなろうとしたんです?蜀の軍神と言われている貴方が」

 

愛紗「・・・私は、軍神などでは、ありません」

 

一刀「?」

 

突然愛紗は、俯いてしまう

 

 

愛紗「私は、負けてばかりなんです・・・」

 

一刀「関羽さん・・・」

 

愛紗「連合では恋に負け・・・袁紹に攻め込まれた時は、逃げる事しか出来なくて・・・魏に攻め込んだ時も、張遼に勝てなくて・・・こんな私が、軍神なんて・・・」

 

ギュ!

 

愛紗「あっ!・・・北郷殿・・・」

 

一刀「すいません、失礼な事を聞いてしまって」

 

何時の間にか、一刀は愛紗を抱き締めていた

 

 

愛紗「私は、皆を守る力が欲しかった・・・」

 

一刀「判りますよその気持ちは・・・自分の無力差を知った人間は大抵そう思います」

 

愛紗「北郷殿・・・」

 

なでなで

 

愛紗「あっ////」

 

一刀「でもね、力だけで、人のすべては決まりません」

 

愛紗「北郷殿・・・」

 

一刀「力はただ力でしか有りません、使い所を間違えれば、破滅しか生まない」

 

愛紗「・・・」

 

一刀「そしてもう一つ、貴方が強くなれる場所は、俺の側じゃない」

 

愛紗「えっ・・・」

 

一刀「劉備さん達の居る場所です」

 

愛紗「そうかも知れません、でも貴方の戦い方も、素晴しいです」

 

一刀「だから弟子になりたかったんですね」

 

愛紗「はい・・・」

 

一刀「・・・」

 

一刀は、愛紗の目に溜まった涙を、そっと掬った

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愛紗「あっ・・・私、何時の間にか泣いていたんですね」

 

一刀「良いんですよ、誰だって泣きたい時は、泣いて良いんです」

 

愛紗「そう言う訳には行きません、私は武人ですから」

 

一刀「武人も人です」

 

愛紗「ふふ、そうですね・・・御恥ずかしい所を見せてしまいましたね」

 

一刀「良いですよ、関羽さんは、強くなりたくて、背伸びしてただけなんですから」

 

愛紗「私は、子供じゃ・・・いえ子供ですね、情けないです」

 

一刀「いや、可愛いと思いますよ」

 

愛紗「えっ・・・」

 

愛紗に向かい合った一刀は

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一刀「可愛いよ」(ニコ)

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愛紗「か!?////」

 

一刀の、女殺しの笑顔を見た愛紗は、顔だけじゃなく体全体が、赤くなってしまう

 

 

愛紗「な!?何を言い出すのですか、北郷殿!?わ、私が!!か、可愛い等と!?////」

 

一刀「そんな否定しなくても良いですよ、関羽さんは、本当に可愛いですから」

 

愛紗「$%&¥@;*!?////」

 

一刀「関羽さん?」

 

愛紗「ほ、北郷殿!?す、すいませんが明日の事で急用を思い出したので、これで!?////」

 

ドヒューン!!

 

一刀「あっ!?関羽さん!・・・行っちゃったよ」

 

愛紗が帰ってしまったので、一刀も部屋に戻る事にした

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タッタッタッタッタッ!!

 

ガチャ!バン!!

 

 

愛紗「はあ、はあ、はあ、はあ////」

 

桃香「愛紗ちゃん!?如何したの!?」

 

愛紗「と、桃香様!?お、起きていたんですか!?////」

 

桃香「顔赤いよ?何か有ったの」

 

愛紗「な、何でも無いんです!?////」

 

桃香「???・・・そうなら良いんだけど、所で北郷さんには謝れた?」

 

愛紗「えっ?北郷殿」

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一刀(可愛いよ)

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愛紗「!?////」

 

桃香「愛紗ちゃん!?如何したの確りして!!」

 

この日愛紗が、眠れなかったのは言うまでも無い

説明
今晩は皆さん、カイです。
修行編第三章です、今回のテーマは、ズバリ!フラグです!!
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コメント
JDAさん それは、近くです(カイ)
キラースマイル炸裂ですな、次は誰が餌食になるのかな?www(JDA)
namenekoさん やっちゃったものは、仕方ないですよ(カイ)
やっちまったな。このことが華琳たちに知られたらO・SHI・O・KIだな(VVV計画の被験者)
ma0さん 鈍感+女殺しの笑顔は、もう定番ですよ(カイ)
劉邦柾棟さん 有難うございます、直ぐに直します(カイ)
あぁ〜もう、愛紗もオチたなww それにその笑顔は反則だろww(帽子屋)
誤字情報です。 一刀のセリフで「いいんですよ」が「委員ですよ」になっていますよ?(劉邦柾棟)
タグ
真・恋姫無双 一刀 フラグ 修行編 

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