魔法少女リリカルなのはStrikerS 餓狼伝説3、秦の秘伝書 |
前書きおまけ
作者「どちくしょーーーーーーー!!」
作者、怒る。なぜかと言うと……。
作者「なんで今日(木曜深夜)のアニメ撮れてないんだよ!」
作者、アニメが撮れてなかったことに怒る。
作者「今日は4本も取れなかった。うち2本は公式配信でどうにかなるけど、残りの二つがどうしようもできない…。
思い当たる原因は2つくらいだけど…、すごくむかつくぜ」
作者、イライラ。
作者「俺にはDVDとか買う金ないからな…。どうしようもねえ……。
と言うことで本来ならこんな前置きてかおまけは書く気はなかったが、あまりに誰かに俺の憤りを聞いてほしかったから書いた、反省してない。
まあ、とりあえず本編に行くとしようか。
それじゃあレッツゴー!」
「秦の秘伝書?」
「そうや」
ここはミッドチルダ。
そしてミッドチルダ、「時空管理局」に存在する「機動六課」にそんな話が持ち上がっていた。
時空管理局とは多数存在する次元世界を管理・維持をしたりする組織である。(ただし時空管理局でも管理していない管理外世界は存在する)
その中で機動六課と言うのは八神はやて三佐をリーダーとしたロストロギア(端的に言えばオーバーテクノロジーの塊)を主に扱う部隊である。
「「はやて(ちゃん)、その『秦の秘伝書』って何なの?」」
機動六課にある部隊、「スターズ」と「ライトニング」の隊長である高町なのはとフェイト・T・ハラオウンがはやてに尋ねる。
「それが私の方でもまだ分かってないんや。
ただその秘伝書のあるところがな……、地球なんや」
「「地球!?」」
高町なのはと八神はやては今でこそミッドチルダに住んでいるが、元々は地球で生まれ育った少女だった。
二人は9歳のころにフェイトやヴォルケンリッターと言った魔法を使う者と関わったことにより、今に至っている。
ちなみに地球は管理外世界であり、第97管理外世界とも呼ばれている。
「地球ってことだから私達にその話が来たの?」
「それもあるんやけど、問題はそこやないんや」
「?」
イマイチ話が見えてこない。
「問題はその秘伝書があるとされるのがアメリカでな…。
そんでもってその秘伝書を巡って格闘家達が戦ってるらしいんや」
「格闘家…」
「格闘家相手となると私らがでしゃばることは出来へんやろ?」
なのは達は魔術師として一流であり、実力も本物。
しかしもっぱら魔力などを使った砲撃や剣を使うために格闘家相手となると騒ぎになる。
「そこでや、スバルを行かせようと思うんや」
「スバルを……」
スバルと言うのはスターズに所属するスバル・ナカジマと名の少女であり、彼女の戦闘スタイルは格闘技のものと遜色がない。
「スバルのシューティングアーツは確かに格闘技みたいだけど…」
「リボルバーシュートやディバインバスターは魔力を使うから問題があるんじゃ…」
「それなら大丈夫や。その秘伝書を巡って戦ってる格闘家達は皆かなりのレベルらしくてな…。
自分の氣を使って魔力みたいなものを撃ち出してる人が多いんや。
だからスバルがディバインバスターとかを使っても対して驚かへんはずや」
「そうなんだ……」
「それでなのはちゃん、スターズの隊長としてどう思う?」
はやてがなのはに尋ねる。
「………」
「なのは…」
「分かった。スバルに行かせてみよう。一応、スバルにも聞いてみるけど……」
「ありがとな、なのはちゃん。後、スバルのサポートにティアナとシャーリーを行かせよか」
