新魏・恋姫†無双 幕間1-2 |
―その3―
洛陽の華琳御一行は、陶謙の討伐の報酬により、陳留の刺史を命じられた。そのことを、一刀に伝える為に伝令を出した。そして、手続きなどの作業に追われていた。なんとか一息ついたので、街に出ていた。
華琳「あいかわらず。いいえ、もっとひどくなっているわね。」
秋蘭「そうですね。一刀を本当に連れて来なくてよかったと思いますね」
春蘭「そうだな・・。これほどとは」
この街には、陶謙討伐の際、なんとか逃れた3人の残兵が、華琳達の命を狙い洛陽にきていた。物陰にひそみ、3人を狙っていた。
残兵A「いましたぜ」
残兵B「のんきにあるいてますね」
残兵C「殺してやる。誰から行く」
残兵B「俺から行ってくる」
残兵Bは、近くいた荷馬車の所に行き、繋がれていた馬を驚かし暴走させた。その馬車は、華琳達に向かって一直線でかけていく。
民「大変だ!!荷馬車が逃げろ!!」
秋蘭「華琳様!!」
声を聞いた、華琳達は。秋蘭が、華琳を咄嗟に右側に抱え非難させた。春蘭は、左に避けたが、荷馬車が春蘭の方に突っ込んでいく。
秋蘭「姉者!」
華琳「春蘭!!」
だが、春蘭はいきなり剣を抜くと、突っ込んでくる荷馬車。次の瞬間、馬だけ器用に避けると、後ろに付いていた荷台に向かって振り下ろし粉砕した。
春蘭「オリャャ!!」
そして、粉砕した荷台の破片の一つが結末を見に来ていた、残兵Bに向かって飛んでいきの頭に刺さり、絶命した。
残兵B「グハッ!!」
華琳と、秋蘭は急いで春蘭の元に駆け寄った。
春蘭「おぉ。いつもより、体が軽かったぞ。」
秋蘭「姉者いつの間に、そんな力をつけたのだ?」
華琳「きっと、春蘭がいつも腕や足につけていた、あの重りの所為かしら。それに、今は外しているからでしょうね。」
春蘭「だから、軽かったのですか」
春蘭は、一刀に教わった。リストウエイトとアンクルウエイトを付けて生活したい。そして、春蘭は両手両足に5キロずつ付けて生活しても、抵抗なくなっていた。今日は、付けようとしたが、壊れてしまいつけていなかったのだ。
華琳「あれが、壊れたから助かったのね。運がよかったわね」
秋蘭「そうですね。何にしても、姉者が無事でよかったです」
そして、3人は街の散策に戻った。
その頃、残兵の残り2人は。
残兵A「くそ、まさか失敗するとは」
残兵C「次は、俺が行く」
残兵Cが、走っていった先には、通りに面したところで、建て替えの工事が行われている現場があった。そこには、大きい丸太が壁に立てかけられていた。そして、華琳達が通るその時をねらって倒したのだった。
春蘭「ん?」
丸太は、春蘭に向かって倒れて行った。が、春蘭は剣をバット握るように持つと、片足を上げて、一本足打法の構えをとると、丸太に向かって思いっきり振りぬいた。
春蘭「フンッ!!」
そして、丸太は春蘭とは逆の方向に倒れて至った。その先には、倒した残兵Cが居て、巻き込まれ絶命した。
華琳「春蘭。すごいわね」
秋蘭「よく、咄嗟に判断したものだ」
春蘭「うむ。なんとなく、ああしないといけない気がしたのだ。」
華琳「不思議ね。こうも立て続けて起こるなんて。まるで、私達をねらってるみたいね」
残兵A「その通りだよ!!」
そして、耐えきれなくなった残兵Aは華琳達の前に飛び出した。瞬間、残兵Aは弓を構え春蘭に向かって矢を放った。そして、春蘭は突然の事で防ぎきれず矢が胸に刺さり倒れた。
春蘭「ぐはッ!!」
秋蘭「姉者!!」
華琳「春蘭!!」
残兵A「よくも、私の仲間を2人も!!夏候惇の邪魔さえなければ!!」
秋蘭「その鎧は!!」
残兵A「気が付いたか!そうだ、私は陶謙様の部下だ!!」
華琳「ちっ!残っていたなんて。秋蘭!!」
そして、秋蘭は弓を出し、残兵Aの頭を貫くのだった。
華琳「春蘭!!起きて!!」
秋蘭「姉者!!姉者!!一刀に誓っただろ!!」
春蘭「う、ん・・。痛い」
華琳「春蘭、生きてるの!?」
春蘭「うむ。」
そして、放たれた矢が刺さったところをみると、その矢先は分厚い本に刺さり、胸まで届いていなかったのだ。
華琳「よかった・・。まさか、本が助けてくれるなんて」
春蘭「あぁ!!本に穴が!!ここに来てやっと、一刀と華琳様に似合う服が載っていた本があったから買ったのに!!まだ、じっくりみてないぞ!!」
華琳「大丈夫じゃない。それに、私は春蘭が無事でよかったわよ」
春蘭「そ、そうですね。取り乱しました」
秋蘭は、ぽろぽろと涙を流し、春蘭に抱き付いた。
