そらのおとしもの 激変!! 性格チェンジ! |
作者「前に『もしもシリーズ』をやったのを覚えてるよな?」
智樹「ああ」
作者「それでアストレアのネタと言うか俺が知ってる限り、アストレアの中の人のキャラってどれも『天然』なんだよな」
智樹「知らなさすぎだろ」
作者「そんでもって俺は『Aチャンネル』って漫画買ってるけど、最新刊の3巻で頭ぶって性格とかが色々変る話があるんだよな」
智樹「それをアストレアにさせようって?」
作者「そう言うこと」
智樹「それもう普通にイカロスでやってるだろ」
作者「イカロスの場合は記憶封印、それに記憶解放前と後でも基本の性格が変わってないだろ。
まあ頭の良さは段違いに違うけどさ。
そう言えばアニメだと記憶解放前にもかかわらず学校行って、頭の良さを見せたんだよな。
そのことについて某掲示板だと『記憶が戻る前にやったから矛盾してるよね』みたいな書き込みをだいぶ前に見たな。
けどアニメだと五月田根家でのことや、ニンフを助けようとした智樹を助けようとして空の女王(ウラヌス・クイーン)モードを解放しかけたからな。
原作最新刊で明かされた情報から考えても記憶解放前でも頭よくなってもおかしくないと思うんだよな」
智樹「お前の感想はいいから…」
作者「まあ原作とかでもありそうなネタだから少しやりづらいところがあるけど、とにかくお題としては
『アストレアが頭を打って色々変ったら……』だ。
それじゃあ行ってみよう!
ああ、それと一応前書きにあるけど、秋山出るからな。
原作でやりそうなネタと言っても出さないとな。てか、だからこそ出した方がいいかな……。
じゃあ改めて言ってみよう!!」
「おはよう」
「おはよう」
今日は平日。普通に空見中学に登校する生徒達。
「桜井君、見月さん、イカロスさん、ニンフさん、おはようございます」
日和が智樹とそはらとイカロスとニンフに声をかける。
「あ、日和ちゃんおはよう」
「今日もいい天気ですね」
「ええ」
「イっカロスせんぱーーーーい!!」
元気よくアストレアが駆け出してくる。
そんな時であった。
「あ! 野球のボールが!」
野球部の朝練で打たれた野球のボールがニンフの所に飛んで来ようとする。
「デルタ、フィールド!!」
ニンフがそんなことを言う。
「え? え?」
突然アストレアの体が浮き始める。
「体が勝手にーーーーーー!!」
アストレアの体がニンフの前へと飛んでき、野球のボールはアストレアの後頭部に直撃する。
「!!」
アストレアは一時機能停止した。
「アストレアさん!?」
「デルタフィールド、うまくいったわね」
「そんなこと言ってる場合かよ!」
智樹達はアストレアを介抱する。
「アストレアさん、大丈夫?」
「う、うーーーん」
「とりあえず保健室に連れていこ」
アストレアは保健室に運ばれるのだった。
そらのおとしもの 激変!! 性格チェンジ!
「う〜ん」
アストレアは保健室に運ばれてすぐに目を覚ました。
「あ、気が付いた」
「アストレアさん、大丈夫?」
「大丈夫です」
アストレアは起き上がる。
「あ、寝てなきゃ…」
「大丈夫ですよ」
アストレアはベッドから起き上がった。
「今何時ですか? 授業は?」
「まだ最初のHR(ホームルーム)が終わったところで1時間目はまだだよ」
「それじゃあ教室に行きましょう」
アストレアが率先して教室に戻っていった。
「なんか……変わった?」
「?」
そして1時間目の授業は国語だった。
「え〜と、P122の3行目から6行目を……アストレアさん、読んでください」
「はーーーい!」
アストレアが立ち上がり教科書を持つ。
「デルタ、読めないでしょ」
「大丈夫です……、ニンフ先輩、これなんでわざわざ漢字の横にひらがなのつけてるんですか?