そしてスバル、ティアナ、シャーリーははやて達の話を聞き、承諾。
地球へと向かうのだった。
魔法少女リリカルなのはStrikerS 餓狼伝説3、秦の秘伝書
スバルは戦いの中、秦の秘伝書を持ってるとされる闇のブローカー、山崎竜二と対峙。
山崎との戦いの末、山崎を負かした。
「秦の秘伝書を渡してください!」
スバルは意識が朦朧としていた山崎に秘伝書を渡すように要求する。
「へ…俺は持ってねえよ……」
山崎はそう言い残して倒れた。
「持ってない……ティア!」
『聞いてたわよ!』
ティアとはティアナの愛称であり、名前はティアナ・ランスター。
スバルとは機動六課設立前、訓練校からの長年のパートナーである。
ティアナも戦闘魔導士であるが、銃剣を使う魔導師なので今回はサポートに回っていた。
『でもその人が持ってないとなると誰が持ってるのかしら』
ティアナと一緒に出てくるシャーリー。シャーリーと言うのも愛称であり、シャリオ・フィニーノがフルネーム。
機動六課でももっぱらのサポート班である。
そのスバル達の行動を監視するものが一人いた。
「スバル・ナカジマ。なかなか面白そうな女性だ」
その者は遠くからスバルを見ており、二つの掌の間に氣で作り出した球を作り出す。
「!?」
スバルは何か異変に気づく。
「これって……」
スバルは突然光に包まれた。
そして光が止むとスバルはそこから消えており、その場には倒れている山崎しかいなかった。
『スバル! スバル!』
ティアナが懸命に呼びかけるも返事がない。
『シャーリーさん!』
『転送魔法!? でも魔力反応はなかったから、魔力じゃない?
とにかく急いでスバルの転送された場所を見つけ出さないと……』
ティアナとシャーリーは急いでスバルの居場所を探す。
「ここって……」
スバルは気が付くと辺りは暗かった。
「本当に暗い場所みたいだね、マッハキャリバー」
『そうですね』
マッハキャリバーとはスバルの装着しているローラースケート型のインテリジェントデバイスである。
「ようこそ」
するとスバルの元にマッハキャリバーとは別の声が聞こえてくる。
「あのヤマザキを倒すとは、たいしたものです。でも私に会ったことを、あなたは今から後悔するでしょう」
スバルの目の前には茶色の髪に青い昔のマントを羽織った少年がいた。
「君は?」
「私の名は、秦崇秀(ジン チョンシュウ)。あなたが探している秘伝書は2200年も前に私の父が記したものです」
「え?」
スバルの目の前にいる少年はどう考えてもまだ20歳にも満たしていない。
それなのに2200年前と言うのはすごくおかしいのである。
だが……。
「私が、この肉体に宿りよみがえることは、その頃から決まっていたものです」
(この肉体?)
その言葉は何かつっかかるものがあった。
「後は、3本の秘伝書が揃えば、全世界を操る完全体として復活することが出来るのです」
(マッハキャリバー、これって…)
(『恐らくはあの少年の肉体は何者かに憑りつかれているものだと思われます』)
マッハキャリバーの見解はスバルと同じものであった。
(やっぱりそう思う?)
(『はい。あの少年の精神は別の者に支配され、秘伝書を欲しているのはその別の者。
そして完全体と言うのは、あの別の者が世界に現れることを意味しているものだと思われます。
とても信じられませんけど……』)
(正直、あたしも信じられない。けど、もしマッハキャリバーの推測が本当だとしたら……)
(『絶対に止めなければいけません』)
(うん!)