秋蘭「あねじゃ〜〜〜。心配したぞ・・。」
春蘭「すまなかったな。秋蘭。」
春蘭も、優しく抱きしめ背中を優しくなでた。
そして、秋蘭泣きやみ。華琳達は、街の探索をやめて宿に戻って居った。
一方、数日後村に、伝令が到着した。
一刀は中庭で掃除していたは陳留の事を聞くや否や、行動を開始する。
一刀「結衣!!」
結衣「あなたに背後からぎゅーと抱き着きます!!」
結衣は、一刀の背中に向かって抱き着こうと跳び付いたが、一刀は体を反転して結衣を抱きとめるのだった。
一刀「はい。つかまえた」
結衣「へぇ?あ、あ、あ、あ。ぷしゅ〜〜〜〜・・・・」
結衣は、避けられと思っていたが、期待を裏切られて抱きとめられたことで、許容量が限界をむかえ。気絶した。
一刀「あ、あれ?結衣?結衣?」
一刀にとっても、結衣が気絶するなんて予想外だった。
そして、数分後。結衣は目を覚ますが・・。
結衣「あれ?ここは?」
一刀「結衣大丈夫?」
一刀は、結衣の顔を覗き込み話しかけた。意識を取り戻した、結衣は違和感に気が付いた。
結衣「(あれ?なんで一刀様の顔が上にあるんだろう?それに、頭の下にあるこの感触は!?こ、これ。恋人同士がするという、膝枕!?)えへへへ」
この状況に、途端に嬉しくなって笑い出した結衣。
一刀「結衣?お〜〜い。結衣さん?」
結衣「はっ!?」
一刀「やっと戻ってきた。」
結衣「すいません。軽く旅立ってしまいました。えへへ。優しい一刀様好き!!」
一刀「調子が戻ったようで、よかったよ。さて、結衣。月陰を数人集めて欲しいんだけど」
結衣「あぁ〜〜〜♪受け流す一刀様好き!!いいですけど、何するんですか?」
一刀「ん?お姉ちゃんが、陳留の刺史になるから。今、内部がどうなってるか、調べて欲しいんだ。汚職まみれの奴らを調べ上げてくれ。証拠も、出来るだけ細かくね。」
結衣「わかりました。・・・。」
だが、結衣は起きる気配がなかった。
一刀「結衣?どうしたの?」
結衣「い、いえ。膝枕堪能しようかと」
一刀「はぁ〜〜。しばらく堪能するか。あとで、改めて膝枕と頭撫でられるのと。どっちがいい?」
瞬時に、結衣は頭の中で計算してはじき出した。
結衣「直ちに動きます!!」
そして、立ち上がると消えた。
一刀「さて、俺は商人の情報でも貰いにいきますか」
一刀は、近くに居た兵に付いてきてもらい家を出た。
一刀は、この世界に来てからまずしたのは。民に一番近く、漢官に近い人はと考えた時、商人が浮かんだので商人達との交流をもったのだった。一刀は、天の知識と、情報を交換などして。それを、繰り返すことで信頼を築きあげていた。そんなこんなで、今では普通に情報をくれるようになっていた。
数日後。一刀は集まった情報をまとめあげ、伝令に華琳に届けさせた。
そして、その報告を受け取った華琳は、その証拠をもとに悪官共を大量に首にし。高すぎた税をもとの税にまで下げ、賄賂を徹底的排除し。取りすぎていたお金を元に、ボロボロになっていた街を一刀が出した、政策をもとに街を再編していった。そして、同じく取りすぎていた糧食を納めた人たちに取りすぎた分を返すのだった。
補足
一刀の容姿について。
背丈:春蘭、秋蘭より少し低め。
髪:短髪の黒(ゲームと同じ)。
体の線:細い方。
声:中性的。
顔立ち:女性よりの顔立ち。
服装:普段は男物をちゃんと着ています。ただ、ちょっとしたミスを犯し、罰として女装させられている方が多い気が・・。最近は、他の女性としゃべっているところは華琳達に見られ、やきもちで罰と称し女装させられている。
最近の悩み:女装することに、抵抗を感じなくなっている事。そして、穂琳・華琳・春蘭・秋蘭が、女性用の下着まで本気で用意して着させてくる事。服と同じく、下着まで抵抗を感じなくなるではと、危機感を覚えている。
説明 | ||
続きです。 今回は、華琳御一行、洛陽編。と、少し一刀。 誤字、脱字があると思いますが、温かい目でお願いします |
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コメント | ||
いよいよ陳留か、桂花達とどう絡むか楽しみです。(神木ヒカリ) そして女装に違和感がなくなった頃、身体の方も変わってしまうわけですね。(アルヤ) 春蘭、本のほうが大事なんですねw(本郷 刃) |
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