ねえ、智樹、あんたの教科書貸して」
「え?」
智樹の教科書は振り仮名はついていない。
「お前それが……」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
アストレアはその教科書を簡単に読み上げた。
「嘘!?」
その様子を見たニンフは思わず立ち上がる。
「デルタ、その教科書貸して!」
ニンフがアストレアから智樹の教科書を取る。
「………ちゃんとした漢字を……読めてる………」
ちなみにそのことはシナプスの方で見ているダイダロスも驚いていた。
「デルタに電算能力は積んでいない……なんで?」
ダイダロスはすぐにアストレアの能力の確認をする。
「やっぱりどう考えてもデルタには電算能力は積んでない。でもなんで……まさか?」
ダイダロスには思い当たる節があったが、その可能性はあまりに低いと思った。
その後、アストレアは普通に授業を受ける。
授業を受ける態度は大変真面目、それどころか成績もイカロスに匹敵するほどの優秀なレベルだった。
そして昼休みになった。
「アストレアの様子がおかしい?」
「そうなんすよ」
アストレアのことは守形に美香子にも伝えられた。
「アストレアちゃんがおかしいのはいつものことでしょ?」
「いやおかしいってのは馬鹿とかじゃなくて、イカロスくらいに頭がいいんすよ?」
「頭がいい?」
「まるで人が変わったかのように……」
「…………」
守形が気になってアストレアの方にやって来る。
「何?」
「アストレア、1+1は?」
「2に決まってるじゃない」
「………」
さすがのことに守形も固まってしまった。
「守形く〜ん」
美香子が守形に近づいて反応を確かめるが、反応がない。
「相当ショックだったのね〜、会長もショックだけど……」
「けどどうしてこうなったんだろうな…」
そんなこんなで午後の授業も終え、学校が終わり、智樹達は下校。
一同はアストレアの変化もあるので智樹の家に集合した。
「アストレアお姉様の頭がよくなったって本当?」
家で留守番をしていたカオス。
「ああ、本当だ」
「アストレアお姉様」
「何? カオス」
「1+1は?」
「2でしょ。カオスも酷いこと聞くわね〜」
「すご〜い」
カオスは普通に褒めた。
「別に普通でしょ」
対してアストレアは少しドライだった。
「でもアストレアお姉様どうしてこうなったの?」
「さあ…」
「ニンフさん、これって朝のあれが原因じゃないの?」
「あれで?」
朝のあれと言うのは野球のボールで頭を打ったことである。
「私達エンジェロイドはそんなに脆くないわよ。ヒヨリなら分かるけど、デルタとなると……」
「案外脆いだろ」
そこに秋山がやって来る。
「秋山さん」
「仕事はどうしたんだ?」
「俺は臨時教員だ。そんなに仕事はないし、その気になれば思いっきりサボれる」
「それで案外脆いってどういう意味?」
「言葉の通りだ。確かにお前達の防御力は手合せしたこともある俺でも分かる。
けど外はともかく中となるとちょっとした拍子に脆くなることがあるんだぜ。
てか俺がそれを見てみればいいだろ」
秋山がアストレアの頭に触れる。
「ニンフ、お前は既にサーチしたのか?」
「ええ、私が調べてみたけど、特に異常は見られなかったわ」
「どれどれ」
秋山がアストレアの内部をサーチする。
「…………うん? ニンフ」
「何?」
「お前、異常が見当たらないと言ったよな?」
「…ええ……、何かあったの?」
「あったから言ってるんだ。ニンフ、お前、感情制御と戦闘能力とかの部分を見たか?」
「ううん、私が見たのは電算能力のところだけ。………まさか!?」
「ああ、感情制御機能と戦闘能力機能の間に元から積んでる電算能力機能とは全く別のが出来てる」
「まったく別の電算能力?」
「すごく小さいものだ。まあ正確には配線って言うのか?
