仮面ライダークロス 番外編 ライダー達のアルバイトと照井の受難
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「うーん…」

一真は、バイトの求人雑誌を見ながら唸っていた。

「どうしたの一真?」

光輝が尋ねる。

「あ、いや、光輝にはいつもお世話になってるから、バイトでもしてお礼を、と思って…」

「そんな気を使わなくていいよ。友達なんだから、これぐらい当然だって」

「それじゃあ俺の気が済まないよ。しかし、こうして見てみると、いいバイトってなかなかないもんなんだなぁ…」

「まぁね。ん?このバイトなんかいいんじゃない?」

光輝はあるバイトを発見した。

「本当だ。時給もいい感じだし、これなら…」

「じゃあ僕もやるよ。」

「え?でもそれじゃあ…」

「いいっていいって!これも一夏の思い出ってやつだよ。」

こうして、二人はバイトをすることになった。

 

 

 

 

 

 

スパーン!!

 

亜樹子はスリッパで、翔太郎の頭を思いっきりひっぱたいた。

「いってぇ!!何すんだよ亜樹子!!」

「あのね翔太郎くん。ウチがどれだけ苦しい状況かわかってる?ウチはただでさえ依頼が来ないのよ?それなのに翔太郎くんときたら、気持ちだけで充分だなんだとか言って依頼料受け取らなかったり…おかげでウチはとうとう赤字よ!!」

「わかったわかった!落ち着けよ亜樹子!!」

凄まじい剣幕で怒りながら顔を近付けてくる亜樹子を、どうにかなだめる翔太郎。

「それで、俺にどうしろってんだ?」

「決まってるじゃない。バイトよ!」

言って、亜樹子は求人雑誌を翔太郎に見せた。

「バイトォ?ハードボイルドなこの俺が、バイトなんてするわけ」

 

スパーン!!

 

亜樹子はスリッパではなく、求人雑誌で翔太郎の頭をひっぱたいた。

「経費が足らないんだから仕方ないでしょうが!!とにかくこのページ読んで!!」

翔太郎は渋々、求人雑誌のページを読む。

「こいつは…」

「いい感じでしょ?時給もなかなかだし。これなら一気に巻き返せるわ!」

「だから俺はバイトなんて…」

 

スパーンスパーン!!!

 

今度はスリッパと求人雑誌の両方で翔太郎の頭をひっぱたく亜樹子。

「つべこべ言ってないで、やる!!」

「…は〜い」

 

 

 

 

 

ダンテは勉強中のバージルに声をかける。

「なぁバージル。頼みが「駄目だ。」まだ何も言ってねぇだろうが!!」

しかし、ものの見事に却下された。

「ふん、どうせ俺が損をすることは目に見えているからな。」

「そう言わずに、話だけでも聞いてくれよ。」

「…言ってみろ。」

「…小遣いが足りなくなっちまった。」

「またか。小遣いの管理ぐらい、しっかりやれといつも言っているだろう」

「んなこと言ったってよぉ…」

「とにかく俺は貸さん。お前にはいい薬だ」

「…ケチ」

「何だと?貴様、もう一回言ってみろ!!」

「ケチっつったんだよ!!わかったかケチ野郎!!」

「おのれ…許さん!!表へ出ろ!!今日こそ斬り刻んでくれる!!」

「上等だ!!そっちこそ、鉛のプレゼントを受け取りやがれ!!ケチなお前と違って、大盤振る舞いしてやるぜ!!」

「いい度胸だ。貴様こそ兄からの矯正を受けるがいい!!」

今にも大喧嘩を始めようとする二人。そこへ、スパーダが現れた。

「やめろお前達。ダンテ、そんなに小遣いがほしいなら、アルバイトでもすればいいだろう。ちょうど人手不足に陥っている職場があるから、紹介してやる」

「はぁ?」

「よかったなダンテ。これで少しはお前の怠け癖も治るぞ」

ダンテを嘲笑い、バージルは再び勉強に戻ろうとする。

だが、

「バージル。お前も行け」

「なっ!?」

「ダンテがさぼらないための監督役だ。いくら勉強のためとはいえ、家の中にこもりっぱなしでは、お前も腕がなまってしまうからな。」

「くっ…」

バージルは思わぬとばっちりを食らってしまった。

「よかったなバージル。これでお前も小遣いもらえるじゃねぇか」

ダンテはバージルを嘲笑うが、バージルは無視してスパーダに尋ねる。

「…それで、何のアルバイトを?」

「ああ、実はな…」

 