「あなたには関係ないことですが、クビをつっこみすぎた…。さあ、こちらへどうぞ……」
崇秀が歩きだし、スバルはその後を追う。
そして崇秀の前には扉があり、その扉が開かれる。
するとそこには緑があふれ、川も流れるとても静かな場所であった。
「ここって……」
「ここがあなたの墓場になるのです」
「!」
スバルが崇秀の方を振り向く。
「さあ、楽しみましょう」
崇秀がマントを脱ぎ捨てる。崇秀のマントの下は中国の拳法家が来ているような服で色は赤色であった。
「やるしかないみたいだね」
「当然です」
二人の戦いが始まろうとする。
二人は激しく戦いあった。
「はあ…はあ……」
スバルは何とか崇秀を倒す。
しかしスバルは疲れて思わず下を向いて呼吸をする。
「………」
崇秀の側に一つの影。
『バディ!』
「!!」
スバルがマッハキャリバーの声を聞いて正面を向く。
するとそこには崇秀と少し似ているがあまり似てない少年が立っていた。
格好は崇秀の服と同じで色が青と違うだけであった。
「弟…」
「え?」
崇秀を弟と言ったこの少年、名は秦崇雷(ジン チョンレイ)。
「よ…よくも…わたしのかわいい弟を…」
崇雷は怒りに震えていた。
崇雷は崇秀を抱え、崇秀を台座の椅子に座らせ置く。
「絶対に許さんぞ!」
崇雷はスバルの方を振り向く。
「生きてここから出られると思うなよ…!」
崇雷の怒りに反応したのか、緑や川は青い炎に包みこまれ、辺りには人の頭部の骨がたくさん現れる。
「これって……」
『私達は幻覚を見せられていたようです』
「幻覚…」
スバルは戦闘機人と呼ばれる言うなれば人造人間。
魔法の幻術などはその機械の力により効かないはずだが、崇秀、崇雷が作り出したものはそれを上回るものであった。
「はああああああ……」
崇雷は氣を溜めて放つ。
「まずい…!」
スバルは山崎、崇秀と連続で戦っている上にその崇秀を上回る強さを持つ崇雷と戦うのは肉体的にも精神的にもつらい。
しかしスバルはここで退くことは出来ない。
自分の居場所がティアナ達が把握していないのもあるが、ここで逃げ出せば秘伝書を手に入れた秦兄弟が世界を破壊する恐れがある。
それを防ぐためにはここで崇雷と戦い、勝つしかなかった。
「やるよ、マッハキャリバー!」
『オーライ、バディ』
「何をごちゃごちゃ言っている!」
崇雷は既にスバルの懐に入っていた。
「早い!」
「神足拳!!」
崇雷の神足拳がスバルの腹部に命中する。
「がはっ!」
スバルは後ろに吹き飛ぶ。
「そのまま貴様を地面に倒してもいいが、それだとさっきの二の舞になるからな」
崇雷はスバルと崇秀の戦いを見ていたのだ。
「それに俺の気が済まない。
貴様をなぶり殺しにしたいからな……」
「……っ」
崇雷の神足拳は思ったより威力があり、とても痛かった。
「まだ疲れが取れてないようだ。
だがわたしは容赦しない。おとうとをあんな目に遭わせたのだからな」
崇秀は玉座から倒れていた。
「!」
「天眼拳!!」
崇雷は小さな氣弾を作り出し、スバルに当てようとする。
崇雷の攻撃は基本的に崇秀と同じだが、その威力と速さ、そしてキレが全然違っていた。
「あの子よりも速い!」
スバルはギリギリのところでガードする。
「リボルバー……シューーーート!!」
スバルはガードを解くと同時にリボルバーシュートを放つ。
「ふん!」
崇雷はガードのような体勢を取る。
するとリボルバーシュートは崇雷の腕に当たったのと同時にスバルに跳ね返った。
「え?」
『プロテクション』
スバルは急いでプロテクションを張ってリボルバーシュートを防いだ。
『あの構えは飛び道具を跳ね返すようです』
「そうみたい」
飛び道具を跳ね返す技を持っている以上、迂闊にリボルバーシュートは愚か、ディバインバスターも撃てない。
しかし当てる方法はないわけではなかった。
(懐に飛び込めれば…)
すなわち、ガードの内側を狙う。それしかない。
スバルの拳が崇雷に通じないわけではない。
しかし崇雷の技のキレなどを見る限り、迂闊に近づくことは出来ない。
近づいたとしても神足拳などで距離を取られる可能性もある。
