超次元ゲイムネプテューヌ 3dis Creators_007
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第1章 ゲイム・スタート

 

 

 

 

 

C007:ギルドのひと騒ぎ

 

 

 

 

 

 

○プラネテューヌ・ギルド前ローディングポータル付近・昼

 

    全体を見ると足のような形に見える建物をバックに、左からネプテューヌ、モコ、ネプギアの順で正面に並ぶ。

    恐ろしいほど通りかかる人がいない。

 

ネプテューヌ「さぁー((教会|スタジオ))を飛び出してやって参りましたプラネテューヌギルドでございます!」

モコ、ネプギアの声「わーっ!」

 

    モコ、ネプギア、拍手をして騒がしくするようにその場を盛り上げる。

    モコだけは騒がしいを通り越してうざったく、文字通り子供みたく飛び跳ねる。

 

モコ「すごーい! ごつーい! しゅびどぅば〜!」

ネプギア「モコちゃん落ち着いてって……」

 

    ネプギア、苦笑いを噛みしめながら、あくまで子供を諭すようにモコを抑える。

    ネプテューヌ、間を見つけて司会進行を続ける。

 

ネプテューヌ「ここでは皆さんに実際のクエストというものを受けていただいて、社会の在り方を知っていただこうということでございます!」

 

    モコ、ネプギア、納得をして首を縦に振る。

 

ネプテューヌ「それでは早速中に入る”その前に”……案内してくださる人を紹介します!」

 

    モコがネプギアとの間に挟まるようにネプテューヌの隣へ行く。

 

ネプテューヌ「ここに来てーいきなりケータイ失くしちゃいました! あいちゃんですどうぞー!!」

ネプギア「ええぇぇぇぇ!?」

 

    紹介されたアイエフが、コンパに手を引かれながら、何かを恐れて怯えるような面持ちでカメラの前に現れる。

    It's so "((sur|シュール))".

    携帯依存症でもこれは行き過ぎな気もする……。

 

モコ「あいちゃーん?」

ネプギア「引率者が引率されてる……」

アイエフ「こんぱちゃぁん……」

コンパ「ねぷねぷ達にギルドを案内してあげるです」

アイエフ「うりゅ……」

 

 

 

○同・ギルド内・メインロビー

 

    薄青のスクウェアライト(関数精霊の加護で正方形全体に光る明かり)がまんべんなく敷き詰められ、身も心もブルーになってしまいそうな空間。

    ネプテューヌ、ネプギア、コンパ、そしてコンパに手を引かれたままのアイエフが入口をバックに歩みを進める。

 

ネプテューヌ「さてギルドの中へやってまいりましたけど、わたし達は一体まず何をすればよいのでしょうか?」

 

    ここまででカメラに見切れる他の人間は1人だけ。

    アイエフが頼りなく説明を洩らす。

 

アイエフ「……う、うけつけにいって……こーどのかくにん……」

ネプテューヌ「う、うけつけぇ……っっっ」

 

    ネプテューヌが意地悪く声調をディフォルメして真似をする。

 

アイエフ「うりゅぅぅ……」

 

    アイエフ、弱気な声を上げながらコンパにすがりつく。

 

コンパ「いじめちゃダメですよねぷねぷ」

 

    ネプギア、不審がる様子で辺りを見渡す。

 

ネプギア「……ねぇモコちゃんは?」

ネプテューヌ「あれ? そういえばいない……カット変えた瞬間いちもくさんに突っ込んでったんだけど、どこだろ?」

 

    ネプテューヌも見渡し始め、見つけ、その方向に指をさす。

 

ネプテューヌ「あ!」

 

    全員が指をさした方向に首を向ける。

 

 

 

 

 

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○同・イベント/チケットインフォメーションブース

 

ネプギア「ダメだよぉ勝手に歩き回っちゃ」

 

    地べたにぺたんと座り込んでいるモコを見下ろしていうネプギア。

 

モコ「ほ?」

 

    モコ、すくっと立ち上がってネプギアを見つめる。

 

ネプテューヌ「それでは気を取り直して、あいちゃん」

 

    モコの視線がコンパから離れようとしないアイエフに移る。

 

アイエフ「う……まずうけつけにいって、こーどをみてもらったら、いちらんがあるからでーたかきこん──」

ネプテューヌ「あぁ! モコ!」

 

    またしてもモコが、今度はアイエフを視線で固定しながら勝手にその場から離れる。

 

アイエフ「うぅぅ……」

 

 