 

 

 

 

三日後。

この日は参加者自由の風都マラソン大会が開かれた。そして、参加者の中にはフェイトの姿もある。

と、フェイトにはなしかける者達がいた。いつもの四人である。

「あれ?フェイトちゃん?」

「なのは、はやて。シグナムにヴィータも…みんな参加するの?」

「そうだよ。フェイトちゃんも?」

「うん。大会も近いし、体力つけなくちゃって」

「私らと同じ理由なんやなぁ。」

ちなみに、シャマルは参加していない。彼女は運動そのものが苦手なので、テレビ中継からはやて達の勇姿を見るそうだ。

「なぁはやて、照山はまだ来てねぇのか?」

ヴィータが尋ねる。照山ははやてに誘われているのだ。

「う〜ん…この人混みやから、私らを捜しとるんかもしれんなぁ…」

と、噂をすれば照山が来た。

「やれやれ、ようやく着いたぜ。」

「遅いぞ照山。主はやてに認められた男なら、もう少し早く来なければ」

「んなこと言ったってよシグナム。こんだけの人混みだぜ?捜す方の身にもなれよ」

シグナムの辛口に反論する照山。と、照山は言う。

「そういや、ここに来る途中、レディとトリッシュ、ドナルドを見たぜ。結構ウチのクラスから参加してるやついるんだな」

「にゃはは、伝統行事だもん。参加する人は多いよ」

「にしても、いつになったら始まるんだ?」

「もう少し前の方に行ってみよか。」

ヴィータの疑問を聞いたはやては、暇潰しも含めてとりあえずもう少し前の方に行くと言った。その提案を聞いた一同は、移動する。

「…」

フェイトは思い出していた。話は昨日にさかのぼる。

 

 

 

 

 

フェイトは光輝に電話した。

『ねぇ光輝。明日のマラソン大会、一緒に参加しない?』

しかし、光輝の答えはこうだ。

『ごめん。その日はバイトが入ってるんだ』

『そうなの?だったらごめんね。』

『こっちこそごめん。』

 

 

 

 

 

(光輝、バイト、頑張ってね)

フェイトはそう思いながら、歩いていく。

と、あることに気付いた。なのはもそれを口にする。

「ねぇ、なんだか前が騒がしくない?」

一同は騒動の原因を確かめるべく、さらに進む。そして、マラソンの先導役の姿が目に入った。マラソン大会ならば先導役がいるのは当然のことだが、その先導役は、ただの先導役ではないのだ。

 

では何か。

 

 

先導役が、

 

 

「いや〜、まさか翔太郎さん達も一緒とは…」

「俺も驚いたぜ。」

『僕もだ。でも一番驚いたのは、変身してこんなことをしているということだな』

「俺もびっくりですよ。」

「あーあ、かったりぃ〜」

「ぼやくな。元はといえばお前のせいだ」

 

 

仮面ライダーだったのだ。

 

 

一同はずっこけた。

 

 

 

 

 