つまりは一撃で倒さないといけない。
スバルの持つ一撃必殺になりうる技は機械に対して非常に有効な振動拳を除けばディバインバスターしかない。
だが崇雷が素直に撃たせるわけがない。
そして崇雷に近づく方法は1つしかないとスバルとマッハキャリバーの考えは決まっていた。
「いくよ、マッハキャリバー」
『オーライ、バディ』
「ギア、エクセリオン!!」
スバルのマッハキャリバーに青い翼のようなものが現れる。
『ギア、エクセリオン』
「それがどうした? 天眼拳!」
崇雷は天眼拳を放つ。スバルはそれを先ほどよりも上回るスピードで避ける。
「ほう」
崇雷は少しは驚くもあまり不安を抱いていなかった。
「なかなかだな。だが……でゃあっ!」
スバルが懐に近づこうとした時、崇雷は両手を構えて強力な氣の波動を前に噴出させた。
その波動の衝撃は懐に入ろうとしたスバルを吹き飛ばした。
「うわっ」
スバルは後ろに吹き飛び倒れる。
「これで終わりだ、帝王宿命拳!!!!」
崇雷の出す宿命拳は崇秀のと似ているが違うところは崇秀は飛び道具として飛ばせなかったのに対し、崇雷は飛ばしてきている。
しかも大きさが崇秀のものよりも大きかった。
「!!!!」
スバルはギリギリのところでそれをかわし、再び懐に入り込む。
「無駄だ!」
崇雷は再び先ほどスバルを吹き飛ばした技、帝王龍声拳を放とうとする。
だが…。
「ディバイン……」
既にスバルは片方の手でディバインバスターの発射準備をしていた。
「なっ!」
「バスターーーーーーーーー!!!」
ディバインバスターが崇雷を吹き飛ばした。
「な、なんだとーーーーーー!?」
崇雷はスバル以上に吹き飛ばされた。
「はあ…はあ……」
スバルは疲れ果てていた。これ以上は戦えそうになかった。
そこに崇雷は立ち上がる。
「っ!」
スバルは空元気なのに戦う体勢を取る。
だがそれは意味がなかった。
「………」
崇雷は手を大きく上げ、氣弾を作ろうとするが作れない。
そして作れないまま前のめりに倒れた。
「はあ…はあ……ふぅ………」
スバルは疲れのあまりにその場に座り込む。
「終わったかな」
『そうだといいですが……』
すると周りの炎が鎮火する。
「炎が…」
『あの炎はあの少年が出していたようですね』
「スバル!!」
そこにバリアジャケットを展開したティアナがやってきた。
「あ、ティア」
「どうしたのよ、これは!?」
「それはね……」
スバルは何が起こったのかをティアナに話した。
「そんなことがね…」
「うん」
スバルとティアナの前には意識を失っている秦兄弟。
「まあ何はともあれ、秦の秘伝書はこうして手に入ったわ」
「でもこの人達は…」
「「う、う〜ん」」
秦兄弟は目を覚ました。
「大丈夫?」
「あれ、僕たちは…」
「もしかして、あなた達に酷いことを…」
「大丈夫だよ、あたしこんな怪我慣れてるし…」
「ですが……」
「悪いものが取れたのならそれでいいでしょ。スバル、帰るわよ」
「あ、待ってよティア〜〜〜」
スバルとティアナはその場を後にし、シャーリーと合流してミッドチルダに戻った。
機動六課に戻った3人。
「ご苦労やったね」
「はい」
「せやけどまさか秘伝書のためにそんなおばけが出てくるなんて思わなかったわ」
「あたしだってそう思いましたよ〜。戦闘機人とかはいるけど本物のおばけもいるなんて思いませんでしたから…」
「けど、これで任務は完了……」
「はやてちゃん、大変です〜〜〜〜」
そこにリインフォースUががやって来る。
「リイン、どうしたんや?」
「あの秘伝書、偽物だったみたいです〜」
『ええええええ!?』
その事実に一同は驚きを隠せない。
「なら本物は…」
「それが……燃やされてなくなったみたいです」
「燃やされた?」
誰が本物の秘伝書を入手し、何故燃やしたのかはまた別の話……。
終わり
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今回は作者がなんとなく思ったことを書いてみました。 | ||
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