一つの線と別の一つの線が繋がってその間で出来たものだ。
ニンフでもきちんとみない限りは分からないな。俺は話を聞いてたから細かく見てるけど、俺も見逃してたかもしれんな」
「それで治るの?」
「治せるけど………」
秋山がアストレアの頭から手を放す。
「しばらくはこのままでいいんじゃね?」
「どうして?」
「異常が起こるんじゃ……」
「なぁ〜に、とりあえず見た限りは問題ないし、俺も注意して置くから…。
いざとなったら速攻で治してやるから」
こうしてアストレアは様子見となった。
それから性格などが変わったアストレアとの生活が始まった。
「先生! この問題の答えはですね……」
アストレアはいつもなら答えられない問題を簡単に答えたり……。
「アストレアさん、すご〜い」
調理実習の時間ではイカロス並みの料理を作って生徒達を驚かせた。
「ええええい!!」
体育の授業では戦闘能力が高いこともあって、身体能力も決して低くはないので、大活躍。
「今日は奢りって本当?」
「本当だ」
ファミレスで秋山が昼ご飯を奢ると言うことで付いてきたアストレアとカオスと日和。
椅子に座る4人。
「頼みたいの片っ端から頼むけどいい?」
「だからいいって」
「それじゃあ……」
アストレアは元から食べる方だったが、その時かなりの量を食べた。
アストレアの食べた量はランチメニューを10皿も食べると言うものであったが、3人が驚いたのはそこではない。
「アストレアお姉様…」
「どうしたの?」
「行儀いいね」
アストレアはいつもがっつりと食べるタイプなので行儀などは気にしていない。
しかし今回のアストレアは非常に行儀がよく、長年マナーをしつけられたものと間違えるくらいのものだった。
「当たり前でしょ。食事中に行儀悪いとみっともないでしょ」
アストレアの言ってることは当たり前だが、アストレアの口から出るとは思わなかったので一同は驚いた。
(当然、アストレアが食べた分もすべて秋山が支払った)
「とまあ、こんな具合だ」
守形はダイダロスの所に行って、最近のアストレア動向を伝えた。
「そう……」
ダイダロスは懸命にキーボードを打ち込み、アストレアのデータを見直していた。
「それで問題はないのか?」
「正直なところ、問題はないわ」
ダイダロスが答える。
「けど……」
「けど、なんだ?」
「デルタにとってはよくないことかもしれない」
「よくない? 問題がないと言ったのにか?」
「基本的に問題はないわ。
でもそれが本当にデルタが望んだことかしら?」
「アストレアが望んだこと?」
「私は戦闘特化のことを考えてデルタには電算機能はつけなかった。
今となっては少し後悔しているの。第一世代だから多くは積め込めなかったって言うのもあるけどね…」
「……」
「でも少し前までのデルタは本当に幸せそうだった。あんなに笑顔のデルタ、私は見たことない。
今のデルタも幸せそうだけど、本当の笑顔かって言われるとそうでないと思うの。
今のデルタはあの時のカオスのように間違った進化をしているわけじゃない…。
けれど……」
「……分かった」
守形は帰ろうとする。
「帰るの?」
「ああ、秋山に伝えておく」
守形はダイダロスの言いたいことを察して帰っていった。
「……というわけだ、秋山」
いつものように智樹の家に集まっている一同。
その中にアストレアはいなかった。
「なるほどな、今のアストレアは本当に幸せかか……」
秋山は思わずその場で寝転がる。
「俺って相変わらず…人の気持ちが理解できないな……」
「力があるのにですか?」
そはらが思わず尋ねた。
「その気になれば人の気持ちとか心を読むことくらいたやすい。
けど、俺はそうするのはあまりしたくないんだ。人のプライバシーって言うのか心域(しんいき)を土足で入ろうとしてるのと同じだからな。
俺は昔酷い目に遭ったことがあるからな。そう言うこともあってそう言った人の嫌がることは基本しない。
それに読めたところでいろんな意味で面白くないしな……」
秋山は物思いにふける。
「人の家の部屋で寝ころぶなよ」
「……っても俺以上に人の恋心を読めない奴がすぐ側にいるけどな」
秋山が笑いながら起き上がって智樹を見る。
「な、なんだよ……」
「桜井君ってほんと、きっちく〜♪」
美香子も智樹をいじる。
「………」
顔を赤らめる日和。
「まあ、今のアストレアは智樹に対する気持ちが前と全然違うしな……」
秋山は顔をかく。
「……で、アストレア、そこにいるのは分かってるから入ったらどうだ?」
秋山が廊下側の襖の方に声をかける。
「デルタ、いたの?」
ニンフはレーダーで探査すればすぐに見つけられるが、普段からしているわけではない。
つまり地上でアストレアの現在地を目視せずに確認できるのはこの時点では秋山だけであった。
「!!!」
アストレアは思わず駆け出し、家を飛び出してしまった。
「走ってった?」
「………」
イカロスとニンフは空を飛んでアストレアを追う。
しかし速さだけならイカロス以上の速さを持つアストレア。
アストレアが本気を出してしまったらイカロスでも追いつけない。
アストレアは猛スピードでまっすぐ飛んで行く。
「…………」
アストレアは飛びながら、涙を流していた。
「泣いてんのか?」
アストレアの横にはなんと秋山が平行して飛んでいた。
「!? いつの間に!?」
「頭を打って忘れたのか。俺には瞬間移動がある。
それに光の速さで動けるんだ。いくらイカロスより早くたって、マッハレベルじゃ俺のスピードには勝てんさ」
秋山はそのためイカロス達よりも後に出たのに追いつける。
「お前は本当にこのままでいいのか?」
「………」
「さっきまでの話を聞いていた今のお前なら理解できてるだろ。
はっきり言ってやる。今のお前は本当のお前じゃない!」
「でも私は……」
「ああ、それでもお前だ!