同時刻。

風都署超常犯罪捜査課に、二人の新たな刑事が配属されていた。刃野が二人の前に立つ。

「えー、本日付で超常犯罪捜査課に配属される…えーっと……」

「パラガスでございます。」

「ブロリーです。」

「そうそう、パラガス刑事とブロリー刑事ね。」

二人の名前を思い出せなかった刃野は、先に自己紹介されてしまう。

「確か、ブロリー刑事はパラガス刑事の…」

「息子です。何なりとお使い下さい」

「ほう…」

その言葉を聞き逃す真倉ではなかった。ちなみにブロリーは新入りである。

「おい新入り!コーヒー、買ってこい。」

早速新人いびりを始める真倉。小銭を渡されたブロリーは、

「はい。」

と、嫌な顔一つせず、コーヒーを買いに行く。

やがてブロリーが帰ってくると、

「これにサインもらってきて。」

次の仕事を押し付ける真倉。

「はい。」

ブロリーはまたしても嫌な顔一つせず、引き受けた。

それを何回か繰り返すこと数分。刃野は真倉に言う。

「お前なぁ、いくらなんでもやりすぎだろ。」

「刃野さん、せっかくパラガス刑事が使えって言ってるんだから、使ってやりましょうよ。あ、またコーヒーお願い」

しかし、ブロリーは動かない。

「何してんだよ。コーヒー!」

真倉は気付いていなかった。ブロリーの髪が金に染まり、筋肉が大きく隆起していることに。ちなみに、服は破けていない。

そして、

「コーヒー!!」

「できぬぅ!!!」

「だーっ!!!」

真倉は壁に叩きつけられた。

「だ、駄目だブロリー!それ以上気を高めるな!!」

パラガスは何かの装置を出してブロリーに向ける。

「やめろーっ!!」

すると、ブロリーは元に戻った。

「パ、パラガス刑事…こりゃ一体…」

うろたえる刃野。パラガスは説明する。

「ブロリーは伝説の超(スーパー)サイヤ人。そしてこれは、ブロリーを自在にコントロールできる装置です。」

「は、はぁ…」

そこへ、照井が来た。

「ブロリー刑事、遅くなってすまない。では…」

そこまで言って、照井は黙る。惨状を目撃したからだ。

「刃野刑事。これは?」

「知らない方がいいと思います。」

「?まぁいい。ブロリー刑事、これから風都のパトロールに向かう。来てくれ」

「はい。」

二人は風都署を出た。と、ブロリーは突然何の前触れもなく伝説の超サイヤ人に変身して言う。

「俺は風都を治安維持しつくすだけだ。」

「そうだな。」

すると、二人の前に青を基調とした戦闘を来た男性、ベジータが現れて言った。

「早速風都を治安維持しに出かける。あとに続けブロリー」

「帰れ!!」

「ふおおっ!!」

ブロリーは手から緑色のエネルギー弾を放ってベジータを吹き飛ばす。

 

ドーン!!デデーン☆

 

「ブロリー刑事。何だ今の妙な効果音は?」

「知らないです。」

いつの間にか元に戻っていたブロリーは、しれっと答えた。

 

 

 

 

 

「何してんだよお前ら!!」

盛大にツッコミを入れる照山。そこでクロス達は、初めて彼らの存在に気付く。

「あれ?みんな?」

「何って、バイトだよバイト。」

ブレイドも答えた。

「そうじゃねぇよ!!何で変身してんのかって訊いてんだ!!」

「うるせぇな、親父が手回ししたんだよ。変身してバイトしたら時給上げるってな」

「そんなんでいいのか!?」

「お前らプライドとかねぇのかよ!?」

ソウガダンテサイドの発言に、ヴィータも混じってツッコミを入れる。

「まぁ、これも風都の新しい魅力になるから、俺としちゃあ全然構わねぇんだけどな。」

『よく言うよ。こうでもしなきゃ経費が追いつかないところだったって喜んでたくせに』

「うっせぇフィリップ!!」

喧嘩するW。

「バージル。お前も苦労してんだな…」

ヴィータがソウガに哀れみの目を向けると、ソウガのバージルサイドが言った。

「…今に始まったことではない。」

なのはとはやてはフェイトに言う。

「よかったね。フェイトちゃん光輝くんと参加したいって言ってたもん」

「そやね。それでわざと道に迷って、光輝ー助けてーって言うたら、光輝くんと二人っきりやん♪」

「なっ!?そ、そんなことしないよ…光輝のバイト、邪魔しちゃうし…」

「気にするなテスタロッサ。」

「シグナム…」

「それも先導役の仕事だ。だろう白宮?」

「うん。だから、じゃんじゃん迷っていいよ♪」

「もうっ!/////」

真っ赤になるフェイト。と、バージルサイドが言った。

「時間だ。始めるぞ」

やがて始まるマラソン大会。クロスはロイヤルランナーを、ブレイドはブルースペイダーを、Wはハードボイルダーを、ソウガはスパーダが託したバイク、マッハデーモンを、それぞれスタートさせた。