 

○同・ギルド受付・クエスト報告ブース

 

    アイエフを視野から外してクエストチェッカーの元へたどり着く。

    画面にタッチすると、「右手を台の上にお載せください」の案内画面に変わり、更に興味を引く。

    画面の指示通り右手を台の上に乗せる。

 

    するとブザーが鳴り、エラーを返される。

 

モコ「お……?」

 

    ネプテューヌ達、モコに追いつく。

 

コンパ「あいちゃん、説明してあげるです」

 

    アイエフ、コンパの左腕にきゅっと抱きつきながら。

 

アイエフ「それ、くえすとおわったひとじゃないとうまくうごかないの」

 

    モコ、素っとぼけたような声で、台の上の手をそのままに振り向く。

 

モコ「そなの?」

アイエフ「それで、うけつけでデータかきこんで……」

 

    またしてもモコが別のどこかへ行ってしまう。

 

アイエフ「そとに──うぁ!?」

 

    ふいっと行ってしまったモコにショックを受けるアイエフ。

 

モコ「オ〜イヨイヨイヨ」

ネプテューヌ「もーモコ! はっ!?」

ネプギア「あ……っ」

 

    アイエフ、見る見るうちに目が潤みだし、潤みが目全体を覆った。

 

アイエフ「ふ、ふぇ、ふえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ……」

 

    とうとうアイエフがコンパの左腕で泣き出してしまう。

 

 

イストワール(ナレーション)「あらあら。アイエフさん、モコさんが話を聞いてくれなくて泣きだしちゃいました」

 

 

ネプテューヌ「あ〜〜、もぅ、モコ! モコ〜! こっち! こっち!」

アイエフ「ふぇぇぇぇぇぇぇ……」

 

 

イストワール(ナレーション)「モコさんには、アイエフさんが何で泣いているのか分からない様子です」

 

 

    ぶんぶんと手を振り下ろしてモコを呼び戻す。

    モコ、来てそうそう泣いているアイエフを前のめりで見つめる。

 

アイエフ「ふぇぇぇ、うぅ……」

 

    そのまま互いの目を見つめあう。

 

モコ「じ〜〜〜〜」

アイエフ「ふぃ、う……」

 

 

イストワール(ナレーション)「さてさて、モコさんはこの後どうすればいいか、よい子のお友達は、もう分かりますよね?」

 

 

モコ「ん〜〜〜〜……」

アイエフ「……っ」

 

 

 

    モコ、勢いよくその場を離れ走りまわる。

 

モコ「ぶぅぃーーーーんっ!」

アイエフ「うぃええええぇぇぇぇぇっ……」

ネプテューヌ、ネプギア「はぁぁ……」

 

    再び泣き出してしまうアイエフに大きなため息をつくネプテューヌとネプギア。

 

ネプギア「モコちゃ〜ん!」

 

    モコの後を追うネプギア。

 

 

 

 

 

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○同・待機スペース

 

    モコ、人がいないのをいいことに両手を広げて自由に走り回る。

    アイエフの泣き声がここでも響きわたる。

 

モコ「ぴゅぅ〜〜〜〜!」

アイエフの声「うえぇぇぇぇぇぇ……」

受付の声「どうなさったの……あ、ネプテューヌ様?」

ネプテューヌの声「ごめんねこんな状態で……」

 

 

イストワール(ナレーション)「モコさん、またどこかへ行ってしまいました。よい子のお友達のみなさん、モコさんに向かってお友達を泣かせちゃった時に言わなくちゃいけない言葉を言ったか、聞いてみましょう。せーのっ」

 

 

 

 

「「「ごめんなさいはーーーっ!?」」」

 

 

 

 

モコ「ふぉぉぉッ!? へっ!? いまのは? 今の声なに!?」

 

    モコ、急停止して突然聞こえてきたお子さん達の声にド反応。

    ネプギアがモコの元へ来て言う。

 

ネプギア「そうだよ。アイエフさんにごめんなさいしようよ」

モコ「ごめんなさい……?」

ネプギア「うん」

モコ「……って?」

ネプギア「う……知らない……?」

 

    モコの発言にネプギアが一瞬だけ硬直する。

 

アイエフの声「ふぃえぇぇぇぇ……」

 

 

 

○同・ギルド受付・クエスト報告ブース

 

    鳴り響く0歳児用ガラガラ。

 

受付「あぁぁ……」

 

    ガラガラを使っても泣いているアイエフの対応に困る受付の女性。

    そこにモコとネプギアが帰ってくる。

 