今のお前が智樹に好意を持ってることは気付いてるさ。
けど、それは今のお前じゃない、今までのお前が抱いていたものだ。
つまりは借り物……。お前はそれに葛藤している! 違うか!?」
「………!」
アストレアは思わずchrysaorを出して秋山を攻撃しようとする。
秋山はその攻撃を受け、左腕から血を流す。
左腕は吹き飛んでないものの、皮一枚で繋がっているだけで何かの拍子で取れる状態だった。
もっとも秋山には再生能力があるためにその傷を治すことは簡単。
しかし今の秋山は治す気がなかった。
「どうして治さないの? あんたならそんな怪我、簡単に治せるでしょ!」
「ああ、治せる。けど、お前の今抱えてる悩みはこの腕を治す以上に難しい、それが分かるか?」
「………」
秋山とアストレアは平行して飛ぶ。
「とりあえず俺が治して……」
その時、上から突然野球ボールが降って来る!
「ちっ!」
秋山が振り向いて迎撃しようとしたがアストレアがそれよりも早く秋山を庇い、後頭部にボールがぶつかる。
「アストレア! お前!」
秋山がその気になれば、アストレアにボールがぶつかる前にボールを消滅させることは可能だった。
しかしこの時アストレアが何をしようとしたのかが分かったために止めなかった。
「いててて……、あれ、秋山…ってどうしたのその腕!?」
アストレアは先ほどまでの記憶がないようで、秋山のちぎれそうな腕を見て驚く。
「そこの記憶は無しか」
秋山が自分の腕を治す。
「で、なんで私こんなところをあんたと一緒に飛んでるの?」
「知りたいならとりあえず智樹の家に戻るぞ」
こうしてアストレアは元に戻って秋山と一緒に帰った。
アストレアは秋山と共に智樹の家に戻っていた。
「なんか、色々迷惑かけちゃったみたいね」
アストレアは完全に他人事のように話していた。
「他人事のように…」
「頭を打って以降の記憶がない以上、今のアストレアにとっては他人事だ」
「そうかもしれませんけど…」
「とりあえず頭の中のチェック」
秋山がアストレアの頭を触ってチェックする。
「とりあえず頭を打って出来ていた電算機能の配線がなくなってるな。
ただ……」
「ただどうした?」
「……ニンフ、お前こいつにハッキングしたろ」
「……」
ニンフは思わず黙りこくる。
「てかネタはとっくに上がってるっての。
変なハッキングできないようにとりあえずのプロテクトはつけとくぞ」
「そんなことして大丈夫なの?」
「世界に影響はないさ。それにとりあえずのプロテクトだからいざって時は自動解除される」
秋山がアストレアに自分の特殊プロテクトをかけた。
「さてと、それでニンフ……」
「…」
「お前も同じ目に遭ってもらうとするか。ニンフフィールド!!」
秋山がフィールド名を叫ぶと、ニンフの体が突然浮き始める。
「きゃっ、…な、何?」
「突っ込んでけーーーーー!!」
智樹の方に突っ込んでいくニンフ。
ニンフの胸は智樹の顔に、そしてお尻は手に収まっていた。
「ぐひょひょひょ」
「きゃああああああああ!!」
ニンフはしばらく秋山の手により智樹のセクハラを受けたとさ。
終わり
説明 | ||
今回はアニメでいう中の人ネタ(と言いますか別漫画のネタ)を基にしたお話となります。(ところどころとあるMADネタもあったりします) また作者の分身となるオリジナルキャラ(秋山総司郎)も出てきますことをご了承ください。 |
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コメント | ||
ありのままの方が幸せな事だってありますよね。…それにバカキャラだからこそおいしい時もあると思いますし(酷)(tk) | ||
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