「GO!GO!GO!GO!」

ドナルドの声が聞こえ、同時に参加者達はスタートした。

 

 

 

 

 

照井はパトロールしながら、ブロリーに聞かせる。

「前に来た時、俺はこの街が大嫌いだった。だが、今は違う。仮面ライダーとしてこの街を守るうちに、俺はこの街が好きになった。ブロリー刑事もそのうち…」

そこで、照井はブロリーがいつの間にかいなくなっていることに気付いた。

「…ブロリー刑事?」

 

 

 

 

 

フェイトはクロスの後ろをついてきている。彼女は足の速さにかなりの定評があり、かつロイヤルランナーのスピードはかなり落としてあるので、フェイトの足なら簡単についていけるのだ。

と、二人は奇妙なものを発見する。あまり見かけない服を着た皮膚が緑色の男性が、道の真ん中に倒れているのだ。

「あの人、どうしたんだろう?」

「ちょっと見てくるね。」

クロスはロイヤルランナーのスピードを上げ、男性、ピッコロに近付く。

その時、突然伝説の超サイヤ人に変身したブロリーが現れてクロスを追い抜き、

「ぐわああっ!!」

ピッコロを蹴り飛ばした。驚くクロス。フェイトもびっくりだ。

しかし、ピッコロは空中で方向転換し、

「十円!!」

と叫びながらブロリーに襲いかかる。だがブロリーは手からエネルギー弾を放ってピッコロを吹き飛ばした。

 

ズドーン!!デデーン☆

 

「ちょっと何してんですか!!」

ようやく追いつくクロス。ブロリーは、

「虫ケラ駆除です。」

と言った。

「虫ケラって…あなた誰なんですか!?」

「はい。」

詰め寄るクロスに警察手帳を見せるブロリー。

「ブロリーです。」

(刑事だったんだ…)

「わかりました。もうこんなことしないで下さいね?じゃあ僕は仕事がありますから」

「はい。ガンバガンバ」

ブロリーはどこかへ走って行く。

「速いなあの人…」

クロスはブロリーのスピードに驚いていた。

そこに、フェイトが追いつく。

「誰だったのあの人?」

「刑事さんだったよ。」

「ふぅん…あんな人がいたんだ…」

「たぶん新しく配属されてきた人じゃないかな?」

「そうかも…そうだ、マラソン!」

「あ、戻らなきゃ!!」

二人はとりあえず、今のマラソンを終わらせることにした。

 

 

 

 

 

その頃、照井はアクセルに変身して、ドーパントと戦っていた。状況はアクセルの劣勢。アクセルが今戦っている植物のツタが集まってできたような怪人は、ドレイン・ドーパントといい、相手のパワーを吸い取ってしまうのだ。既にアクセルは、かなりのパワーを吸い取られてしまっている。

「終わりだ、仮面ライダー!!」

「ぐうっ!?」

ドレインは手からツタを伸ばしてアクセルの首に絡ませ、パワーを吸い取っていく。

「ぐおお…!!」

苦しむアクセル。次の瞬間、エネルギー弾がドレインを吹き飛ばした。

「ぐあっ!!な、何だ!?」

そして、ブロリーが現れる。

「ブロリーです。」

「ブロリー刑事!今までどこに!?」

しかし、ブロリーはアクセルを無視してドレインに言い放つ。

「風都の平和を乱すクズは血祭りに上げてやる…!!」

そこへ、

「ウソです!!」

謎の青年、トランクスが飛んできた。

「あなたを血祭りに上げるなんて、全てウソです!!」

「帰れ!!」

「あああああああ!!!」

トランクスはブロリーのエネルギー弾に吹き飛ばされた。

 

ズドーン!!デデーン☆

 