アイエフ「ふぁぁぁ……う……?」

 

    アイエフ、再びやってきたモコの目を見つめる。

 

モコ「あいちゃん……」

 

    少し間をおいて、勢いよく頭を下げる

 

モコ「……ゴメンナサイ。ごめんな、さいっ!!」

 

    ごめんなさいにあまり真面目さが見られない。

 

アイエフ「うぅ……うん。はなし……きいてくれる?」

モコ「話、聞けばいいの?」

アイエフ「きーて。きーて」

 

    モコ、飛び跳ねてヘッドバットに近い激しさでうなずく。

 

モコ「うんっ! 聞くっ!!」

 

 

 

イストワール(ナレーション)「そうです。友達をふとしたきっかけで泣かせちゃったら、自分が悪いことを認めて、その友達にごめんなさいをして、仲直りをしなくちゃいけません」

 

    モコ、((黙って|・・・))受付の女性からガラガラをそっと取り上げ、アイエフに向けてガラガラする。

    受付の女性、無駄にモコを勘ぐったのか、一瞬戸惑った後はすんなりと渡す。

 

モコ「が〜らが〜らが〜らが〜ら」

アイエフ「あ〜〜!」

 

    コンパ、画面脇で涙目になって。

 

コンパ「あいちゃんがマッハで赤ちゃんになってくです……」

 

 

 

        *      *      *

 

 

 

モコ「で? はなしって?」

アイエフ「うん……あのね……あっちのね、ひだりからさんばんめのうけつけにいってね」

モコ「うん」

 

    クエストチェッカーを背に、左手をまっすぐ伸ばして指さすアイエフ。

    を、目でとらえて離さず凝視するモコ。

    返事と共に一歩前進している。

 

アイエフ「それでそーすこーどみせてとおしてもらって……」

モコ「うん」

 

    また一歩アイエフに近づく。

 

アイエフ「それでくえすと……とーろく……」

 

    その後ずいずいとアイエフににじり寄るモコ。

    もうアイエフが目と鼻の先。

 

アイエフ「……うぅぅぅぅ、こんぱちゃぁん……」

 

    涙声になってコンパの背中に隠れるアイエフ。

    コンパ、アイエフの方を向いて。

 

コンパ「大丈夫です。モコちゃん、こんどはちゃんと聞いてるです」

アイエフ「こわいぃ、こわいぃぃ……」

モコ「こわい……? なんでー?」

 

    コンパの背をきゅっと握るアイエフに前のめりで首をかしげてみせるモコ。

 

アイエフ「う、う、うわぁぁぁぁぁ……」

 

    三度泣きだしてしまうアイエフ。

    コンパの背中に少々めり込む。

 

モコ「????」

 

    モコ、混乱のあまり身体をくるくる回しだす。

    回りながらアイエフの所に行こうとする。

    コンパ、戸惑いで視線を右往左往させた後、落ち着きを取り戻し振り向いてアイエフを抱きしめる。

 

コンパ「よしよしです。怖くないですからね〜大丈夫ですからね〜」

アイエフ「うわぁぁぁぁぁ……ぅぅ」

 

    丁度抱きしめられているアイエフの後ろに回り込みさらに近づこうとする。

    モコの鼻先が泣きやんできたアイエフに触れようとしたその時……

 

ネプテューヌ「はぁいストップ! またあいちゃん泣いちゃってるよ!」

 

    ネプテューヌがモコの両腕を掴んで引きずり、アイエフから引き離す。

    ネプテューヌの手が離れ、モコはぴょんとジャンプしてネプテューヌの方を振り向く。

 

モコ「どしてー?」

ネプテューヌ「話してる途中でこうぐいぐい近づかれてったらやっぱ怖いって! 危うく百合キスするとこだったよ!?」

モコ「こ、こ、こわ、ゆ、ゆゆゆゆりきす……?」

 

    モコ、首と両手を右往左往させる。

    もう頭の中がクラッシュ寸前。

 

ネプギア「あ、ああ、あの、後はわたしが説明するから! お姉ちゃん達はアイエフさんをお願いします」

コンパ「は、はいです……」

ネプテューヌ「うぅー……こんなことしてるから進まないんだよぉ」

 

 

 

 

 

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○同・ギルド受付・クエスト申請受付

 

    モコ、ネプギア、戻ってきた受付の女性にクエストを申請しようとする。

    ネプギア、申し訳なさそうに言葉を洩らす。

 