ドレインは構わず言う。

「できるかな?今の俺は、そこにいる仮面ライダーのパワーを吸収して、強くなってるんだぜ?」

「ハハハハ!!ザコのパワーをいくら吸収したとて、この俺を超えることはできぬぅ!!!」

「ざ…ザコ…」

アクセルはブロリーの言葉に軽くショックを受けた。

「ぬかせ!お前のパワーも吸収してやる!!」

ドレインはツタを伸ばす。だがブロリーはそれをかわして接近し、ドレインの頭を掴んで地面に叩きつけた。さらに手からエネルギー弾を連射し、ドレインにダメージを蓄積させていく。

と、そこへ一人の男性が、

「こらぁ無茶すんな〜!!」

と言って現れた。ブロリーはそちらを向く。

「カカロット!?」

「カカロットじゃねぇ!!オラ、孫悟空だ!!」

「カカロットォォォォーッ!!!」

「ぎゃああああああああああ!!!!」

孫悟空と名乗った男性は、エネルギー弾ではなく、ブロリーの壮絶な打撃を受けて吹き飛ばされた。いや、その後エネルギー弾でさらに吹き飛ばされた。

 

ズドーン!!デデーン☆

 

と、今度は子供が現れる。

「なんてひどいことするんだ!!」

孫悟空の息子であるこの少年の名前は、孫悟飯。だが、

「うわああいああああああああ!!」

 

ズドーン!!デデーン☆

 

出てきて早々、エネルギー弾で退場させられた。

しかし、ブロリーはまだ目の前の問題が解決していないことに気付く。

「あ…が……」

倒れていたドレインが立ち上がったのだ。

「無駄なことを…今楽にしてやる!!」

ブロリーは空中に浮かび上がり、左手にエネルギーを集中する。そして、

「とっておきだ!!」

ブロリーはエネルギー弾放った。

「この化け物野郎ぉぉぉぉーっ!!!!!」

 

ズドーン!!デデーン☆

 

ドレインはメモリブレイクされた。

「俺が化け物?違う。俺は悪魔だ!」

高笑いをあげるブロリー。アクセルはブロリーを見て思った。またとんでもないのが来たな、と。

 

 

 

 

 

その後、マラソン大会は無事終了し、フェイトは一息ついていた。そこへ、光輝が現れる。

「お疲れ様。」

言ってオロナミンCを渡す光輝。

「ありがとう。」

フェイトはオロナミンCを飲む。よほど喉が渇いていたのだろう、すぐ飲みほしてしまった。フェイトがオロナミンCの瓶から口を放したその時、

「んむっ!?」

フェイトは新しいオロナミンCの瓶を口に当てられ、飲んでしまった。犯人は、言うまでもなく光輝だ。どうやら自分のオロナミンCも買っていたらしい。

光輝はフェイトの口から瓶を放して、いたずらっぽく笑う。

「間接キス♪」

「もう光輝ったら!」

「ここまでおいで!」

「待ってよ光輝!」

マラソン大会が終わってすぐだというのも構わず、二人は追いかけっこを始めた。

 

 

 

 

 

はやては膝をガクガク言わせていた。照山と競争したのだ。

「や、やるやん照山くん…」

「大丈夫かよ?」

ヴィータは訊くが、

「あ、あかん。足がガタガタで動けへん…」

どうやら歩けないらしい。

「主はやて。私が…」

シグナムがはやてをおぶろうとするが、照山が止めた。

「俺がおぶってやる。俺のせいだからな」

全力疾走したにも関わらずピンピンしている照山は、はやてをおぶった。そのまま、シグナム、ヴィータとともに八神家へ向かう。

「照山くんの背中、大きくてあったかい…」

照山の背中にしがみつくはやてに対し、照山は、

「漢だからな。」

とだけ言った。

 

 

 

 

 

「ランランルー!」

一位でゴールしたドナルドは、ポーズを決めた。

 

 

 

 

 

 

 

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マシンマッハデーモン

 

スパーダがダンテとバージルのために開発したスーパーバイク。基調色は赤と青。主にソウガに変身して使用するが、それ以外ではダンテが使用する(バージルはバイクに乗ることを嫌うため)。これといった武装はないが、魔界の技術で造られているため、従来のバイクを遥かに上回るスピードが出せる。

 

最高時速 950km

説明
今回でこの世界の風都がどれだけカオスかわかると思います。
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