ネプギア「お騒がせしてすみません……」

受付「いえ……」

 

    落ち着きなくぴょこぴょこと跳ねるモコ。

    受付の女性が宙に浮かぶコンソールを操作している途中、ネプギアが受付の女性の後ろにある何かを見つける。

 

ネプギア「……あ」

受付「……どうかなさいましたか?」

 

    受付の女性が手を止めてネプギアをみる。

 

ネプギア「いや……あれ……」

 

    受付の女性、ネプギアが指をさしたものを取る。

 

受付「あぁ、これですか。先ほど、そこのお子さんが落とし物として届けてくれたのです」

モコ「はーい」

 

    受付の女性に指され手を上げるモコ。

 

ネプギア「あぁー……そうなんですか……」

 

    ネプギア、それを見て苦味を抑えこむかのごとく複雑な表情。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネプギア「それ……アイエフさんの私物なんです……」

 

 

 

    受付の女性が持っているものはアイエフの携帯である。

 

 

 

○同・待機スペース

 

    アイエフ、超、ちょーむくれ顔。

    戻ってきた携帯を手に、ぼそぼそと話すように。

 

アイエフ「こういうの二度手間っていうのよ……」

モコ「もとにもどったー!」

アイエフ「そうよ。悪い?」

モコ「どしてー?」

アイエフ「……もういい」

 

    つーんと、携帯を大事そうに抱えてモコの相手をしなくなってしまう。

 

モコ「??」

 

    いつも通り首をかしげるモコ。

 

ネプテューヌ「今ので……溝ができたと思うのはわたしだけ?」

コンパ「私もですぅ……」

 

    モコ、ぴょんとネプテューヌ達の方を振り返り。

 

モコ「みぞ?」

ネプギア「モコちゃんにはまだ、難しいかな……?」

 

    モコ、状況が把握できないあまり、ムンクの『叫び』を思わせる変顔を取る。

 

ネプテューヌ「あ」

ネプギア「どうしたの?」

 

ネプテューヌ「モコさん? お店開けっぱじゃない?」

モコ「あ!」

 

    だばだばだばだばだばっ!

    モコ、地面をけると同時に煙を出すほどの勢いでギルドを出ていった。

 

ネプギア「……道わかるのかなぁ?」

ネプテューヌ「心配だねぇ……」

 

 

 

○プラネテューヌ・アイデン村・モードハウス

 

    モコ、扉を勢いよく閉め、立て看板を「おしまい!」にする。

    腰に両手をあてぴょんといばるように戸締りを終える。

    その姿勢を解きながら。

 

モコ「よしっ! んー……」

 

    モコ、店から大分離れて見える公園や雑木林を見渡す。

 

モコ「……ぎるどって、どこだっけ……?」

 

    右を見る。

    遠くの噴水の様子をかたどったオブジェがむなしくイルミネーションを放つ。

    左を見る。

    雑木林の華葉が風で揺れる。

 

モコ「……むむむむむむむむむう……」

 

    モコ、首をかしげながらぐるぐると回りだす。

 

ネプテューヌの声「もーーーーこーーーーー!!」

 

    モコ、ネプテューヌの声に身体を振り向かせる。

 

モコ「ほっ!?」

 

    ネプテューヌが走り終えて息を切らす。

 

ネプテューヌ「はー……はー……やーさすがに疲れるわー……あ、ひょっとして迷子になってない? なってるでしょ今なろうとしたでしょ?」

 

    モコ、少し考えて答えを出す。

 

モコ「ん〜〜〜〜〜〜、うん」

 

    ネプテューヌ、強引にモコの手を取る。

 

ネプテューヌ「連れてってあげるから、ほら!」

 

    モコはそのままネプテューヌに手を引かれ、ギルドへと向かった。

 

 

 

 

 

説明
今日朝起きて、ひっさびさにしまじろう生で観ました。いや待って……あらゆる意味でクオリティ高過ぎこれ。
らむりんがチャレンジ島から引っ越しちゃったっていうんでにゃっきいとやらが代わりに来てました。
あとこれは3日前くらいの話、任天堂が赤字ってことはルウィーものっぴきならない事に……
ってかこっちもやばいな、あまりに無駄が多過ぎて話が進んでない……こりゃプロット練り直しか……?
ん? モコどこへいく?
モコ「チャレンジ島! しまじろうくんたちと友達になりたい!」
続きません。
5/4 意味不明だった記述を修正。初稿のなごりなのです。
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